僕はあの日以来ほぼ毎日千穂の家に通い家で作った食事を分けたりしている。  
近所の方々から通い妻などと言うありがたくない称号をもらいつつも何故こんなことをしているかというと  
あの女を辱めるために、ここに来る口実作りのためだ。  
・・・あの馬鹿は純粋に喜んでいるが。  
今日は部活のバレーで結構遅くなるといっていたがそろそろ帰ってくる頃だ。  
僕はあの女の羞恥に浮かぶ顔を想像し肉棒を硬くした。  
 
「ただいまぁ〜!」  
僕が来る事を予め知らせておいたからか、やたらでかい声が聞こえた。  
部屋で待つように言って夕食の準備は済ませておく。  
・・・先にヤってしまうか。  
部屋を開けると千穂が制服を脱ごうとしているところだった。  
以前なら全力で家から離脱したところだが今の僕は渡された制服をきちんとたたむだけだ。  
ムワァ───  
千穂の汗の臭いが部屋に広がり、制服の中に着込んだブルマーが姿を現した。  
僕が学校で与えた命令は「部活の後、シャワーを浴びずに制服を上から着込んで帰宅する事」だった。  
部活で汗まみれになって、さらにそのまま上に着込んで帰宅すれば千穂の臭いも  
体操服とブルマーにしっかりと染込んだ事だろう。  
部屋の匂いをかぐ仕草をすると、真っ赤になった千穂が顔に手を当て僕の鼻を塞ごうとした。  
そのまま僕は後ろに倒れこみ、当然千穂はその上に覆い被さった。  
立ち上がろうとする千穂を抱きしめる形で千穂の豊満な胸に顔をうずめた。  
「あ・・・」  
普段は絶対に聞けない、か細い声が千穂の口から漏れる。  
千穂の手を僕の股間に導きズボンの上からでもわかるくらい固くなったモノを  
触らせた。  
 
「お前のキツイ汗の臭いでこんなになったんだからすっきりさせてくれ。」  
頷きながらブルマーを脱ごうとする千穂を止める。  
「違う、お前の手で俺のを満足させてくれ。」  
いつもとは違う展開に千穂は戸惑いながらもズボンから肉棒を取り出し、擦り始めた。  
僕はソレを確認すると、再び胸に顔を埋め、すぅ、と臭いを吸い込んだ。  
「!やぁ、臭い嗅いじゃ駄目ぇ!」  
僕の意図に気がついたのか、必死になって引き剥がそうとする。  
カリカリカリ・・・  
「ひぃん!」  
だがブルマーの上から尻の穴を爪で軽く引っかいてやると途端におとなしくなる。  
近頃抱く時に挿れる時に尻の穴に指を突っ込む事が多く、結構敏感に成っているらしい。  
再び最初の押し倒された姿勢に戻ると続けろとだけ言って再び僕は千穂の匂いを嗅ぎ始めた。  
体を恥辱に震わせながらも、撫でるように僕の肉棒を愛撫する千穂。  
本当なら臭いの感想を述べて辱める予定だったが、僕はそれどころじゃなくなっていた。  
脳を腐食させ、かかった獲物を恐怖すら忘れさせる、快楽にいざなうフェロモンを放つ植物のような、  
そして其れに愉悦の表情のまま全てを貪りつくされるような甘美な被虐的妄想をかきたてる匂い。  
かつてコイツが何処までも追いかけてきて、無理やり僕を抱きあげ、マーキングするかのように擦り付けていった、その、数倍強い女の匂い。  
その毒はやがて全身にまわり、体中から力を奪っていく。  
いや、千穂を抱きしめる腕の力は強くなっているのだろうか?そんな状況ですらきっちりと手を背中に回して手を離そうとしない。  
それすら、認識できないほど、体中の感覚が千穂のフェロモンに狂わされていた。  
深く沈もうとする意識の中、体がはじけるような、強烈な快楽が僕を襲い、体が激しく痙攣した。  
「あぐぅあああああ!!!」  
びゅるるるるるるる!!!!  
 
───ああ、喰われてる・・・  
頭の中が真っ白になりながらも、脳の中をいまだ暴れ回る快楽の毒に気絶する事も出来ず、体をひくつかせる。  
抱きついていた腕も、何時の間にか離れ、僕は大の字に寝転がっていた。  
ぼやけた視界に驚いた顔をした千穂が見える。  
手は白く汚れぼたぼたと聞こえるほどに大量の精液が床を汚している。  
千穂が慌てて、ティッシュを持ってきて床と手を拭く間も、僕の体は動かず、倒れ続けていた。  
心配になったのか千穂が僕の顔を覗き込む。さぞ今の僕は情けない顔をしていることだろう。  
千穂は困ったような顔で、僕に尋ねた。  
「え、えっと、そんなに体操服とか好きなの?」  
・・・なんでやねん。  
 
「そういうわけじゃないんだけどな。」  
膝をついて立ち上がろうとするが、ふらふらと倒れそうになり、結局、千穂に肩を貸してもらってベットに運んでもらった。  
「ほんとに大丈夫?顔とか真っ赤だし・・・」  
「大丈夫。ちょっとお前の汗の匂いに当てられただけだ。」  
「そ、そんなに、酷かったの?私の───」  
「違う。ただ少し、僕が勝手に興奮しすぎただけだから。」  
「倒れるほど好きなの?体操ふ───」  
「だから!違うと言ってるだろーが!」  
「・・・もしかしてスパッツの方が・・・」  
「アホか!」  
「そうだよね。体操服にはブルマと相場が───」  
「ああもう!いいからちょっとこっち来い!」  
埒があかないので、ベットの上に引き上げ(といっても、彼女にベットの上に乗るように促したに過ぎないのだが)  
きゅうっ、と千穂の体を抱きしめ、額と額をくっつけた。  
「あ、ちょっと幸せ・・・じゃなくて、恵一の体凄く熱いよ!」  
「ああ・・・風邪とか病気とかじゃなく・・・多分発情してるんだと思う。」  
「は、発情って体操h・・・」  
「いや、もうそれはいいから。お前、汗の匂い消すために変な香水とかしてないよな。」  
「うん。恵一そういうの嫌いでしょ。」  
「俺に変な薬とか盛ったりとかは?」  
「しないよ。あーいうのって体に負担がかかるんでしょ?」  
「負担かからなかったらするのかよ?」  
「秘密。それで、本当にどうしたの?」  
「・・・ああ、お前の・・・汗の匂い嗅いでからずっとこうなんだ。」  
「・・・匂いフェチ?」  
「いや、違う、と思いたいが・・・」  
 
仮に僕がそうだとして、ただの性的嗜好でここまでならないと思う。  
発熱するまで興奮するなんて明らかに異常だ。  
千穂の体臭に特殊な何かが働いているのだろうか。  
おかしくなりそうな頭を押さえながら原因を探るため、透視の能力を使う事にした。  
「!!!」  
「千穂!どうしっうがあああぁぁぁぁ!!!」  
異変を見せた千穂に呼びかけようとした瞬間、体にあの感覚が蘇る。  
明らかに、僕の透視能力に反応した「力」の奔流に僕は必死になって耐えた。  
常人なら明らかに狂うほどの快楽を、無防備になる能力発動の隙を狙った絶妙なカウンターで喰らった僕はベットを転げ回った。  
「け、恵一!!」  
あわてて、抱きしめて僕の動きを止める千穂。  
「AAAAAAAAAAAA!!!」  
それでも暴れ回り、全身を襲う強烈な快楽に自分の体を掻き毟ろうとする。  
「恵一!私の体を思いっきり抱きしめて!!!」  
千穂は護身術を習っているせいかあっという間に狂ったように振り回していた僕の腕を絡め取って、背中にまわさせた。  
自然と千穂の背中を引っかく事になるが千穂は何も言わず、そのまま  
泡を吹いていた僕の口に何か柔らかいものを放り込んで舌をかまないようにした。  
聞こえてきた声に本能的に従って、ぎゅう、と満身の力で腕に力を入れる。  
しばらくすると再び千穂の汗の匂いに再び、意識が溶けそうになる。  
「あぁぁ・・・」  
「大丈夫?恵一」  
 
全身から力の抜けた僕に心配そうに問い掛ける。  
ドクンッ・・・ドクン・・・  
混濁していく意識の中、僕は千穂が能力者であること、そしてそれがどんな能力なのかを悟った。  
しかしもう手遅れだ。罠に嵌った獲物はただ自分が溶かされるのを眺めている事しか出来ない。  
心の中すらそれはあの時に侵食されてしまった。  
犯したい、犯されたい、射精したい、めちゃくちゃにしたい、されたい。  
そんなケダモノノヨウナ思考に理性が犯されていく。  
他の事を考えようとしても、思い浮かぶのは千穂の顔、豊満な胸、尻、そして・・・  
「恵一・・・?」  
ぞくり  
彼女の声にすら、耳から脳まで、全てが欲情の信号になって全身に行き渡る。  
さらに体温が上がるのがわかる。  
本当にこのままだと死んでしまう。  
僕は千穂のブルマをショーツごと引き降ろし、間髪いれずに自分のモノを挿入した。  
「「うああああああああ!!」」  
二人同時に快楽の悲鳴が上がる。  
慣れた筈のそこは敏感になった肉棒にとって、今までとは比較にならない気持ちよさだった。  
まるでドロドロに熱したチーズの中に突っ込んだように千穂の膣は僕の肉棒を  
快楽という炎で灼きつくし、溶かしていく。  
ドクンッ、ドクンッ  
「ひぃああああ!!あ、熱いよ!!何!え!ンぅ!」  
 
もはや千穂の声は僕にとって愛撫でしかなく、脳がその意味を受け付けない。本能従い、僕はただ何度も何度も激しく腰を打ち付ける。意味のない咆哮をあげながら、  
ひたすら突き刺し、掻き回し、叩きつける。  
「ちょ、あうっ、ん!!あ、は、激しっ、すぎるぅううう!!」  
動きを押さえようとしているのか足を僕の腰に絡めた。  
足に力を入れたせいか、千穂の膣はきゅうっ、と僕の物を締め付ける。  
だがその快楽を貪ろうにも足で固定されてしまったかのように腰が動かせない。  
「ああああああああああ!!!離へ、離せぇ!」  
今の僕にとって最悪の拷問に涙をぽろぽろ流しながら絶叫を上げる。  
すぐに射精さなければ体が爆発しそうなほど、快楽を切望していた。  
必死になって腰に回された足を叩き外そうとする。  
さすがに僕の行動に異常を感じたのか、千穂はおずおずと絡めた足を解いた。  
僕は再び千穂を貪り始めた。  
もはや悲鳴をあげているのが自分なのかそれとも千穂なのかそれすらわからない。  
僕の異常に高まった快楽への切望がただ千穂を求めた。  
「あああッ!!んんんいいいいいぃぃぃ!!ひぃあああ!!」  
何時の間にか千穂も僕を、快楽を求め、腰を動かし始めた。  
本能だけの獣のような交わいは、何度絶頂を迎えたのかすら忘れさせた。  
ただひたすら僕は千穂に精を子宮の奥の奥まで流し込み、千穂もそれを受け入れ、求めた。  
「ぐううっ!射精るぞ!!ううっ!!」  
びゅるるるるるるる!!  
「ひぃあああああああああ!!!」  
何度目かの射精を千穂の膣に流し込んだ時、ようやくあの感覚は弱くなって、  
精根尽き果てた僕は思わず千穂の体の上に倒れこんだ。  
 

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