・キャンパスでの洗浄  
 夏休みも近いキャンパス、実習が無いときには各人それぞれストリート系、  
 アキバ系と好みの服装をしている学生達の間を、白いブラウスに膝までの  
 プリーツスカートをはいた清楚な少女が歩く。  
 その耳についた大きなタグはいやでも目を惹いた。  
 やがて少女がとある校舎に入っていくと、皆から声が漏れた、  
 「……あそこに入ったって事は…」「マジかよ……」「……なのか?」  
 「これは行くでしょ!」  
 やがてその校舎の裏口に程近いところに耳が早い男子学生十数人が集まったころ、  
 その戸口から数人の獣人が首輪につながれて現れた。  
 人間と変わらないとはいえ、メスであっても肌はガサガサ、髪は乱れ  
 化粧はなく、体毛は生えっぱなし。さらに目に知性の光がまったく無い獣人は  
 動物と変わりなく見えた。  
 その中に、ツルツルの白い柔肌に包まれた体と、憂いを含んだ知的な表情を備えた  
 少女が一人、他の獣人とおなじく成人用のオムツ一枚をつけただけの姿で、年相応に  
 ふくらみの分かる乳房をさらけ出して立っていた。  
 実習生達は順番に獣人たちの汚物にまみれたオムツをはずし、それぞれの前に  
 おいていく。  
 少女のそれだけはきれいなままだった。  
 こうして完全な裸になった少女を含む人型(ひとがた)たちを、実習生たちが  
 引っ張ってきたシャワーつきのホースとスポンジを使って洗っていく。  
 彼女の当番は例の3人組だった。  
 太ももを持ち上げられて足を洗われるとき、オスは陰嚢が、メスは陰裂が  
 あらわになる。  
 и子はわざと○○子の横に移動し、大勢の男子学生の視線の中、その大腿を体の  
 真横方向に高々と持ち上げて足先を洗うことで、彼女の陰裂を初夏の陽光の下に  
 さらけ出す。  
 本来なら彼女の体奥を隠すはずの体毛は、週2回の完全剃毛でまったく無い。  
 若干青味がかるほど白い恥丘の下、強い光に照らされた性器は、その膣口こそ  
 周囲の視線から隠していたが、たんなる大陰唇の割れ目以上のはっきりした肉の  
 構造を周囲に見せていた。わずかにくすんだように見えるその2列の肉壁は  
 年齢と比較すると控えめで、普通の肌色に近い色をしていた。  
 他のメス獣人たちの、青黒くしなびて股間からだらしなく伸びるそれとは大違いで  
 ある。  
 彼女は耐えるように、祈るように宙の一点を見つめたまま表情を変えず、抗議も  
 しない。  
 右足を持ち上げての大開脚が終わると、左足を持ち上げての大開脚。  
 その間にも男達は彼女の乳首をつまみ上げて、それとわからない程度にひねりながら、  
 まるで揉みほぐすように乳房の下側をスポンジで押し上げていく。  
 実際のところ、毎日風呂に入っている彼女にしてみれば、スポンジの洗浄のほうが  
 よっぽど不潔であったのだが。  
 最後に他の実習生が学畜の股間にシャワーの水を向けるころ、3人組は  
 どこからか持ってきた頑丈なハーネスを使って彼女の両肩を壁に固定し、  
 拘束ベルト付きの自在高台を持ってきて、彼女の両腿を水平大開脚の状態で  
 固定してしまった。  
 背中を若干曲げて、腰を前に突き出しているため、今度こそ完全に彼女の秘所は  
 周囲の学生達に奥の奥まで顕わになった。  
 そのころには通りすがりの学生や職員まで含めて、のべ数十人の目に彼女の生殖器は  
 晒されただろうか。  
 三人がパチン、パチンとゴム手袋をはめると、  
 「おいおい、そこまでやるこたぁ無いだろ?」  
 と声をかける実習生たちもいたが、  
 「るっせーな、この方が前も後ろも同時に洗えるから早いんだよ!  
  よその学畜に口出してる暇あったら自分の担当やってろよ!」  
 と男たちは言い返し、さあメインディッシュ、と言うようにオーディエンスの方を  
 ニヤリと見た。  
 
 次の瞬間、6本の手のうちで誰かと誰かの2本が彼女の秘裂を極限まで左右に  
 押し広げ、残る4本の手が彼女の奥唇をグチャグチャにもみ洗いし始めた。  
 さすがにウグッっと息を止めた○○子だったが、刺激にはまだ先があった。  
 и子が「あたし後ろね!」というなり、○○子の背面にしゃがみこむと、  
 おなじく割り開かれた彼女の両臀の間に指を入れるなり、その後門を  
 責め始めたのだ。  
 その皺の集まりを強くこすり、弾力を確かめるように環状のまま閉じられた  
 筋肉をムニムニと強圧し、やがてその中心に中指を強烈に押し込み始めた。  
 懸命に抵抗する彼女の肉の防壁。しかしそれは長く続かなかった。  
 筋肉がしびれるように疲労し、抵抗が弱まり、そして潤滑油ひとつ付けない  
 и子の中指が根元まで彼女の直腸内に埋没したのは、偶然にも前の裂け目を  
 攻めていた男たち二人のどちらかの指が、とうとう彼女の膣口に滑り込んだのと  
 同時だった。  
 まだ20歳の娘が、男も知らない状態で初めて味わう二穴責めは、自分の通学先の  
 校舎の裏、陽光明るい野外で10人以上の男子学生の見守る中で、正規の実習として  
 行われた。  
 同級生の女の指によって直腸越しに子宮をかき乱され、同級生の男の指によって  
 膣道の上面は無思慮にかきむしられ、さらに外部はというと、  
 ついに洗浄と言う建前を捨てた別の男子学生の指が、二つの陰唇の綴じ目、  
 神経の集中するクリトリスのふくらみの上で指を止め、リズミカルな刺激を  
 与え始めた。  
 嫌悪と屈辱、恥辱だけではない、嵐のようなオーガズムが彼女の全身を支配し、  
 食いしばった歯の間からうめき声がもれ、3人組は、やったね、というように  
 目配せした。  
 と、3人のなかで大柄な男の一人が、携帯のカメラを構えた野次馬学生の一人に  
 気が付き、「おェィ!」と強烈にすごみながら一瞬の動きでその学生に近づいた。  
 そして携帯をもった手首を強くつかむと一転、フニャっと笑顔を作って、  
 「撮影するときには一言いってネ!」というなり、カメラを○○子にむけさせた。  
 3人組の残る2人はひょいっと顔を後ろに向けて隠す。  
 「コイツのアソコの写真だったら資料室に山ほどあるのに、男って……」  
 とи子は嘆息して見せたが、その種の資料と比較してもこの情景は格別だった。  
 いつもキャンパスで見かけるちょっと清楚で素敵な女子学生が、  
 いま野外で素っ裸にむかれ、太腿を水平になるまで開いて性器をこちらに  
 突き出している。  
 恥毛はまるで幼児のようにツルツルに剃られ、しかし、その裂け目は  
 まだまだ幼いながらも一人前の女性であることを主張し、さらにそれを  
 証明するように左右からそれぞれ別の同級生の指によって皮膚がつっぱるまで  
 左右に広げられ、薄肌色の小陰唇はおろか、魚のエラのように血の色が濃く  
 粘膜状にヌラヌラと光を反射する膣前庭までがはっきりと見えていた。  
 さらに膣腔にはゴム手袋をした手指が深々と、肛門にはまた別の手指が深々と  
 挿入されていた。  
 しかも、これは学校の公式な実習の中で発生したハプニングであり、  
 通りがかりに目撃しても、撮影してもいっさい犯罪ではない。  
 家畜の性器の洗浄を覗き込むことが、どこの世界で犯罪になるだろう?  
 おまけに露光もアングルも申し分なかった。  
 若い男子学生達にとって、この情景を撮影しない道理などあるわけが無かった。  
 彼らはお互いが影を作らないように順番を守って、  
 彼女の秘所のアップを、乳房と顔を収めたバストアップを、野外での  
 シチュエーションを説明する全景写真を、次々と携帯で撮っていった。  
 (後々この撮影は“ほんの少しだけ”問題視され、彼らは携帯のメモリの提出を  
  要求された。  
  その写真は資料室に収められ、結局は畜産学科の学生達の共有財産に  
  なるのだが、それはまた別の話)  
 
 「さて、俺たちゃ終わったぞ」  
 彼女にとっては永遠にも思えた十数分のあと、他の実習生が声をかけると、  
 「ああ、俺たちも今終わった」と3人組が声を返した。  
 「このあと、どうすんだったっけ?」  
 「あれだよ、オムツ排泄の不快感を覚えてるはずだから、  
  ここでウンチとオシッコを出さないか刺激してみて、ダメなようなら  
  またオムツで撤収、だった、と思う」  
 「“思う”じゃねーだろタコ。もともとトイレ・トレーニングがこの実習の  
  目的の一環だろ」  
 「そうだった、そうだった」  
 周囲の会話を聞いて、○○子はまた体を固くした。  
 確かに今日の早朝にオムツをつけられてから、学畜として運動テストや反射テストを  
 受けっぱなしで、一度もトイレに行っていない。  
 もともと、長時間拘束があったからこそ、獣人たちにオムツがあてがわれたのだ。  
 他の学畜獣人と違って、彼女は気後れから一度もオムツ排泄をしていなかった。  
 ああ、なんてこと、その報いがこれだなんて!  
 「ほーら、シーシー出るかなぁ、出してよぉー」  
 「ウンウンはどうかなー?」  
 他の実習生達は学畜たちを横たえさせ、性器や肛門をなでさすって  
 排泄をしないか、期待薄げに様子を見ている。  
 3人組は全裸開脚のまま放置されていた○○子のところにに戻ると、チラっと  
 彼女の表情に目をむけた。上気した頬と上下する胸。目は閉じているが  
 意識はあるようだった。  
 и子が彼女の恥丘に手をあてて言った。  
 「で、どうする?」  
 「どうしょうもねーだろコレ。他と違ってこっちはコイツが決めてくんねーと  
  どうしょうもねーし」  
 и子は唐突に○○子の陰裂をグニっと音がするくらい割り拡げて言った。  
 「なんかさ、トリミングの時みたいに手マンしてやったらさ、  
  アハーン、ウフーンとか言って、全部出っしゃうんじゃね?」  
 и子が拡げた陰裂の中、彼女の小陰唇を男の一人が面倒くさげに  
 指でコリコリかきながら言った。  
 「期待できないんじゃね? いまこんだけやっても何にも出なかったんだし」  
 そのとき、新しいアイディアにи子の顔がパァッと輝いた、  
 「じゃ、こういうのはどうよ?  
  逆にさ、このままオムツ付けっぱでさ、しばらく畜舎で拘束して、  
  大も小もさせねーの。  
  でさ、もー、いっぱいいっぱいになったらさ、この前の馬の  
  時みたいに摘便するの。  
  △△がセッティングしてさ、実習生全員の前で、コイツの  
  尻の穴を、もう、もう、そこらへんのスプーンでさ、思っくそホジくるの。  
  きっとコイツ爆泣きするよ。  
  オメメからもお水ポロポロ、ココからもお水ポロポロ」  
 というなり、и子は彼女のむき出しの膣前庭、かすかに見える  
 尿道口をゴム手袋の指でツン! とつついた。  
 ○○子の顔面は少し離れても分かるくらい蒼白になっていた。  
 あるときは同期生、あるときは家畜として素っ裸、そのシチュエーションには  
 ようやく慣れたとはいえ、まだ衆人環視の中の排泄には根強い抵抗がある彼女。  
 もし学部生の見ている前で摘便などされたら、すべてのプライドを捨てて  
 大泣きしてしまうだろう。  
 彼女は数秒で覚悟を決めると、呼吸を荒げていきみはじめた。  
 出すものはここで出してしまおう。  
 しかしそれも、すべてはи子の計略のうち。  
 学部生全員の前での摘便か、それとも、これから毎回、屋外で体の手入れのたびに  
 自分からすすんで自然排泄を公開するか。  
 どちらにしてもи子には面白いことになる。  
 
 ふと○○子を見たи子はあわてて小さな声を上げた  
 「ちょっと待って、○○子! ステイ! ステイ!」  
 そのまま、и子は自分の指を彼女の肛門にツプっと差し入れた。  
 まさに、その中身を吐き出そうと緩み始めていた皺の集まりは、突然の異物感に  
 再びキュっと締まった。  
 「突然の心変わり、うれしいけどさ、これ、順番があるのよ。  
  アタシらが処置して、そんでアンタが出す、この順番でないと、  
  変でしょーが!」  
 そういうなり、и子は満面の作り笑顔で周囲の野次馬学生たちを手招きした。  
 「はい、こっから近づいちゃいけないよ! 危ないってか、バッチイからね。  
  みんな、せっかくだから見て行きなよ!  
  ウチの畜舎の○○子ちゃん。普段はとーっても素直なんだけど、  
  どうしてもオムツはイヤみたいなのね。  
  だから、こうしてお日様の下でキレイキレイしてあげたら、  
  気持ちよくなってシャーってしないかと思ってさ」  
 そういうなり、и子は彼女の陰裂を申し訳程度に指で触り、子供のようなソプラノで  
 「どうかなー、出ますかー?」と声をかけ、すぐに彼女だけに聞こえるしわがれた  
 低い声で、「Goッッ」と掛け声をかけた。  
 しばらく呼吸を整えていた○○子だったが、やがて彼女が下腹部に  
 力を入れているのが周囲にも伝わり、みんなも見守りながら  
 彼女に合わせてイキむような妙なシチュエーションがそのあと1.5秒。  
 しゃがむでもなく、座るでもなく、じつに力の入れにくい姿勢で  
 彼女の股間の奥、見る人がしゃがめば完全に見えるその皺の窄孔が  
 内側からグッっと膨らんだかと思うと、こげ茶色のかたまりが  
 括約筋の環を押し広げるように顔を出し、やがて、ボソッ、ボソッと  
 みんなの予想よりは幾分細長い汚物を次々と産み落とし始めた。  
 「わー! 出たー! えらいねー! ブラボー!」  
 и子は周囲を見回しながら手を上げて大きな拍手をし、つられて  
 周囲の観客も○○子に拍手を送る。  
 拍手の輪に囲まれた○○子の白いヒップは、その緊張と弛緩に  
 あわせて呼吸するように閉じたり開いたりを繰り返し、そのたびに  
 後から後から彼女の体内に隠されていた汚物が真下にこぼれ落ちた。  
 気が付けば、その上にある秘唇にからは、まるで壊れた噴水のように  
 幾分黄色味のつよい尿がチョロチョロとこぼれだし、乾いた地面に  
 パラタタタタッと土ぼこりを起てていた。  
 最期に彼女の尻の奥からは気の抜けた破裂音とともに大量の  
 ガスが飛び出し、周囲の幾人かは鼻の下に人差し指をあてがった。  
 
 その後?  
 獣人たちは元通りオムツをつけて校舎の中に戻り、半時ほど立った後、  
 校舎正面のガラス製ドアから、先ほどと同じキャンパスルックに身を包んだ  
 一人の女子学生が飛び出してきた。  
 彼女は鼻の先まで真っ赤に泣きはらしながらノートと参考書籍を胸の前に  
 抱えて足早にキャンパスを去っていった。  
 
・摘便実習  
 翌日、キャンパス内のカフェテリアで乱闘さわぎがあった。  
 当事者の二人はいずれも3年生の女子学生で、どうやら女子Aが女子Bを  
 なんらかの理由でからかい、女子BがAとその仲間につかみかかったのが  
 発端のようだったようだ。  
 いずれにせよ大乱闘で双方ともに軽い怪我を負い、喧嘩両成敗ということで  
 A、Bとも停学ということになりそうだったが、学生Bは畜産学科で、  
 特殊な奉仕活動に協力しているとのことで、学科の担当教授たちの強い訴えにより、  
 双方とも今回の件に関しては不問ということになった。  
 
 ……ちなみに、損壊したカフェテリアの修繕費は、全額をи子の実家が負担した。  
 その代償として、○○子は3年生の後期の動物衛生学の講義で、ある研究プランを  
 自主的に提出することになった。  
 プランを一読して目を丸くした講師も、彼女の熱意に押し切られるかたちで、  
 それを認めることになった。  
 それ以来、講義の開始時には必ず○○子が壇上に進み出て、あるときはワンピースを  
 背中までまくり上げてスラックスとショーツを膝までおろし、またあるときは、  
 下着を着けないままスカートを完全にまくり上げ、前屈位で足首をつかんだ姿勢で、  
 むき出しの尻を受講生全員に公開し、彼女の尻の中心部、その体孔に深々と  
 挿入・固定された排便抑止プラグを全員が目撃することになった。  
 彼女は2日から3日の排便抑止の後、校舎脇の小畜舎の処置台の上で摘便処理を受ける。  
 やがて後期の講義のレポート発表の場で、彼女は自身が体験した10回を超える  
 摘便処理の記録ビデオのダイジェスト版を前に発表を始めた。  
 初回のビデオは全編が再生され、彼女が背中のブラのストラップを  
 見せながら、処置室に入っていくところから始まっていた。  
 やがて背中のホックを外してブラを取った彼女が処置台に  
 あがると、その胸をガードしていた腕を左右にとられて拘束され、  
 左右から手が伸びてきて彼女のショーツを足から抜き取る。  
 やがて開脚の状態で両脚を固定された彼女の尻から、カチッっと  
 いう音ともにプラグのロックが外され、肛門からズルッっと  
 抜き取られる。  
 初回のビデオでは、そのまま何の処置もなく、彼女がムリムリと  
 大量の自然排便をしたところで終わっていた。  
 たった一日では、摘便が必要なほどの状態には到底なりませんでした。  
 ○○子はそういうと、黒板に張り出されたグラフのしかるべきポイントに  
 強調のマグネットを置いて発表を続けた。  
 やがて、2回、3回と条件を変えながら彼女の排便抑止は続き、  
 高濃度グリセリン水の直腸注入も効果がなくなったところで、摘便の実演が始まった。  
 砕石位で、膝蓋位で、横臥位で、彼女の尻には銀色の短いクチバシのような  
 開口器が根元まで挿入され、その奥を金属のヘラで、ティースプーンで、  
 最期には2指サックをはめた指でかき回され、一個、また一個と  
 小石のような固形便が取り出されていった。  
 音声はやや絞ってあったが、彼女が日ごろから想像も出来ないくらい  
 取り乱し、絶叫と号泣の中で処置をうけていることはハッキリとわかった。  
 なによりもビデオカメラが施術箇所の接写からたびたびフレームを外し、  
 彼女の股間の全体像から始まり、そのみじめな泣き顔や  
 (女自身の所感によると、まるで灼けた鉄の杭を、お尻から身体の中心に  
  打ち込まれていくような感覚だとのこと)  
 ぶるぶると震える乳房までを、まるで楽しんでいるかのように記録に収めていた。  
 肛門の上にある性器については、テイクの半数くらいではガーゼをかぶせて、  
 メディカルテープで固定することで隠蔽され、彼女の羞恥心に最低限の配慮がある  
 かのような手当てがされていたが、その大部分ではガーゼが尿で黄色く染まると  
 あっさりと股間からむしりとられ、彼女が腰に力を入れるたび、その陰裂の  
 奥がじわっと開き、その中身をカメラの前で公開していた。  
 そうした映像の数々を修正もなしでプロジェクターに映しながら、  
 彼女はやや固い表情で発表を続け、やがてプラグ処理が終わってから  
 彼女が幾分かのトレーニングによって正常な大腸反射と自然排便を取り戻すまでを  
 説明して、レポートの発表が終わった。  
 自然と言っても、処置台の上で自身の膝を抱えたまま少し腰がはみ出すように  
 寝かされ、例の3人組を含む実習生10人以上と接写・全景の2台のカメラに囲まれ、  
 強力な照明の下で股間の秘所をすべてさらしながら、台の下に置いたホウロウ引きの  
 汚物容器の中にボトボトと排便することを自然排便と言えれば、の話だが。  
 
 後を引き取って講師が続けた。  
 次回の最終講義は自主参加とすること。彼女の協力を得て、受講生の希望者には  
 彼女の摘便処理を見学させること、そのために現在、彼女は再び1週間を  
 こえる滞便処理を受け始めていること。  
 そういうと、講師は彼女に後ろを向いてスカートを捲り上げさせ、  
 ふさがった彼女の手に代わってショーツを膝まで下ろして見せた。  
 そこには灰色をした合成樹脂製の排便抑止プラグがまたもや深々と挿さっていた。  
 やがて後期が終了した。彼女はクラス唯一の100点と優判定をもらい、  
 講師のコメントには、手書きで  
 「ありがとう! きみは後期の講義のQueenだった!  
  最期にきみが奉仕で見せてくれた摘便の実地見学は、みんなの財産に  
  なったと思う!」  
 と書き添えてあった。  
    
・行動学ゼミ  
 4年生のゼミは残酷だった。  
 前半は座学、後半は実習。  
 獣人行動学の権威である教授のゼミに編入された○○子は、遺伝学、動物学、  
 法学、あらゆる方面から獣人の権利について  
 論陣を張るが、すべてを教授に論破され、論破されたその日は、決まって  
 ゼミ生の中で自分だけが教材になり、全裸で実習の教材にされた。  
 教授の研究は獣人の性行動。  
 対照として精神劣化済みの獣人のメスと並ばされ、時には催淫剤を打たれ、  
 時には肛門に電極を挿入され、また時にはゼミ生達に体の各所の性感帯と  
 されるところをガラス棒で刺激されながら、マスターベーションをさせられる。  
 その次のゼミの座学は決まって前回の実験の総括から始まる。  
 彼女は自身のあられもない写真とビデオ画像に囲まれ、この日は羞恥心が邪魔をした、  
 このときは忘我に近い境地だった、など自分の体の反応を報告させられた。  
 捨て鉢な気分になって思い切り公開オナニーをした日に限って、打たれていたのが  
 生理食塩水だったり、教室を移動中につい面倒くさくなって、畜舎の隅で小用を  
 足していたときにそれをビデオで撮られていたりなど、教授は巧妙に彼女自身に  
 自分が動物であることを教えていくようだった。  
 
 ゼミは後期に入り、激しさを増した。  
 テーマはオスの獣人から精液を採取するために性的に興奮させるための  
 最適な手法の探索である。  
 鎖につながれたオスの前で、○○子はさまざまな方法でオスを誘惑してみたが、  
 乳房を持ち上げて強調しても、お尻をむき出しにして振っても、いわゆる  
 エロチックな景観ではオスの性衝動を引き出すことはまったく出来なかった。  
 少数ながら効果があった事例は、オスの眼前で、  
  ・全裸になり、はっきりと性器を押し広げて見せること。  
  ・自慰行為。  
  ・排尿すること。  
 の3つだけだった。いずれしても結局は即物的に性フェロモンを浴びせるしか  
 方法が無かったのである。  
 それでも、同じメスの獣人に比べれば効果は低かった。  
 
 教授は満を持して切り出した。  
 やはり学習だ。  
 この畜舎の獣人のオスは、○○との性交の経験が無い。  
 オスたちと実際に性交渉を持つしかないだろうと。  
 ○○子は、実家の家族の姿を胸に浮かべ、本番に臨んだ。  
 実験は、ゼミ生と関係者および幾人かの取材陣の前で行われた。  
 理性を残した状態で成人した獣人と普通の獣人との性交渉は、  
 それなりにセンセーショナルだったのである。  
 精一杯の正装をして、普通の大学生として来賓たちに挨拶を済ませた彼女は  
 教壇脇で、教授の説明を聞いていた。  
 やがて教授に呼ばれた○○は壇上に上がり、ゼミ生に手伝ってもらい、  
 ドレスを脱ぎ、スリップを脱ぎ、ストッキングを脱ぐと、  
 下着姿で処置台に上がり小声で「じゃ、お願い」とだけ言って目をつむった。  
 彼女はブラとショーツを処置台の上で取り去られ、同室のゼミ生に左右から  
 脚を抱えられ左右に広げられた。  
 ビデオカメラが状況を余すところなく記録するなか、事前に彼女の性感を高める  
 プロセスが始まった。  
 化膿止めと催淫剤の2つの座薬を肛門に挿入され、続けてその上からサックをつけた  
 ポスドクの男の指が挿入され、縦横無尽に彼女の直腸と子宮を刺激する。  
 乳首には吸着式クランプがつけられ、微弱電流を流された。  
 その周辺のふくらみは、すでに手馴れたゼミ生が、強く、弱く、強くと、  
 波をつけるように揉み上げていく。  
 陰核への刺激は彼女自身が行った。  
 そして最後にクスコが深々と挿入される。  
 来たるこの日の性交のショックを和らげるため、それまで幾度も幾度も  
 クスコによって拡張処理を受けてきた彼女の膣腔は軽い抵抗だけで  
 あっさりと銀の嘴を受け入れ、巻き上げられたネジで開口し、  
 彼女の子宮口は、その充血していく様子を逐一記録されていった。  
 やがて、準備が整ったと判断した教授は彼女を起こし、鎖につながれた獣人の  
 オスの目の前に横たえる。  
 オスは彼女に興味を示し、性器のにおいを一心に嗅ぎ始めた。  
 そして、いよいよ彼女を仰向けにし、これまで文明人として生きてきた  
 ○○子と名もなき実験動物、2匹の獣人の結合が始まった。  
 ○○子は初めて男性の器官を受け入れる未知の感覚に翻弄され、やがて教授陣たちの  
 入念な準備のおかげもあって、ささやかな絶頂を迎えた。  
 彼女の人生で2度目の破瓜であった。  
 
・口頭試問  
 結局、卒業論文は自分の意図とは正反対の“獣人は理性と人間性において、人間とは  
 根本的に異なる”というテーマのものになった。  
 口頭試問の最初はビデオプロジェクターと配布ドキュメントを素材に始まった。  
 やがて彼女は、複数の教授と助手の見守る中でワンピースを脱ぎ、ショーツを含めた  
 下着を一切脱ぎ、早春の日差しがうらうらと注ぐ施術室の中、一人全裸になった  
 彼女の手になる、演者と実験動物の一人二役のパフォーマンスが始まった。  
 自分の性感を高め、そしてオスを誘惑するために、彼女自身の体にいかなる  
 処置を施したのか、口頭で10分ほど説明をした後、彼女は自ら処置台に上がる。  
 そして彼女自身の手で自分の陰門を広げ、同じく自身の手でプロジェクターに  
 つながったビデオカメラを押し当てるような接写位置にセットし、教壇わきの  
 スクリーンに自分の秘部をあさましいまでに完全に公開しながら、性器や  
 乳房(にゅうぼう)など各所を指で示し、ときにその手で自身の陰核包皮を剥き上げ、  
 これから加える処置を説明し、その後で器具や助手の手を借りた公開自慰の実演を  
 行った。  
 
 口頭のアウトライン説明、自身の体を使った詳細な説明、そして実演。  
 3パートをワンセットにしたセッションは、それぞれ30分ほどの  
 休憩を挟んで続いたが、試行錯誤の過程で行った10数回もの連続した温水洗腸の  
 実演の後だけは1時間以上の休憩をはさんだ。  
 彼女自身の体力が限界であったし、なによりも実演後に混沌のきわみとなった  
 処置室の窓を開けて部屋のにおいを逃がし、壁を掃除する時間が必要だったのだ。  
 透明アクリルのつい立てが用意されたとはいえ、尻肉の間からは茶色がかった汚水を  
 噴水のように高々と噴き上げ、陰裂の肉の隙間からは黄金色の小水をダラダラと。  
 流す彼女は様子は凄惨の一言に尽きた。  
 排便が一段落すると、砕石位のままさらけ出された尻肉の谷間中央には  
 すぐに次の嘴管が深々と突き立てられ、またもや1000ccの温水が注入される。  
 それでも獣人オスの性フェロモンを抽出した催淫剤のチカラを借りて、  
 忘我の状態となった彼女は自身の陰核をもみしだき、マスクとゴーグルをした  
 助手たちのワセリンをたっぷり塗布した手袋でその乳首をこね上げられ、  
 そのまま絶頂を迎えた。   
 1時間後、教授たちは遅い食事を終えて戻ってきた。  
 「実験動物のフンの臭いでメシが食えなかったら、農大の教授なんて  
  やってられないよ」  
 ……なるほど。  
 こうしてセッションは続き、最後の総論に差し掛かった時にはすでに日は  
 沈みかけていた。  
 ○○子と一緒に演台にあがったのはи子だった。  
 被虐と嗜虐、裏表の関係にあるとはいえ、他の学生達が離れていく中、  
 なんだかんだと腐れ縁の続いていた彼女に、対照実験の被験者を頼むにあたって、  
 ○○子はи子のあらゆるリクエストに服従する約束を取り付けさせられていた。  
 それだけ、○○子はこの学校の卒業にかけていたのだ。  
 2つの安楽椅子にかけた○○子とи子、それぞれがゼミ教授の発明による時限式の  
 精神劣化装置のクランプを頭にはめられ、脳細胞を書き換えるようとする電磁波が  
 二人の頭蓋に降り注いだ。  
 и子は激しい頭痛とめまいを訴え、そして少しだけ失禁したことをしぶしぶ認めたが、  
 その会話自体はしっかりしたものであり、その後でオス獣人の性フェロモンの試薬を  
 嗅がされたときには、「……くせっ!」と言って、そばのバケツに駆け寄り、  
 げぇげぇと嘔吐を始めた。  
 一方の○○子は完全に見当識を失った。  
 言語野は完全に停止し、思考能力を失った彼女はи子につかみかかろうとして  
 周囲の助手達に取り押さえられ、革ベルトで全身を拘束された。  
 やがて、試薬を嗅がされた○○子は「んー、んー」と甘えるような  
 呻きを漏らし始め、両手の拘束を解かれると、すぐさま股間に手を伸ばし、  
 その柔肉をもみしだき始めた。  
 そのままフンっと鼻息を漏らしてマスターベーションを終わらせた  
 ○○子は、装置の効果が切れるまでの間、革ベルトに足首を拘束されたまま  
 居並ぶ教授陣をにらみつけ、時折威嚇するように尻を向けるとシャーっと  
 アクリル板の向こうで放尿して見せた。  
 やがて○○子は疲れたように横になり寝息を立て始め、その体をストレッチャーに  
 乗せた状態で処置室を退場し、彼女の口頭試問は終わった。  
 
・Intermission:家畜契約  
 口頭試問の結果は通常の掲示板ではなく、面接の形式で行われた。  
 「ちょっと難しいことになってね」教授は切り出した。  
 彼女の主張を認めれば、獣人に人権はないと主張する獣人に農学学士の  
 資格を与えて社会に送り出すことになる。  
 獣人にも学習能力と人間並みの知性を認めるなら、彼女の卒業論文テーマに  
 合格点を与えることは出来なくなる。  
 「で、話は変わるんだけど」教授は続けた。  
 キミが農学部を志した理由は何だね? ふむ、ご実家が牧場を。  
 経営力の証明に有資格者が必要だと、ふむ。  
 「ならば、」教授はたたみ込むように続けた。  
 キミのご実家を畜産業経営のモデルケースとして採用しよう。  
 なに、名目は何とでもなる。  
 キミのご実家には(こう言っちゃ悪いが)学卒ホヤホヤの新人ではなく、  
 海千山千の経営のプロがサポートに入る。  
 もちろん我々としても、学会やお役所へのコネクションを総動員して  
 バックアップする。  
 「その代りに、だ」  
 ○○子にとって教授の発言は予想のつくものだった。  
 キミはこの学校を自主退学し、キミのご実家から、貸与のかたちで  
 この学校に管理権を移す。  
 特別聴講生として院に入ってもらい、院生と同じ待遇で講義を受けながら、  
 今までのテーマを追求してもらう。つまり、学習用の、その、つまり、  
 被験体としての協力もしてもらう。どうだね?  
 ○○子はいっそ、それなら精神劣化処理を受けようか、と思ったが、  
 教授の次の一言でハッと思い直した。  
 「もちろん、劣化処理は施さない。キミは、我々がご実家をちゃんと  
  ケアしているか確認する権利があるからね」  
 教授のプランははっきりとした。  
 考えてモノを言う協力的な実験動物。ある意味、理想の教材ではないか。  
 他の大学からも引き合いは来るだろう。  
 対価は、実家で暮らす育ての両親と兄弟として育った者達の生活。  
 「わかりました。お申し出を受けます。これからもよろしくお願いします」  
 彼女は深々と頭を下げた。  
 
・学外交流会、そして永いお別れ  
 そして数日後。  
 実家の説得は難航した。  
 今まで育ててくれて感謝していること。それでも自分は獣人として生きることを  
 選んだこと。  
 今後の立場は院生と学畜の中間というか、両方のような位置づけになること。  
 家業と自分の生活はまったく心配がいらなくなること。  
 お前、無理してるんじゃないかい? 育ての親の核心をついた質問に、  
 しばし沈黙した彼女は、大学の開催する近隣の農家との交流会に、育ての親たちを  
 招待することにした。  
 
 数日後、農業高校の生徒から、自分と同世代の農家の青年、壮年たちの集まる  
 畜産学科の発表会。  
 牛、豚といった大型獣がひとしきり観衆の間を連れまわされ、獣人の番になったとき  
 彼女はカモフラージュに全身に土ぼこりをまぶし、他の学畜と一緒に、  
 全裸で円形の会場中央を一周して見せた。  
 専門の酪農家による畜産動物の品評会もあり、и子のアイディアで飛び入り参加した  
 ○○子は、大勢の男達に乳房をふくむ全身の皮下脂肪と筋肉を揉むようにして  
 品定めされ、骨盤の大きさをメジャーで測られ、歯並びを調べられ、  
 大腿を横方向に持ち上げた片足立ちが何秒できるかで忠実さと  
 バランス感覚を測られ、そのあいだにも開いた陰裂に脱脂綿を当てられ  
 付着した粘液を臭気測定器にかけられ、最期には他の獣人たちと  
 同時にお定まりの大開脚拘束の状態で膣鏡と肛門鏡の2本刺しにされ、  
 子宮口と直腸の内壁の色を、酪農家とその家族、子女を含む数え切れないくらいの  
 人間にかわるがわる観察された。  
 
 やがて会場の外でアトラクションの時間が始まり、彼女は他の獣人と一緒になって、  
 全裸のまま、頭に画用紙で作った冠を乗せただけの姿で、敏捷性を見せる  
 ハイジャンプ、柔軟性を見せるブリッジ、観客の笑いを取るための四股と土俵入りの  
 真似ごと、さらに、しつけと忠実さを見せるための、この日2回目の大腿を横方向に  
 持ち上げた片足立ちと、次々と家畜獣としてのアトラクションを見せていった。  
 獣人ではありえない体つきの良さと、一匹だけ股間が完全剃毛してあることもあり、  
 いつしか彼女の前には近場の農業高校の男子達の黒山の人だかりが出来ていた。  
 やがて会場の隅に集められた獣人の前にそれぞれ汚物用のタライが置かれ、  
 学生と助手達に性器と肛門を濡れた雑巾でなでられた獣人たちは、  
 それぞれのタライの中に排泄を始めた。  
 同じように、и子も○○子の股間を雑巾でなでる。  
 そこは彼女も抜かりはない。彼女はここ数日、合成飼料と水しか口にしていなかった。  
 大学の関係者ではない、赤の他人である大勢の観衆の前での、全裸で中腰に  
 なったままでの自主的な自然排便と自然排尿。  
 彼女はなんとかソレを自然にこなして見せた。  
 やがて彼女の垂らした軟便ぎみの大便も、年かさのベテラン畜産業者の男達に  
 寄ってたかって手袋越しにほぐされ始めたが、一人の男が彼女の便をつぶしながら、  
 ん? と眉を寄せたことに、彼女を含めた誰もが気が付かなかった。  
 やがて、彼女を含むすべてのメス獣人が少し高さのある二列の丸太の前に連れて  
 行かれ、うつぶせのまま、高い丸太の上に腰を、低い丸太に手首を固定され、   
 大きく尻を突き出したポーズで、肩幅より広く膝を開いた位置で足先を固定された。  
 畜産業者の男達が次々にやってきては、彼女たちの大腿の付け根にラバーバンドで  
 留められたプラスチック札で年齢と体重を確認して、その腰の大きさを比べて  
 やれ安産型だ、こっちはまだまだだ、と品評しあっていた。  
 やがて、キャンパスのボランティア屋台でカップ酒を少々きこしめした男が  
 彼女のそばにやってきた。先ほど彼女の便に注意を留めていた男だった。  
 「おめー、ひょっとして人間だろ? クソの中にスライスしたネギやら  
  ちゃんと包丁で切ったピーマンやらがチョッとだけ混じってたぞ。  
  オレの目はごまかせねぇ。こっちの耳にあるのはイヤリングの跡だろ?  
  爪もささくれてねぇ。それに……」  
 男は酒臭い息を吐きながら、彼女の股間にザラッと指を滑らせた。  
 「どうしてここに垢がついてねーんだよ?」  
 「ちょっと、学畜を刺激しないでください!」と言いながら近づいてきた  
 助手に、男はつとめてシラフを装いながら言った。  
 「ゲフン、わりーわりー。ところで、オレんところにも獣人が何頭かいるが、  
  こいつは他のとチョッと違うな。ひょっとして、不妊処理とかしてねーか?」  
 「いいえ、ちょっと若いだけで、他の獣人とコンディションは同じですよ」  
 「そうかい。じゃ、ちょっと子宮の具合を確認したいんで、サックを  
  貸してくんねーかな?」  
 「い、いや、今日は準備もしてませんし……」  
 「サックならここにありますけど?」  
 いつの間にかそばに来ていたи子がシレッと触診用の指サックとワセリンを  
 取り出していた。いずれにせよ、このシチュエーションで誰かに使わせる  
 目論見だったのだ。  
 現物が目の前に出されてはしょうがない。  
 男は小声で、  
 「世も末だねー、女子大生が獣人のふりして遊んでるよー、  
  理由があるのかねー、たのしいのかねー、オジサンには関係ーねーけどねー」  
 などと口ずさみながら、たっぷりとワセリンを塗った自分の中指で、彼女の肛門を  
 2度3度とつつき、ひと呼吸置いた一瞬の弛緩をついてズブっと音がするぐらい  
 急激に深々と指を差し入れた。それは確かにベテランの技だった。  
 男は、はらはらする助手を尻目に、そのままウネウネと直腸越しに彼女の子宮を  
 漫然と右に左に転がし、空いた左手でその小陰唇をプルプルともてあそんでいたが、、  
 やがて坊主刈りの高校生とおぼしき少年に目をとめると、  
 「おーい! бз太! こっちだ! こっち!  
  父ちゃんが獣人の扱いっかた、教えてやっから、クラスのガキども  
  全部つれて来ーい!」  
 と声を上げた。  
 
 陽の光も徐々に弱まり始めたキャンパスのはずれ、そばの私道や民家の窓からも  
 間近で観察できる場所で、実際に綿菓子を持った家族連れや、他校のヒマな  
 学生達も次々通るなか、○○子の年齢相応な形へ成長を始めたばかりの尻は、  
 その身体の他の部位と同じく完全にむき出しの素っ裸にされたまま固定され、  
 膝を開かされたまま、その奥底まで見せ付けるように後方に突き出されていた。  
 その少し下、陰裂のまわりが、彼女の尻の表面とおなじく周囲の光を反射するほど  
 スベスベであり、まったく恥毛が茂っていないことも非現実的だった。  
 いま、その彼女の丸々と白い尻の前には、坊主頭の学生服の集団がカラスのように  
 群がり、その中の一人の父親の、指導というよりは景気づけの掛け声に  
 背中を押されるように、順番にその手指を彼女の胎内に深々と挿し込んでいった。  
 ……、一本、また一本、見ず知らずの男の子の指が私のオシリと前の場所の中に  
 深々と入っては抜かれていく。  
 入ってきてすぐに抜かれるぎこちない指、私の体内でウネウネと暴れるしつこい指、  
 空いたほうの手で、私のおなかの下、恥ずかしい所のさらに奥にあるものを、  
 もんで、つまんで、マッサージして、しまいには厚みを確かめるように  
 2本の指ではさみながらコネコネとこねる最悪の指。  
 ああ、いつまで続くのだろう。後ろを向いて確認できないのがもどかしい。  
 そのとき、彼女は自分の前に立つ一人の人影に気が付いた。  
 「фш……、くん!?」  
 奇跡的に彼女は声を出さずにすんだ。  
 それは彼女の中学と高校に共通する、数少ないクラスメートの一人だった。  
 それだけ成績は優秀だった彼だが、彼女とはあまりコミュニケーションも  
 ないまま、お互い別の大学へと進学して行った。  
 фшクン。  
 かつての私の想い人。  
 「○○ちゃん!? ○○ちゃんだね!? これ、どうして、その……」  
 高校時代、2人のうちのどちらがこんな再会を予想できただろう?  
 かつての男子高校生は学校を卒業間近。新社会人になる前に、最後のモラトリアムを  
 楽しむ大学生。  
 その前にいる、かつての女子のクラスメートは、おなじく学士過程を終えた後、  
 一匹のメス家畜へと進路を変え、かつてのブレザー服姿から一転、パンツ一枚  
 はかない素っ裸で屋外で腹ばいに固定され、尻のふくらみと中心の肛門、  
 その奥の赤い性器の裂け目までを男子高校生たちの前で堂々と晒している。  
 以前の知的で、それでいて純朴だった彼女を知る者からすれば、想像もできない  
 恥態だった。  
 「あら、○○子のお知り合いですかぁ? このコね、本当は獣人だったんですよぉ」  
 и子が続けた。  
 「いままで周囲に隠して高校とか通ってたらしいんですけどぉ、いまは  
  もう完全に獣人なんですよ!」  
 確かにうそはついていない。今の私は獣人だ。  
 一方、男は混乱していた、彼女が獣人だというのは知っていたが、普通に一緒に  
 授業を受けていたではないか。  
 今の彼女は自分が社会常識として習った原始人みたいな獣人そのものじゃないか?   
 「ねえ、○○ちゃん、オレのこと分かるよねぇ、ね、分かるよね」  
 ○○子は宙の一点を見つめ続けた。見つめ続けながら心の中で叫んでいた。  
 もうやめて! これ以上話しかけられたら、私が心から引き剥がすよううに  
 捨て去った中学、高校時代、人間時代がフラッシュバックして、きっと泣き出して  
 しまう。  
 「あ、もうダメですよ、自分が誰かも分からないんですから」  
 и子の意地悪も、今は助け舟だった。  
 「そうですか、そういうものですか……」  
 一般の学生の獣人に関する知識は、その程度のものだった。  
 興奮気味の男子高校生たちは、今まさに立ち去ろうというところだった。  
 и子はさらに続けた。  
 「せっかくですから、○○子の子宮の状態を確かめてあげてくれませんか?」  
 非常識ギリギリのバクチに近い発言だったが、  
 「えっと、ボクは部外者ですが、いいのでしょうか?」  
 その発言に、○○はハッと体を硬くした。фш君、本気なの!?  
 「えぇ、どぉぞぉ、そういうための交流会ですから、でも、大丈夫ですか?」  
 ええ、たぶん……、そうこたえたфшは、ゆっくりと○○子の背後に回った。  
 
 彼女は涙をこらえるのに懸命だった。  
 せめて、彼の指を心の底から迎えよう。  
 前にも触ってきたら、しっかり答えよう。彼が指でサヨナラを言うなら、  
 私はアソコで彼にサヨナラを伝えよう。  
 彼女は腰の力を懸命に抜き、自分の大便が逆流してくるようないつもの  
 感覚に、なんとか無抵抗をつらぬこうとした。  
 彼の指が根元まで入ったら、一転して強い締め付けに入る。  
 どう!? 私の子宮が分かる? 前も触っていいのよ!  
 ああっ、さっきのバカ高校生どものせいで、腫れたように感覚が  
 鈍っちゃってる!  
 やがて当然のように、彼のもう一方の手指が、彼女の小陰唇の上を周回するように  
 回りだし、さらにその内側を積極的になでまわし始めた。  
 ああ! そういう感じ! 続けて!  
 ついさっきまで他人の体のように感じていた自分の股間が、今はっきりと熱を  
 帯びて、彼の指の周辺が急速に湿り始めているのが彼女自身にも分かった。  
 ついに彼の指が彼女の秘所の中心、体孔の奥に滑り込んだ。  
 「はい、どうでしたか?」  
 いきなりи子が2人の間に割って入り、фшの手指を引き離した。  
 ○○子は今度こそギャーッ! と絶叫したい衝動に駆られた。  
 どうして! どうしてそこで止めさせるの? どこまで私をいじめれば  
 気が済むの! и子!  
 今の彼女は秘所に風が吹いても果ててしまいそうで、そして彼女自身も  
 最後の刺激を欲しがっていた。  
 やがて連絡先をи子と交換したфшが彼女の方を見ながら、遠ざかっていくと、  
 入れ替わりに、彼女にとって本日最後のゲストが目の前にやってきた。  
 それは彼女の育ての親の2人だった。  
 「○○子、全部見てたよ。がんばったねぇ。つらかったろうねぇ。」  
 彼女の前面で無理に腰を落として話しかける初老の男女。  
 2人の目には涙が浮かんでいた。  
 и子は神妙な顔を作って、2人に語りかけた。  
 「もうこれで、面会をしていただける機会は当分ないと思います。  
  今の彼女から話しかけるのも禁止です。  
  ただ、当然、お2人の声は聞こえていますから、お別れを  
  なさってください。」  
 最初に父親が口を開いた。  
 「お前を取り上げたのは、俺とコイツだった。  
  お前が獣人になりたいっていうのは、よーく分かったが、ヒトとして  
  一緒に暮らした時間が、いかんせん長すぎてなぁ。  
  でもなあ、これが最後とはなぁ……」  
 母親が続けた。  
 「最後に何か渡してあげたいけど、体ひとつしか持って行っちゃなんない  
  って先生が言うし。  
  何を持たせてもこのカッコじゃ分かっちゃうしねえ」  
 「あの、おじ様がた、提案があるんですが……」  
 и子が切り出した。  
 やめて、ソイツは性悪なのよ! 叫びたい○○子だったが、助手や  
 一般参加の外部の人間の前で発言はできない。  
 и子は、2人の手を取って、彼女の背後に回らせた。  
 そして彼女の濡れた股間が見える位置で問いかけた。  
 「あの、お二人とも発情期の獣人の処理のご経験は……」  
 「ああ、ある。  
  オスの処理はコイツが、メスの処理はワタシがやっとった」  
 「それじゃ、あの……」  
 и子はいうなり、彼女のむき出しの陰裂を改めてキュッっと広げた。  
 「あの、さっきの男の人の触診で、彼女、フケちゃっ、いやっ、発情しちゃった  
  みたいなんです。  
  せめて最後の想い出に彼女の処理をしてくださいませんか?」  
 そういうなり、и子は彼女の拘束を解いて立たせ、少し離れた所にある、頑丈な  
 木造の仰臥拘束台に彼女を固定した。  
 
 他の助手達が残りの獣人を撤収するのに忙しく、このシーンはи子に任せようとして  
 いるのを見て取ると、まだ光の強い夕日の中、и子は彼女の両脚を持ち上げて、  
 頭上の支柱に足首をがっちりと固定した。  
 彼女の大腿は、股間から120度近い鈍角Vの字に割り開かれ、彼女自身の頭の方に  
 向かって斜め上に伸びている。  
 腹部にもベルトが巻かれているため、いま以上に腰が持ち上がることはないが、  
 その尻を尾骨が見えるところまで持ち上げられ、いまだに全裸のまま、  
 撤収組みの学部生がゾロゾロと通るキャンパスのはずれで、○○子は、  
 その陰裂を、肛門を、彼女の股間にあるすべての器官を高々と誇示したポーズに  
 固定されていた。  
 太ももが引きつり、外側の陰唇を引っ張ることで、内側の陰唇、さらには膣まわりの  
 血の色に近い肉の盛り上がりと、その中心の体孔もしっかり見えている。  
 性器、肛門。乳房、そして表情、彼女の羞恥をあおるすべての箇所を関係者に  
 見せ付ける、и子が最も好み、得意とする彼女の取り扱いかただった。  
 しかも、いまはソレを彼女自身の両親に見せつけ、3人はその中で涙の別れを  
 しなければならない。  
 「さて、と。」  
 и子は彼女に耳を近づけて言った。  
 「これ、畜獣閉口器。っていうか、エロい用語でボールギャグ。わかる?  
  これをつければ、アンタ好きなだけ叫んでよくなるよ。  
  どう? 続けて欲しい? 続けて欲しければぁ、アーーーーン、して?」  
 衆人環視の中、自分を懸命にいつくしんで育ててくれた両親の前で、  
 и子は私に究極なまでのあさましい姿を公開することを強要し、  
 あまつさえ、その両親に自分のマスターベーションをやらせようとしている。  
 あまりのひどさに声も出なかったが、しかし、○○子は、1分でも、1秒でも、  
 両親との別れを惜しみたかった。  
 「まあ、最後に発情の処理をしてやるってのも、ワタシら親子には  
  ふさわしいのかもな……」  
 ポツリとつぶやいた父の一言で考えが決まった。  
 彼女は口をあけると、и子のボールギャグを受け入れ、目を閉じて  
 意識を股間に集中した。  
 こうして、10年以上の歳月を経て、彼女はいま一度、自分のシモの世話を  
 両親にゆだね、両親はかいがいしくその役割をになった。  
 父親の手がヒタっと下腹部に当てられ、やがてその手が下の陰裂に伸び、小陰唇を  
 一周したかと思うと、その頂点でとまり、的確に陰核の包皮を剥き上げた。  
 一瞬、彼女の生殖器の中でも最大の神経の塊が空気に触れる感覚にビクっとなったが、  
 すぐに包皮は戻され、やがてリズミカルに皮越しに刺激が伝えられた。  
 もむ、剥く、戻す。そのリズミカルな動きにあわせて、同じ手の親指が  
 膣孔のさらに奥にヌムッ、ヌムッっと出し入れされる。  
 残る一方の手は、優しく、安心させるように彼女の大腿や下腹部をさすっていたが、  
 やがて会陰に指先をツ、とあてると、そのまま彼女の尻の割れ目を下にたどり、  
 やがて柔らかい皺のあつまったポイントを探し当てると、その周辺を柔らかに  
 さすり、やがて、つい先ほど彼女が公開排便をして見せた、その汚物の穴に  
 まったく頓着なくスルリと入り、爪先、第一関節、第二関節、ついには根元までと  
 ゆるやかに回転させながらしっかりと浸入をはたし、直腸をリズミカルに  
 刺激し始めた。  
 最初は羞恥心で爆発しそうだった彼女の身体は、やがて安心するような  
 甘えたいような感覚に揺らされ、じらされ、ゆっくりと先ほどの昂まりのカーブを  
 再現し始めた。  
 「んっ……、んっ……」  
 彼女のボールギャグからうめき声がもれ始めると、不意に別の人の気配を感じた。  
 うっすら目を開けると、横になった自分の頭の先に、母が立っている。  
 母は両手に、日ごろ持ち歩いている乳液をつけて伸ばすと、彼女の鎖骨の下に  
 そっと触れ、手のひらをそのまま○○子の乳房に伸ばして、その全体を  
 やわやわと揉みほぐし始めた。  
 「まあまあ、立派なオッパイになって……、こんなに大きくなって……」  
 ああ、私、いま、お父さんに大事なところを触ってもらって、  
 お母さんにオッパイをもまれている。でも、なんだか気持ちいい。  
 同期の悪人トリオなんか、メじゃないくらい気持ちいい……。  
 
 「さ、母さん、そろそろいいだろうう」という父の一言で、  
 二人の手の動きのピッチが上がった。  
 直腸に入った中指は子宮をリズミカルに押し上げ、あまつさえ人差し指も  
 一緒に浸入しようとし始めた。  
 膣に入ったもう一つの指は彼女の陰核を裏から押し上げ、その陰核はというと、  
 いまや完全に剥き上げられ、親指の指紋でジリ、ジリと摩擦を受けていた。  
 母の手はいまや彼女の乳首をグイグイとしごき上げ、まるで餅でも作るように  
 乳房全体のふくらみを押し揺らし始めていた。  
 膣と肛門に父の手を向かえ入れ、乳房を母につつまれ、はさまれ、しごかれて、  
 体の自由が利かないなりに尻の肉をブルブルとふるわせて、彼女の身体自身が  
 やがてきたる絶頂への準備をし始めた。  
 全身の毛穴が開き、子宮が踊り、喉はいつ果てるともない絶叫を続けた。  
 もう、周囲の学生達も気にならない。  
 「んーーーん! んーんーんー!」  
 彼女の胎内が爆発し、次の瞬間、○○子は父の衣服めがけて、高々と放物線を  
 描いて尿(ゆばり)を放ち始めた。  
 「あ、これで終わりです。  
  いつの間にか、彼女、フィニッシュすると、オシッコしちゃう癖が  
  ついちゃったんです。サインみたいに」  
 そういって、и子がわれ知らず止めていた呼吸をふぅ、と一息つくと、  
 いつの間にか周囲で事の成り行きを見守っていた野次馬学生と、ビデオを構えた  
 畜産学科の院生、助手達、総勢十数名もふぅ、と息をついた。  
 ○○子はまだ陶然とした絶頂の状態を続け、その膣はまだ大きく口を開けたまま  
 呼吸するように蠕動を続け、まるでかつての初恋の男の子で、今ではたくましく  
 成長したфшの肉体を空想の中で挿入され、内部をかき回されてるかのようだった。  
 ともかく、彼女が、野外で素っ裸で、衆人環視のなか性器をさらけだし、育ての  
 父母の手による施術という三拍子も四拍子もそろった常識はずれの状況の中、  
 全観衆を置いてきぼりにするだけのオーガズムに達したことは事実であり、  
 その全記録は学術的に何かの役には立つだろうと思われた。  
 特に、実験動物としての彼女に今後もオーガズムが必要になったときには、  
 この記録映像で見られる彼女の体の各所へのアプローチが重要な参考になるはずだ。  
 
 こうして、学外交流の名のもと、○○子はわずか一日で、学校外の一般市民数百人に  
 対する性器と肛門をふくむ全裸体の露出を行い、同じく素っ裸のまま、専門家には  
 体の隅々までを検査、評価され、一般市民にはアトラクションで慰み者となり、  
、また同じく衆人環視下での便および尿の自然排泄の公開を自分の意志のもとに行い、  
 さらに彼女の臀部を直近で観察しながら、後背位でその肛門と膣に指を挿入した人間は、  
 延べ80人を超える未成年男子と20名を超える学外の一般成人におよび、  
 (途中でи子もカウントが分からなくなった)、その後、初恋の男性から  
 後背位でマスターベーションをしてもらい最期の別れを告げ、  
 大開脚の砕石位で自分の育ての両親にマスターベーションをしてもらい、  
 最後の別れを告げた。  
 
 その日、校舎脇の小畜舎では、若い女性か少女とおぼしき嗚咽の声が  
 夜通し鳴り響いていたが、その事情を知るものは殆どいなかった。  
   
・人工授精 -回想-  
 残暑も厳しい院生1年目の秋口。  
 「はーい! 私語をしなーい!」  
 ○○子は3年と4年の学部生を先導しながら他の院生達と一緒に畜舎に入っていった。  
 相変わらず学科ではトップクラスの能力を見せる彼女は、後輩指導の面でも  
 リーダー格だった。  
 ようやく大学生に見える程度の容貌と体つきになった彼女は、表向きは  
 ○○子女史、裏ではチビ姫、実習クイーンなどと呼ばれている。  
 もっとエゲツない呼称は、ここでは伏せておこう。  
 畜舎の処置室には、金属製の自在アームで作られた拘束台が5つ並んでいた。  
 人間と同じ体格を持つ獣人に自在にポーズを取らせたまま拘束できる、この学校  
 ならではの設備だった。  
 
 「前に説明したとおり、今日は人工授精の実習です」と前置きをすると  
 ○○子はその日の作業のアウトラインを簡潔に説明して、一呼吸おいた。  
 畜舎につれてこられたメスの獣人は全部で4匹。  
 彼女は続けた。  
 「これまで、獣人の人工授精の実習に私は参加していませんでしたが、  
  受胎と出産のテストに正式参加することが決まりましたので、今回は  
  私も被験体をさせてもらいます。  
  今回、用意された獣人の精液は貴重な本物ですので、みなさん、  
  本当に着床が起きるように、手順を守って施術をおこなってください」  
 説明を終えると、彼女は自分を担当する学部生達の前で、白衣を脱いで  
 たたみ、デニムのタイトスカート、パステル色のブラウス、黒いタイツを脱いで、  
 同じようにたたんで脇の机に置いた。  
 最近の彼女は逆の意味で下着にはこだわらなくなっていた。  
 以前は被験体となる日は出来るだけ没個性なブラとショーツを身に着けていたが、  
 学畜のローテーションが狂い、自分がリリーフとして参加するケースが  
 重なるにつれ、自分の趣味で用意したレースや縫い取り入りの上下セットや  
 黒の上下を当たり前のように身に着けて学部生の目にさらすようになっていたのだ。  
 だたし今日の彼女は、いつも郊外の実習畜舎に行くときと同じように、濃緑色の  
 スポーツブラとグレーのボクサーショーツを身に着けていた。  
 ついでにいえば、最近の彼女は獣人と院生の立場を同時に演じることを黙認され、  
 自身の肉体を素材にしながら、同時に後輩達の指導もするようになっていた。  
 ショーツのゴムをパチンとはじきながら彼女は続けた。  
 「じゃ、これも脱ぐから、最初はしっかりと目視でチェックね」  
 彼女は当たり前のようにブラを肩から抜き取り、ショーツを脚から抜きとり、  
 一糸まとわぬ姿になると、気後れする学部生達に自分の手足を取らせ、  
 他の獣人とおなじ体格検査のポーズをとらせるようにした。  
 直立不動のままで脚を肩幅に開き、手を首の後ろで組んで胸を張ったポーズ。  
 その下腹部にあるべき体毛は、とある助教授のささいなテストの過程で  
 毛根からまとめて除去され、いまでは週2回の処理をうけなくても子供のように  
 ツルツルの状態になっている。  
 それほど背が高くない院生の彼女が、股間のぴったりと閉じた陰裂までも見せながら、  
 それでも胸を張って挑みかかるように男子学生たちに正対する姿は、たしかに  
 勇ましいチビのお姫さま、といった趣だった。  
 「どう? 体表をくまなくチェックするのよ。血行が悪くなってるところは  
  ないか。記録にない傷やデキモノがないか。虫刺されやカブレはないか」  
 彼女はチラっと脇をみた。他の獣人たちはすでに拘束具にセットされている。  
 まずい、遅れてるよぉ。  
 私が相手だと学生が気後れしちゃって、段取りが悪いのなんのって。  
 こうなればしょうがない。彼女は本質的ではない実習手順のいくつかを  
 早回しにすることにした。  
 「じゃ、この後は直腸診なんだけど、ちょっと遅れてるからね、このまま  
  拘束はしないでいいから、全員グローブをはめて!」  
 医療用のゴム手袋をはめた学生達の前で、机に手をついて、周囲の景観と不釣合い  
 なほど鮮やかに白いヒップを突き出した。  
 「順番にお尻に指を入れていくの。そうそう。はい次のコは?   
  んっ! アナタ強すぎ!」  
 男子学生も女子学生も、彼女の双臀の谷間に、次々と手指を差し込んでいく。  
 「どう? 便があるのがわかった? 分からなかった人! いないね?  
  わかったら前処置をやるのよね」  
 そういうなり、彼女は全裸のまま早足で陽光まぶしい屋外に飛び出し、  
 獣人用のイルリガートルのキットを抱えて戻ってきた。  
 「じゃ、この先端を私のお尻に挿れて! ……、もうチョイ深く。そう。  
  そうしたらバルーンをゆっくりと握って……。  
  薬液が100cc入ったら、次の人とバルーンを交代して……。  
  そうそう。んッ……く。だ、大丈夫よ。止めないで続けて……」  
 ○○子の胎内では、直腸を起点にゾワゾワと冷たい悪寒が広がっていく。  
 
 彼女は少しだけ昔を思い出していた。  
 学部生時代も半ばのころ、同期生全員の前で全裸で仰向けに拘束され、肛門を高々と  
 さらけ出した状態で“前処置”をほどこすことを宣告され、心臓がつぶれそうに  
 なった、あの感覚。  
 前処置というのが、強力な薬液による高圧完全洗腸であることを聞かされたときの  
 みんなの上気した顔。  
 順番にバルーンを握り締め、私の腸内に薬液を送り込んでいく同期生たちの顔に  
 浮かんだ、どこか悪意のある共犯者のような雰囲気。  
 やがて我慢の限界に達した私が、強力な照明の下でダラダラと便を垂れ流し、  
 そのころには剃毛で丸見えになっていた自分の割れ目からチョロチョロと終わり無く  
 尿が垂れていく様を初めから終わりまで全て観察されたこと。  
 なんというか、自分のココロとカラダの処女性みたいなものが完全に破られたように  
 感じたあの感覚。  
 その後、その場の全員の手指が私の股間をヌルヌルとまさぐる、洗浄の実習。  
 ああして、私が自分の体と生理現象の全てをさらけ出した光景を目にした学生たちは、  
 今頃どこかの牧場で働いているのだろうか。そもそも私のことを覚えているだろうか。  
 
 気が付けば5分が経過していた。  
 意識を過去に飛ばしながらも、彼女の指示は的確だったのだろう。学部生の1人が、  
 強く丸めた脱脂綿を彼女の肛門に強くあてがい、腸の蠕動をせき止めていた。  
 「んっ……、もういいかな。ご苦労様……」  
 すでに限界が来ていた。どこか人目につかないところに行く余裕は無いだろう。  
 彼女はそばにあった汚物タライにまたがると、周囲の視線にもお構いなしで、  
 派手な音をたてて排泄を始めた。  
 呼吸も落ち着かないまま、彼女は指示を続けた。  
 「ハァ、ハァ……、こ、こっちの観察もいいけど、ハァ、女子は拘束台の  
  じゅ、準備をして、ハァ、ハァ」  
 彼女の経験則だった。彼女が恥態(あえて恥態と呼ぼう)をさらすときには、  
 男子学生を観察にまわし、次の手順の準備には女子学生をまわす。  
 男の子は私が気になって他のことに集中できないし、そこで不公平な扱いをすると  
 あとあとトラブルになる。  
 広々とした実習畜舎の片隅で、白衣の院生とジャージや野良着姿の学部生の  
 見守る中、同じ院生でありながら1人全裸となって公開排便を披露した彼女は、  
 その体内から薬液の最後の一滴をしぼり出すと、立ち上がってタライを脇に片付け、  
 ホースとタオルを実習生に渡して自分の体の洗浄を任せた。  
 彼女の汚物の臭いは、すぐに他の獣人が排泄したものの臭いにまぎれて  
 分からなくなった。  
 こうしてタイムテーブルの帳尻を合わせた○○子は、よっしょっ! と  
 拘束台の上に腰を乗せて全身の力を抜き、女子学生たちが彼女の手足をとって  
 四方に拘束するのを待った。  
 その四肢と腹部、頭部に革ベルトが巻かれると、彼女は手足に力をこめて、  
 拘束が完全であることを確かめた。  
 これで彼女は処置が終わるまで、実習畜舎の中で、衝立も目隠しも無く、  
 陰門をさらけ出したポーズのまま、自分からは何も出来ないことになる。  
 彼女は自分を担当する学生の指導は講師にバトンタッチし、自身は体の力を脱いて  
 学生達の次の処置を待った。  
 やがて講師にうながされた学生達が彼女の外性器をつまんで開き、彼女が発情期に  
 あるかどうか、その状態をかわるがわるチェックし、次に関係者の全員が、  
 引率の講師、院生、学部生の順番に次々と彼女の肛門に指を差し入れ、子宮の  
 コンディションを確認していく。  
 彼女は学部生を重点的に、その指使いについて注文をつけていった。  
 
 ……あれは、肌寒さがいよいよ本格的になってきた3年生の秋だったか。  
 こうして学畜奉仕をやっていると、どうしても昔の経験を思い出してしまう。  
 発情期のチェックと性処理の実習で、いつものように衣服を全て取り上げられ、  
 これまでのように素っ裸に剥かれた状態のついでではなく、性器と性感帯だけを  
 集中的に同期生達に観察され、処置を受ける時間を過ごしたことがあった。  
 なによりも、あの時は校内の厳密なルールを理解していない非常勤の  
 講師のせいで、ひどい目にあった。  
 後期の講義も始まって数回目、教壇に呼び上げられ、いきなりベルトの金具を  
 外されたかと思うと腰に指をかけられ、ハーフパンツとタイツとショーツを丸ごと  
 いきなり膝まで下ろされたのだ。  
 クラスメートの前で下半身をむき出しにされ、私は身をよじって抗議したが、  
 講師は耳を貸さず、そのまま背後から小柄な私の大腿を抱えて机に乗せようとした。  
 これまで何度も理不尽な目にあってきたが、これはひどすぎる。  
 ひどすぎるけど、これまでに何度も理不尽な目にあってきたからこそ、警戒心が  
 はたらき、私は音無しの状態に徹するしかなかった。  
 さすがに施術台も拘束具もない教室で私を砕石位にするのは無理と思ったか、  
 講師はそのまま私を下半身むき出しの状態で受講生に向かい合うように立たせ、  
 獣人は人間と同じく特定の発情期が存在しないかわりに、いくつか条件と  
 刺激が出揃えば簡単に発情する、とか、獣人に関する誰でも知っている  
 ウンチクを雑談交じりに長々と語り、その間ずっと、当時すでに剃毛されていた  
 私の恥丘とピッタリ閉じられたアソコの上で名残惜しげに指を這わせ、  
 時折、私の下半身を受講生たち全員に公開している理由をこじつけては、  
 その消毒してもいない中指を私の股間にこじ入れるようなそぶりを見せた。  
 今にして思えば、あれは学生の興味を惹くために、後期の冒頭にショッキングな  
 スライドをいきなり見せるような、そんな程度のつもりだったのだろう。  
 ともあれ、状況を見かねた女子たちから学生課に連絡が行き、問題の講師は、  
 程度こそ知らないものの、それなりにコッテリと絞られたようだ。  
 おそらく、その年いっぱいでの非常勤の打ち切りも宣言されたのだろう。  
 状況は、講師の逆恨みとなって全部私に還ってきた。すべては立場の強い者から  
 弱い者へ順番に流れていく。  
 翌週から、私は被験体としての講義参加になり、本来のカリキュラムを  
 スッ飛ばして私の身体とその反応だけを執拗に追求することになった。  
 何一つ実習設備のない、本来なら語学や一般教養の講義に使う教室で、  
 私は準備の時間も与えられず、私服のまま首輪だけを付けて皆と机を並べる。  
 講義開始5分と経たずに私は教壇に連れ出され、どう見ても一般学科用の薄ら寒い  
 教室の中、このエロ講師が手ずから私の衣服を一枚、また一枚と取り去っていく。  
 時には上半身だけを裸にして乳首を執拗につままれ、ときにスラックスとショーツを  
 膝上まで下げられた下半身露出の状態で長々と放置され、またある時は机に手を  
 ついた状態でお尻側から恥部を公開させられた。  
 無影灯も拘束具も施術台もない普通の教室での体の露出は、恥ずかしさという  
 意味では結構こたえるモノがあったのだが、それは私だけの秘密。  
 講義が後半の時間帯に入ると、机を並べて毛布を敷いた即席の施術台に大の字に  
 寝かされる。簡易拘束ベルトでは私の脚を持ち上げることも出来ない。  
 問題の三流エロ講師がゴム手袋に潤滑剤を付けて、無防備な私の下半身を  
 まさぐるが、本人が言うほどのテクニックがないことに気が付いた私は、  
 わざと大げさなアクビをして、みんなの笑いを誘った。  
 状況ここにいたって、この三流悪徳エロ講師は、受講生全員に、私の処置を  
 やり遂げた学生だけに及第点を出すと言い出した。  
 いかに無意味な講義とはいえ単位は単位。皆の目の色が少し変った。  
 私だって同期生たちに無駄な迷惑はかけたくない。  
 週がわりでグループを組んだクラスメートたちが、拘束された私の股間を押し広げ、  
 胎内への入り口や敏感なところを指で刺激する。胸にタッチされ、先端を指で  
 ころがされる。  
 私もなりふりかまっていられない。全身を神経にして彼らのタッチを受け止め、  
 講師も文句のつけようがない絶頂を、真っ昼間の教室で実演して見せた。  
 
 ある週の受講生グループの中に1人、レスビアンではないかと思うほどテクニックの  
 ある女子がいたのは誤算だった。  
 彼女に全身を摩擦され、股間の神経を爪でチクチクと突かれ、最期にお尻の奥を  
 指の関節でグリグリされながら中指を根元まで膣に挿れられた私は、抵抗できずに  
 意識を飛ばし、ワックス掛けされた一般教室の床の上で、クラスメートの見守る中、  
 思わず高々と噴水のように失禁してしまった。  
 それ以降は言わずもがな、私は出来るだけトイレを我慢して講義にのぞみ、  
 実習の終わりには演技半分、無意識半分で、クラスメートの前でオシッコを  
 噴き上げて見せるのがお約束になってしまった。  
 大事な私服を汚されたクラスメートには申し訳ないが、文句はあの三流悪徳エロ馬鹿  
 講師とビアンの女子に言ってほしいと思う。  
 結局、単位はつつがなく全員が取得したが、結局のところ家畜の生殖科学については  
 カリキュラムそっちのけ、皆が異常に詳しくなったのは獣人一般ではなくて私個人の  
 感じるポイントだけで、私を含む何人かの意欲のある学生は、翌年の実習までに  
 独自に勉強会を開いて知識を補填した。  
 っというか、あの三流悪徳エロ馬鹿ゾンビ講師め、許せん……  
 
 ……そんなことを彼女が思い返しているあいだに、本日のメインとなる施術である。  
 鈍くステンレス色に光る抽送管が用意され、彼女の膣腔に先端がピタっと  
 あてがわれ、やがてゆっくりと回転しながら、彼女の肉壁をかき分け、  
 その胎内の奥へ、奥へと埋没していった。  
 子宮口まで到達したところでヘッド部が軸ごと外へ抜き取られ、彼女の性器には  
 完全に一本のパイプとなった抽送管が留置された。  
 彼女としては、自分の股間に何かが体外から奥へ奥へと入って来る感覚には  
 ある意味慣れっこだったが、その後で学生達が順番にピペットを持って自分の  
 足のあいだに立ち、カチャカチャと音をさせるたびに自分の胎内にヌクッっと  
 生暖かい液体が広がる感覚はこれまで感じたことが無いものだった。  
 流れるか中(あた)るか、彼女は自分に割り当てられたコンディション設定から  
 着床の概算確率をはじき出そうとして、自分の膣内に精液滞留用のプラグが  
 ヌムっと入ってくる感覚に思考を中断された。  
 こうして全ての手順はつつがなく終了したが、ひとつ問題があった。  
 普通、着床が確認されるまでのあいだ、メス獣人は安静が基本である。  
 慣れない処置で興奮したり暴れたりする個体には拘束装置を使ってでも安静を  
 キープさせる。  
 では、○○子をどうやってキャンパスまで帰そう?  
 このまま彼女の拘束を解いて、膣からプラグを外されてしまっては試験の意味が  
 なくなってしまう。  
 言い出したくて言い出せなくて、モジモジしている若い講師に彼女は、  
 「あのー、ケージ使ってくれていいですよ。獣人なんですから」  
 と自分から申し出た。  
 いずれにせよ、オス獣人の精液がいつ股間のプラグの隙間から染み出してくるか  
 分からない今の状態で、服を着て帰りたくはない。  
 かくして彼女は、学生の移動用バスの最後尾、天蓋すらない家畜搬送車に  
 ケージごと積載された。  
 腕は背中でまとめて拘束され、脚は腰から90度に上げたまま左右に大きく開いた  
 状態で拘束。陰裂ほぼ中央には、悪趣味なオモチャにも見える乳白色のプラグが  
 深々と突き立てられ、両腿からベルトで固定されている。  
 獣人の標準拘束位。他の被験体と条件をそろえるために、彼女が自ら望んで  
 セットしてもらった姿勢だ。  
 せめて講師が毛布をかけようとしたが、彼女は獣くさいといってそれも断った。  
 「こんな田舎の山道、誰も通りませんよ」  
 実際には数台の車が彼女を乗せた車の後ろを走り、峠族1グループ、  
 行楽客2グループ、アベック1グループに危うく交通事故をお見舞いしそうに  
 なったのだが、それはまた別の話。  
 

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