■人の形、ケモノのカタチ■  
 
-女子大生・○○子篇  
 
*Prologue:とある農大の情景  
 現在より、ほど近い未来。  
 とある酪農家の家庭で家族同様に育てられてきた獣人の娘、○○子がいた。  
 外見や行動からは、まったく人間と区別がつかない彼女は、村のほかの子供と  
 同じように学校に通い、村役場の好意と協力により、ごく一部の関係者を  
 除いて事情を伏せられたま高校に通学し、純朴だが愛らしい少女に  
 成長していった。  
 
 彼女が17歳になったとき、彼女の実家が不況のあおりで経営難になる。  
 その時代、農家への助成と税制優遇のためには、経営に携わるものに  
 農学部の学卒者がいることが条件になっていた。  
 彼女は地元にある大学の農学部に入学を願い出る。  
 学校の理事会は、彼女にたいして特例として受験を認め、合格したならば、  
 講義に参加し、学士の資格を出すことを条件に、獣人としての各種の  
 実験の被験体となる約束をさせた。  
 彼女は実験の具体的な内容について質問したが、大学の高級事務職員と  
 おぼしき男は、彼女自身の健康および生命には一切の危害を加えないことだけを  
 約束し、それ以上の内容については、実際に体験するまでは質問したり  
 知ろうとしたりしないことを、受験の条件の一つとして付け加えた。  
 
・入学試験  
 入学試験も終わったある日、彼女は大学から呼び出しを受けた。  
 健康診断を受けるように言われ、別の部屋に案内される。  
 白衣を着た職員が「これから最終的な適正の検査をします」とだけ  
 宣言し、あらかじめ用意されたパーテーションの裏で、  
 彼女にショーツ以外の衣服を脱ぐようにうながした。  
 人に見せることになるんだったら、こんな小学生みたいな綿の  
 パンツなんて穿いてこなかったのに……。  
 そう思いながら彼女が下着一枚の姿になって、胸を隠しながら  
 次の指示を待っていると、パーテーションの向こうで大勢の  
 人間が部屋に入ってくる気配がした。  
 思わぬ状況に身を硬くする彼女に、年配の男の声が聞こえた。  
 「そのままでいいから、聞きなさい」  
 男の声は続いた。  
 君はすでに学科試験にパスし、これからの試験は被験体としての適正と意欲を  
 見るものであること。  
 これから我々の出す指示に従いたくなかったら、いつでも試験は  
 中断して良いが、その場合は君は不合格となること。  
 私たちが終わりを宣言するまで指示に従えば、この適性検査は合格であること。  
 そこまでを説明して男は宣言した。  
 「ついたてから出てきなさい」  
 彼女はしばらくためらっていたが、  
 「指示に従うまでの時間も計測しているから、そのつもりで」  
 という発言に後を押されるように、姿を現した。  
 部屋には、教授陣と思しき年かさの男たち以外に、自分とさして  
 年齢の違わない男性達が大勢いた。  
 手を体の横に下ろしなさい。無情な命令がだされる。  
 その形がふくらみをおびてから、初めて異性の目にさらされる乳房。  
 膝をガクガクとふるわせる彼女に次々と指示が出された。  
 前屈、後屈、足踏み歩行、手足のストレッチ、ブリッジ、ジャンプ。  
 大勢の男性の視線の前で、彼女はショーツ一枚の姿であらゆるポーズを見せた。  
 突然に要求された羞恥のパフォーマンスと、軽い運動で上気し始めた彼女に、  
 次の命令が来た。  
 「パンツを取って、そこのベッドの上に寝なさい」  
 
 このとき初めて、彼女は衣服を取り返して部屋を後にすることを考えたが、  
 ここまで来てしまっては、今までやってきた恥ずかしいことが無駄に  
 なってしまう。  
 覚悟を決めた彼女は、教授たちに背を向けて自分のショーツに指をかけ、  
 足から一気に抜き取ると、部屋のややはずれにある革張りの診察台の  
 ようなベッドに乗り、仰向けになった。  
 「そうじゃない、うつ伏せになって、膝を立てて、お尻を持ち上げて」  
 彼女がやむなく指示に従うと、教授の後から、ポスドクや院生とおぼしき  
 若い男たちがいっせいに席を立つ音がした。  
 大勢の男性の前で突き出した私のお尻の後ろからは、私の恥ずかしい所が  
 全部丸見えになってるはずだ。  
 そう考えると彼女は、全身の皮膚がカッと赤くなるのを感じた。  
 やがて、カチリと音がして、彼女の視野の周辺でチラチラと光が踊り始めた。  
 どうやら、強力なペンライトで自分の股間を照らしているらしい。  
 しかし、彼女の精神的苦痛はそれだけでは終わらなかった。  
 彼女が今まで誰にも見せたことのない秘密の場所に、ザラっとした  
 感触が走った。後ろに陣取った男の誰かが、指で彼女の秘所を縦に  
 なで上げたのだ。  
 異様な嫌悪感に思わず腰を浮かせたのもつかの間、股間にギュッという  
 圧迫感が走り、彼女は自分の性器が左右に押し広げられたのを悟った。  
 今まで自分自身でもそんな行為はやったことがない。  
 いままで割り開かれたことのない、自分自身の体の奥底に冷たい外気が  
 初めてふれる。  
 彼女のそんな感覚をよそに、誰とも知れない男の指は無頓着に動き、  
 彼女自身もはっきりとは確かめたことがないその部分の各所を、  
 丹念に確かめるように触診していった。  
 男たちは終始無言のままでいたが、やがて、  
 「ちょっと気をつけて。動かないで」  
 の一言とともに、今度は彼女の双臀に指をかけた。  
 指にギュッっと力が入り、彼女の尻は左右に割られ、その中央、皺の  
 すぼまりが集まる中心にひんやりと冷たいものが押し当てられ、  
 次の瞬間、その体温計くらいの棒状のものは彼女の体内へとグイッっと  
 浸入してきた。  
 うっ、という声を出すまもなく、そのガラス棒は彼女の直腸のなかを  
 2回転、3回転かきまわしたかと思うと、あっさり引き抜かれた。  
 そのまま、何分くらいが経過しただろう。  
 彼女の白い尻とその奥を、何人かの男たちがかわるがわる覗き込む気配が  
 したが、やがて、さっきと同じ男の声がした  
 「さて、ここでちょうど前半が終了だ。  
  君はどうしたい? 続けてほしければ、自分で言ってみなさい」  
 彼女自身の心は決まっていた。もうこれ以上恥ずかしいことなんてない。  
 コクリと彼女はうなずき、ハイ、続ケテクダサイと小声で言った。  
 今度は今までの声の主より幾分若い男が進み出てきて、指示を引きついだ。  
 「よし、それでは今度は仰向けになって。  
  ……そしたら、今度は脚を軽く開いて。そう。  
  そのまま大腿を持ち上げて。うん。膝はまげていいよ。  
  そうして、膝の裏をこうやって手で押さえて、大腿をグッと  
  体に引き寄せて。うん。」  
 若い男は、彼女の腰の下に毛布を丸めた枕を押し込むと、指示を続けた。  
 「次にね、つかんだその足を、自分の限界まで左右にひろげるの。  
  できるかい?」  
 ハイ。彼女は答えると、彼女自身が今まで話でしか聞いたことのない、  
 産婦人科の診察よりもっとひどいポーズを、自分から取った。  
 「目隠し、いるかい?」  
 若い男がそう尋ねると、彼女が答えるよりも早く、最初に発言した  
 年かさの男の声がさえぎった。  
 「そりゃダメだな。今後のことを考えたら、これくらいのことで  
  いちいち遠慮なんてしてられない」  
 
 そのまま、この場の男たちのリーダー格と思しき、その男の手が、  
 彼女の股間に伸びた。  
 彼女が身を固くする中、男の手は動物の毛並みを確かめるように、  
 彼女のまだ豊かとはいえない恥毛を指の腹でサラサラとなぞった。  
 まるでペットの値踏みをするような男のしぐさに、彼女は軽い不快感を  
 感じたが、やがて男に代わって進み出た若い研究者を見て不快感は恐怖へと  
 変わった。  
 その手には白くて軽くしなった針のようなものが握られている。  
 「はい、じっとして。動くと危ないからね」  
 いつの間にか彼女の両脇に立っていた若い男が二人、彼女の  
 脚を押さえる。  
 どうやら、彼女に自発的に仰臥開脚ポーズを取らせたのは、  
 その従順さを見るためだけのようだった。  
 ヒンヤリとした脱脂綿らしきものが、彼女の敏感な部分に押し当てられ、  
 二度三度とそのままこすり上げられた。  
 男が持っていた針は、どうやら極細のビニールパイプのようだった。  
 そのまま、彼女は生まれてから2回目で、この日だけでも2回目となる  
 自分の性器を広げられる感覚を味わい、煌々と光る蛍光灯の下、大勢の男たちの  
 見守る中、陰裂の中央近くに、そのビニールパイプ=カテーテルを  
 挿し入れられた。  
 どうやら、その管は彼女の尿道のなかに落ち着いたらしい。  
 トイレに行きたいような感覚はしていなかった彼女だったが、それでも自身の  
 下腹から何がしかの内容物が抜き取られるような感覚があった。  
 しばらくすると、カテーテルが体から抜き取られる感覚があり、  
 「そのまま動かないでね」  
 と声をかけられた。  
 しばらく準備をしてから男たちが取り出したのは、プロが使うような  
 ゴツくて大きく、そして黒々としたカメラだった。  
 彼女の下腹部、陰裂のすぐ上のふくらみの所に、白い小さなカードが置かれた。  
 何かが書き込まれたカードと、彼女の秘所の全景をおさめるようにカメラが  
 セットされ、ガシャッ、ガシャッっと2回フラッシュが焚かれた。  
 すぐに左右からそれぞれ手が伸び、彼女の恥毛をかき分け、今度こそ  
 彼女の陰部をむき出しにした状態で2回、さらにその外縁部を左右に  
 押し広げ、その中身の器官を露出した状態で2回、シャッターが切られた。  
 「それじゃ、立って」  
 そう声をかけられ、ベッドから立ち上がった彼女は、両側から手を取られ、  
 そのまま一面に大きな格子模様の印刷してある壁面に立たされた。  
 男たちの命令は続いた。  
 手をバンザイポーズで。そのまま脚を肩幅に開いて。次は肩幅の倍くらい開いて。  
 そのポーズのままで後ろを向いて。ポーズの指示が出されるたびに、  
 カメラのシャッターが切られた。  
 ポーズの指定が彼女の柔軟性の限界を確かめるようなものに変った。  
 前屈して床に手をつけた姿勢を前後と側面から。  
 膝を可能な限り開いたブリッジの体勢を側面と股間側から。  
 さらにポーズの指定は、彼女の屈辱の限界を確かめるかのようなモノへと  
 変っていった。  
 直立不動のまま、手を頭の後ろで組まされ、胸を正面と横から接写。  
 片方の大腿を真横にもちあげ、膝くらいの高さに用意された椅子の上に  
 片足を乗せて撮影。最期には床に寝かされ、両脚を大腿の付け根から  
 限りなく水平に近い角度まで開くように指示され、尻の下にジャッキアップ式の  
 自在高台をあてがわれ、腰全体ごと恥丘を高々と持ち上げられ、そのままの  
 姿勢で全景をあらゆる角度から撮影された。  
 「恥ずかしいかもしれないけどね」  
 リーダー格の男は彼女に語りかけた。  
 「キミがこれから獣人としての奉仕活動をきちんとできるか、  
  この一連の写真を証明にして、理事会に対して説明しなければ  
  ならないんだ」  
 
 やがて男は彼女に立ち上がって衣服をつけるように言った。  
 「おめでとう、今の段階でここまで出来れば十分だろう。  
  合格は内定と思ってくれていい」  
 少女は男たちに一礼すると、職員に案内されて足早にキャンパスを後にし、  
 帰宅するなり自室にこもった。  
 そのまま彼女は、育ての親にも相談できないまま、自分の今日一日の体験を  
 繰り返し思い出しては涙をこぼした。  
 
 
*Intermission:The story  
 きわめて近い未来、人間社会に欠かすことの出来ない畜産資源として、  
 完全合成遺伝子による擬似人間が開発された。  
 人間社会での無用な問題化を避けるため、知能だけは類人猿程度に抑えられた  
 その生物は“獣人”と呼ばれた。  
 獣人は外見こそ人間と変わりが無いが、その遺伝子には明確な刻印がほどこされ、  
 生後すぐに放射性同位体を体に埋め込まれることとによって、畜産業に従事  
 する者と農大の学生を含む関係者には完全に区別が付くようになっている。  
 
 獣人の取り扱い手法の研究は、畜産学の一分野として急ピッチで進められたが、  
 問題も山積していた。  
 特に頭の痛い問題として、基本設計上の欠陥であろうか、ごくまれに、  
 遺伝子上の不明な部位のトリガによって発生する高知性型の個体の存在があった。  
 この変異はメスのみに発現するのだが、なにせ普通に人間並みの養育を施せば、  
 その行動、情動は人間と区別がつかず、肉体の成熟は通常の人間より若干遅いが、  
 その知能は平均的な人間のそれを軽く凌駕してしまうのだ。  
 獣人の開発者たちは、問題の根本原因を突き止めるまでの安全策として、  
 すべての獣人の脳に、不可逆的な知性の退行を起こす神経毒の分泌腺を用意し、  
 特有のパターンの電気刺激で活性化するように品種改良を加えた。  
 慎重なテストによって見つけ出される“アノマリー(例外)”は、遅くとも  
 3歳児になるまでには完全に特定され、“精神劣化処理”を受けて獣人の母の  
 もとへ戻される。  
 これまでは関係者だけの公然の秘密で終わっていた状況が変わったのは、  
 全国の農家で手先の器用な農耕種として獣人が普及するようになって  
 からだった。  
 ようやく国際競争力を取り戻したこの国の農政上の論理と、それに対する  
 倫理的な問題。  
 大部分の高知性型獣人の回収が進み、事態が沈静化した矢先、  
 よりによって獣人の取扱いの研究、模索の中心である某大学の農学部に、  
 まさに“生きた問題点”または“生きたケーススタディ”として、○○子が  
 入学してきたのだ。  
 
・オリエンテーション  
 入学シーズンの春。  
 彼女も他の学部生たちと同じように入学式に参加し、カリキュラムと単位取得に  
 関するオリエンテーションを受け、先輩達が用意した質疑応答を兼ねた交流会に  
 参加した。  
 自分の立場をどう説明したものか、それまで迷っていた彼女だったが、結局のところ、  
 自己紹介のタイミングで、自分の事情をありのままに隠さず説明することにした。  
 あからさまに異質な闖入者に対する視線を送る者、深い考えもなく事情に耳を  
 傾ける者。実家も畜産業なのだろうか、入学前に一足早く業務用のインプラントを  
 入れている新一年生の中には、トレーサを起動させて彼女の発信している識別子を  
 確認し、彼女が獣人であることと、馴致、精神劣化その他の家畜化に必要な  
 施術を一切なされていないことを確認して、納得している者もいた。  
 新一年生達への歓迎プログラムは一通り終わったが、その後で彼女だけが  
 別室へ呼び出され、今度は被験体としての奉仕プログラムのオリエンテーションを  
 受けた。  
 
 残念ながら、その内容は心が踊るようなものではなかった。  
 運動能力、代謝機能のテストなど、あらゆるテストは他の獣人と同じく、  
 その必要性にかかわらず一糸まとわぬ姿で行うこと。  
 人間らしく会話をしていいのは研究者たちが許可した場合に限られ、その他の  
 状況ではひたすら従順にしていなければならず、彼女が協力的かどうかとは  
 無関係にたいていの状況では革ベルトによる拘束がなされること。  
 テストには生殖能力に関するものが多数含まれ、“多少の配慮”はするが  
 基本的に外性器および内性器に対する各種のテストも徹底して行われること。  
 反抗的な態度やためらいを見せれば、これも他の獣人と同じように懲罰的な  
 施術が追加され、最終的には停学や留年、放校処分がありうること。  
 「まあ、突き詰めて言えばだ」  
 説明を担当している若い研究者は冷然と言い放った。  
 「私たちが引いた一線から先は、キミは完全に一匹の学用畜獣、学畜として  
  ふるまうことになるんだ。  
  キャンパスでの学業と、この奉仕をきっちりこなして、キミは初めて  
  卒業へのチャンスを手に入れられることになる。わかるね?」  
 彼女は終始無言であったが、返答を求められれば、はい、と簡潔に返答を  
 返した。  
 
 結局のところ、新一年生の間には表立った排斥感情はなかったし、よしんば  
 あったとしても、彼女自身に分かるところまで表面化することはなかった。  
 なによりも彼女は一般教養や学科の時点からメキメキと頭角をあらわし、  
 家業を助けるという覚悟の違いを見せつけていたし、すこし純粋すぎて  
 学生らしい不真面目さと各種のお遊びについての興味が薄いという点を除けば、  
 欠点らしい欠点の無い明るく社交的な性格で、学業に関しては誰に対しても  
 協力を惜しまず、いつしか学部生たちリーダー役として認知されるように  
 なっていたし、友人達の誘いもあって、少ない自由時間を使って、比較的  
 コンサバティブな総合サークルに顔を出すまでになっていた。  
 
 初学年の1年間、席次トップを維持したまま過ごした彼女は、このままの生活が  
 4年間続くものと思い始めていた。  
 学費は卒業を条件として大学が立て替えてくれていたし、下宿代と  
 生活費の一部については、教授たちの研究費から良くは知らない名目で  
 計上され、彼女に渡されていた。  
 週にトータル10時間ほど過ごす屈辱の時間、研究者たちの前で全裸になり  
 好き勝手なポーズに体を折り曲げられて拘束され、運動をさせられ、  
 体の孔という孔にさまざまな器具を挿入される時間さえ心から追い払えば、  
 あとは普通の学部生のキャンパスライフと変りがない生活。  
 しかし、ある日を境に、その歯車は静かに狂い始めた。  
 
・2年次オリエンテーション  
 いよいよ本格的な実習が始まる2年目の春。  
 最初から分子生物学ほかのバイオテクノロジーしか眼中に無い学生や、  
 本格的な農業を学ぶ学生たちとは部屋を分けられ、総合畜産学科に進む学生たち  
 だけを集めたオリエンテーションが開かれた。  
 畜産学実習の基本的なロードマップについて次々となされる説明の途中で、  
 ひとり○○子だけが助手の1人に手招きをされ、講堂脇の入り口から外に出た。  
 そこには首輪をされ、数珠つなぎにされた5〜6匹の獣人が準備されていた。  
 「さあ、キミのこの中に入って並ぶんだ。着るモノは預かる」  
 そのとき、外から講堂が見える連絡通路を歩いていた幾人かの大学関係者は、  
 事情を知る数人を除いて、思わず立ち止まって驚きの視線を送った。  
 まだ少女といってもいい女子学生と畜産学科の助手が、口論らしき会話を  
 している。  
 数秒間の沈黙の後、少女は羽織っていたカーディガンを脱ぎ、背中のチャックに  
 手を伸ばし、ワンピースを頭から抜き取ると、腰に手をかけ濃紺のタイツを  
 脚からぞんざいに抜き取り、モスグリーンと白という、上下不揃いの下着姿に  
 なった。  
 そのまま助手にせかされるようにブラを180度まわしてホックを外し、  
 胸を隠そうともせずに白いビキニショーツも脱ぎ捨て、相手の助手が手に乗せている  
 カゴに放り込んだ。  
 少女はそのまま学校が保有している獣人の列の最後尾に並び、助手の手によって  
 後ろから首輪をはめられた。  
 講堂内では教授の説明が終盤に差し掛かっていた。  
 「さて、知ってのとおり、私たちの学校の特徴、というかウリとして、獣人の  
  研究が充実してるってのがあるわけなんだがね。  
  当然ながらキミ達にもその取り扱いについては、しっかり実習をしてもらう  
  ことになる。  
  普段は県境のгф村の実習畜舎にいる獣人たちだが、今日は特別にこっちの  
  キャンパスに連れてきている。  
  さて、こっちに入れてくれないかな」  
 一列になって講堂に連れ込まれ、演台に立たされた獣人の最後尾を見て、  
 学生達から驚きの声が上がった。  
 「はいはい! 静かに! 知ってのとおり、○○君は獣人なわけで、  
  他の動物の飼育実習のときはキミ達と一緒に講義を受けるが、獣人に関する  
  実習の時には他の獣人と一緒に諸君の世話を受けることになる  
  彼女の立場の違いは、首輪の有無で判断すれば良いと思う、つまり……」  
 もはや教授の説明は学生達の耳に入っていなかった。  
 春の陽光が差し込む昼下がりの講堂の中央、さっきまで一緒に説明を  
 聞いていた同級生の女のコが、1分前に外から呼び出されたと思ったら、  
 そこでパンツもはかない素っ裸にされて、今はオレたちの前に立たされている。  
 小ぶりだが半球形に整った乳房、やや痩身で余分な肉の無い下腹部と  
 18歳と言う年齢からすれば、やや華奢な腰つき。  
 総じて、未成熟ながらはっきり女性と分かる体形に加えて、大理石のように白く  
 透明感のある素肌と鼠形部の底に茂る黒々とした恥毛のコントラスト。  
 どれをとっても彼女の隣に並ぶ獣人との違いがありすぎた。  
 肉体的には人間と変わり無いとは言え、頭髪を刈り込まれ、体毛にまみれて  
 キョロキョロとあたりを見回す獣人たちは原始人としか思えない。  
 その中で○○子のつややかな素肌と、氷のような表情はひときわ周囲の  
 目を惹いた。  
 やがて獣人たちは横を向かされ、後ろを向かされ、それにあわせて彼女も  
 自分の全身を同級生達にさらした。  
 
・体格検査  
 実習も始まったばかりの春ごろ。  
 彼女の次の奉仕は、解剖学の講義で獣人の教材となることだった。  
 去年、彼女だけの入学テストを受けた部屋、一面の壁に目盛りの印刷してある部屋で、  
 今回の彼女は首輪をつけられ、一糸まとわぬ姿で同級生達の前に連れ出された。  
 両脇から無影灯の光を当てられた彼女は、そのまま手を上方に伸ばして広げ、  
 足は肩幅に開いた直立姿勢を取らされ、そのまま講師が彼女の体の各所の解剖学的な  
 名称と筋肉、骨格の構造を説明するあいだ、その体の隅々をあますところ無く  
 同級生達にさらけ出し続けた。  
 体を後ろ向きにされ、同じく説明が終わった後に、実測が始まった。  
 受講生の代表が巻尺とノギスを持って彼女に近づき、体幹や上肢、下肢の  
 あらゆる箇所の大きさと太さ、長さを測定して読み上げ、彼女の体の  
 外的な特徴の全ては、受講生全員に知られることになってしまった。  
 その次は関節の可動域の実測だった。  
 彼女は一年前と同じように、衆人環視の中、前屈、後屈、ブリッジと全裸の  
 ままあらゆるポーズを取らされ、合間々々にわき腹や内股の皮膚を皮下脂肪ごと  
 つまみ上げられた。  
 途中、片方の大腿を足先ごと真横に持ち上げられたとき、去年と同じように、  
 股間の陰裂が広がる感覚とともに、彼女は自分の秘密にしておきたい場所のすべてを  
 クラスメートに見せてしまったことを悟ったが、状況にはまだ先があった。  
 「よし。じゃ、この体をそこの施術台に仰向けに寝かせて。  
  でもって、下肢をピンと伸ばしたまま、どれだけ胴体側に折り曲げられるか  
  見てみよう。」  
 これじゃ、自分のアソコが完全に露出してしまう。彼女は内心では緊張したが、  
 なんとか無抵抗のまま、自分の脚が根元から胸の上に折り曲げられるのを  
 受け入れた。  
 大多数の学生が彼女を横から見ているのが、彼女自身にとってのせめてもの救いだった。  
 お願い、早く終わって……、その彼女の願いもむなしく、講師は彼女の足を  
 左右にそれぞれ45度、あわせて90度以上も開き、そのままの位置でベルトを通して  
 固定したうえで宣告した。  
 「じゃ、最期に外性器の特徴を説明するから、みんな席を立って台のこっち側に  
  集まってきて。  
  オスの外性器については、こんど実習畜舎でやるから」  
 ……同じ学部生に囲まれて、私だけ素っ裸、おまけにこれから、講師の手で  
 アソコを完全にさらけ出す。彼女は恐怖と屈辱で全身を上気させた。  
 彼女が自分の下腹部に目をやると、同期生たちの何十という視線が彼女自身の  
 股間の裂け目に集中しているのが見える。  
 講師はゴム手袋をはめて彼女の脇に立つと、学生たちの視野をさえぎらないように  
 横から手を伸ばし、彼女自身の体の芯をキュッと押し拡げた。  
 もはや偶然見えてしまった、というレベルではない。  
 大陰唇、小陰唇、膣、膣前庭、尿道口、会陰、肛門。事務的な講師の声が  
 なにやら遠くに聞こえる。  
 しかし、彼女はすぐに腰全体にピクン! とした刺激を感じ、あわてて意識を  
 現実にもどすことになった。  
 「で、ここの皮膚の下にある、このニキビみたいな突起が陰核、クリトリスだな。  
  発生学的にはオスのペニスと同じものだが、ここで一つ注意しておくとだね、  
  メスのクリトリスはこうやって指が当たっても、よほど強くつまんだり  
  刺激したりしなければ問題はおきないが、オスのペニスはコンディションと  
  刺激のしかたによっては、いきなり射精することがあるから、そこは要注意だ」  
 講師は説明を続けながら、まるで発言のリズムを取るようにトントンと彼女の  
 敏感な箇所に指を何度か当てた。  
 この講師、私をオモチャにして遊んでいるの? 彼女の頭の位置からでは、  
 講師の表情は読み取れなかった。  
 やがて、先ほどと同じように代表の学生数人が彼女の突き出された股間に  
 巻尺とノギスを持って取り付き、幾分遠慮がちに彼女の秘裂を広げたり  
 つまみ上げたりしながら、その形状の全ての特徴を数値として記録して、  
 講義は終わった。  
 彼女は、同級生に自分の全てをさらけ出したショックと、これまで別の世界の  
 ことのように知識だけで知っていた感覚、オーガズムとでも言うべきものが  
 自分の体の奥底に眠っていることに気が付き、漠然とした不安を覚えていた。  
 
*Intermission:教授陣の思惑  
 実のところ、彼女の存在は学部の指導陣にとっても、ある意味で都合が良かった。  
 獣人は扱いが難しい。無反応だったり、突然凶暴になったり。  
 その点、彼女は講師の要望に合わせて凶暴な振りをしたり、わざと抵抗させたりも  
 できる。  
 学習意欲も高く、講義の過程で必然性を理解させれば、あらゆる処置を受け入れる  
 ように仕向けられる目算もある。  
 そのうえ、諸般の政治的な理由から、これまで獣人は常に他の大型獣と一緒に  
 外部の目が届きにくい郊外の実習畜舎に収容しておかなければならなかったが、  
 彼女ならば日頃は本校キャンパスの女子大生に偽装して秘匿しておける。  
 獣人の学士の誕生というのは、これまた政治的に問題が無いではなかったが、  
 それについては、学校の経営陣に考えがあった。  
 総じて○○子は、とても便利な教材だった。  
 こうした判断を通じて、彼女は本校キャンパス内で実施される各種の  
 実習において、素材としてフル活用されることになったのだ。  
 
 
・直腸診  
 実習も本格的になり始める初夏。  
 学生達を乗せたバスが実習畜舎に着くと、他の学生達がオリエンテーションの  
 ために入り口の前に集まるのを尻目に、彼女は駆け足で裏口から畜舎に入る。  
 服を完全に脱ぐと、そばの水道と石鹸で薄くほどこしたメイクを完全に落とし、  
 髪を頭の後ろで完全にひっつめたように縛り、講師に連れられて実習生の前に  
 進み出ると、腰の高さくらいの板張りの観察台の上で砕石位をとらされ、  
 手足を押さえられる。  
 彼女はそのまま、他の男女の獣人と一緒に一列に並べられ、ゴム手袋をはめた  
 クラスメート達の前で肛門をさらけだし、さらに指を深々と挿し入れられて  
 子宮の手触りを確認される。  
 やがて講師に「今日はみんな静かだな、キミ、ちょっと暴れてみて」と  
 命令され、形ばかりに手を振り回して暴れたところで、両手両脚、胴体を  
 革ベルトで固定され、そのまま体をよじって暴れ続けるように命令されたまま、  
 あらためてクラスメートの全員から直腸への指挿入をうける。  
 拘束されたままの運動に疲れ、息も絶え絶えの彼女の前に講師が進み出ると、  
 いきなり小陰唇をつまんで左右に割り開き、  
 「あ、もしやと思ったけど、このコ、まだ処女だ、みんな、ちょっと来て」  
 と声を出され、同期生全員の前で自分の処女膜を公開され、  
 「4年生になったらまた見ると思うけど、あとで除去するから」と説明を受ける。  
 その後、彼女の月経の周期は廊下に張り出され、生理のあいだ、彼女は  
 放課後になると、キャンパス脇の小畜舎で夜まで時間をすごす。  
 彼女は学科の予習復習に精を出すが、そこではヘソから下の衣類を下着まで  
 一切脱ぎ、経血はそのままタイル地の床に垂れ流している。  
 学生達が入ってくると、無言で横になり、腰の力を抜く。  
 言葉は交わさない、協力もしないが抵抗もしない。  
 そうして、彼女は脚を割り開かれ、腰を持ち上げられ、かわるがわる肛門に  
 指を挿れられ、へその下にあてがわれた指先とのあいだで子宮をグッグッと  
 挟まれ、毎月の手触りの変化を各々の学生が自分のカードに書き込んでいく。  
 
・公開人工破瓜  
 入学2年目も終わりの冬。彼女は精神劣化処理を受けることを薦められるが、  
 頑としてそれを断る。  
 実家の父さんと母さんを救うんだ! 彼女の決意は固かった。  
 それならば、と、彼女は処置室に連れて行かれる。  
 処置台に固定された彼女のあとから、4年生がぞろぞろと入室し、  
 「これから性交経験の無い獣人の性器の処置を行う。ま、処女膜の除去だな」  
 という宣言を受け、最後にもう一度、精神劣化処理を受けないか、  
 確認を取られる。  
 それでも処置を拒んだ○○子は、性器に開口器を挿しこまれ膣をこじ開けらた。  
 「せめて表皮麻酔を使っては?」という助手の声は教授の一睨みで却下された。  
 そのまま、教授、助手、院生、上級学部生の見守る中、小型メスがブツブツと  
 彼女の純潔の印を取り去っていく。処置台をつたい落ちる鮮血。  
 やがて彼女の膣腔には抗生物質の座薬とタンポンが挿入され、処置は終わった。  
 
 処置後の激痛も治まった数日後の直腸診実習のとき、彼女の状態に気が付いた  
 講師は実習生を集め、かつての同期生(今も同期生だが、その立場は微妙に  
 変化していた)の前で彼女の性器を割り開き、ペンライトでその奥を照らし出し、  
 膣口が何も無い状態になっていることを学生たちに説明した。  
 
・刻印  
 酪農・畜産の関連法の講義の時だった。  
 畜獣の所有権告知のためには、いくつかの方法がある。  
 現在は耳へのタグ取り付けが普通で、昔は焼印を押したものだし、最近では  
 トレーサーICの埋め込みなんてのもある。  
 さらに講師はもったいをつけて言った。  
 「さて、皆のなかで、こうしたタグや刻印を一切つけていない大型家畜を  
  見たことがあるひとは?」  
 誰もが口をつぐむ中、唇をブルブル震わせながら手を上げたのは彼女だった。  
 「ここに一人います」  
 「そうだね、今日は良い機会だから、マーキングの実際を見てみよう!」  
 というなり、講師は受講生たちを校舎裏の小畜舎に連れて行った。  
 やがて別の入り口から入ってきたのは、一糸まとわぬ姿になった彼女だった。  
 「さて、そのイヤリングをとって。今日からは、これだ」と講師はそういうなり、  
 強力なパンチャーを彼女の耳たぶにあてがい、バチィン! と音を響かせて、  
 穴を開け、そこに耳と同じくらいの大きさのタグを通して、絶対に取れないように  
 かしめた。  
 その上で、彼女はクラスメート達に手を取られ、足を取られ、処置台にあがって  
 四つんばいにされ、体を固定された。  
 講師はそばの炭火鉢から赤々と焼けた鉄の焼印を抜き取り、彼女の尻肉を抑えると、  
 その一番高くて目立つところに刻印を押し当てる。  
 ジュッという音と一緒に、彼女は押し殺した悲鳴を上げて涙をこぼした。  
 
・排泄管理(-反目の始まり)  
 獣人の搬送の講義のときだった。  
 人目に触れる場所を搬送するときは、公序良俗を考え、獣人といえど、  
 擦り切れたジャージの上下を着せられる。  
 彼女も最初は全裸で受講生の前に現れたが、やがて学生達に獣くさい  
 ジャージの上下を着せられた。  
 「さて、ここまでの手順で何か疑問は? ない? そうか」  
 講師は受講生たちを見回して続けた。  
 「さて、こういうとき、獣人にはこれを使う」講師が取り出したのは  
 成人用の紙オムツだった。  
 「不意の粗相にそなえてのことだ。  
  さて、今ここにいるジミーちゃん、ヤマゾー、ロッキー、それに○○子は  
  オムツをしていないよね?  
  そんな不注意をすると、こうなる」  
 そういうなり講師は彼女の手を取り、受講生の前で正対させた。  
 彼女に何事かを耳打ちする講師。  
 昨晩、彼女は前もって説明を受けていた。  
 トイレも我慢させられ、朝には利尿剤と便秘薬を飲まされ、さらに数分前には  
 講義の途中で物陰に連れ込まれ、その白い尻に深々と浣腸器を突き立てられ  
 大腸全体になみなみと高グリセリン溶液を注入されている。  
 特に言いつけられなくても彼女はもう限界だった。  
 まさか……、受講生達に動揺が広がる中、彼女は目をギュッとつむった。  
 次の瞬間、彼女のジャージの股間にはみるみるシミが拡がり、  
 あふれた尿は彼女の足を伝わってジャージの裾から地面にあふれ出した。  
 「うわっ! 汚ねっ!」  
 「シャレなんね!」  
 小声で叫んで飛びのく受講生たち。  
 講師が彼女を後ろに向けると、ジャージの尻の底、両脚の付け根は今まさに  
 モリモリと膨らみ、刺激的な悪臭を放ち始めていた。  
 「ちゃんと予習をしていれば、みんなオムツの交換だけですんだんだぞー。  
  それを忘れたから、ほら、これだ。」  
 講師はそういうなり、彼女のジャージを膝までズルリと下ろした。  
 彼女の純白にちかい尻にはいびつな円形に軟便がベッタリとはり付き、  
 ジャージの股間は糞尿の混じった汚物が小山をつくっていた。  
 「で、一度こうなったら、このコが他のことに興味を示して動き出すまで、  
  あわててジャージは脱がさない! なぜかっていうと……」  
 講師はそこまで言うと、彼女の下腹部を学生達に見えないようにポンッと  
 たたいた。  
 もう一回……、彼女は学生達に尻をさらけ出したまま、眉をしかめ、また  
 目をつむった。  
 彼女のむき出しの尻からは、プッ、ブピュッ、と珍妙な音を立てて  
 最後の軟便と放屁が一緒に飛び出した。  
 ほんの少し前まで、一緒に学食でおしゃべりしてた友達の前で、  
 いまはお尻だけじゃなくて、ウンチをだしてる所まで……。  
 彼女の目じりに涙が浮かんだ。  
 浅く開いた膝の奥をうかがうと、便だけではなく、股間の奥からは  
 まだタラタラと尿もこぼれているようだった。  
 「さて、今日の講義は彼女をきっちり洗浄したら終わりだが、  
  誰が代表してやる?」  
 講師の声に応えて、男子学生の中でも、粗野で遠慮の無いコンビの2人が  
 一人の女学生(男たちの片割れの女だとのもっぱらの噂だった)の  
 手を引いて近づいてきた。  
 「ちょっと、ちょっ、やめなよ、可哀想だって!」という女の手を  
 引っ張って不用意に近づいてきた3人。  
 獣人の少女は、あることを前もって厳命されていた。  
 
 ……みんな、許して。  
 心の中でそう叫ぶと、彼女はジャージの股間の底にたまった自分の  
 糞便を自分の手でさらうようにつかむと、最前列にいた3人に  
 思いっきり投げつけた。  
 「どわっ! てめっ! なにしやがんだ! このヤロウ!」  
 男の中でもより粗暴な方の一人が、彼女が獣人を演じていることを  
 一瞬忘れて、彼女につめよった。  
 「はいはい、ストップ」  
 講師が割ってはいる。  
 「キミは予習をしてこなかったのか? 機嫌の悪い獣人は、こうして  
  自分のフンを投げてくることがある。ちゃんとテキストに書いてあるぞ。  
  だから、万が一、粗相をした獣人がいたら、何食わぬ顔で畜舎に連れ込んで、  
  上肢を拘束して、ジャージを脱がせて、すべてはそれからだ」  
 講師は、授業態度が不真面目ないつもの3人組に軽い警告を  
 出すつもりで、今日の講義のイベントを仕込み、少女に強制したのだが、  
 それは重大な副作用を発生させていた。  
 その後、彼女はキャンパス内の実習エリアのはずれにある頑丈な架台の間に立たされ、  
 その両手を革ベルトで固定された。  
 そして直立した姿勢のままジャージのズボンを完全に下ろされて足から抜き取られ、  
 薄曇りの空の下、下半身むき出しの状態で受講生たちに取り囲まれ、数人の  
 代表学生が彼女の糞便まみれの下半身を水道水とスポンジで洗い出した。  
 最初の学生があらかたきれいにした彼女の下半身だったが、次々と  
 学生は交代し、スポンジで彼女の臀部の割れ目から陰門までをこすり続けた。  
 ほぼ最後に、先ほどの粗野な学生が自分の女を伴って彼女の前に来た。  
 「このクソ投げ女! 覚えてろよ」  
 彼はそう小声で彼女にささやくと、彼女の股間の前にしゃがみこみ、陰裂を  
 スポンジでこじ開けるとザリザリとこすりだした。  
 ウッ! 彼女は軽くうめき声を上げて腰を引こうとしたが、その彼女の  
 尻は先ほどの女学生ががっしりとつかんで後退を許さなかった。  
 「ほらほらー、しっかり洗ってもらいなさい、クスッ」  
 周囲の目もあり、ほどほどで“洗浄”を切り上げた3人だったが、  
 その怒りと嘲笑のこもった視線は、彼女を不安にさせた。  
 その日のうちに、あの女学生は「ウンチ投げ女、○○子」のストーリーを  
 広め、キャンパス全体に評判は広まった。  
 「しかし、卒業のためとは言え、そこまでするかね……」  
 「ひょっとして、何もしなくても精神劣化はじまってんじゃね?」  
 「というか、普通の俺達みたいな人間だったら命令されてもしないっしょ?  
  学校の命令のままヤルって、ほんと獣人って違うんだな……」  
 やがて、彼女と対等に話しかけようとする学生はキャンパスに一人も  
 いなくなった。  
 
*Intermission:学畜宣告  
 思い余った彼女は学生相談室を訪れたが、回答は冷淡だった。  
 「それで、彼らはキミがキャンパスにいるとき、なにか意地悪をしたのかね?」  
 「……いいえ。」  
 「で、実習中だけど、キミは今まで、自分の取り扱いに文句をいう  
  学畜ってのを見たことがあるかね?」  
 「……いいえ。」  
 「なら、話は簡単だ。もしも学畜を粗末に扱う学生がいたら、それは  
  厳重注意モノだし、健康を損なうような扱いをしたら退学もありうる。  
  でも、いまのキミの話を聞く限り、そこまでのことはやっていないようだし、  
  私から一応は言っておくが、いいかね? キミは実習中は一匹の  
  被験体なんだ。  
  学生のつもりで実習の対象になってはいけないし、実習が終わったら  
  パッと気持ちを切り替えて学生に戻る。  
  それが出来ないで、もう一度この話題でここに来ることはもちろん、  
  他の場所で抗議をしたりしたら、来年の進級の時には、精神劣化処理を  
  受けるか、それとも退学か、どちらかを選ぶことになるぞ」  
 「はい、ワカリマシタ……、お時間をお取りしてすみませんでした」  
 少女は一礼すると、感情を凍りつかせたまま相談室を後にした。  
 
*Intermission:新歓コンパ  
 3年生になり、新しいカリキュラムが始まった初夏。  
 新入生歓迎コンパの企画が告知され、彼女は周囲との親睦をはかるように  
 教授からも念をおされ、乗り気にはなれなかったが参加を決めた。  
 何も知らない後輩達に混じって、慣れない酒を酌み交わすと、いつしか  
 気持ちもほぐれ、気が付けば彼女は後輩たちに囲まれ、講義と試験突破の  
 相談をいっせいに受けていた。  
 その彼女を密かに睨む女学生がいた。排泄管理のトラブルの3人組の一人、  
 и子である。  
 ○○子はи子と深い付き合いはなかったが、и子の実家が裕福な酪農家  
 であること、本人は都会に出たがっていたのを実家が強引に農大に入学させたこと、  
 彼女がそれを四六時中ボヤき、周囲の学生を隙あらば自堕落な学生生活に  
 引き込もうとしていることを風の噂で知っていた。  
 やがて一次会が終わり、○○子がブーツをはいていると、2次会の場所を  
 検討するためにたむろしている皆を尻目に、и子が彼女を物陰に  
 引っ張っていき、耳打ちした。  
 「オメェさぁ、相談室行ったんだって?  
  あんまり悲劇のヒロインやんないほうがいいよ。マジ。  
  アンタみたいに普段はお上品で、でも半分人間じゃありません、  
  でも家族のためにがんばりますって、マジムカつく」  
 「……それで?」  
 「はっ! それだよ、いつも実習じゃ素っ裸になってアヘアヘ  
  言ってるくせにさ。  
  ひとつ言っとくけど、アタシのカレシの××にへばりついてる  
  △△ってチビ、あいつこのガッコの理事の一人の甥っ子なんだぜ。  
  ガッコのカリキュラムだって、ちょっとくらいならいじれるし、  
  学畜のローテーションなんか好き勝手できるんだよ。  
  どうする? 毎日スッポンポンにしてやろうか?」  
 「……好きにしたら?」  
 それが虚勢であることは、彼女の次の言葉からも明らかだった。  
 「で、結局、私はどうすればいいの?」  
 「ま、とりあえず素直になりな。  
  このあと2次会にはくること。いいね?」  
 
 2次会。и子は酒の回り始めたキャンパスメイトの中心になって、少女をいじり始めた。  
 「……でさぁ、あたしらが近づいたら、ブリブリ! って、キャハハ!」  
 「もう○○子の尻の穴なんて、毎日見るからさ、もう日常チャハンジ?  
  っていうか、っていうかぁ、アタシたち、このコの尻の穴に  
  指入れたことあるんだぜ!? 子宮の直腸診ってやつ? アッハッハ」  
 「ねえ、焼印みせて! みせて! いいじゃない? ほら、みんな、  
  スカートまくるよ! それっ!」  
 「いまの私は動物じゃないっ!」  
 叫び声に、一瞬だけ静かになる居酒屋。  
 「あっそ。じゃ、他の話しようか。何の話する?」  
 「その、講義とか……」  
 「じゃ、アンタに試験の秘訣でも教えてもらおっか?  
  みんなに言っとくけど、このコ、学内の試験席次ナンバーワン!  
  しかも入学してからずっと!」  
 и子の悪どいカラミ酒に辟易していた1年生たちも実利のある話に  
 話題がもどり、まだ固いながらも笑顔が戻る。  
 「あ、おれ生物の授業が……」  
 「パンキョーってどれが狙い目っすかね、オレ……」  
 и子は、ある学生の発言を聞いてにんまりと笑った。  
 「あ、ねぇねぇ、このコ、トリミングの実習を落としそうなんだって。  
  っていうか、アタシもダブってて、やばいんだよねぇ」  
 「……、あんなの、動物を不安にさせないように騒がないで、あとは  
  毎回実習に出てさえいれば……」  
 「出たよ出たよ! できるヤツのセリフ!  
  アンタがやると、本当に全部の実習がスムースに行くんだよ。  
  ねぇねぇ、今度おしえてよ、ねえみんな?」  
 「でも、それには実習室と学畜の使用許可がないと……」  
 「そうね、ま、なんか実習の方法がないか、考えてみる」  
 とи子が言って、その場でその話は終わりになった。  
 
・トリミング実習  
 あるとき、彼女は掲示板で、  
 “1年生トリミング・グルーミング実習、講師補助○○子”として  
 自分の名前が張り出されているのを知った。  
 重労働が多い畜産学科の実習には補助として上級生が駆り出されることが  
 ままある。  
 先日の話が頭に浮かび、策謀のにおいを感じないでもなかったが、  
 学校には逆らえない。  
 講師準備室に行くと、講師補助へのメッセージとして、  
 「遅れることになるので大変申し訳ないが、講師補助だけで実習を  
  始めていてほしい」  
 とだけメモがあった。  
 そんな無責任な。彼女は思ったが、いたし方がない。  
 講義に実習用のジャージ姿で臨んでみると、必須科目とはいえ、1年生はまじめに  
 全員が出席し、そのなかにはи子と△△の姿もあった。  
 「先生からね、遅れるから先に実習を初めてなさいって」  
 彼女はそういうと、犬やその他の小型獣の体毛を刈っていく手順を説明し、  
 生徒が数人ずつテーブルにあつまる様子を見守った。  
 講義の前半もまもなく終わろうというころ、講師が教室に入ってきた。  
 他校の助教授だという講師は、謹厳そうなオールドミス風の女性だった。  
 「あれ? ○○さん、何でアナタが講師補助をやってるの?  
  今日の講師補助はиさんでしょ?」  
 「おもての掲示板に張り出してあったんです。私あてに」  
 「ああ、それは手違いよね。こっちの予定表のコピーを見て」  
 嫌な予感は現実となった。  
 そこには、“講義補助:и、準備学畜、……、……、獣人1”とあった。  
 「ともかく、講義を進めてくれたのは良いけど、○○さんには頼んでないわ。  
  というかね、この学校の方針には従うから、アナタに受講はさせたけど、  
  私が自分から獣人に助手を頼むワケないでしょ?  
  今日のアナタは教材! わかったら準備して!」  
 
 そんな、さっきまで自分が指導していた学生たちに、今度は自分の体毛の  
 手入れをさせるなんて。  
 「なにを黙ってるのよ、さっさとしなさい! それとも1年生の時の単位を  
  取り消すように私が申し立てましょうか? 素行不良を理由に」  
 もはや選択は無かった。せめて彼女は自分が脱衣するところを見られまいと、  
 教室の隅に行き、そこでジャージとTシャツを脱いだ。  
 いつもの実習とは違い、今日の○○子は、控えめながらレースの入った  
 ブラとショーツを身につけていた。  
 「ちょっと待ちなさい、○○さん。服を着て」  
 講師が言った。○○の手際の良い指導により、トリミングの大部分は  
 終わっている。  
 残りの時間は、彼女をたっぷりと教材に使うつもりなのだろう。  
 改めてジャージの上下をつけた彼女に対して、  
 「悪いけど、あたしゃ、動物に服を着せとく趣味は無いの。  
  畜舎にいって、いっぺん、完全な学畜になりなさい。  
  そのあと、иさん、教材をつれてきなさい。」  
 「はい先生! じゃ、みんな行くわよ。」  
 答えるи子。  
 彼女こそが、今日の講義に○○子が登場し、サプライズがある、と噂を  
 振りまいて、一年生全員を欠席させなかった張本人だった。  
 校舎脇の小畜舎に着いた一行の見守る中で、○○子は衣服を脱ぎ始めた。  
 彼女のブラのストラップや、くびれた横腹、華奢で位置の高い腰骨、  
 そしてショーツのラインを次々と目にするたびに、おもに男子学生の視線が  
 熱くなっていくのがわかる。  
 大学一年生、まだ女性の裸をナマで見たことがない少年も多いのだろう。  
 いつの間にか、背後にи子の手が伸び、彼女に首輪をつける。  
 и子が声を張り上げる。  
 「じゃ、いちねんせーい! 皆聞いて! これで首輪をするとね、○○は、  
  ○○先輩じゃなくて、家畜の○○チャンになるの。  
  話をするのも話を聞くのも禁止。  
  自分から衣服を脱ぐのも禁止。  
  だけどね、普段はアタシの友達でもあるし、これからのやり取りは皆に  
  内緒にしておいてほしいの。いい?」  
 数人から同意の声が小さくあがる。  
 さらにи子は、いまや一糸まとわぬ姿で首輪をした彼女に向かって言った。  
 「○○。さっきは先生の前だったからうかつに口に出来なかっただろうけど。  
  アンタさ、二年のとき、一度だけトリミングの教材になったとき、髪の毛を  
  ザンバラにされてさ、その足で美容室に行ってきたわよね?  
  やっぱりその、あれなの? 髪の毛はイヤ?  
  頭の髪と、下のあそこの毛と、お尻のところの毛、一箇所だけ、時間を稼いで  
  助けてあげる。  
  どこの毛をトリミングしてほしいか、体で示して」  
 確かに、去年一度、他の獣人と同じように下手クソな学生たちにバリカンで髪を  
 刈り込まれ、放課後にすぐ、なけなしの小遣いを握り締めて美容室に駆け込んだ  
 ことがあった。  
 今回も、このままでは私の髪はキャンパスを歩けないようなカタチにされて  
 しまうだろう。  
 これは取引だ。  
 私がここで十分な恥を晒せば、彼女は私の願いを聞いてくれるのだろう。  
 第一、これだけ証人がいるのだし。  
 キャンパスをザンバラ髪になって歩くよりは、и子の思惑通りになろう。  
 でも、どうやって、下の毛とお尻の毛を見せればいいのだろう。  
 時間は迫っているが、ポーズは一つしか思い当たらない。仕方が無い。  
 ○○子は無言のまま、土間のような畜舎の床にゴロンと寝ると、ふうっと一息  
 呼吸をして、それから自分の膝を裏から抱えると体にくっつくまで  
 折り曲げてやや開き、んっ、と力を込めて腰を浮かせて、自分の尻を  
 и子と大勢の一年生達の前に突き出して見せた。  
 「そうね、やっぱりね。わかった! オッケー!  
  今日は皆と一緒に○○子のここを、たっぷり時間をかけてお手入れしてあげる。」  
 
 彼ら彼女ら一年生の前には、学部生の女先輩のむき出しの股間がある。  
 и子はその黒々とした恥毛に無造作に手を伸ばし、その手触りを確かめるよううに  
 親指の腹でサラサラとかき上げた。  
 その毛のベールがまくれ上がるたびに、彼女のややほころびかけた秘裂が  
 あらわになる。  
 やがて○○は体を起こされ、そのまま一年生に左右の手をとられ、何一つ  
 体を隠すものなく、また教室に戻った。  
 「遅かったわね」講師はそういうなり、全裸の○○子を教室の中央に立たせた。  
 「基本は人間サマと同じ。あんた達も、特に女子は体の毛のお手入れとか  
  するっしょ?  
  ただ、獣人はどこもかしこも生やしっぱなしだからね、って、このコは違うか」  
 そのまま講師は○○子を受講生の前で正対させ、腕を持ち上げて脇の下を示し、  
 足を開かせて股間の毛を引っ張りあげるようにまさぐり、最後に後ろを向かせて、  
 上体を倒した姿勢でиと△△に腕と肩を押さえさせ、彼女の双臀をグイっと  
 広げて、その奥に控えめに茂った柔毛を空気と照明の下にさらした。  
 女学生たちがたまらず「きゃぁ……」と小声で叫ぶ。  
 「ほらほら、騒がない! アンタたちと同じでしょ? およそ陸棲の哺乳類で、  
  毛の生えない生物はほとんどいないの!  
  じゃ、このコの面倒見るのはだれがやる?」  
 男子生徒の中で半数ほどが挙手しなかったのは、よほどの善人か、はたまた  
 気後れした童貞クンか。  
 ともあれ、その後のи子の弁舌と誘導はゴールデングローブ賞モノだった。  
 いや、実際には△△の立ち位置を前もって伝えておいたのかもしれないが。  
 結論として、○○子をつかったトリミングの実習は、頭部に関してはシャンプーと  
 ブローだけ。  
 その代り、股間の恥毛に関しては、開腹手術の前処置並みの徹底的な処置を  
 施すことで話がついた。  
 19歳の○○子は、施術台の上に寝かされ、乳房の上から手を持ち上げられ、  
 バンザイポーズで拘束された。  
 次に太腿を左右に割り開かれ、がに股ポーズのまま足の裏が天井を  
 向くまで腰を曲げられ、そのままの姿勢で固定された。  
 いまや天井の照明に向かって、裸の股間を完全にさらけ出した○○子。  
 恥毛よりも目立つのは、陰裂の隙間からのぞく、わずかに濡れたような  
 二枚の肉片と、会陰を挟んで向かい合う、皺の集まったくすんだ色の  
 すぼまりだった。  
 ……ああ、私、さっきまで指導していた学部の後輩達の前で素っ裸になって、  
 アソコをさらけ出してる。しかも、この後、この後……  
 ○○子は一年すこし前に初めて味わった焼けるような羞恥と屈辱に  
 再びさらされ、われ知らず全身の肌を上気させていた。  
 やがて、彼女の恥丘の上で、その長さを計るように恥毛が手にとられ、  
 一年生たちが彼女の敏感な場所に順番にバリカンをあてがい始めた。  
 и子は、全員に剃毛体験をいきわたらせるために、順番に少しずつ彼女の  
 性毛を剃り取って行くつもりのようだ。  
 「はーいはいはい! パリカンをあてたら、すぐに吸引する!  
  毛が散っちゃうでしょ!?」  
 吸引機といっても、つまりは掃除機だ。  
 吸入口に植えられた硬いブラシが、彼女の股間を通過するたびにその秘裂の  
 隙間の繊細なところをチクチクと刺激していく。  
 何とか意識を他に向けようとした○○子だったが、どだい無理な相談だった。  
 「あ……あの、先輩……、これ」  
 「あーあ、濡らしちゃってるね!」  
 и子が喜色を浮かべ、はっとした○○子が自分の股間に目をやると、  
 なかば剃りとられた恥毛の奥、自分の胎内から、いくぶん白濁した  
 透明な体液が、青々とした恥丘を伝ってヘソのあたりまで垂れていた。  
 ○○子は、今度こそ消えてしまいたいような衝動に駆られ、  
 四肢に力を込めた。  
 一方のи子は完全に遊びに入っていた。  
 「はーいはい、あわてない! 発情期のメスには良くあることよー!  
  ちょっと待ってて!」  
 
 и子はそのまま彼女の濡れた股間を一年生たちに観察するにまかせ、  
 部屋のすみからティッシュペーパーをとってきた。  
 「じゃ、次のコたちからは、彼女の性器をティッシュで拭いてあげて!  
  このヌメリが完全に取れたら、また剃毛を再開してね!」  
 こうして、一年生たちが次々と彼女の陰裂を割り開き、ティッシュ越しに  
 その生殖器を刺激し始めた。  
 ○○子の懸命の努力にもかかわらず、彼女の体液の滲出は終わりを知らなかった。  
 後ろから見回っていた講師が状況に気が付いた。  
 「ああ、発情期ね。良くあること良くある……」  
 そこで、講師は彼女がどういう存在であるかに気が付き、眉をしかめた。  
 急に横柄な態度になった講師は、一年生たちをかき分け、彼女の股間、  
 天井を向いている性器のすぐそばに顔を近づけた。  
 このオバサン、若いメスに嫉妬してる……、и子は期待に胸を膨らませた。  
 「あーこういうときはね、オスもメスもね、もう枯れるまで  
  刺激しちゃったほうがいいの。  
  拘束してある? OK。  
  みんな見てなさい。и子さん、このコの口を押さえてて」  
 そういうなり、40代末とおぼしき女性講師は、彼女のむき出しの  
 秘裂の濡れた奥肉に手指で強烈な刺激を与え始めた。  
 「んーっ! んーっ!」  
 降って沸いたような強烈な快楽の急襲に彼女は腰をよじって逃げようとするが、  
 大腿をはじめ、彼女の全身は完全に固定されてる。  
 ブルブルと双臀を振るわせるだけが精一杯の抵抗だった。  
 и子はというと、彼女の口に当てた手を時々わざと外しては、  
 そのあられもない声を一年生たちに聞かせて遊んでいた。  
 やがて女講師の指が彼女の膣口にもぐりこみ、グイっと鉤状に曲がり、  
 その先端が彼女の体腔の上壁を引っかいた瞬間、彼女は全身を  
 こわばらせ、そして脱力していった。  
 次の瞬間、彼女のそこからは、今までとは違う薄い黄色の液体があふれ出し、  
 彼女の白い下腹部を伝わって処置台の排水孔に流れこみ始めた。  
 その後は比較的スムースだったと言えるだろう。  
 体をぬぐわれた彼女の残りの体毛は、会陰、肛門周辺と順調に剃りとられ、  
 最後に講師が手指をその表皮に滑らせ、うぶ毛ひとつ残っていない、  
 ある意味では彼女の体の中で一番スベスベになった部位をチェックして、  
 「ほい、一丁あがり!」と宣言したときには、講義の時間を  
 5分ほどオーバーしていた。  
 ○○子にしてみれば、最初は意に染まないながらも新歓コンパで  
 知り合うことになり、やがて打ち解けた新一年生たち。  
 先輩として頼れるところを見せようと意気盛んに臨んだ始めての実習参加で、  
 最初は指導者として振舞ったのも一瞬、一転して実習用の家畜として、  
 全裸姿と生殖器の奥底までを露出させられ、さらには強制手淫によって  
 果てるところに失禁の姿まで公開しては、もう会わせる顔がない。  
 涙目になりながら、キャンパスを歩く彼女に、и子が追いついた、  
 「よっ! アンタが忘れたから、実習参加のシフト表、持って来てやったよ」  
 言うなり彼女に押し付けられたコピーには、トリミング実習のところが  
 マルで囲んであり、そこの準備学畜にはすべてのコマに○○子の名前が  
 書き足され、その上から大学事務局長の印が押してあった。  
 その足で学生課に取って返した○○子だったが、まるで事前にわかって  
 いたかのように受付の女性に窓口であしらわれ、せめて最初に掲示板に  
 講師補助の張り紙を出した人を確認してほしいと頼んだが、回答は   
 “そんなことをした事務員はいない。アナタの勘違いではないか?”  
 と言うものだった。  
 
 そして、週2回のトリミング実習参加が彼女の義務となった。  
 ちょうど3日と4日に均等に間隔をあけられた2コマの授業。  
 彼女は他の動物と一列に並んで一糸まとわぬ全裸のままの立ちポーズで、  
 学生達の入室を見守り、そのまま手をとられて処置台に寝かされ、  
 頭をシャンプーされた後には決まって股間を高々と持ち上げて固定され、  
 ゴマ粒のように恥丘の上に顔を出した体毛を完全に剃り上げられた。  
 それは一年生の必須科目で、取り扱う動物はローテーションを組んで  
 変わっていく。  
 秋口に差し掛かるころには、男女問わず新一年生の全員が  
 ○○子のショーツの中、彼女の秘密の器官の外見と構造はおろか、  
 その手触りまでをすみずみまで完全に熟知していた。  
 ○○子にしても、毎回々々羞恥に身もだえしているわけにも行かず、  
 一年生クンたちに自分の体をさらす行為にも慣れ始めた。  
 彼女のリラックスはやがて一年生たちにも伝わり、大部分の  
 学生たちは彼女の生殖器を“ただ、そこにあるもの”と思って  
 その周辺の体毛の処理をするようになった。  
 それがи子には面白くなかったのだろう。  
 彼女の差し金と、女講師のゆがんだ情熱によって、講義は新しいスタイルを  
 とるようになった。  
 講義が後期に入ると、彼女は実習補助も担当することになった。   
 講義の前半、○○子は実習用のジャージの上下を着て、セミロングの髪を  
 フワっと下げたまま、講師補助として、一年生の後輩達を指導して  
 回った。  
 性格的に不真面目なことが許せない彼女の指導は、この後の後半戦の  
 ことも忘れて、ときに熱がこもり、われ知らず、学生の頭をコツンと  
 することもあった。  
 やがて講義が後半に近づくにつれて、彼女の顔は青ざめていく。  
 やがて講師の「ほんじゃ、獣人の準備をして!」の声で、唇まで紫色に  
 染めながら、数人の一年生たちに、「じゃ、ついてらっしゃい」と  
 声をかけて、小走りに校舎脇の小畜舎に戻り、やがて今度は一糸まとわぬ  
 素っ裸になり、髪をゴムバンドでひっつめるように縛った姿で、  
 畜舎から歩み出てくる。  
 そのまま一年生たちに手を取られ、“獣人の早歩き”のペースを  
 忠実に守りながら、血管も透けて見えるほど乳白色に輝く乳房と  
 ようやく脂の乗り始めた腰から双臀にかけてのふくらみが、  
 ふるん、ふるんとリズミカルに波打つのもお構いなしで教室に戻ってくる。  
 そのまま施術台に寝かされ、いつものように脚を根元から左右に  
 広げられて、腰をグッっと押し上げられたポーズで固定され、  
 その股間の性器を天井の照明の下に奥底まで高々とさらしたところで、  
 これから御主人様たちに性器まわりの体毛処理をしていただく家畜の  
 出来上がりだ。  
 彼女のむき出しの股間は、上下に反転され、大腿は付け根から広げられ、  
 さえぎるもの一つなく、強制的にその存在を誇示させられている。  
 「ねえ、このコって人一倍、勉強熱心で、おまけに優秀なんですってね。  
  この剃毛の指導も自分で出来ればいいのにねぇ」  
 そう言いながら、おそらく自分のくたびれたソレとは比較にならないくらい、  
 若々しい○○子の恥丘の上で、女講師はわずかに生えた恥毛を確かめるように  
 親指を滑らせ、陰裂の脇から会陰を越えて、その先にある皺のあつまった紫色の  
 窄孔までを丹念に指でなぞることもあった。  
 
 さっきまで自分達を熱血指導していた女先輩が、たった5分のインターバルで、  
 今度は素っ裸のまま全身をひっくり返され、白く張りのある恥丘を見せ付けて、  
 自分たちに性器の剃毛を受けている。  
 こうして、あたらめてテコ入れされた倒錯のシチュエーションを前にして、  
 やがて一部の男子学生たちが過剰な行動に出始めた。  
 吸引機のブラシで彼女の秘裂をチクチクと刺激する。  
 小陰唇にピンセットを割りいれて拡げさせ、膣口を露出させる。  
 陰核包皮をめくり上げ、その内部を刺激されそうになる。  
 うっかり彼女が性感を高めようものなら、講師の強制手淫が待っている。  
 実際、初回を含めて三回ほど彼女はその絶頂を受講生の前で見せていた。  
 ○○子の性器と陰部全域をオモチャにしたレクリエーションには  
 終わりがなかった。  
 あるときなど、講師が席を外したときを見計らって、二人の男子学生が  
 ○○子の肛門の皺の本数について、互いに彼女の尻の肉を広げて覗き込みながら  
 議論を始めたりもした。  
 そうした学生たちは翌春、そろって単位を落としたことを知って落胆する。  
 講師も見ているところは見ているのだ。  
 しかしながら、それは翌年以降の講義でも、彼女の丸出しの性器をなぶる  
 伝統が代々の学年に伝わることを意味する。  
 彼女にとってはどうでも良いことだった。講師にバレたくなければ、  
 もう少し控えめにやってちょうだい。  
 それよりも辛かったのは、新一年生たちが自分のことを家畜とみなして距離を  
 置くようになったことだった。  
 それでも、数人の一年生、筋金入りの観念的なヒューマニストと、  
 空気を読めない朴念仁が彼女に話しかけ、講義と試験のコツを教わったり  
 していたのが、彼らが2年生になり、オリエンテーションを受けたあと、  
 ほとんど野外といってもいい、陽光の差し込む、だだっ広い実習畜舎で、  
 ○○子が全裸のまま大きく足を割り開いて拘束され、彼ら自身が手ずから  
 きれいさっぱり剃り上げた性器の下、ワセリンまみれになった彼女の肛門に  
 指をズブズブと挿入し、直腸越しにその子宮の感触を全員が繰り返し  
 確認するようになると、その頃にはやがて彼女に親しく接する後輩たちは  
 一人もいなくなった。  
 

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