僕はいじめられている。クラスの大半、男子のほぼ全員は僕を無視するし、女子の中で意地悪な子は巧妙に、そして陰湿にいじめてくる。  
 クラスで一番可愛くてスタイルのいい、好きになりかけた子がいじめのリーダーだなんて悲しすぎる。  
 
「お母さん、お父さん。ごめんね」  
 
 マンションの屋上で両親に謝った僕はフェンスを乗り越えてダイブした。  
 
『ちょっと待ったー!』  
 
 死ぬ前には走馬灯のように一生の出来事が見えるはずなのに、何も見えないで頭に直接声が飛び込んできた。  
 
『あんたが今死ぬと未来が変わりすぎちゃうの、死なせるわけにはいかないわ』  
「もう死んじゃいたいんだ、いじめられるの辛いから」」  
『それはそうだけど・・・いじめられると気持ちよくなるようにしてあげるから』  
「そんな変態になりたくないよ」  
『えっと、じゃあ・・・雄太君が楽しくなるようないじめに変えてあげるから』  
「なにそれ?」  
『早まっちゃだめよ、雄太君』  
 
 気がつくと僕は屋上に戻っていた。『楽しくなるいじめ』ってなんだよ!  
 
 
 変な声のせいで自殺できなかった僕はいつもどおり学校へ行った。  
 
(あれ・・・新しいパターン?)  
 
 僕が教室に入ると先に来ていた男子は教室の隅に固まっていて僕を無視した。僕がいじめられるようになるまでは仲のよかった壮太君も一緒に僕を無視している。  
 女子は自分の席に座ってる子や、仲良し同士で固まっておしゃべりしたりで普通だったけど・・・  
 
「ちょっと雄太、あたしたちがあんたを無視するのは当然だけど、あんたが私たちを無視する権利なんてないんだからね!」  
 
 いつものように一番後ろの自分の席に座って俯いた僕にいじめのリーダーの早紀さんが話しかけてきた。  
 朝のいじめは早紀さんたちのいじめグループにひとりひとり僕が挨拶して、みんなでそれを無視することで始まるんだ。  
 
「おはようございます、早紀さん・・・!!!」  
 
 深々と頭を下げて挨拶した僕は、頭を上げて目に飛び込んできた光景に絶句した。  
 いじめっ子の早紀さんだが、顔は可愛いしスタイルもいい。その早紀さんが制服のスカートを大きく捲り上げていたからだ。  
 短めのスカートから覗くきれいな脚を見るだけでいじめの口実にする早紀さんのパンティをもろに見たりしたら何をされるかわからない。僕はあわてて目をそらした。  
 
「なにシカトこいてんだよ!」  
 
 それなのに、早紀さんの手下で柄の悪い真由さんが僕の頭をつかんで、早紀さんの下半身に向かって僕の頭を押し付けた。  
 鼻が早紀さんのパンティに当たった僕は必死になって逃れようとしたんだけど、真由さんは力いっぱい押さえつけるし、早紀さんは腰を突き出すようにしてくるから、僕は早紀さんの青いパンティに顔を埋めるみたいな格好になった。  
 
「おら、次は私だよ」  
 
 早紀さんが僕から離れると、近すぎて色しかわからなかったパンティがよく見えた。水色のスポーティーなデザイン。レース編みみたいな柄がエンボスで浮かんでいて、すらっとした脚と引き締まった形のよいお尻をぴったりと包み込んでいる。  
 びっくりしながらも必死にその光景を目蓋の裏に焼き付けている僕の頭をつかんだままの真由さんは片手でスカートを捲り上げてパンティを見せつける。  
 真由さんのパンティは柔らかそうな木綿のグレー。太目の脚と大きなお尻を包み込んで木綿がぴったりと張り付き、股間の二重になった部分にちょっと皺が寄っていた。  
 
 真由さんに頭をつかまれたまま、つぎつぎといじめグループの女子がスカートを捲り上げてパンティを見せつけるのはホームルームの始まりを告げるチャイムまで続いた。  
 
 
 いつもは僕をいじめてる女子たちがスカートをまくり上げてパンティを見せつける。そんな衝撃的なできごとに僕は茫然としてた。  
 みんな性格は悪いけど、可愛い子も多いし、パンティはもっと可愛かった。たとえパンティを見たことを理由にいつもよりいじめられても今日は耐えられそうな気がした。  
 
 僕に見られたことに気づいた女子はスカートを捲り上げてパンティを見せる。だけど、いじめグループは堂々と見せて笑ってるのに、自分も苛められたくないから僕を無視する他の子は申し訳なさそうにそっぽを向いてスカートを捲くることに気づいた。  
 にこにこ笑いながらパンティを見せられるのも、申し訳なさそうにパンティを見せられるのも性格が出て面白かった。  
にこにこ笑ってるいじめっ子が普通のパンティで、申し訳なさそうにおずおずとスカートをめくる普通の子が派手なパンティだったり、生真面目なクラス委員の安見さんが一見普通の白だけど、ハイレグ気味で股の部分以外はうっすらと透けてるのにはビックリしちゃった。  
 
 キーンコーン♪カーンコーン♪  
 
 授業が終わると僕の前に苛められていた由美さんが、申し訳なさそうにスカートを捲り上げながら近寄ってきて  
 
「教材室」  
 
 ってつぶやいて教室を出て行った。自分の代わりに僕が苛められるようになってほっとしてるけど、僕には申し訳ないって思ってるんだろうな。  
 地味な性格そのままのシンプルな白いパンティを見ながら僕は由美さんの代わりに苛められる決心を新たにした。  
 スカートの前を捲り上げて僕に近づき、通り過ぎるとスカートの後ろを捲り上げて小さなお尻とパンティを見せる由美さんは性格がいい!  
 呼び出しに遅れて僕が苛められるのはいいんだけど、由美さんがまた苛められたら可哀想だ。由美さんの子供みたいなお尻とパンティを最後までしっかり見て、僕は用具室にダッシュした。  
 教室を出てスカートの後ろを戻した由美さんが慌ててスカートを捲りなおしてたけど、もう充分見たからちらっと見ただけで廊下を走った。  
 

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