「なぁ、マキ、今日はお前を縛ってもいいか?」  
「え?うん……いいけど……」  
突然の願いに、マキは不思議そうにしながらも衣服を全て脱ぎ捨てた。  
俺は生まれたままの姿になったマキを素早く後ろ手に縛り上げ、  
おまけに足首と太ももを一まとめに縛って、M字のまま足を閉じられないようにしてベッドに転がした。  
「お、お兄ちゃん……きょ、今日はなんかいつもと違うんだね……」  
流石にマキも不安を隠しきれないらしく、年の割には随分と発育が良い胸を小刻みに震わせている。  
 
俺とマキがそういう関係になってから一ヶ月、  
何故かマキは一度たりとも俺にクリトリスを触らせてくれなかった。  
隙を見て触ろうとすると、意識してかそれとも反射的にか、腰を捩って逃げてしまうのだ。  
そこまでされるとどうしても触りたくなるのが男というもの。  
俺の心の中は今、ドス黒い炎でいっぱいである。  
 
「なぁマキ、お前いっつも俺にクリトリス触らせてくれないのな。」  
「だ、だって……ソコ、感じすぎちゃってダメなんだもん……」  
ビンゴ!!思ったとおりだ。  
「ま、まさか、お兄ちゃん……!いやっ!やめて!!」  
マキの言葉を無視して、俺はクリトリスに顔を近づけた。  
まだ皮を被ったままのソコは、平均よりもやや大きめといってもいいかもしれない。  
人差し指を近づけて、軽くツンと押してみた。  
「ひゃぅっ!!」  
「おま……いくら何でも感じすぎだろ。」  
「だ、だってぇ……」  
涙声で言うマキの声を聞きながら、俺は心が躍るのを抑え切れなかった。  
親指と人差し指でクリトリスをつまんで軽く震わせてみる。  
「ふぁぁぁぁっ!!!」  
包皮の上からだというのにマキは全力で腰を捩り、ガクガクと身体を震わせた。  
愛液が俺の手を汚すと同時に、慎ましかったクリトリスがムクムクと鎌首をもたげ始める。  
「お、お兄ちゃ……やめ……」  
ここでやめるくらいなら俺は男を辞めるぞ。  
マキの言葉を完全に無視して、ズルリと包皮を剥きおろした。  
「ひゃああああ!!!!」  
どうやら軽く達してしまったらしい。  
荒い息を吐きながら余韻に浸っているマキに俺は追い討ちをかける。  
剥き出しになって可愛く震えているクリトリスを、今度は両手の人差し指でツンツンと突っついてみた。  
「ひぃっ!ひぁうっ!ひゃめ…やめてぇぇえええ!!」  
続いてビンビンに勃起したクリトリスを爪でカリカリと擦ってやる。  
マキは声も出せないほど感じているらしく、のけぞったまま身悶えた。  
とどめに、指を強くたわめてビシッ!と思いっきり弾く。  
「……っっっ!!!」  
プシャアッ  
快感がキャパシティを超えたのか、マキはおもらししてしまった。  
 
 
「あ〜あ、赤くなっちまったな……」  
デコピンされて少し赤くなってしまったクリトリスを、俺は優しくさすってやる。  
「ふぅっ……ん……はぅ……」  
けれど、敏感なマキはそれですら感じてしまうのか、唇を噛んで必死にこらえている。  
時々ピクン、と反応してしまうのがたまらなく可愛い。  
ここで今日のために用意しておいた秘密兵器の出番だ。  
懐から怪しげな液体の入った小瓶を取り出し、マキのクリトリスに満遍なく塗りつけてやる。  
「ひっ……お兄ちゃん、それ何……?」  
「気持ちよくなれる薬……かな。」  
もっとも気持ちよくなるのは俺だけど。  
しばらく待つと、効果はすぐに現れた。  
「……んん……じ、ジンジンする……痒いよぅ」  
賢い皆さんならとっくの昔にお分かりだろうと思うが、塗ったのは媚薬だ。  
ただし、水で薄めてあるため塗ってもせいぜい痒くなる程度だろうが。  
「か、痒い……お兄ちゃん、痒いよぉ……。」  
痒みというものは自覚すればするほど痒くなっていく、両手を縛られて掻くことのできない  
マキにはおそらく地獄の苦しみだろう。身体を揺すってなんとか痒みを和らげようとするが  
どうにもならず、マキは掻いて欲しいと涙目で嘆願してきた。  
「掻いて欲しいのか?」  
「掻いてぇ……ああああ!痒いぃ!」  
クリトリスに顔を近づけてみると、たまらない痒みのせいかクリトリスが小刻みに  
ピクピクと震えている。一瞬このまま掻いてやることも考えたが、もう少し苦しめてやることにする。  
俺は唇を寄せると、可愛く痙攣しているクリトリスに、ふぅぅぅぅぅと息を吹きかけてやった。  
「うああああああああっ!!!痒い!痒いぃぃぃぃぃいい!!」  
てっきり掻いてもらえると思っていたマキはまるで天国から地獄に叩き落された気分だろう。  
ゴロゴロと転がって、それでもいっこうに収まらないどころか激しくなる痒みに悶絶している。  
流石にそろそろ可哀想になってきたので、気づかれないようにマキの股間に顔を埋め、  
クリトリスに優しく歯をたてた。  
「うぁっ!」  
そしてそのまま根元から先端まで一気にしごいてやる。  
「っ!!ひぃぃいいいいいぃいいいっ!!」  
つま先から背筋までピン!と伸びきったかと思うと、マキは失神してしまった――  
 
 
 
 
「お兄ちゃん、やりすぎ。」  
「ごめんなさい、調子にのりました。」  
俺はというとあの後マキにしこたま怒られ、エッチの時は相手の意思を尊重するということを  
ひたすら頭に教え込まれた。あーあ、楽しかったのになぁ……  
「でもね……キチンと言ってくれれば、その……あたしも、ね。」  
「え?……そ、それはまた触ってもいいということでしょうか、マキさん!?」  
「そ、そりゃあたしだってその……気持ち良くなかったワケじゃないし……」  
気づいた時には俺はマキに抱きついていた。  
「よし!それじゃ早速……」  
「調子に乗るな!!」  
 
 
おしまい  
 
 

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