「……それで、茶釜に化けて自分の身を売った。という訳か」
とある古寺、境内の一角に建てられた茶室の静寂な空間に初老の住職の溜息が流れる。
住職の視線の先には、…はい、と申し訳なさそうに頷く少女が一人、対面に座していた。
15、6と思しき娘の頭部には、茶色の毛に覆われた小さな獣耳がちょこんと乗り、
浅葱色の薄い着物に包まれた桃尻からは、ふっさりと茶色の尻尾が伸びていた。
この少女、数刻前までは黒光りする立派な鉄の茶釜、数日前までは一匹の仔狸だった。
……だったのだが、茶釜の姿のまま囲炉裏に置かれ、焼けた炭の熱さに驚き変化の術が解け、
その結果、中途半端に人と狸が混じった姿になったまま元に戻れず――現在に至る。
「ふむ…おんしの話はよく解った。 ……しかし、の…」
これまでの狸娘の身上話を聞き終えた後、静かに言葉を紡ぐ住職の眼が一段と細くなり…
「…あの古物商に一両も払ったのだ。それに見合う働きをしてもらわぬとなぁ…」
静かに立ち上がると、ゆっくりと少女の方に歩を進め―
「…え…? 住職…様? ……ひぁ…な、何…? から…だ……が…ぁう…」
「そろそろ香が効いてきたようじゃな。媚薬と芥子の混合物じゃ、獣には刺激が強かろうて…」
脱力し、背からゆっくり崩れ落ちる狸娘に向かって、柔和な表情を崩さずに呟くと、
媚薬に中てられ上気し、荒い吐息を洩らす少女を畳の上に優しく寝かせ、乱雑に着物の裾を割る。
乱れた着物の中から覗く白くほっそりとした太腿が、住職の淫心をいっそう煽った。
「…い、やぁ…止め、て…」
「嫌、ではあるまい。お前は儂に買われた茶釜であろう? 茶釜を愛でるのも所有者の勝手だろうに」
淡々とした住職の言葉に、丸い瞳から大粒の涙を零しつつ下唇を噛みしめ俯く少女。
(…そうだ、私、売られたんだ……恩を返そうとして…身体、売ったんだ……)
絶望にすすり泣く少女に、住職の手がぴたりと止まる。
着物の裾から離れた住職の右手が、少女の頭を幼子をあやす様に優しく撫で…
「安心せい、儂とて僧籍に身を置く人間。酷い事まではせぬ」
そう言うなり肉付きの良い太腿を鷲掴みにして割り広げ、幾重にも柔毛で包まれた秘裂が晒された。
「ひぃッ……やぁ…見ないで、見ないで下さい…」
「ほう、さすがにここは獣臭いのぉ…雌の匂いが染みついておる」
薄肉色の洞穴に顔を近づけ、わざと鼻を鳴らすように香りを堪能した後、着物の合わせ目に手を掛け、
素早く引き下ろすと、肌蹴た胸元から形良く実った乳房がたぷん、と揺れ落ちた。
「知っておるか? 茶器を愛でるときはまず曲線を楽しむものぞ…ほれ」
少女を四つん這いにさせると、肉の乗った臀部に顔を埋めるようにむしゃぶりつき、
ぴちゃり、ぴちゃり、と住職の舌が丸い尻を這いまわる度、押し殺した嗚咽が少女の口から洩れる。
住職の右手が恥辱に震える乳房に添えられ、柔らかな弾力と肌触りを愉しむように掌を滑らせ―
「…んぅ……ひぁ…んッ……は、ぁッ…」
「吸い付くようなしっとりとした良い肌じゃ。愛でる程に艶が出る」
両の手で包み込むように乳房を掴み、芯の残る年相応の大きさの果実を揉み潰し、こね回す。
「はァッ…んうッ……だめぇ…お乳、は…ひ、ひァあぁぁッ!!」
朱鷺色に欝血した先端を抓まれ、指で転がされる度に少女の甲高い声が茶室に響いた。
何度も珠の様な汗が浮く乳房を赤子の様に頬張り、唾液に塗れる乳首を弄る舌が再び秘所に向かう。
「…おお、湯が湧き出しおったわ……甘いの。甘露じゃて」
白濁した愛液が滴る秘所を丁寧に舌先で舐り、じゅるり、と卑猥な音を立てて啜り上げる。
「あうッ!! ひぃ、アぁッ! 嫌ぁ、吸っちゃいやぁッ! あああぁぁッ!!」
(…いや……いやなのに…からだが、熱…い…?)
「ここまで濡れるのは媚薬の所為ではあるまい? これが獣の性、おんしの本性じゃよ」
「い、あぁ…違…ぅ…んんッ! …くうッ…はぁんッ!…ひ、ああッ!!…」
唾液と汗にまみれた尻に顔を押し付けられ、狭い秘裂に何度も住職の長い舌が捻じ込まれる。
膣肉の襞を伸ばすように蠢く粘着質の感触に、少女の身体が幾度も震え、押し殺した悲鳴が漏れた。
「身体は正直よのぅ、ほれ、雌の急所が現れおったわ」
鬱血し、小さく隆起した陰核に指を這わせ、指の腹で押し転がし優しく捻る。
「!! あ、ひ……ひイイイィ――ッ!!」
刹那、脳を灼くような快楽が狸娘の脳裏に広がり、耳を震わせ、だらしなく舌を突き出し、
ぶしゅッ、ぶしゅうぅ、と淫蜜を漏らし果てた。
「どれ、茶釜も頃合いだろう。 点てるとするかの」
そう言うと、放心状態の娘を仰向けに寝かせ、小箱から小さな竹細工物を取り出す。
「…え? …何…それ……?」
掠れた小声で問う少女に、一瞬怪訝な表情になる住職。
「何じゃ、茶釜に化けたのに茶道に疎いのか。…茶筅といってな、本来は抹茶を練るのに使う…が」
幾つもに細かく分かれた竹の繊維が女蜜を掬い泡立てるように肉襞の表面をなぞる。
「…ひゃんッ!! あ…んッ! あ、あぅ…ひぃッ」
「こうして擦られるとむず痒くてたまらんじゃろ? 下手な毛筆よりも女体に効くんじゃよ」
穂先が右乳房を撫で回し、乳首を往復し、腋、耳、太股、と性感帯を探る様に執拗に動き、
断続的に湿り気を帯びた娘の喘ぎ声が虚空に消える。
「やはり急所はここか。どこまで耐えられるか見物じゃて」
そう言うと、小さく隆起し震える陰核に茶筅の穂先が宛がわれ、円を描くように素早く擦り上げる。
「ヒッ!! やぁッ!! い、ヒイィぃ――――ッ!! 」
竹の繊維が肉真珠に触れる度、電流にも似た快楽の波が背筋を走り、脳を揺さぶる。
止まることなく繰り返される絶頂に何度も達し、その度に蜜壺から噴出する愛液。
「いあ゛あぁッ!! お゛ッお゛がしく、なるうッ! やぁッ、止めてぇ――ッ!!」
「…止めてほしいのか?」
住職の言葉と共に茶筅の動きが止まり、四畳半の空間に少女の熱い吐息だけが洩れる。
(…あぁ、…終わったのに…何で体が…疼くの? …こんなにも熱い…の?)
「おんしの身体はそうは言っておらんようじゃが…ほれ」
ちゅぷ、と住職の指が愛液で湿る恥毛をなぞり、蜜が溢れる秘裂に押し入り、浅くかき回す。
焦らす様な生温い愛撫が、子宮の奥底にわだかまる疼きを増幅させた
(…嫌、もっと、もっと奥、疼くの、奥に…欲しい、欲しいぃッ!!)
「…お願、い…です。 もっと…かき回して…」
「はて、 最近耳が遠くなってのぉ」
「住職様ぁッ!! お願いッ!! 奥まで抉ってぇッ!! 私の茶釜…滅茶苦茶にしてぇッ!!」
恥辱に全身を火照らせ、涙を溢しながら必死に哀願する娘の声に、笑みが住職に浮かんだ。
「本性に正直なことは良いことじゃ…そろそろ儂も楽しませてもらうとするかのぅ」
袈裟を脱ぎ棄てると、五十路とは思えぬ引き締まった浅黒い身体と、屹立する雄の象徴が晒された。
「…やぁ、そんな…の、入らない…」
「怖い、か? …なに、直ぐに慣れる。それにこれ無しではいられぬように躾けてやる」
恍惚と畏怖の混じり合った表情の娘の臀部を押さえ、愛液塗れの火照る秘裂に肉棒の先端を宛がい、
にちゅ、ぐちゅッ、と淫靡な水音を鳴らしながら押し込んだ。
「あ゛ぁあああッ!! ひぁあ゛あぁッ!! おおき、いぃ…うんッ!」
「…ふむ、膜は無い。…が、見込んだ通りの名器じゃて…きゅうきゅう締まるわ…い」
肉襞を丹念に抉る節くれ立った剛直の感触に、濁った喘ぎ声が漏れ、そのたびに顫動する膣肉。
娘に見えるように腰を浮かすと、膣口まで肉杭を引き抜き、一気に打ち込む。
「い゛あ゛…ッ! んんッ! んあッ! …ひぅ、あ゛あぁぁ…」
互いの臀部が密着する毎に、少女の乳房が跳ね、その谷間に埋められる住職の顔。
規則的な水音と、腰同士が打ちつけられる音、それに互いの吐息が幾重にも重なり、響いた。
「獣は尻からの方が好みじゃろ。 …どうじゃ? 本能に流されるのも悪くなかろうて」
繋がったまま少女の後ろに回り込むと、瑞々しい尻肉を両手で押さえ、肉楔を穿つ。
絶頂を迎え、敏感になった膣肉を先端部で押し広げられる度に、閾値を超えた快楽が脳髄を犯し、
無意識のうちに水蜜桃の様な丸尻が上下に動き、さらなる刺激を送り込む。
「ひイッ!! か、堪忍、堪忍してぇッ!! んぅッ…ぅあ…あ゛あッ!」
涙を流し、頭を激しく振りながら快楽に堪える後ろ姿が住職の嗜虐心を煽り、腰の速度を速めさせる。
「ほれ、こんなに浅ましく尻を振りおって! 雌畜生がッ! 仏罰じゃッ!!」
下腹部で激しく揺れる尻尾を掴み、腰を密着させ、更に奥まで何度も突き入れた。
最奥を幾度も貫かれる衝撃に、少女の白い背中が幾度も跳ね、涎の滴る口元から洩れる獣の咆哮。
「あ゛あッ!! こ、壊れ、ちゃ…うッ! 私の茶釜ッ、ごわれ、ア゛アアァァアああぁぁッ――」
「…う、出すぞ……ッ!!」
絶叫に近い喘ぎ声と同時に少女の膣襞が幾重にも蠢き、肉槍を締め上げ、耐えきれずに精を放ち、
大量の白濁粘液が子宮を満たし、少女の胎内を灼いた。
「あ゛あ゛ぁああぁァ…煮え、ちゃ…ぅ……沸騰…し……ちゃ…ぁぁ…」
青畳の上に突っ伏し、臀部を高く上げたまま肢体を痙攣させ、畳に押し潰された乳房が悦楽に震える。
気を失ってなお貪欲に精を絞り出す蜜肉壺、その余韻を味わう様に住職の腰が数度往復し、
硬さを失った一物がゆっくりと引き抜かれると、秘裂から雄と雌の混合液がとろり、と溢れ落ち――
「…全く、最後に『結構なお手前で』が抜けておる。作法を一から教える必要があるのぅ」
その様を眺めながら仏頂面で独り呟くと、袈裟を纏い、失神し横たわる少女を優しく抱き上げ、
風呂場へと静かに足を向けた。
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「……ときに住職、なにやら新しい茶釜が手に入ったとか?」
「さすがはお耳が早い。なにしろ自然に湯が湧き零れる不思議な茶釜でな。……これ、ここへ」
住職が手を鳴らすと、からり、と静かに開いた襖の奥から狸耳の愛くるしい少女が現れ、
「…茶釜にございます、どうぞお手にとって愛でてくださいまし」
静かに一礼すると、おもむろに着物の裾をたくし上げ、蜜が垂れ落ちる程に濡れた女陰を晒し……
……
―こうして、住職と狸娘はいつまでも仲睦まじく幸せに暮らしましたとさ。
―めでたし、めでたし。