家来の猿・鳥・犬を葬り、なんとか桃太郎の元へと辿り着いた鬼娘。しかし家来共は彼女の想像していた以上の
強敵で、3匹と死闘を繰り広げた彼女に最早妖力は残されていなかったのだ。
「女、よくぞここまで辿り着いた。我が家来を打ち倒したその力、認めてやろう」
「貴様が…貴様があたしの親父を…家族を…!!」
「口だけはまだ達者のようだな。しかし、その様子では持てる力を全て使い果たしたようだな」
兜を脱ぎ、刀を置いて鬼娘に近づく桃太郎。
「舐めるなぁ!!」
「ふっ」
「!」
振り降ろされた刀を指二本でいとも簡単に受け止めた桃太郎は、そのまま鬼娘の手首を
鷲掴みにした。
「くそっ、離せっ…ぐっ!」
手首を更に強く握られ、鬼娘は残された唯一の武器であった断首刀を落としてしまった。彼女の脳裏に、
目の前で頭蓋骨を握りつぶされた母親の悲鳴が浮かび上がる。
「畜生…畜生!!」
「よく見れば、女…中々良い?をしておるではないか」
鬼娘の胸当に手をかけ、一気に引き剥がす桃太郎。布きれが引き裂かれ、止め紐が引きちぎられる音と
同時に、倭人ではまず見られない豊満な乳房がさらけ出された。
「いやぁあああ!!」
「ふふふふ…これはまた上物であるな…では、下の方もさぞかし良いものが…」
今度は腰当てに手を掛ける桃太郎。彼の目には、抵抗できない女を玩ぶ喜びにうちふるえる炎が明らかに
灯っている。それを見た鬼娘の顔に、恐怖の表情が浮かんだ。
「やめろ…っ! やめ…やめてくれぇ!!!」
鬼娘の抵抗も空しく、彼女の腰当てはまるで紙切れのように破られ、引き剥がされた。彼女の髪と
同じ色の草叢で隠された秘部が、桃太郎の眼前に晒される。
「見るなぁ!」
「いちいち小煩い娘だ…だが、そんなことを言っていられるのも今の内」
「なん…だと?」
鬼娘が気を緩めた瞬間、桃太郎は自らの額に巻いていたはちまきを解いたかと思うと、あっという
間に彼女の両腕にはちまきを回し、後ろでで縛り上げた。
「くっ!?」
そのまま地面に彼女を組み伏せ、馬乗りになる桃太郎。腰に縛りつけていたヒョウタンを手に取り、
軽い音を立てて栓を引き抜いた。
「これがなんだか判るか」
「…」
「これはな、キビダンゴの材料を発酵させて作った酒だ」
「き、キビダンゴだと?」
キビダンゴ。それぞれの種族の中でも獰猛な3匹を家来にせしめた、伝説の丸薬。
「この酒には、雌を淫らな行為に走らせるという効果があってな…今、お前で確かめてやろう」
「誰がそんなものを…ぐふぅ!」
鬼娘の頬を強引に掴み、口を開かせる桃太郎。彼女の口腔に、容赦なく酒が注がれていく。
「ぶふっ! げほっ!」
「どこまでも強引な女だ」
「むぐっ…あふぅ」
口を手で強引に塞ぎ、口腔内の酒を鬼娘の胃に流し込んでいく。彼女の目から大粒の涙が
ぼろぼろと零れているが、そんなことには全くお構いなしの桃太郎。
「どうだ、女…」
「んぐ…あ…」
鬼娘は身体を時折痙攣させ、首を横に何度も振った。頬は朱に染まり、乳房の頂きがみるみる間に
小豆のような大きさに膨らんでいく。
「熱…い…身体が…うぅ」
「ほほう」
桃太郎は組み伏せている彼女の下半身に手を添えた。その瞬間、彼女は大きな喘ぎ声をあげ、
あわや桃太郎を振り落とさんと上半身をのけ反らせた
「ん゛っ!!!!ぁあっ!!」
「ふふふ…我慢する必要はもうないのだぞ…その証拠に」
幾度となくのけ反る鬼娘の上半身を力づくで押さえ込み、もう一方の手で彼女の秘裂を指で
かき混ぜた。
「ぁんっ!! ああぁ!! ひぃ!」
「前戯無用とは、正にこの事」
秘裂の滾りをすくいとった桃太郎が、その指を彼女の目の前で止めた。
「こんな…あたしの…身体じゃ…違…」
「どうした、これで終わりか」
桃太郎は口の端をにやりと歪ませ、愛液が絡んだ指で左乳房の頂きを何度も掠めるように弾く。
「くぅ! んぁ! あぁっん!」
涙と涎を迸らせ、頭を振り回して喘ぎ声をあげる鬼娘。彼女の理性の糸は、最早切れる寸前だ。
それを見越したのか、桃太郎は右乳房の頂きを摘み上げ…一瞬力を入れた後、指先から固くなった
小豆を滑らせ落とす。
「ふぁああ!」
「…気分はどうだ?」
「…い…」
「…聞こえんな」
「欲し…い…」
「何が?」
「貴様…が欲し…い…」
「よかろう」
桃太郎は立ち上がり、服を脱いだ。鬼娘の眼前に、熱く、そして太くそそりたった肉棒が姿を現す。
「はや…く…」
「お前の望み通り…くれてやる!」
鬼娘の秘部を、桃太郎の”刀”が鋭く貫いた。
「ぬぅ」
「あ゛んっ!!」
男の小さな声と、悲鳴に近い女の喘ぎ声が夜の山中に響き渡った。
「よい…ぞ…このような締めつけは…我も…始めてだ」
「ひぁ…んんっ」
焦点の合わない目で、桃太郎を見つめる鬼娘。その表情に最早憎しみはなく、ただひたすら己の
身体の火照りを沈めて欲しいという願いだけだ。
「くっ…ぬ…」
「あっ…あっ…あん…ああっ!」
桃太郎が腰を動かし始めると、鬼娘の口からも淫靡な声が漏れだした。ぱん、ぱんと腰が打ち付けられる
リズムがどんどん早くなり、二人の声も激しさを増していく。
「うぅ…ぐっ…くぅ…はぁ」
「ん゛っ…ぁあ…ぁんっ…ああんっ…ん゛!!」
鬼娘の乳房を鷲掴みにし、揉みしだく桃太郎。全身をかけめぐる快感に飲まれ、意識に白いものが混じり
始めた彼女は、記憶の向こうに許嫁の鬼が遠ざかっていくのをまるで他人のように見つめていた。
「ぐ…ぁ…くう…ぁあ…ぬぉおおおおお!」
「はぁ…アア…あ、あ、あ、んんぁああああああ!!」
快楽に身を焼かれた二匹の獣の声が、満月を包み込むようにこだました。
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「…桃太郎はまだかえ」
かつて桃太郎を育て上げた老婆が、囲炉裏にくべた炭を火ばしでかき混ぜた。だが、その顔はどうみても
老人のものではない…二十歳過ぎの美女が、煮えたぎる鍋の蓋を開ける。
「不老不死と美貌が得られる鬼の肉…次はどうやって食そうかのう」
怪しく、そして美しい笑みを浮かべた彼女の口から、きらりと光る牙。そして、流れるような黒髪を湛えた
その頭蓋の頂きには、鬼族のみが持つ筈の角が見えた。
(終わり)