俺はニョロキー。変な名前だって?失礼な、俺たち触手にとっちゃこの  
名前はとてもポピュラーな名前だ。現在、触手の数は8本。そのせいか  
同僚からはタコだのはっちゃんなどと呼ばれている。だが、この呼ばれ方は  
あまり好きじゃない。誰がタコやねん!  
まあそれはそれとして、つい先日、俺は8度目にしてようやく生殖資格の  
試験に合格した。長かった・・・同僚たちはだいたい3度目には合格している  
のに俺だけは倍以上かかってしまった。だが、これでもう雑用ややられ役の  
バイトとはおさらばだ!ついに俺にも春が来た。今日は上司のニョロネンコ課長  
から辞令を受ける日だ。さあ、やったるでぇ!  
 
 
「失礼します」  
「おお、ニョロキーか。合格おめでとう。しかし長かったな」  
課長は何となく小馬鹿にした感じで俺を見た。それでも愛想良くお礼を言う。  
サラリーマンのつらいところだ。  
「はあ、どうもありがとうございます」  
「お前の配属先が決まったぞ」  
「本当ですか。ありがとうございます!それでどこですか?」  
「ええっとな、ああ、アンサガ」  
「あんさが?」  
俺は問い返した。問い返さずにはいられなかった。そうアンサガといえば・・・。  
そんな俺の心の動揺など気にもせず課長は言葉を続けた。  
「知ってるだろう?アンリミテッド:サガだよ」  
知っとるわい!!俺は心の中で叫んだ。アンサガ―マニアには受けているが、  
一般的には何じゃこりゃと言われているサガシリーズの迷作である。  
そこに行けと言うのか。このオヤジは!  
「まあ、お前にはピッタリだろう。しばらく向こうで頑張ってこいや」  
軽く言うな!それに何だピッタリって!やっぱ生殖資格に7回も失敗してりゃ  
そう言われても仕方ないのか・・・鬱だ。  
「さあ善は急げだ!早速、明日から行ってきてくれ」  
何が善なんだか。しかも明日からかよ。俺は心の中で溜息をつくと  
重い体を這って部屋を出て行った。  
 
 
というわけで、とうとう来ちまった。アンサガの世界。  
寒い、心が寒い。っていうか外も寒いよ!雪降ってるし!  
っていうかどこだよここ!やっぱ辞退すべきだったか・・・。  
這いずり回って2時間、ヤバイ、マジで凍りつきそうだ。こんなときは  
女の体で暖めるのが一番なんだが・・・人がいねえよ!と思っていたら、  
おや、何だ?どこからか声がする。俺は声の方へと必死に這って行くのだった。  
 
「フン、物足りないねえ」  
モンスターをあっさり片付けた女戦士が振るっていた剣を納める。  
俺は物陰からその闘いをじっくりと見物していた。  
確かあの女は、そうだローラだ。ローラ―30歳、元海賊、そして未亡人  
改めて凄い設定だ。メインキャラにこんな設定をするとは、恐るべし!  
そんなことを考えているうちに、ついローラと目が合ってしまった。  
「何だい、コイツは」  
剣を抜きながらゆっくりと俺に近づいて来る。ヤバイ!さっきの闘いからして  
俺に勝ち目はほとんどない!どうする!?どうする俺!そうだ降参だ!  
我ながらGJと思いつつ8本の触手を掲げる俺。ホールドアップってやつだね。  
「コイツ!わたしと闘る気だね!いくよ!!」  
ローラがそう言って突っ込んでくる。ちょ、ちょ、待って!待って!俺、降参  
してんじゃん!!  
ビュン!!  
ローラの剣を間一髪で避けた俺。もう何が何やら分からずひたすら逃げる。  
とにかく逃げる!後ろからローラが凄い形相で迫ってくる。恐い!マジで恐い!  
やっぱりやめとくんだった。どうにかローラの追撃を振り切った俺。  
幸先最悪のスタートになった。これからどうなるのか。  
課長、怨みますよ・・・。  
 
 
 
アンサガ世界に来て、かれこれ1ヶ月経過。収穫ゼロ・・・。  
悪夢だ。ここに来てから全く良いことがない。ローラに殺されかけたのを  
皮切りにバルクの金獅子と呼ばれていたファーという50歳台のオバハン戦士に  
追い回され、そのオバハン戦士の部下という40歳台の熟女に騙されて死にかけ、  
元アイドル冒険家というミシェルという女にタコ殴りに遭った。  
マズイ・・・このままじゃクビになる。なんとしても頑張らねば。  
だが、勝てる相手がいるのかここに・・・。  
 
かなりキテる状態の俺。ゴブリンたちから憐れみをかけられ食べ物だけは  
恵んでもらってる。その優しさが痛い・・・もうヤケクソだ。やる、やってやる!  
 
 
目を血走らせながら深い森の中を進んでいく。失うものは何もない。  
自分を鼓舞しながら獲物を探していく。そんな俺の目に女が映った。  
ターゲットはあの女だ!  
その女は女というより少女のようだ。俺は調べた記憶を思い出す。  
名前はジュディ、女の子、魔法使い見習い、10歳。  
勝てる。これなら勝てる!まして向こうも1人で仲間もいない。  
初めての成功に向けて俺は奮い立った。それでも万全を期すため、背後から  
そっと忍び寄る。ジュディはまだこちらには気づいてない、ラッキーなことに  
疲れたのか大木に寄りかかって座った。チャンスだ!いくぞ!  
 
 
「きゃああああ!!な、何これー!!」  
奇襲は成功した。頭の中で思い描いたシミュレーション通りに8本の触手で  
ジュディの手足に絡み付けた。しかも都合の良いことに大木の側だったため、  
その大木を利用することができた。これでもうジュディは身動きができないはずだ。  
「いや!いや!放してええええ!!!」  
ああ、なんて心地よい悲鳴だろうか。触手として生きる歓びを俺は全身で感じている。  
身動きできないジュディの服を溶かしながら剥ぎ取っていく。  
だが、全ては剥ぎ取らない。帽子とソックスだけは残しておく、これが通だろう。  
「いやぁ、ヌメヌメしてる。お願い放してぇ」  
ジュディは全身を触手で嬲られ不快感を感じている。一方、俺はジュディの肉体を  
堪能している。まだまだ未発達な肉体だ。胸はまだ膨らみ始めの蕾のようでピンクの  
乳首が可愛らしい。お尻はさらに可愛らしく思わずおしりかじり虫を歌ってしまう。  
そしてまだ毛も生えていない割れ目。その割れ目をじっくりと味わう。  
そろそろ本番の時間のようだ。生殖資格試験の実技を思い出し準備に掛かる。  
俺は1本の触手を人間の陰茎のように変化させジュディの膣にあてがった。  
「い、いや、やめて!やめてぇぇぇぇぇ!!」  
俺のやることを察したのかジュディが必死に逃れようともがく。ということは、  
もう来てるんだなアレが。どんな性教育を受けているのか興味があったが、  
今はこっちが優先だ。俺は触手から出る潤滑油を多めにしてジュディの膣に  
擦り付ける。イイ具合にヌメッたところで生殖器をジュディに挿入していった。  
 
「いやああああ!痛い!痛い!痛いぃぃぃぃぃぃ!!」  
十分ヌメッていたはずだが、やはりジュディにはキツかったようだ。  
それでも何とか膣奥まで達することができた。子宮を触手で感じ、  
そこ目がけて白濁液を放つ。  
「ヒッ!お、お腹が!お腹に何か出てるぅぅぅぅぅ!!!」  
迸る精は止まることを知らず、何度も何度もジュディの子宮を叩いた。  
ああ、俺は今モーレツに感動している。  
 
 
「いやぁぁぁぁぁ・・もうゆるしてぇ・・・」  
本日8度目の白濁液をジュディの子宮に叩き込むとジュディは苦しそうに呻いた。  
だがまだまだ俺の精力は尽きていない。すでにジュディの膣内は俺の放った  
白濁液で満たされている。これでもう孕むことは確実だろう。GJ!俺!  
「ヒッ!あ・・あぁ・なに・・・あぁぁぁぁぁ」  
ジュディが腹部に異変を感じたようだ。少しずつ波打つ腹部、その中には  
俺の分身たちがいるのだろう。ああ、我が子たちよ早く産まれてくれ。  
俺たち触手は受精から出産までの期間は非常に短い。それは俺たちが放つ  
精液には成長促進剤が含まれているからで、遅くてもわずか3日で産まれてくる。  
そのため時間が経過するにつれジュディのお腹が膨らんでくる。それに伴い  
ジュディの小さな胸も乳腺が膨らんで大きくなってきた。10歳でFカップ、  
良かったねジュディちゃん。  
 
 
3日後  
「あっ!ああああっ!出る!出ちゃうぅぅぅぅぅ!!!」  
ジュディの膣から俺の子供たちが産まれてくる。こんにちは赤ちゃん。  
1匹、2匹、3匹・・・・・計8匹が産まれた。  
子供たちはジュディのおっぱいに吸い付き母乳を飲んでいる。  
俺はそれを見届けてその場を去っていった。子供たちよ元気で育て!と  
心の中で念じながら・・・・。  
堂々と胸を張って這う俺の姿は自分からみても輝いていた。  
もう俺は落ち零れじゃない。触手としての俺の伝説が今、始まった。  
 
 

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