俺が居間でテレビを見つつ課題を片付けていると姉貴が帰ってきた。  
「明成、ただいまー」  
「おぅ。今日父さんも母さんも遅いってさ」  
「ふーん……。じゃあねえ、セックスしない?」  
「はあ?」  
 いきなり何を言い出すんだこのバカ姉は。  
「いいでしょちっさいころは何回もやったじゃん。さ、脱いだ脱いだ!!」  
 といいつつこの女は俺の服に手をかけてきた。  
「何年前の話だよ……。こら、脱がすな」  
 ま、ガキのころはバカみたいにしてたが。俺は痴女の手をつかんでその行動を止めた。  
「じゃ、自分で脱いでね」  
 今度は自分の服を脱ぎ始める変態。  
「おまえも脱ぐな」  
「なんで?」  
「何でって……姉弟ですんのおかしいだろ」  
 俺にとっちゃ一応トラウマでもあるんだぞ。  
「ゴムあるから大丈夫!」  
「そういう問題じゃねーだろ」  
 大体二人が高校に入ったころにはもうしなくなってたじゃないか。何でまた今ごろ……。  
「だって気兼ねなくヤれるのってあんたしかいないんだもの。  
 ちっちゃいころはヤりまくってたからお互い気持ちいいところはわかってるし  
 ちゃんと丁寧に気を使ってくれるし文句いいつつも私のいうこと聞いてくれるし」  
 なんだそりゃ。つまるところ姉貴にとって都合のいい男ってことか。  
「ほーんといい性奴隷を持ったものだわー」  
「オイ。」  
 ……そりゃあんだけ調教されたらそうなるわな。いたいけな純情少年だった俺は  
そのときのこいつに殺されたのだ。それとせめて性奴隷じゃなくて弟といえ。  
「あのころのわたしは明成大好きだったんだよねぇ……。喰べちゃいたいぐらいに」  
「怖ーっ!!最後だけ俺を見つめながらマジに言うな!」  
「いまでもそうなの。だからいただきます」  
「うわいつのまにか脱がされてる!だからおまえも全裸で下も準備万端にしてるんじゃねえ!  
 前立腺を刺激するな勃起させんな押し倒すな挿れるんじゃねえああぁあ」  
「あ。ゴムつけんの忘れた」  
「オイィ!出来たらどうすんだ!……無視して腰振るんじゃねぇーー!」  
「っ、っ、あっっ、はっ、っ、んっ、あぅ!」  
「待てってもうわかったからせめてゴムつけさせろ」  
「あ」  
 腰を押さえつけて動かすのを止めてから抜こうとする俺  
「……おい締め付けんな抜けんだろ」  
「ふひひ。……んっと。早くね」  
 はぁ結局あのころと同じ流れか成長してねぇ俺。いつまでも出来るわけじゃないのに  
姉貴もいつまでもサカってんなよでも押し切られちまう俺も俺だよ逆らえないんだよな  
俺なりに姉貴のことは好きだけどでも一生付き合うことは出来ないだろ  
ああ結局俺へたれってことっすか畜生。  
「はやくしろよ犬」  
 はいはい犬って何だとこのやろう。ひょっとして俺の考えが読めてんのか。  
「でオネエサマはどんな体位をご所望ですか」  
「なんでもいいから。は・や・く・シ・ロ」  
「はいィ!」  
 そんなにドス聞かせんな。ってやっぱ調教されてるよ……。  
 そのまま正常位で普通にやりました。  
 ……なんか前(つってもほんとに何年も前だけど)よりだいぶ感じてね?  
「ねぇまだ大丈夫でしょ?」  
 まだやるのかよ。んな蕩けた顔して聞いてくんな。  
 で結局俺が回復するまで向こうが色々やってきて、そのあと後ろから突き潰しても  
まだやるというので騎乗位で激しくイかせると倒れこんできて舌を絡め始めたので余韻が  
残っている間はずっとキスしてました。結局四回もしてしまった……。満足げな顔しやがって!  
後始末をしてやったあとで風呂に入るように言う。  
……おい何で俺の手を掴む?  
保守。  
 

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