むかし昔、あるところに夫婦がいて、長いこと子どもを欲しがっていましたがなかなかうまくいきません。  
それでも、やっとの事で神様が二人の望みを叶えてくれました。  
この二人の家の裏には、それはそれは色とりどりの花や野菜の植わった立派な畑が見えました。  
しかしその畑は、恐ろしい魔女の物でしたので、その中へ入る勇気のあるものは誰も居ません。  
おかみさんがその畑に植わっているみずみずしいラプンツェル(レタスのようなもの)が食べたくて食べたくて仕方がなく、日ましにつのる思いにすっかりやせ衰え見る影もなくなりました。  
そのありさまに驚いたご亭主が、  
「おまえ、どうしたんだい!?」とたずねると、  
「ああなさけないこと! あたしは裏の畑のラプンツェルが食べられなければ死んじまうわよ!」と応えました。  
ご亭主はおかみさんがかわいいので、「女房を死なせるくらいなら」とたそがれ時に魔女の畑に忍び込み、大急ぎでラプンツェルをひとつかみ抜き盗ったとたん、  
「良くそんなことが出来たもんだ!!」  
と突然目の前にあらわれた魔女に肝を潰しました。  
「人の畑に忍び込んであたしのラプンツェルを盗むなんて、こっぴどい目にあわせてくれる!!」  
と怒る魔女に、ご亭主は理由を語ると、魔女はいくらか怒りをやわらげ、  
「お前の言う事が本当ならいくらでも持っていくといい、だがその代わり産まれた子はあたしがもらうよ」と言いました。  
ご亭主は恐ろしさが先にたって何もかも約束してしまい、おかみさんがお産をすると、すぐさま魔女があらわれ、産まれたばかりの女の子に「ラプンツェル」と名付け、連れて行ってしまいました。  
お日様の下に居る中で最も美しく育ったラプンツェルが十二歳になったとき、魔女は彼女を高い塔へと閉じ込めました。  
その塔というのは梯子もなければ出は入りの戸もなく、てっぺんに小さな窓があるだけです。  
魔女が中に入るには塔の下に立ち、  
「ラプンツェルやラプンツェル、お前の髪の毛さげとくれ」  
と呼びかけることになっていました。  
ラプンツェルは黄金を紡いだような美しく、長い髪を持っていて、それを窓から垂らし、なわばしごにするのです。  
 
ある日、この国の王子が塔のそばを通りかかり、そのとき、王子の耳に甘い喘ぎ声が聞こえました。  
それは、聞く男を昂らせずにはいられない、なんとも言えず淫靡なもので、王子はそれを聞いているだけで果ててしまいました。  
これは、ラプンツェルが独りぼっちのさみしさのあまり、自らを慰め、愛くるしい声を響かせ所在のないときを過ごしている声でした。  
王子はその女のところへ上がっていこうと塔の入り口を探しましたが、いっこうに見つかりません。  
それでも王子はあきらめきれず、毎日毎日森へ出かけ、喘ぎ声を聞きながら虚しく精を放っていました。  
ある日、いつもの様に木の後ろで喘ぎ声を聞きながらいきり勃った分身をしごき、一際高い声とともに果て、脱力していると、魔女がやってくるのが見えました。  
その魔女が上にむかって、  
「ラプンツェルやラプンツェル、お前の髪の毛さげとくれ」  
と呼びかけると、天辺の窓から黄金色のなわが降りてきて、魔女はそれをつたって登っていきました。  
それを見た王子は、翌日、辺りが暗くなりかけた頃に塔へやってきて、  
「ラプンツェルやラプンツェル、お前の髪の毛さげとくれ」  
と、魔女の様に呼びかけました。  
 
「はぁ・・・んあぁ!」  
そのときラプンツェルは上等な寝台の上で、絹のシーツよりも白く美しい裸体をむき出し、  
黄金色の長い髪の途中を棒状に編み、同じ色の芝が萌え出でて間もない土手に咲いた花に挿し込み、指では届かない奥をつつく、最近覚えた一人遊びに興じていました。  
一番奥が先端に届き、もう少しで、この塔より高いところへ昇りつめようとしたとき、  
「ラプンツェルやラプンツェル、お前の髪の毛下げとくれ」  
という声が聞こえました。  
「っもぅ・・・もうちょっとだったのに」  
中から髪の棒を引き抜くと、そこに染み付いた蜜をぬぐい、いつものように窓際の鉤に巻きつけ固定すると窓の外へ垂らします。  
その髪の綱を伝って登ってきたのはいつもの魔女でありませんでした。  
ラプンツェルはこれまで男も、魔女以外の人間も見たことがなく、キョトンとしていました。  
王子は黄金の髪だけをまとった真珠のような裸身と、思い描いていたよりもはるかに美しい容姿を一目見て、ずっと考えていた愛の告白が理性とともに消し飛び、  
「!?」  
王子はラプンツェルにとびかかり、寝台へ押し倒しました。  
魔女に掌中の珠のように可愛がられていた彼女にとって、このような乱暴な扱いは初めてです。  
王子は悲鳴を上げようとする口を唇がふさぎます。  
押しのけようとする腕を髪の綱で縛ります。  
ラプンツェルは口中を翻弄する男の、端整な容貌には不似合いな血走った目に射すくめられると、お腹の奥が裏返るようなうずきを覚えました。  
王子は彼女の口に吸い付きながら、足の間に咲く花を指でふれました。  
そこはすでに蜜で濡れていました。  
王子が口をはなすと、彼女の可愛らしい唇から、塔の下で聞き、そのたびに胸を焦がしたあの声がもれだします。  
王子がキュロットを脱ぎ、腹を叩くほど反り返った分身をあらわにすると、ラプンツェルはそれに目をうばわれました。  
彼女がそれを目にしたのは勿論初めてですが、それがなんのためのモノなのかは本能で理解しました。  
ラプンツェルはこれまで、自分の花の中には指か、その一回り太く編んだ髪の玩具しか挿し込んだ事がなく、その禍々しい形と飢えた獣の様によだれをたらす姿に、心は不安にかられ、体は期待に震えます。  
切なげに揺れる腰、力なく開く膝、その中心で蜜を垂らし咲く花の物欲しげな様子にいくらか余裕を取り戻した王子は、分身の先端を花に挿し込み、彼女のうるんだ瞳を見つめ、  
「わたしの物になれ」  
と命ます。  
ラプンツェルは力を失った足で腰を揺らしながら、トロリとした吐息を漏らすばかりで応えません。  
王子はぬかるんだ花に挿し込んだままの先端をわずかに奥へすすめ、抜き去りました。  
それを二度三度と繰り返すと、彼女はついに音を上げ、  
「なります、なりますからぁ挿れて、おねがぁああ!」  
ラプンツェルが言い切る前に、王子は腰を突き出し、一気に根元まで押し込みました。  
ドロドロになるまでほぐれきっていたそこは、日頃の一人遊びの成果もあり、たいした抵抗もなく、むしろ招き入れるようにうごめき、一番奥を突かれるとそのまま達してしまいました。  
ですが王子はお構い無しに腰を振ります。  
ラプンツェルは奥を叩かれるたびに達します。  
美しい顔を涙とよだれでべとべとに汚した彼女のいましめを解き、あらわになった乳房を荒々しくこね、その先端を含み吸いこみます。  
「あぁ!? ひあぁあああ!!」  
その新たな激しい刺激にラプンツェルはイヤイヤと首を振りながら、自由になった両腕はむしろもっととせがむように王子の頭を抱きしめます。  
王子は双丘に顔を埋め、彼女の一番奥で腰を激しく震え熱い精を解き放つと、その熱と勢いにラプンツェルは気を失ってしまいました。  
 
それから王子は毎日、魔女の来る昼間を避け、日が暮れてからやって来て、気が済むまでラプンツェルで遊んでいきます。  
ラプンツェルも、指や髪では決して再現出来ない力強さと熱に溺れ、夕暮れを待ち焦がれます。  
魔法使いの女にも、この事は上手い事隠していたのですが、ある時、いつまで経ってもラプンツェルの月が満ちない事に気がつきました。  
「なんてこったいこの罰当たり! お前だけは世間からすっかり離していたと思ってたのに、いつの間にか男を咥えこみおって!」  
激怒した魔女はラプンツェルの髪を引っつかみ、鋏でじょきりじょきりと切り落とすと、彼女を情け容赦なく荒野に放り出し、切った髪を窓際の鉤に結びました。  
そんなことは知らない王子は、ラプンツェルで遊ぶ為にいつもの様に、  
「ラプンツェルやラプンツェル、お前の髪の毛下げとくれ」  
と呼びかけ、降りてきた髪を登りますが、そこに居たのは可愛いラプンツェルではなく、毒々しい目で王子を睨む魔女でした。  
「お目当ての小鳥はもう居ないよ、さえずりに誘われた猫がさらっていったのさ」  
と王子のつかんでいる髪の縄を切り、塔から落しました。  
それでもなんとか命だけは助かりましたが、カラタチのなかに落ちたので、棘で目玉を潰してしまいました。  
目玉も可愛いラプンツェルも失い、お先真っ暗になった王子は、嘆き悲しみ森をさまよう事しか出来ません。  
こうやっていく年の間、とぼとぼとあてもなく歩いていると、とうとうラプンツェルが自分の産んだ男の子と女の子の双子と細々と暮らしている荒野へ入りこみました。  
ラプンツェルは王子を見つけると、王子の襟首にかじりついて泣きました。  
そのしずくが王子の目をぬらしたかとおもうと、元のように光を取り戻しました。  
王子はラプンツェルを国へつれて帰り、盛大な御婚礼を行い、それから夫婦親子の四人は長いこと、幸せよく、何一つ不足なく暮らしました。  
 
註  
ヤりまくり→妊娠発覚→追放  
の流れはパロディと言うよりむしろ原典。  
 

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