別荘に来てから数日経ちました。  
二人きりの生活はとても幸せで、このままずっと続けばよいのにと願ってしまいます。  
毎夜、もう許してと懇願するくらいに濃厚に愛していただいております。  
朝に武(たける)様を見送り、お掃除やお洗濯を済ませると夕方までには少し時間があります。  
お買い物のついでに周囲を探検してみようと、車庫から自転車を取り出して出かけました。  
この自転車はもともと別荘にあったもので、私が自由に使ってよいとの許しを得ています。  
別荘のある場所からしばらく走ると海が見えてきます。  
今は海水浴客が沢山いてとても楽しそう。  
漁港には道路に面した路面店があり、珍しい地魚や干物、貝類が売っているので見るだけでもわくわくします。  
スーパーで買ったものだけではなく、こういった地のものを使ってお食事を作ると武様は喜んでくださいます。  
そのお顔を思い浮かべ、熱心に魚介類を見ていると「奥さん若いのに感心だねぇ。」と声を掛けられ、真っ赤になったこともありました。  
他の人から見ても私は奥さんらしく見えるのでしょうか。とても嬉しいです。  
 
 
 
別荘地の背後には山があり、一歩その森へ足を踏み入れれば街中より涼しい風が体を撫でるのが分ります。  
こういうところを武様と二人で歩けたら楽しいのに、と思います。  
お忙しい武様は毎日五郎浜の方へ行かれるので、それは叶わぬ夢。  
ご主人様が毎日頑張れるようにメイドとして衣食住を完璧にしなければ!と力を込め、別荘へ戻ります。  
洗濯物を畳んでワイシャツをアイロン掛けして。そしてまたお夕飯の準備。  
スーパーに売っていた奥様雑誌の料理ページを参考に、今日は魚介のブイヤベースを作りました。  
味見をして一安心し、別荘地の外れにある美味しいパン屋さんで買ってきたパンもテーブルに並べます。  
 
全て準備を整え、武様のお帰りを待つこの時が私の一番好きな時間。  
車の音がするたび、窓辺に駆け寄って確かめます。  
それを数度繰り返した後、待ちわびた武様の車が帰ってまいりました。  
玄関へ走り、ドアを開けてお迎えいたします。  
「お帰りなさいませ。」  
「ただいま、麻由。」  
私だけに向けられる微笑がとても眩しく感じられます。  
 
 
 
ブイヤベースの出来を褒めていただき、有頂天になった私は上機嫌でテーブルを片付けます。  
武様がお風呂から上がられ、珍しくテレビをつけてソファにお座りになりました。  
「何か飲み物でもお持ちいたしましょうか?」  
そうお尋ねするのですが手で制されます。  
「今はいいよ。麻由もお風呂に入っておいで。」  
まだ洗い物があったのですが、武様がお勧めになるので先にお風呂を済ませることにいたしました。  
 
 
「あら?どうしたのかしら。」  
お風呂から上がってパジャマを着ようと脱衣籠に手を伸ばしたのですが、中は空っぽ。  
今晩着るパジャマと下着、そしてさっき脱いだメイド服一式と下着、バスタオルが入っているはずなのに。  
他の場所に置いたかしらと脱衣所を見回すのですがありません。  
ただ、籠の横にタオルが一枚と先ほどつけていたエプロンがあるだけ。  
「おかしいわね・・・・・。」  
いつまでもここでぐずぐずしているわけにもまいりません。  
タオルで髪と体を拭いて、エプロンだけを巻きつけて脱衣所のドアをそっと開けます。  
武様はもうお部屋へ戻られたかしら?  
こんなエプロンだけの姿を見られるなんてできませんから、注意深く辺りを伺い、テレビの音が聞こえないのに気付いてホッと胸をなで下ろしました。  
脚の間がスースーしますが、このまま自分の部屋まで走って違う下着とパジャマを着るしかありません。  
なるべく物音を立てないようにとそっと歩を進め、居間の前を通ろうとしたところで後ろからがっちりと肩を掴まれました。  
 
「きゃぁっ!」  
咄嗟に振りほどこうと身を捩ったところで、肩を掴んだ相手を見、体の力を抜きました。  
武様でした。  
「どうしたんだい?そんなに驚いて。」  
「申し訳ありません。急に肩を掴まれましたのでびっくりいたしました。」  
息を整えてそう申し上げます。  
「ところで、一体その格好は?」  
「え?・・・・いやあっ!」  
自分の格好に我に返り、あまりの恥ずかしさに身を抱いてしゃがみ込みます。  
こんなところを見られてしまうなんて。  
「着替えを持っていくのを忘れたのかい?」  
優しく問われる武様のお声に何も返答することができません。  
ただここから逃げて一刻も早く服を着たいという思いだけ。  
蹲ったままそろそろと亀のように逃げようとしますが、エプロンの腰紐を掴まれ、動きが止まります。  
引っ張られた腰紐が解けそうになり、慌てて手で押さえます。  
「まだ洗い物が残っているんじゃないか?」  
たしなめるようにそう仰り、顔を覗き込まれます。  
「いえ、服を着てすぐやりますから・・・・。」  
顔をそらしてそう申し上げるのですが、武様は許してくださいません。  
「駄目だ、今すぐやりなさい。・・・・・それと、お茶の用意も頼むよ。」  
そう言って、私を立たせて手を引いてキッチンへ連れて行かれます。ご自分はテーブルにお座りになります。  
「ここで待っているからね。早くしておくれ。」  
そうお命じになる武様の声がいつになく威圧的で、口答えをできる雰囲気ではございません。  
恥ずかしさに消え入りそうになりながら、私はシンクへ向かい、武様に背を向けてスポンジを手に取りました。  
 
 
二人分の食器を洗うなど、いつもなら造作も無いこと。  
鼻歌交じりに終えるいつもの仕事が、今日は何と重荷に感じられることでしょう。  
裸にエプロンだけをつけている私を武様が後ろからじっとご覧になっていると思うと、手が震えてうまく洗えません。  
何度も洗い桶の中にお皿を落とし、はねた洗剤交じりの水がエプロンに飛び、胸元にシミを作ります。  
肌に触れるその冷たさに、胸の先が反応して固くなっていきます。  
その刺激に身を捩ると、エプロンの布地が脇腹やお尻に擦れてさらに堪らない気持ちになります。  
泣きそうになりながらようやく洗い物を終え、一息つきました。  
武様が待っておられるので早くお茶の準備をしなければ。  
棚からカップとティーポットを取り出し、用意をします。  
 
できるだけ武様のほうを向かないように、正面から私を見られないように。  
そのことにばかり気を配り、後ろを向いても剥き出しのお尻を結局は見られているということをすっかり失念しておりました。  
カップを温め、お茶を注いでテーブルへ向かいます。  
「お待たせいたしました。お茶が入りました。」  
「ああ。君も飲むといい。」  
前かがみになってテーブルにお茶を置く姿勢になると、武様が私の胸元に視線を走らされます。  
それに気付いて空になったお盆をパッと立て、胸元を隠して数歩下がります。  
「いえ、私は結構です。」  
そう申し上げ、お盆を抱きしめたまま待ちます。  
武様がお茶を干され、そのカップを洗えば全てのご用は済むはず。  
あと少し、と自らを励まします。  
武様は一息でお茶を飲まれ、カップをソーサーに置かれました。  
「美味しかったよ。ありがとう。」  
「いえ。」  
カップとソーサーをテーブルから持ち上げ、お盆に置いて台所へ戻ろうとしたその時。  
私の手はソーサーに触れる前に伸びてきた武様の手に捕まってしまいました。  
 
 
 
そのまま、私は武様に抱きしめられます。  
心なしかいつもより武様の体温が高いような・・・・?  
夏風邪でも召されたのかと少し心配になってお顔を見上げました。  
「ああ、堪らない。聞きしに勝る出来栄えだ。」  
呟くお声が聞こえ、、吐息が首筋をくすぐります。  
「出来栄え・・・でございますか?」  
意味が分からず問いかけると、武様は体勢を変えて私をソファへ誘い、座らせて抱きしめられました。  
私は武様の左胸に頬をつけるような姿勢になります。  
「麻由は、裸エプロンって知っているかい?」  
上から降ってくる武様の言葉にかぶりを降ります。  
裸エプロン・・・?初めて聞きました。  
「いつもはワンピースの上からエプロンをするだろう?  
そうじゃなくて、何もつけない裸身にエプロンだけをするのが裸エプロンだ。下着も靴下も無しで。」  
唐突に始まった武様の講釈に「はあ・・・・」とくぐもった声で返事をいたします。  
「『愛する女性に裸エプロンをしてもらうのが、究極の男の夢なんだ。  
一糸まとわぬ姿もいいが、裸に純白のフリルのエプロンだけをつけた女性ほど神々しいものは無い!!』  
大学の友達がそう力説していたのを思い出してね。悪いとは思ったがが試させて貰った。」  
私、武様の交友関係が、急に心配になってまいりました・・・・。  
 
「『試させて貰った』ですか?」  
「ああ。君が風呂に入っている間に服やタオルを隠したのは僕だ。」  
「えっ?」  
衣類に足が生えているわけでなしとは思いましたが、まさか武様の仕業だったとは。  
「・・・・・では、私が『裸エプロン』をせざるを得ない状況を作られたわけですか?」  
ご主人様に対して知らず知らず言葉尻がきつくなり、詰問するような口調になってしまいました。  
だって、ひどいです。お風呂上りに着るものが無くなって、心細かったところに武様がご用をお言いつけになって・・・・。  
私が心もとない姿で洗い物をしてお茶を入れているのを、楽しみながらご覧になっていたなんて。  
「済まない。」  
武様が謝って下さいますが、すぐには気持ちが納まりません。  
「お戯れが過ぎますわ。私、恥ずかしくて消えてしまいたい気持ちでおりましたのに。」  
「本当に済まない。寒かったかい?」  
頬を膨らませて抗議をする私に、眉を下げた武様は尚も謝ってくださいます。  
ご主人様に謝らせるなど、使用人としてはあるまじき行為だとメイド長のお叱りを受けそうです。  
理由が理由なのでこのシチュエーションには当てはまらないかもしれませんが・・・・。  
「寒くは、ありませんでしたけれど。でも何だか心もとなくって。」  
さすがに申し訳なくなり、少しフォローを入れます。  
「そうかい。パジャマやワンピースは後で返すからね。」  
「はい。」  
私としては「今すぐお返しください!」と抗議したかったのですが、武様のお胸の中が心地良く、すぐにそう申し上げることができませんでした。  
「・・・・・あの、そんなに良かったのですか?」  
「うん?」  
「私の『裸エプロン』が。」  
肩に回した手で私の髪を玩ばれている武様にそう問いかけます。  
「当たり前じゃないか。友達が見せてくれたあんな写真よりどれだけ良かったことか!」  
・・・・・何ですって?  
「写真?」  
「あ、いや・・・・・・その・・・・・・・・。」  
途端にそっぽを向かれ、挙動不審になる武様。  
「そのお友達は『裸エプロン』の写真を見せて武様に力説なさったのですか?」  
どんどんと膨れ上がっていく不満を押さえ、平静を装って質問いたしました。  
「ご学友のお家のメイドさんですか?それともご学友の恋人がそのような格好を?」  
武様が他の女性の『裸エプロン』を目にされたなんて。  
たとえ写真だとしても嫌でございます。断じて許せません。  
そっぽを向かれたままなのに焦れ、私は自分の肩に回されたお手を離すとソファに深く腰掛けられている武様に跨り、肩に掴まって逸らしたお顔の方向に私も顔を向けて問います。  
・・・・・・・ああ、この時「なんとはしたない格好をするの!」と自分を客観的に見つめる余裕が私に残っていればよかったのに。  
「誰のお写真でございます?答えていただくまで麻由はここを動きません!」  
 
涙目になって問い詰める私の声をお聞きになり、武様はしぶしぶこちらを向かれました。  
「・・・・友達の持っていた雑誌さ。  
麻由には分からないかもしれないが、男の劣情を煽るようなそういう写真を載せた雑誌が世の中にはあるんだ。  
そこにたまたま裸エプロンをしたモデルが載っていたんだ。」  
僅かに下を向き、弁解口調でそう仰る武様。  
「・・・・左様でございますか。」  
近しい誰かではなく名も知らぬような女性の写真だと分かり、少しだけ気が楽になりました。  
「その時は、『なんだ寒そうな格好をして』と思っただけだったんだ。  
でもその夜、麻由がこの格好をしたらどうなるか、そう思うだけで体が熱くなった。  
が、いくら何でも屋敷でこんなことをしてもらうのは気が咎めると諦めた矢先に別荘行きが決まってね。  
千載一遇のチャンス、これを逃してなるものかと思った。」  
・・・・しゅんとして弁解なさっていた武様のご口調が段々元気になっていくと感じるのは私だけでしょうか。  
それより、まさか、今日のことは別荘行きが決まった時からの運命なのですか?  
そちらのほうも問い詰めねばと思いますが、違う恐怖が先に立ってお尋ねする勇気がございません。  
「・・・・写真の女性より、私のほうが良かったのでございますね?」  
「当たり前さ。脱衣所から一歩出てきた君を見た途端に抱きしめたくなった。  
でもそれじゃあ我慢が無さ過ぎるからと必死に我を押しとどめたんだ。  
洗い物をしている君を後ろから見て、誘惑に何度も負けそうになった。」  
「そんな、私は早く洗い物を終えようと必死で・・・・・。誘惑なんてしていません!」  
心外です。メイドとして、命ぜられた仕事を一生懸命しておりましたのに。  
「いや、君がどうしたというわけじゃないんだ。  
エプロンの刺激で君が身震いしたり、そのせいでお尻が揺れているのを見て僕が勝手に誘惑されていただけさ。  
・・・・・ただ、この体勢はちょっとどうかな。これは誘惑していると取られても言い訳できないよ?」  
最後の言葉を笑みを浮かべて仰った武様は、いきなり私のお尻を両手でわし掴みになさいました。  
「きゃぁっ!おやめください!」  
「どうして?こうするのを命じた覚えは無いよ。跨ってきたのは麻由の方からじゃないか。」  
ますます楽しげに仰る武様は、なおもお尻を掴み、撫でられます。  
私は恥ずかしさに舌を噛みたくなりました。  
ご主人様に跨るなどという不敬を働いた上、裸にエプロン一枚というあられもない姿でお尻を触られているという自分の状況をやっと理解したのでございます。  
「あぁ・・・・・いや・・・・・」  
与えられる刺激を、武様の方に置いた手をぎゅっと握ることで堪えます。  
時々お尻がエプロンごと掴まれ、引きつれた布地が上半身で胸の先を刺激します。  
「降ります・・・・降りますから・・・・お離しく・・・・ださ・・・いま・・・・せっ・・・・・・・・」  
刺激に耐えて必死に懇願するのですが、武様はお聞き届け下さいません。  
 
「もう遅いよ。主人に跨るなんていけないメイドにはお仕置きをしないといけないな。」  
そのお言葉に涙ぐみそうになった私の隙をついて、武様は右手を前に回して私のそこに触れられました。  
「あっ!」  
「・・・・ほら、もうこんなに濡れているじゃないか。もしかして、さっき洗い物をしていた時からじゃないのか?」  
私は唇を噛みます。どうして分かってしまったのでしょう。  
あられもない姿を武様に見られていると思うだけで、素肌にかかるエプロンの微かな刺激だけで。  
少し体勢を変えるたびにそこからクチュッと音が洩れるようで、気が気でなかったのでございます。  
溝を往復していた武様の指が一本私の中に突き立てられました。  
「んっ・・・・・あ・・・・」  
それだけでも感じてしまい、力が抜けて上体が倒れていきます。  
すると倒れた私の胸元にはまるで計ったように武様のお顔があり、エプロンの上から胸の先を舌でつつかれました。  
「あんっ・・・・そんな・・・・・」  
慌てて身を引くと私のそこに埋められた指がいたずらに動き、堪らず体が倒れるとまた胸の先を愛撫されて。  
足を下ろして逃げようとしても腰には武様の左腕がしっかりと巻きつき、ソファに膝立ちのまま固定されてしまっています。  
「はぁん・・・・ん・・・・うんっ・・・・・ひっ!」  
快感から逃げられない。甘い地獄とはこのようなことを言うのでしょうか。  
はしたなく喘ぐ合間に、駄目、いや、おやめくださいと途切れ途切れに呟くしかできないのです。  
いつのまにか二本になり、三本になっていた私の中の武様の指が引き抜かれました。  
「そろそろいいかな?」  
武様は微笑んで呟かれ、片手で器用にパジャマのズボンと下着を下ろし、固くそそり立っているそこに私を導かれました。  
「エプロンをまくって・・・そうだ・・・・ゆっくりと腰を下ろしてごらん。そう・・・・上手だ・・・・」  
いつもはベッドで私が仰向けになり、覆いかぶさった武様が入ってこられて・・・・という形でした。  
セックスとはこういうものだとばかり思っていた私には、自分が上になって腰を落とすなんてことはまさに未知の衝撃でありました。  
自分の重みで、膝に力を入れないとどんどん深く入っていくのに恐れさえ感じました。  
「た・・・ける・・・様、こんな・・・・こんな・・・・っ・・・」  
「いつもとは違うけどきっと大丈夫だ、安心して身を任せてごらん。」  
私を落ち着かせるように優しく笑ってそう仰います。  
そして私の腰を両手で掴み、力強く何度も貫かれました。  
「あ・・・・・っ・・・・ぁ・・・・ん!・・・・ああ・・・・・はっ・・・・・」  
「麻由・・・・・っ・・・・麻由・・・・・麻由っ!」  
何度も何度も名前を呼んでいただきます。  
 
こんなに情熱的に愛してくださっているのに。  
写真などに嫉妬をしてしまった自分が恥ずかしくなりました。  
「ん・・・・う・・・・あんっ・・・・ん・・・」  
武様がエプロンの腰紐を解かれ、不安定になった左の肩紐がずり落ちます。  
眼前に晒された私の胸に武様はすかさず吸い付き、また新たな刺激を下さいます。  
もう何も考えられない。  
その瞬間へ向かって体は一直線に駆け上っていきます。  
「たける・・・様・・・私っ・・・・・もう・・・もう・・・だ・・・・め・・・・ぁんっ・・・・」  
「そうか・・・・っ・・・・僕も・・そろそろ・・・・」  
眉根を寄せて呟かれた武様は、ますます動きを早くして私を追い詰められます。  
「あん!・・・・・・ん・・・・・ぁぁん!あん!・・・・・あーっ!!」  
私がぐったりとなるのを見届け、武様も私の中から引き抜かれて達されました。  
いつもは達した後もしばらく繋がったまま、荒い息を整えつつキスを下さるのですけれども。  
今日はベッドルームではなく居間で、だったのであれのご用意が無かったからでございましょう。  
 
 
 
一度しか達していないのに普段の何倍も疲れた私は、ソファに身を投げ出したまましばらく動けずにおりました。  
武様は結局最後までつけていた私のエプロンを脱がせてくださり、体を拭いた後に隠していた私の下着とパジャマを取り出し、着せてくださいました。  
「武様・・・・申し訳ございません・・・・っ・・・・・」  
「構わないさ。いつもより些か苛めすぎてしまったようだからね。」  
「はぁ・・・・・」  
本当です。全く、どんどん私より上手(うわて)になられるのですから。  
「もうこんなことは・・・・なさらないで下さいね。」  
「・・・・仕方ないな。麻由がそう望むのなら考えておくよ。」  
お答えまでに間がありました。納得していらっしゃらないようです。  
近い将来にまたこうして抱かれるのかもしれません。  
二階の武様のお部屋に運ばれ、今日は広いベッドで二人で眠ります。  
電気を消す前に私を覗き込んで武様は仰いました。  
「そうだ、麻由、明日買い物に行くついでに今日使わなかったあれを買ってきておくれ。  
コンビニでも薬局でもどちらででもいいから。好きなのを選んでくるといい。」  
「あれ」とはもしや?蓋を開けると四角い個包装になっていて、ピリッと破いて使う、まさかあれでございますか?  
言葉を失って口をパクパクさせている私ににっこりと微笑み、武様はこうも教えてくださいました。  
「何のことかわかったようだね。屋敷に戻っても使えるように、できれば数箱欲しいかな。  
・・・・・・これは、友人いわく『羞恥プレイ』というやつだそうだ。  
買うところを見届けるのが本式らしいが、僕は昼間は現場に行っているからだめだね。略式だが、くれぐれもよろしく頼むよ。」  
言うだけ言って電気を消し、私を後ろから抱きしめて眠る体勢になられました。  
お待ちくださいませ、そんなことお聞きした後では眠れませんー!  
武様のご学友を心で呪った後、「好きなのを」と仰ったけどあれに種類ってあるのかしら・・・・とうつらうつら考えるうち、眠りに落ちました。  
翌日のお買い物のことは・・・・・どうか訊かないでくださいませ。  
 

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