冬の寒い夜、ベッドの上で柔らかな毛布がうごめいている。  
 
「ふぁ…あん、あ……」  
 
 正確には毛布の中でひとりの少女が股間を拙い動きで撫で回していた。  
 未だ男を知らず、自らの女性器の作りもぼんやりとしか知らない年齢の  
少女であったため、より快楽を得られるクリトリスの存在には気づいていなかった。  
 しかし、両親が不在の夜に自らの股間を触るという淫靡な遊びはソレを  
行っているという背徳感だけで少女を興奮させるには十分な刺激だった。  
 
「あん、ぁあ……  
 気持ちいいけど……、こんなものかぁ…」  
 
 オーガズムには至らなかったが、手が疲れた。もしくは自らの快楽の限界を  
見誤ったため、少女は手を動かすのをやめ脱力しきった格好でベッドに横になった。  
性による快楽とはこんなものかという軽い失望と僅かながらの快感によって得られた倦怠感が  
少女を心地よい眠りに誘った。  
 
 その頃、隣の部屋にはよく似た少女が穏やかな寝息を立てていた。  
 
キシ…キシ……キシ  
 
 少女が自らの指先を柔らかな股間に這わせ未だ知らぬ快楽へ焦燥感をつのらせ  
身をよじるとベッドが小さくきしむ。わずかな音ではあったが眠りの浅い隣室の少女は  
その音で目を覚ましてしまった。  
 冷たい床を少女の小さな足が踏み、音も立てず隣室へゆく。  
 足の冷えてしまった少女は少女を起こさぬようベッドに潜り込もうと努めて静かにドアを  
すこしあけた。そこには拙い動きで自慰をするもうひとりの少女の姿があった。  
 
 毛布を被っていたため全体は見えなかったが僅かにのぞく足やもれきこえる湿った  
吐息により少女はもうひとりの少女がなにをしているかを悟った。下世話なTVや雑誌により  
そのような行為があるということをぼんやりと知ってはいたが、鏡に映したように  
同じ姿をした分身のような少女がその行為をしているとは思いもよらないことだった。  
 少し声量が増え、より熱のこもった嘆息が聞こえたあとしばらく毛布が不規則に上下していたが  
そのうちに寝息に変化したことを息を詰め観察していた少女は見逃さなかった。  
 
 完全に眠りに落ちたのを見計らい、そっと少女の眠るベッドに歩み寄る。  
 冷気が入らないようにそっと布団をめくりベッドへ潜り込む。ベッドは暖かくいつもと同じ  
ようであったが先ほどの行為を見てしまったせいかどこか甘いような匂いがするように感じられた。  
 鏡のようなもうひとりの少女の顔をのぞき込み寝息をうかがう。起きる気配がないことを  
確認し布団に頭まで潜り込む。もぞもぞと少女の股間へ顔を寄せると湿度が高く  
自らの内側が疼くような匂いがした。  
 少女はワンピースタイプの寝間着を着ていたため、裾を少しめくりあげ下着を直接嗅ぐ。  
 暖かで柔らかい。少し湿っているような気がし手を触れる。少女は幼い印象の綿の下着を  
着けていたためあふれた愛液はクロッチ部分にほとんど吸収されていたが、手を触れると  
湿り気を帯びと布と皮膚の滑りが良くなっている感触があった。  
 ぬるぬるとした滑りの良さで指先は下着越しに少女のわれめをさする。  
 さすり続けると少女の陰唇はほころび、クリトリスが露出した。下着越しに感触の変化と  
更なる愛液の分泌を感じとり、より重点的に円を描くように指を這わす。  
 
「ん…はぁ……」  
 
 少女の声が頭上から聞こえ、驚いた少女はそろそろと顔を確認する。  
   
 頬が紅潮しているが目は閉じたままで少し乱れてはいるが呼吸を繰り返している。  
 少女は眠っていると判断し愛撫を再開する。  
 
 繰り返し与えられる愛撫により下着は濡れそぼり、シーツにまで染みが広がってゆく。  
 少女が起きないことをいいことに下着を脱がし直接に愛撫することを思い立った少女は  
下着に手をかけ、そろそろと少女の性器を露出させた。粘度の高い愛液が橋をつくる。  
 
 少女は幼いため夜は完全に明かりを消さず、暖色の薄明かりの下眠る。  
 その薄明かりが少女の濡れた丘をつやつやと照らし出す。  
 息を詰め自分と同じ作りであろう丘を観察し、その割れ目の中の赤く張り詰めた豆粒ほどの  
肉を発見した。直接、陰唇に触れその粒をさわろうとしたところビクリと少女の体が震えた。  
その動きで自らの手が冷え切ってしまっていたことに気づき、少女に負担を与えず快楽を  
与えるためにはどうしたらよいかしばし逡巡した。淫らに濡れそぼる少女の陰部を見つめていた  
もうひとりの少女は自らの体も淫猥な疼きを持ち始めたことに気づき熱い嘆息を漏らした。  
その息の熱さが少女のクリトリスにまで伝わり再びじわりと愛液を漏らさせた。  
 そして、少女は舌で愛撫してゆくのが適当でないかと思いつき、拙い動きでクリトリスを  
舐めあげた。  
 すると先ほどの比ではなくトロトロと止めどなく愛液が流れでて、少女の体全体がびくりと  
痙攣し荒い息が聞こえ始めた。やわらかに肉のついたふとももが頭を挟み、離させまいとする  
ように少女を押さえつける。  
 少女のクリトリスを舐めあげながら、自らのクリトリスにも淫らな疼きを感じ腰をくねらせる。  
 その疼きに誘われるように自らの指を陰部にはわせ、クリトリスを摘みあげる。ぬるみのある  
愛液によってうまくつまめない。熱い吐息が漏れ舌が微細に震え、また違った快楽を  
眠る少女に与える。  
 そのうちに舌の動きと指が連動し、二人の熱い吐息がシンクロし始める。  
 
「「(;゚д゚)ァ....」」  
 
 鏡のような二人の少女はお互いに初めての性的絶頂を迎えていた。  
 そして、くったりと脱力し眠りに落ちた。  
 
 

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