あいつは、昔から気に入らない奴だった。  
 
どういうわけか、小学校時代はずっと同じクラスになった。  
何であんな奴とずっと一緒にいなければならないのかわからなかった。  
とにかく気に入らない。どうして?と言われても困るが、とにかく虫が好かない奴だ。  
本当に嫌なのに、毎日(日曜日を除く)面を合わせなければならない。このことの、何と不愉快なことか。  
そして、中学校に進学しても、三年間ずっと同じクラスになった。  
俺の家は裕福ではなかったし、あいつの家も裕福ではなかった。だから、私立の中学に行ける金などない。だから、自然と公立中学に進学した。  
もううんざりだった。あんな奴の顔など、二度と見たくない。  
だから俺は猛勉強した。学力は同じくらいだったから、このままでは高校も同じになってしまうおそれがある。  
必死に勉強した末に、俺は県内一の進学校に合格し、そして入学した。  
だが・・・・・・あいつも猛勉強していたようだ。奴も、俺のことが大嫌いだから、一緒の高校になど行きたくない。だから、奴も必死だった。  
そして・・・・・・またもや、奴と俺は三年間、同じクラスになった。  
ここまで来ると、もう腐れ縁としか言いようがない。だが俺は何とか奴と離れたかった。  
どうすれば、奴とおさらばできるだろう?もちろん、法的に禁止されている行為は論外だ。  
そんなことをしたら、俺の人生まで棒に振ってしまう。奴とは別れたいが、俺の人生まで反故にはしたくない。  
そうだ、あいつが手の届かないような一流大学に進学してやろう。そうすれば奴とはきっと別れられる。  
そして俺は猛勉強の末、慶應大学に進学した。  
奴も猛勉強していたみたいだ。だが、奴は早稲田へと進学した。これでやっと、奴とはおさらばできる。  
そして・・・・・・俺とあいつは、ようやく離れた。  
ウザい奴だったが、いなくなるとちょっとだけ寂しい・・・・・・そ、そんなことないからなっ!!!  
 
だが・・・・・・  
 
 
今、俺と奴は、同じ席で、向かい合っている。  
奴と別れてから、もう25年も経っている。俺は結婚し、子供もできた。  
可愛い、そして美しい娘に育った我が子・千晴。そんな千晴が、この間彼氏を家に連れてきたのだ。  
彼の名は隆君。なかなか男前で、しっかりした奴だと思う。  
だが、この男の面影に、かつて大嫌いだった男の面影が見え隠れしていた。そういえば、奴と同じ姓だ。  
「認めん!」  
「どうして、お父さん?私たち、愛し合っているのに!」  
「あんな奴の息子など、断じて認めん!」  
「あなた、何があったか知らないけど、認めてあげてくださいな。」  
「お前は黙っていろ!」  
こんな感じで、俺は奴の息子など、認められずにいた。そして今、ここで隆君の父親と対峙している。  
やはり、奴だった。昔から気に入らなかった、腐れ縁のあいつ。正直、虫唾が走る。  
何でこんなにも、奴のことが嫌いなのだろう?もはや自分でもわからない。生理的に嫌いなのだ。  
「お前は変わらんな。俺は、お前の娘であろうと、彼女のことを認めているのに。」  
開口一番、奴はそう言った。  
「お前の娘は、お前ではない。彼女は、彼女の人生を歩んでいる。どうしてそんなことがわからんのだ?」  
奴の方が大人だったようだ。だが、奴の息子というだけで、俺はどうしても気に入らない。  
「お願いお父さん!私たちの仲を認めて!」  
娘の嘆願。だが、俺は認められない。こんな奴と親戚になるなんて、真っ平御免だ。  
「わかったわ父さん。私、父さんとの縁を切ります。長い間、お世話になりました。」  
「何だとっ!?お前!育ててやった恩も忘れて!」  
俺が千晴を叩こうとすると、隣にいる俺の妻が俺を止めた。  
「あなた!」  
そして妻は俺の前に一枚の紙を差し出した。  
「あなた、これにサインをしてちょうだい。」  
俺は驚いて妻を見た。その紙には、『離婚届』と書いてある。  
「なっ!?お、お前・・・・・・」  
「千晴と隆君の仲を認めないなら、これを役所に提出しますから。」  
「お前・・・・・・俺を脅す気か?」  
「もちろん、あなたが認めてくださるなら、この紙は今ここで破り捨てます。さあ、返答はいかに!?」  
 
俺と妻は長年連れ添ってきた。妻には随分と苦労をかけたと思う。その苦労の証が、顔のあちこちに刻み込まれた皺に、くっきりと浮き出ていた。  
もちろん俺は、妻に対して暴力など振るったことはない。ずっと今まで、仲良くやってきたつもりだった。  
そんな妻の、突然の裏切り。  
「お前、どうして・・・?」  
「あなたが二人の仲を認めないからです。それもつまらない意地で。私は隆君のことを認めているのですよ?千晴、よくこんないい男を捕まえたなあって。」  
「それに俺たちも、千晴さんのことを認めているのだ。認めてないのは、お前だけだ。」  
気がつくと、俺の周りはすべて敵だった。こんなことは俺の人生の中ではいくらでもあったが、さすがにこれはきつい。  
「・・・・・・どうして愛しい娘を、お前の子なんぞに・・・」  
「俺にやるよりはマシだろう?」  
「くっ・・・・・・勝手にしろっ!」  
「よかった!隆君、やっとうちのお父さんが認めてくれたわ!」  
「うん。ありがとうございます、お義父さん。」  
お義父さん。今日ほど、その言葉が屈辱的だったことはない。  
あまりにも悔しいから、その晩、ベッドの中で妻を徹底的にいじめてやった。  
「ああん、あなた、どうしてそんな意地悪するのっ!?」  
「お前があんなことするからだ!ほら、言わないと挿れてやらないぞ!」  
「ああん!意地悪〜?」  
「ほら、言ってみろ。『挿れてください』っとな。」  
「い・・・挿れてください・・・」  
「よおし、挿れてやろう。今日は特別に、生で挿れてやる!」  
「あ、あなた!私まだ、生理上がってないのに!」  
「いいじゃないか。千晴に弟か妹でも作ってやれば。」  
「だ・・・ダメッ!ああ・・・あああん・・・あ・・・中にいっぱい・・・で・・・できちゃう・・・」  
 
 
そして・・・・・・いよいよ、この日がやってきた。  
空は晴れ渡っている。だが、俺の心は曇り空だ。  
いよいよ今日、千晴と隆君の結婚式が執り行われる。よりによって、大嫌いなあいつの息子だ。  
隆君自体が誠実でいい男なのはわかっている。だが・・・・・・いかんせん、奴の息子。それだけがネックだ。  
そして・・・・・・俺は千晴と腕を組み、バージンロードを歩む。  
殊更に、俺は険しい表情をしているのだろう。娘はちらちらと俺の表情を窺っている。  
そして、花道の真ん中に、隆君が待っていた。  
隆君は千晴に向けて腕を伸ばした。だが、俺は・・・・・・なかなか離せずにいた。  
「お父さん、往生際が悪いわよ。」  
「・・・・・・勝手に行け。」  
「もう、お父さんったら・・・・・・。隆君、行きましょ?」  
そして娘は隆君と腕を組んで、祭壇の前まで進む。途端に俺の目の前が、俺の心のように曇った。  
「俺の手塩にかけて育てた娘が・・・・・・あいつの息子と・・・・・・」  
本当に、我ながら往生際の悪い父親だと、自分でも思う。だが、それほどに、俺は奴のことを・・・・・・嫌っているのだ。  
だが、奴は少し、丸くなったみたいだ。俺の娘のことを、きちんと認めているそうだ。もっとも、俺自身のことは、今でも認めていないそうだが。  
もちろん、俺もそうだ。奴と顔を合わせるだけで、虫唾が走る。  
千晴と隆君は、大学で知り合ったそうだ。隆君の父親である奴は、結婚して県外に引っ越していたそうだ。そこで隆君が生まれ、ずっとそこで育ってきた。  
だから、大学で千晴と彼が知り合ったというのは、まったくの偶然だ。本当に、奴とは腐れ縁なのだなあと思う。  
そして俺は席に着いた、隣には妻がいる。そして、反対側の席には奴と、その妻がいる。  
余談だが、奴の妻はなかなか美人だ。あんな奴に、どうしてあんな美人がくっついたんだろうか?まったくもって理解できない。  
もっとも、向こうも俺たち夫婦のことをそう思っているだろう。俺の妻も美人だからな。  
「あなた、どうしたの?そんなにふくれっ面して・・・」  
「・・・いや、何でもない。」  
「もう・・・往生際が悪いわよ。」  
妻と娘が、二人して同じ事を言う。やはり、俺が意地っ張りなのだろう。  
そんな中、いよいよ二人が祭壇の前に立った。  
「それでは、ただいまより、神谷隆・千晴の結婚式を執り行います。」  
そして、いよいよ二人の誓いが始まった。  
やはり、二人の答えは「誓います」だった。その言葉に、俺の顔は涙でくしゃくしゃになる。  
愛しい愛娘。愛する愛娘。可愛い愛娘。その愛娘との思い出が、走馬灯のように俺の脳裏をよぎる。  
愛しい娘が、今、大嫌いな男の息子と、永遠の愛を誓った。  
そのとき・・・・・・  
 
 
「それでは、誓いの・・・・・・」  
いよいよ、誓いのキスが行われる。俺は目を閉じた。  
奴の息子と我が愛娘との誓いの口づけなど、見たくもない。  
だが・・・・・・続いて出てきた神父の言葉に、俺は思わず目を開けてしまった。  
「・・・・・・挿入中出し孕ませを。」  
「何ッ!?」  
突然、神父の背後から10人ほどのマッチョが出てきた。  
「な、何をするんだっ!?」  
そして隆君と千晴の二人は、たちまち白い衣装を剥ぎ取られ、全裸になる。  
パ、パンティーまで脱がされるとはっ!  
そしてバージンロードを大きな台車が走ってくる。その上は、二人用のベッドになっている。  
隆君と千晴はマッチョたちによって、強引にベッドの上に乗せられた。  
「さあ、思う存分、愛し合いなさい!」  
マッチョたちは二人が逃げないように、ベッドの周りを取り囲んでいる。まるで・・・・・・筋肉の牢獄だ。  
俺は父親として、その牢獄から愛娘を助け出さなければならない。  
「千晴っ!!!」  
俺は筋肉野郎どもをどかすべく、その筋肉の群れに突っ込んでいった。だが、予想に反して、筋肉どもはあっさりとどいた。  
「もう逃げる心配はないと判断いたしましたので。」  
筋肉の一人がそう言った。中では・・・・・・千晴と隆君が、繋がっていた。  
隆君の陰茎が、もろに千晴の膣の中に入っている。その結合部からは、ちょっとだけ血も出ていた。  
「やめろっ!千晴から離れろっ!!!」  
千晴は、まだ処女だったのだろう。その清らかな純血が、よりによってあいつの息子に汚されるとは・・・・・・  
俺は強引に隆君の腰を掴み、背後に引っ張る。  
「抜けっ!」  
だがその直後、奴がやってきて、隆君の腰を押し戻した。  
「やめろっ!お前はまだわからないのか!二人はもう、夫婦なんだぞ!」  
そんな奴に反発するかのごとく、俺は再び隆君の腰を引っ張る。  
だがそのたびに、奴は隆君の腰を押し戻した。  
「うおっ!」  
隆君は、すごい表情をしている。娘の中が、そんなに気持ちいいのだろうか?  
 
「千晴ちゃん、痛くない?」  
「ちょっとだけ。でも、私は幸せだよ?」  
「千晴ちゃん・・・・・・」  
ベッドの上の二人は、お互いに愛の言葉を交わしている。だが、それは、俺にとっては、到底容認できる事態ではない。  
俺は隆君の腰を引っ張り、陰茎を抜こうとする。だが、奴はそれを押し戻す。  
次第に俺と奴の意地の張り合いはエスカレートしていった。  
凄まじい勢いで俺が引き抜こうとすると、奴がすぐさま押し戻す。  
だが、俺は気づいていなかった。俺たち二人の意地の張り合いが、いつしかピストン運動になっているということに。  
やがて、千晴の眼が涙に濡れた。  
「千晴ちゃん?」  
「隆君・・・私、すごく・・・幸せ?」  
やがて、萎びた隆君の陰茎がするりと抜けた。そこで初めて、俺は事態を悟った。  
「くっ・・・・・・」  
千晴の膣から、白く濁った粘液がとろっと落ちた。  
「隆君・・・・・・ずっと、ずっと一緒だからね!」  
「うん・・・千晴ちゃん、愛してる。」  
二人はずっと抱きしめあっていた。それを見下ろしながら、神父は微笑む。  
「おおっ!父なる神よ、今ここに、一組の夫婦が誕生しました。願わくは、この二人に、永遠の祝福を!ザーメン!」  
 
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おしまい  
 
PS.千晴に、妹ができました。  
そしてもうすぐ、千晴の子供も生まれてきます。  
 

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