今日は全く天気が悪い。
土砂降りの雨であり、圭悟の得意な体育のバスケットで幕を閉じる。
因みに山崎が逮捕されてから、体育は女子との合同授業に変わり、男子の楽しみが上がった。
『ねぇ、ちょっと来てくれる?』
体操服から制服へと着替えを終えた圭悟が午後のHRの為に野崎と教室へ帰ろうとした所、一人の女子がとある男子を呼び出し、体育館を去って行き、野崎の小言が囁かれた。
『今日も始まったか…』
『ん…何の事だ?』
圭悟の問いに野崎が一人の女子の後ろ姿を捉えて言った。
『お前、あの由貴が女子陸上部期待のエースで、スタイル抜群だって事は知ってるよな?』
由貴とは先程出て行った女子の事だ。
スタイルは一番を誇り、山崎も目を付けていたらしい。
『最近、あの山口を餌にして遊んでるらしいぜ?イジメだよ…イ・ジ・メ』
山口とは性格が明るく、圭悟のクラスの中でも背丈が低く、180大の身長を誇る由貴とは差は大きく、山口の身長は155程しか無い。
『背が小さいだけでか…?』
イジメの理由に嘆息を吐きながら、野崎と共に体育館を後に教室へ向う。
そして開かれた午後のHR。
教師の小言に皆が付き合い、圭悟は山口を一瞥する。
イジメを信じていた訳では無いが、その表情は暗く、何でもないと心配するクラスメイトに相槌を打つ姿は由貴に怯えているかの様だった。
翌日、どのようなイジメが行われているのか確かめる為、廊下で連れて行かれた山口を追求しようと時を止めながら、慎重に後を付けた。
『誰にも見られて無いよね?』
由貴の声が学園の裏から聞こえる。
時を止めて裏に回って見ると、そこにはズボンを脱がされ、足の裏で股間をパンツ越しに踏み回される山口の姿が在った。
(知らなかった〜アイツSだったのか)
『山口…またイッたでしょ?この犬野郎が!』
『ご、ごめんなさい、でも我慢出来なくて――』
テントを張ったパンツにはシミが広がり、肉棒を焦らした片足を山口の唇に差し出し、黒のタイツに精液が目立っていた。
『知るかよ!オラ、いつもみてぇに舐めろ』
貧弱な山口は抗う事無く足裏に付着した精液を綺麗に舐め取る。
その理由は由貴が手に持つ携帯に有った。
『残したら掲示板にバラまくからな?分かってるよな?』
『は、はい…!んっ…あふぅ……!』
何て女だろう、恐喝に下手したら自殺物だ。
一旦時を止めて、由貴が持つ携帯を覗くと、フォルダには全裸の上に首輪を装着する山口の姿や、恐らく由貴の家の部屋だろうか、鞭で無数に叩かれた様な後が画像に在った。
しかも全てに山口の顔が写っている。
もしこんな物が掲示板に流出し、学校中に見た奴が現れたらイジメが増え、山口は自殺を図るだろう。
(ちと放ってはおけなくなったな…さてどうするか)
家に帰宅し、机に向って圭悟は山口を解放する為の策を考えていた。
『…またコイツの出番だな』
机の引き出しから懐中時計を取り出した圭悟の表情には妖しい笑みが浮かび上がった。
翌日、圭悟は普通よりも早く朝食を済ませ、家を出る。
教室の中に入ると、山口の机の中に有る筆箱を開け、一枚の紙を入れた。
『第一段階完了…』
しかし、圭悟は思った。
『時計使えば良いじゃねぇか…』
朝のHRが終わり、一時間目の授業が始まり、山口は筆箱を開き、一枚の紙を取り出す。
『な、何コレ…?』
――今日の放課後、体育館倉庫に来るべし。
そして今日の休み時間、圭悟は体育館倉庫にて美希のフェラチオに酔い知れながら後の策を考えていた。
『み、美希…出る!』
性欲にストレスの溜まった圭悟の精液が美希の口内に放たれ、更に舌を絡ませ、後始末を終える。
『スッキリした?』
『有難う、美希』
美希の露出した秘所からは愛液が流れた跡が残り、美希がパンツからタイツを穿き直すと。
『美希…』
『圭悟君…んっ…ふっ…』
跳び箱の上で二人抱き締め合い、休み時間を過ごした。
(そろそろ第二段階かな…)
そして放課後、一人廊下を歩く由貴と出会う。
『あ、圭悟君…』
『猫を被らんで良い、本性を現わさんかい』
全く以て気持ち悪い。
『……こんな所で何してんだよ?』
おぉ、怖い恐い。
端から見れば、普通の女だが、喧嘩になると本性を現すのだ。
『美希と一発してたのか?』
片手で挿入の形を築き、昔から知ってたかの様にヘラヘラと笑う。
実を言えば由貴は中学の頃から美希と圭悟の恋仲を支持していた女だった、がしかし、実は圭悟を抱いた女でもあり、圭悟にSEXを教えた女だった。
『違う、お前に聞きたい事が有るだけだよ』
『んだよ、早くしな』
『…山口をイジメてるってマジか?』
由貴の表情に宿る瞳が尖り、咄嗟に圭悟に身体を密着させ、圭悟の顎を上に傾ける。
『…それがどうした?アンタもされたいの?』
『まさか。――ただその事で言っておく事があるんだよ』
『何だよ?』
『山口が体育館でウロウロしてた。――追わないで良いのか?』
圭悟の言葉に由貴の表情に笑みが浮かび上がる。
『ストレス解消に行ってくる、圭悟も来るか?』
『あぁ…そうする』
由貴から誘われるとは予想外だったが、圭悟はその勧誘を逆手に取り、山口の居る体育館を目指した。
『お?いやがった…』
『……………』
由貴は体育倉庫へと入って行く山口の後を付けようと摺り足で歩き、圭悟はポケットの中の懐中時計に手を触れた。
(今がチャンスかな)
『よう、犬!』
由貴の大声が倉庫内に響き渡り、山口に再び恐怖心が芽生え、表情は引きつっていた。
『ゆ、由貴さんに…圭悟…君?』
山口は始め、何故自分と親しい圭悟が由貴と共にいるのか分からずに困惑している。
しかし、話す由貴の背後で、圭悟はロープと縄を手に不気味な笑みを浮かべた。
カチ――ッ。
時計が鳴り、全ての時間が停止する。
『始めますかねぇ♪』
圭悟は由貴の赤の下着を脱ぎ捨て、微量の愛液に塗れる内側を凝視する。
『淫乱なのは昔と変わらないな』
カチ――ッ。
時が動き出す。
『せっかくだから、またお前を鍛えて――』
由貴は山口への台詞を中断し、下半身に目を注ぐ。
『スカートがどうかしたか?由貴』
何を今更と言わんばかりに、窓から侵入した風が吹き、由貴の陰部が公に公開される。
『ゆ、由貴さん…!』
『み、見るんじゃねぇ!』
何が起こったか不明な由貴には、いつの間にか下着が滑り落ちた、としか解釈する他は無かった。
由貴のパイパンな陰部に山口のズボンはテントを完成させた。
(早ッ!)
『由貴のマンコに興奮したのか、山口?』
圭悟の問いに山口はゆっくりと頷く。
『ふ、ふざけんな!誰が犬野郎なんかに――』
『じゃあ此所で由貴とヤるか?山口』
由貴と山口の顔は呆然としたまま、数秒して沈黙が解けた。
『お前、何言ってんだよ!』
『……………』
由貴は勿論憤慨し、だが山口は圭悟の問いに迷った表情に変化する。
(山口さんの身体……)
山口の中を妄想が渦巻いた。
様々な由貴が浮かび上がり、山口の揺れ動く心は決心に至った。
『つぅかもう、開始〜!』
山口の妄想が圭悟の一言に中断される。
由貴を背後からマットに押し倒したのだ。
『て、テメェ――!?』
倒されて振り返る由貴の両足に圭悟は跨がり、立ち尽くす山口に参加を求め、圭悟は手招きする。
『お前も来いよ』
『あ、うん…!』
仕返しが始まった。
チャックを下ろす圭悟に続いて、山口もチャックを下ろした。
しかし、最初は陰部に取り掛かった。
水音が響き渡り、由貴の表情に苛立ちと興奮が交わる。
『お前等、後で覚えとけよ!』
由貴の怒号に山口は恐れず秘部に指を通した。
『い、犬野郎が触ってんじゃ――!』
叫ぶ由貴の唇と自分の唇を重ね、時を停止させる事を用いてシャツのボタンを一つ一つ開いていく。
『止めろって……んっ……んぁ!』
『コレ、フェラしろよ。――昔みたいに』
圭悟の肉棒は脈打ちながら膨張し、また圭悟の一言に山口は唖然として濡れた指を嗅ぎながら黙った。
『け、圭悟君、それホント?』
山口の問いに由貴は頬を紅く染め、圭悟は答える。
『俺にSEXを教えてくれたのは、コイツだからな』
『へぇぇ……』
山口は以外な表情で圭悟を見ると、由貴は圭悟の口を封じる為に肉棒を咥え、由貴の舌に圭悟は呻き声を上げた。
『う…ぉ…!』
『余計な事喋ってんじゃねぇよ』
マットの上で由貴が圭悟の肉棒を咥え、山口が由貴の陰部を掻き回すという形で淫行は進行していた。
『んふ…んぐっ…』
『山口、ソコはもう良いからパイズリしてみろよ』
『う…うん』
山口は遂に肉棒を由貴に見せつけた。
天に向ってそそり立ち、尿道からは我慢汁が流れている。
『ハァ…ハァ…!』
大きな乳を誇る上半身に跨がり、山口の小さな身長から予想出来ない肉棒が由貴の谷間を通過する。
『んっ…んぷっ…はむっ…』
由貴も従順に乳で山口の肉棒を上下に揺さぶり、山口を初めての快楽が襲った。
『あっ…あぅぅ!』
『初めてだし、スグに出して良いぞ』
勝手な許可を出す圭悟を睨み、言い返そうとした由貴だったが、数分と経たない内にそんな気も失せていく。
『ゆ、由貴…出すぞ!?』
『ぼ…僕もぉ…!』
二人の精液が由貴の顔面と喉を支配する。
『んっ!……うぷぅ…!』
上手く服に掛からなかった事が幸いしたが、圭悟は未だ元気のある肉棒を見計らう。
『クソ…!存分に犯しやがって!』
マットから起き上がろうとする由貴。
そんな強情な由貴に圭悟はもう一度時を止め、停止する由貴の後ろに回り、肉棒を尻の谷間に挟み、時を動かした。
『ひゃあ!?』
身体をのけ反らせ、圭悟から離れようとする由貴のアナルに遂に圭悟の肉棒が挿入を果たす。
『ぐっ…あぁ…!』
久し振りに挿入する圭悟の肉棒を由貴自身が締め付け、苦の表情が表れる。
『山口、お前初めてだろ?前は特別に譲るよ』
由貴の瞳孔が覗かれ、圭悟の指が秘所を左右に開き、山口の肉棒を誘惑した。
『由貴さん…僕は貴女が、好きなんですぅ!』
『ちょ、告白かよ』
突然の告白と共に山口の肉棒が由貴の中へと突入を始め、二つの肉棒が由貴の窒内を掻き回し、山口は腰を前後に振り回し、子供の様に由貴の乳に吸い付いた。
『い、犬のくぜにぃ……こくっはくなん…か――』
『付き合いも俺の時みたいに満更でも無いんだろう?』
由貴のスカートから携帯を取り出した圭悟はフォルダ内に溜まった画像を全て一斉に消去した。
『お前…あぁぁ!』
その時、山口の肉棒に由貴の身体が痙攣する。
『由貴さん…イッちゃったんだ…可愛い』
『煩せ…ぇ…!』
そう言いつつ、頬を紅く染める由貴。
やはり満更でも無かった。
『由貴…俺もそろそろイクからな』
『ぼ…僕も…もう…!』
『や、山口、お前は外に――!』
時、既に遅し。
振り返りと同時に腰を捻った為に射精の前兆が早まり、由貴を二つの精液が満たす。
が、しかし。
『ウォラァ!』
後始末を終えて一段落し、突然由貴の回し蹴りが山口の顔面に直撃する。
『あべし――!?』
山口は一撃でマットに沈み、殴られた理由。
それは――。
『誰が勝手に中出ししろって言った!この犬野郎がぁぁ!』
由貴は次に圭悟を睨み、ゆっくりと近付いた。
『お前も許可無しに中に出してんじゃねぇよ!』
『危な――!?』
ハイキックを間一髪で避け、攻撃の隙に逃げ出す圭悟は山口を倉庫に置いてけぼりにしたまま逃亡し、背後からは殺意を込めた表情で走る由貴の姿が有った。
(に、任務失敗かもしれぇぇん!)
『卒業までペットの刑だ、覚悟しろぉぉ!』
結局、逃げながら時計の存在に気付いたのは学園を抜け出した後だった。
【終】