一歩、一歩…ゆっくり、ゆっくりと歩く。  
 
足を前に出すたび、痺れるような甘い感覚がじわじわとせり上がってくる。  
 
腰から下が、どんどん融けていくような錯覚。  
 
思わず、お尻をきゅっと締めるように力を込める。  
 
しかし、それは同時に、私の股間に埋まったイボイボの付いたそれを締め付け  
 
さらに強烈な、えぐるような刺激をもたらす。  
 
吐息が漏れ、身体が震える。  
 
もっと欲しい…もっと強い刺激が。  
 
モデルのように、内腿を擦り合わせるように足を運ぶ。  
 
左、右、左、右…肉壁がイボに擦りつけられる快感に、膝がカクカクと笑う。  
 
紅潮した顔と荒い息づかいで、クネクネとお尻を振りながら歩く。  
 
胸に、股間に伸びかける手を必死で自制する。  
 
ドアを開け、自分の席の傍らに立つ。ここがゴールだ。  
 
椅子を引き、1枚目のハンカチを敷く。  
 
辺りを軽く見回し、2枚目のハンカチを、口にくわえる。  
 
そして、ゆっくりと椅子に…座る。  
 
同時に、イボイボの付いたそれが、肉壁を擦りあげながら、一気に私の身体を奥深く貫く。  
 
ハンカチを噛んで必死で喘ぎ声を噛み殺す。  
 
背中がぎゅんっと反り返り、閃光と共に目の前の世界がホワイトアウトしていく…  
 
 
今日も、1日が、始まる。  
 

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