むかし昔あるところに、妻を失った男と、夫を失った女が再婚しました。
二人にはそれぞれ娘が一人ずついて、男の娘は美しく、女の娘はみっともない顔をしていて、
そのことに継母とその娘は夫の娘を妬み、憎み、恨み、こっぴどくいじめてやる方法は無いものか考えてばかりおりました。
ある冬の日の事、地面は石のように凍り、山も谷も一面の銀世界。
女は紙の服を拵え、夫の娘を呼びました。
「さぁこれを着て森へ行って山苺をこのかご一杯に採ってきな。母さんが食べたいのだからね」
「まぁどうしましょう、冬に山苺なんてありはしないわ。それになんでそんな紙の服を着なくちゃならないの? こごえてしまうわ」
女の子がそう応えると、
「つべこべ口答えするんじゃないよ! さっさと行っといで、かご一杯になるまで帰ってくるんじゃないよ!」
と怒鳴りつけ、小石の様に小さく硬いパンを一つ持たせ、
「こんだけあれば一日食べられるよ」
と言って追い出し、これでこいつは凍えて、お腹がへって死んでしまうだろうと清々していました。
女の子は継母に紙の服を着させられ、かごを持たされ、外に放り出さました。
そこは白と黒の冬景色、山苺の赤はおろか草の緑すら欠片も見つけられません。
女の子は寒さに震えながら森の中をさまよっていると、一軒の小さな小さな家を見つけ、その窓からのぞく三人の小人と目があった所で、凍えきった女の子は意識を失い、雪の上に倒れました。
それを見ていた小人たちはビックリ仰天、慌てて外に飛び出て女の子を家に入れ、暖炉の前に運びました。
濡れて崩れかかった紙の服を破けないように脱がすと、その下にはシャツ一枚着けてはいません、これでは凍えて当たり前です。
三人の小人たちは小人用の小さな暖炉に女の子の冷え切った体をあて、小さな手で全身を摩擦し温めますが、いっこうに目を覚ましません。
女の子は体の芯から冷えているので、これではらちがあかないと考えた小人たちは、内側から温めることにしました。
小人たちはズボンを脱ぎそこから伸びた肉の棒を取り出しました。
それは小人の体格にそぐわない、人間と同じくらいのサイズがあり、すべりを良くするために塗りつけたバターが、あっという間に溶けてしまうくらい熱を発しておりました。
仰向けの女の子の下に一人もぐりこみ、三本の肉棒をそれぞれ口と下の口と後の出口に突き入れました。
三ヶ所の乙女を同時に破られ、今まで無反応だった女の子が苦しげにうめきましたが、痛みで目を覚ませばそれはそれな人命救助で遠慮は無用です。
三人とも肉棒を根元まで埋め込み、しばらくじっとして、女の子の中に自分たちの熱が伝わった事を感じると、始めはゆっくりと、だんだん大きく腰を動かします。
冷えきって蒼白だった女の子の肌にだんだんと赤みがさして来ると、女の子の反応に変化が起こりました。
浮かべていた苦しげな表情がやわらぎ、口を塞いでいる異物に舌を巻きつけ、悩ましげに腰を振りはじめます。
吸い付いてくる女の子の穴々に、小人たちは腰の動きを激しくし、三人ともほぼ同時に激しく震え、湯のように熱い精を女の子の中にそそぎこみました。
体の中から温められ、しばらくして目を覚ました女の子に小人たちは、何故こんな真冬に、こんな紙っぺらの服だけきて外に出ているのかと訊ねると、
「大変なの、あたし、このかご一杯に山苺を採らないとおうちに帰れないの」
と言った所でどうにもならないだろうと思いながら応えながら、もっていた小さいパンをみんなで分けて食べました。
食べ終わると小人達は、小さなほうきを女の子にわたし、
「これで裏口の雪を掃いてくれ」と言い、女の子が素直に外に出て行くと、
「あの子は素直で親切で、自分のパンを分けてくれた。何かやろう。何が良い」
と、相談し、
「ボクの贈り物は、あの子が日ましに美しくなることだ」
「オレの贈り物は、あの子の楽しい声が金貨になることだ」
「ワシの贈り物は、あの子を王様がお妃にすることだ」
と、決めました。
一方女の子は、小人たちに言われたとおり小さな箒で裏口の雪を掃いていると、その雪の下から赤黒い山苺が出てきました。
女の子は大喜びでかご一杯に摘み、小人たち一人ひとりに礼をのべ握手をし、真っ直ぐ帰れば意外と近かった家へと帰っていきました。
家に帰ると女の子は森であったことを残らず話しましたが、一言語るたびに口から金貨が落ちました。
それをうらやんだ継母の娘は、自分もその幸運にあやかろうと、防寒具を着込み、卵とバターのたっぷり使った大きなパン菓子を持って出かけました。
娘は脇目もふらず先に聞いた小さな家を目指し、断りもなしにずかずかと上がりこむと、暖炉の前の一番暖かいところに座ると、持って来たパン菓子を食べ始めました。
小人たちは娘に「わたしたちにも分けて下さいな」と呼びかけると、娘は、
「あたし一人分もありはしないのに、なんで人に分けてあげなければならないの?」
と、返事をしました。
娘が食事を終えると、小人たちは「これで裏口の雪を掃いてくれ」とほうきを渡しますが、
「あたしはあんたたちの下女じゃないわ、自分たちでやんなさい」
と、応えます。
小人たちは娘が何もしてくれる気の無いのを見て、彼女を外に放り出すと、
「あの子は行儀が悪く、自分は人に何もやらないくせに、人のものはほしがる根性曲がりだ、何をくれてやろう?」
「ボクの贈り物は、あの子が日ましに、みっともない顔になることだ」
「オレの贈り物は、あの子の声がいぼ蛙になって口から跳び出ることだ」
「ワシの贈り物は、あの子が不幸せな死にざまをすることだ」
ぷんぷん腹を立てた娘は、家に帰って森での出来事を母親に話すと、口を聞くたびにいぼ蛙が跳び出すので、みんなが彼女を気味悪がるようになりました。
こうなると継母とその娘は益々むしゃくしゃして、夫の娘を一層いじめるようになり、女の子の言葉はそれきり金貨になることはありませんでした。
ある日、女の子が継母の言いつられ、氷の張った池で洗濯をしていると、きらびやかな馬車が通りかかりました。馬車に乗っているのは若い王様です。
馬車は女の子の横でぴたりと止まり、王様が、
「お前はこんなところで何をしている?」とおたずねになりました。
「継母に言われ、洗濯をしています」
と応え顔を上げた女の子の飛び抜けた美しさをごらんになると、
「私についてくる気はないか?」とおっしゃいました、
そうすれば、継母やその娘の家へもう帰らなくて良いと、喜んでその申し出を受けました。
女の子を馬車に迎え入れた王様は、女の子と話しているうちに、その見た目だけでなく、人柄の美しさにも心を打たれ、
「私の妻になって欲しい」との申し出、女の子は少し驚いた後、コクリとうなずきました。
喜んだ王様は女の子を抱きしめ、口付けをし、そのまま座席に押し倒しました。
王様は手を服の中へ入れ、直接まさぐり始めます。
彼女は少し身を固くしますが嫌がる素振りは見せず、むしろ積極的に王様に抱きつき、舌を絡めました。
女の子の腰が、下腹部を突く王様の腫れ上がったモノを求めるようにくねると、王様は服を脱ぎ、女の子の服も剥ぎ取りました。
飢えた獣の様によだれを垂らし、ヘソまで反り返った肉の棒を見て、記憶はありませんが、その感触を覚えている女の子の体は期待に震え、蜜をこぼします。
王様は女の子の片足を床に、もう片方を背もたれに乗せ、大きく開かれた中心が蜜で濡れている事を確認すると、その穴に手で角度を調整した肉棒を侵入させました。
「あぁ! はぁああ!!」
チャリーン
女の子が甘い悲鳴を上げると、その口から金貨が久しぶりに飛び出ました。
金貨は王様が腰を動かし、奥を突き、女の子が叫ぶたび出てきます。
結局王様はお城に着くまで一度も女の子の中から抜くことなく何度も精を注ぎ、お城に帰る頃には馬車の床は金貨で一杯になっておりました。
王様と女の子は盛大な御婚礼をあげ、それから一年後。お妃様は元気な男の子を生みました。
継母とその娘がそのことを知ると気が狂わんばかりにやきもちを焼き、王様が外へ出かけている隙に、産後のお妃様を見舞う名目で娘を連れて城にやってきました。
この悪魔のような女はお妃様を頭を、娘は足を掴むと、窓の外の川へ放り捨て、継母は空いたベットに娘を寝かせ、頭まですっぽりと布団を被せました。
お戻りになった王様が、お妃様とお話をなさいましたが、お妃様がお返事をしますと、いつもは金貨がこぼれ落ちたのに、今はいぼ蛙が布団から這い出してきました。
王様が「これはどうした事だ」と、わきの継母にお尋ねになると、
「これはひどい風邪を引いているせいで、こんなのは直ぐに治るに決まっております」と応えました。
所がその夜、料理番が水路で食器を洗っていると、一羽の鴨が泳いでくるのが目にとまりました。
その鴨の小さな頭に、何かキラリと光るものが乗っています。
眼を凝らして見ると、それはお妃様の紋章を刻んだ指輪を、冠の様に載せているのでした。その鴨が、
「もしもし、王様は今なにをしてらっしゃるの? あたしの赤ちゃんは?」
と口を利き、そこから朽ちた金貨が落ちました。
それを見たお料理番は驚き駆け出して、王様に残らずお話しすると、王様は直ぐにやってきました。
王様は神官を呼び出し、悪魔祓いをさせると、鴨は妃様の姿を取り戻しました。
王様のお喜びは大変なものでしたが、事情を聞くと、赤ちゃんに洗礼を受けさせる日曜日まで、お妃様を隠しておくことにしました。
次の日曜日、赤ちゃんの洗礼がすむと、王様は、
「人間でありながら、他の人間を寝床から担ぎ出し、川へ放り込むようなものにはどんな仕置きをしたら良かろう?」と聞きました、
その問に継母は、
「そのような悪党は樽詰めにし、山の上から川の中に転がしてやるのに限ります」
と応え、王様は、
「お前は自分の罪の裁きを自分で下した」
と継母と娘を一つの樽に詰めこみ、厳重に釘を打ちつけ山の上から転がされ、ごろごろごろごろ、ついに川の中に転げ落ちてしまいました。
おしまい。