「ん…む…」
「坊ちゃま。お目覚めください」
「なにー…姉や」
「姉やではございません。わたくしはもう坊ちゃま付きのメイドなのですから、妙、と呼び捨てになさってください」
「んー…姉やは姉やでしょ…」
「姉やではございません! ほかの使用人の方に対して示しがつきません!」
「姉やはうるさいなあ…もうすこしだけ…寝させて」
「坊ちゃま!? わたくしの話を聞いているのですか? お目覚めくださいと申し上げております」
「姉やも一緒に寝ようよ…日なただし、シーツはあったかいし、姉やもふわふわできもちいーよ…」
「なっ!? ぼ、坊ちゃま、な、なにをっ」
「ほら、姉やの身体もこんなに柔らかいしー」
「ぼ、坊ちゃま!? お、お放しください! ぼ、ぼっちゃ――」
「……ん……」
「ふぁっ…んむっ…ふぅっ」
「…ふぅ……姉やの口の中、甘い味がしたよ」
「ぼ、ぼ、ぼ、ぼ、坊ちゃま……こ、このようなことは――」
メイドさんが唇をふさがれたまま終わる