「…なんでこんな大事な所を低温火傷するのよ」
「…黙秘する」
「どーせエッチなサイト見てる内にこたつで寝ちゃったんでしょ?」
当たらずとも遠からず。俺は黙って横を向く。
そうだよ。恥ずかしいんだよ!!
全裸で新作SSをこたつで待っていた俺は不覚にも熟睡してしまい、
男の大事な部分に低温火傷を負ってしまった。で、通院した先の対応看護婦が
俺の幼馴染みである直子。……運命は非情で悪戯心に満ちている。
「いい?独り暮らしだからってあんまり羽目外さないのよ!」
「へいへい」
「ちゃんと自炊とかしてるの!?栄養バランス考えてる!?」
「う…ま、まぁ」
「嘘ね。顔でわかる!!」
診療も終わり、支払いの段階で直子に捕まりお小言をくらう羽目に。
今日の運勢では…大吉だったはずなんだが。
「いい!?ちゃんとしなさいよ!!」
「善処します…」
「…お大事にね」
なんとも間抜けな再会だが、俺と直子の騒がしい日常の始まりだった。