ぴんぽーん!  
「やっほ〜、くにひこ。遊びに来たよ〜!なにやってるの?」  
「あー、掲示板見ながら適当な妄想をしてた。結構実現されちゃってね。かなこは?」  
「いまひまなだけ。ねーねー、どんなモーソーをしていたんだ?エッチなやつ?」  
こいつとは、とても気があってシモネタとかも平気で話せる女だ。  
俺の横に座ってノートパソコンの画面を覗き込むかなこ。  
「そうそう。エロパロ板の下のほうで燦然と輝くこのバイブを入れたままスレみたいのがあって。」  
「へーどれどれ・・・ネタで妄想出していたら職人さんがSSにしてくれるんだ。」  
やだぁー、えっちぃ、うふふっと笑いながら読み進めていくかなこ。  
「わー、すごーい!あれ?でも最近勢いが・・・」  
「そう、そこ。なんか妄想が出きっちゃったみたいな感じでさ。」  
「ふーん。まあ手軽に目の前の女の子がバイブ入れてるとか無難じゃない?」  
「とりあえずありがちだな。」  
ブイィィン ブイィィンと隣で音がする。  
「あれ?ケータイのバイブなってるぞ?」  
「ん?ああ、メールだから、ちょっと待って。」  
彼女は携帯を見て、ちょちょいと返信を書いている。その間にお茶を入れた。  
「ほい、紅茶。」  
|> 一緒に買ったやつ|  
|実は今つけてたりす|  
「ありがと」  
ちらっと見えてしまった。もちろん見るつもりはなかったのだが・・・  
一緒に買った香水でもつけているのだろうか?  
 
「じゃあアナルバイブも同時に入れてるとか。」  
「まだまだ既出レベルだ。」  
またブイィィンと隣で音がしてすぐ消える。どうせまたメールだろう。  
彼女はまたも携帯を見て、返信を書いて送信したようだ。ちらっと見ると  
|> マジで実行して|  
|うん頑張るよ!(^o|  
ぐらいまで見えたんだが、ばれると悪いからやめておこう・・・  
 
「むー、両方の乳首とクリトリスにもローターを装着してる。」  
「その同時5点攻めでも平静を装える。」  
「ほうほう。それが好きな男の子に告白できない勇気のない女の子とか。」  
「その程度の設定では鍛えられたスレの住人には物足りないかもしれない。」  
「じゃ、じゃあ好きな男の子の前で、全部のスイッチを入れて、派手にイクっていうのは?」  
「いいねぇ、そういうシーンを目の前で見れたら、その女の子が好きになっちゃうね」  
「ほ、ほんと?」  
「まあそれぐらいのシチュエーションは、俺も好きだしスレのみんなも喜ぶんじゃないかな?」  
ブイィィィン ブルルルルル ブイィィィン ウインウイン ブイィィィン   
ブルルルルル ブイィィィン ウインウイン ブルルルルル ウインウイン  
これは明らかにケータイじゃないぞ!?一体何が???  
「ね、ねぇ、本当に好きなんだよね、そういうのぉ」  
「ちょ、ちょっとお前どうした?」  
「今、5点攻めされてるのおおおおおお、もうそろそろいっちゃうよ?」  
無理やり抱きつかれた。胸のあたりでぶるぶるした振動が伝わってくる。  
抱きしめて、お尻に手を回すと明らかにバイブのようなものが動いていた。  
「あっ、あっ、も、もう、だめ。こんなの初めて、すごいよっすごいの来ちゃうぅぅぅ!  
乳首いくぅ、中でもいくっ、おしりでもいくう、クリでもいくー!!!  
体のあっちこっちがいきまくってぇ〜、それを見られててぇ〜、  
好きな人に見られながら、いっちゃうのぉおおおおおおおおおお!!!」  
彼女は目をつぶってびくびくびくっっと痙攣すると、そのままくてぇ〜と力が抜けた。  
いっちゃった女の子のいいにおいがする・・・。  
 
彼女が失神している間に悪いと思ったけど携帯を見させてもらう。  
指紋認証だったが彼女の指を勝手に借りた。  
メールを見ると、ずっと前から俺の事が好きだったようだ。  
このスレをチェックしている事を知って、  
女の子の友達と一緒にこういうグッズを買った。  
そして今日は別の予定がキャンセルになり急に実行した。  
で、今こうなっている、っと。  
まあ、こいつと付き合うかあ。結構気が合うし面白いところもあるし。  
ウイイイン ウイイイン ん?メールか?  
「もしフラれたら、あたしが双頭ディルドと電動マッサージ器で  
慰めてやるから、いつでもおいで〜(^ロ^)/」  
このメールは未読に戻して、彼女にケータイを戻すのであった。  
 
[終]  
 

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