カエル♂×トカゲ♀の和姦  
 
とりあえず紹介。  
 
クロッグ:カエル。海洋部隊指令補佐官。  
ハッチ :トカゲ。同部隊第2部隊隊長。  
 
爬虫類苦手な方、獣人属性に当てはまらない、  
と思う方はスルーしてください。  
前置き長いくせにエロ短いですので期待しないように。  
 
 
 
「・・・・申し訳ありません。」  
暗い茂みの中で、俯き言葉少なめに謝る。  
怪我をした右足が心なしか痛みを増した。  
 
その足先には黙々と包帯を巻き、自身の持つ魔術療法の呪文を呟く男がいた。  
 
「・・・接近するなと、全部隊には報告したんだぞ。」  
「・・・。」  
 
―怒っている。  
ここに連れて来られた直前にも、同じように静かに怒りに燃えていた。  
いつも語尾に「ゲロ」をつけた、あの親しみのある口調は微塵もない。  
指揮官の補佐である彼には、今回の任務は特別なものだった。  
海洋部隊の指揮官は高齢のため、次期指揮官の任命時期が迫っている。  
補佐である彼が適任だろうが、何故か有能な隊長格も名乗りを上げていた。  
それには、彼の弱点でもある、一つの原因があった。  
 
皆、彼を「指揮に甘さがある」と言う。  
それは、優しさという言葉には転換されなかった。  
その為、指令補佐でありながら格下の隊長達とハンデができてしまった。  
この作戦はそんな彼を一変させ、なおかつ指揮官への道を開くものだったのに・・・。  
 
あの時、ノイズにより指揮が聞こえなかったと言えば言い訳になる。  
部下を守るためと言っても、口合わせに変わりはない。  
あの艦隊の暴発装置を打てたら・・・そう思って近づいた。  
そうすれば、同時に透明に輝くこの海の景観も守れるだろう・・・・と。  
 
暴発装置は、接近していた私をいとも簡単に吹き飛ばした。  
幸い後方の崖に足を打撲した程度だった。しかしその後の衝撃波による津波が襲い、  
死を覚悟した瞬間、彼により助けられた。  
 
女性隊長という事に反発があった任命直前の議会でも、彼が助てくれた。  
それは彼が私の全責任を負うという事。  
つまり、今回の事件で首を切られるかもしれない。  
私の所為で・・・・。  
 
いつも自分は、恩返しができない。  
それどころか――――。  
 
ふと、頬を暖かく湿った指が触れた。  
その方向には、いつもの彼がいる。  
あの優しい、大きな目をして。  
 
「・・・少し、言い過ぎたゲロ。ごめんな。」  
「え・・・・そんな、私も・・・・。」  
 
いつもの口調に戻って安堵したのか、一気に胸に詰まった物が溢れ出す。  
必死に堪えようとするほど、流れ落ちる涙。  
私はただ、そっと腕を回して胸に抱いてくれた彼に甘える。  
そんな不甲斐ない私を、彼は泣き止むまでジッと抱いていてくれた。  
 
―俺は本当に補佐という座にいてよかったのだろうか・・・。  
この、長年心の奥底に塞ぎこんだ悩みは今、雪のように溶けて消えた。  
 
そうなったのも・・・こいつのおかげだ。  
 
今胸に抱くこの部下・・・否、彼女が居なければ、俺はとうにこの座を降りたかもしれない。  
任命当初、格下の隊長格に罵倒され、胃の痛い日々が多かった。  
指揮官が自分の親戚であるが故に「コネ」と噂さえ流れていた。  
 
「まだ15歳」  
 
そう嘲笑された任命式。  
それが非常に悔しくて、自室で壁を殴り続け、もともとあった傷口が開き出血多量で搬送された。  
血のシミはまだあの壁に残っている。  
それを見るたび、そんな自分が情けなく感じた。  
 
それから3年経ち、俺は彼女・・・ハッチに出会った。  
同い年ながら大人びた精神力、指導力。  
隊長候補生試験もトップで卒業。  
俺は彼女ならいい隊長として指揮ができるだろう・・と思い始めた。  
 
それでも、女性は隊長になることはできないという規律がこの国にはあった。  
その原因は過去に、敵軍に姦淫されて身籠った女性隊長を上司が惨殺したという暗黙の歴史の所為。  
そしてその上司は異質なことに、殺して血まみれになったその隊長を犯した。  
 
俗にいう、「死姦」。  
 
この上司も事件発覚後に上官に首を落とされ、絶命した。  
 
これ以来、断固として女性に昇格制度を施さない。  
俺はどうにかできないかと模索していた。  
しばらくして、俺は彼女が上官の前で、「なぜ女性が隊長になれないのか」聞いていた。  
今話した、その暗黙の事実に加え、セクハラまがいの勧誘で昇格させようとした上官を、  
俺は渾身の力でぶん殴った。  
もちろん、これはクビ同然の行為である。  
しかし。  
 
―俺はどうなってもいい。彼女が隊長になるなら―――。  
この時はまだ、自分の気持ちに気付かなかったのだが。  
 
なりふり構わず総合指令部に駆け込み、説得した。  
自分の首は飛んでも構わない、彼女の腕を見てほしい、と懇願もした。  
「恋仲なのか」と笑われても、即座に否定できるほど説得に尽力していたあの日。  
 
そうして隊長になれた彼女は、立派な指揮をしている。  
上司と部下でなく、もっと身近な関係でありたいと願ったのもこの頃だった。  
 
 
元来、人類が繁栄していたころの姿・・・裸になった2人。  
空は月の光が振り注いで神秘的な光景を醸し出していた。  
 
クロッグはハッチの尻尾を撫でながら、舌を体に這わす。  
長く太いその舌は、じっとりと暖かく、卑猥な感じであった。  
時折漏れる幼い喘ぎ声に、心臓の鼓動も早くなる。  
秘部にたどり着くやいなや、舌を奥まで侵入させる。  
 
「ぁ・・・クロッグ・・・ま・・・っ!」  
「待たないゲロ。」  
 
にちゃにちゃと音を立てる秘部は、次第に潤っていく。  
締めつけたり弛んだり、変則的な動きにを繰り返している。  
 
「クロッグ・・・駄目・・・イきそうだから・・・・。」  
頭を掴み、首を横に振って悶える。  
自慰ではない、本当の性行為で初めて達するのなら、彼と一緒に、と思っていた。  
 
クロッグはそれを察してか、ゆっくり舌を抜き、自身の肉棒を挿入した。  
小さな体にそぐわない、舌より太いその肉棒は、ハッチの膣内にめり込んでいく。  
初めて味わう女性の中に、クロッグは溜息を洩らして身を震わせた。  
 
「っ・・は・・ぁ、なんか変な感じ・・・。」  
「・・・俺もだ。気持ち良すぎておかしくなりそうだゲロ・・・。」  
「私はお腹が張って・・いや、気持ちいいんだけどね・・・。」  
「動いても平気か?」  
 
「・・・ん・・あ・・そうだ。その前に・・・。」  
「?」  
 
「女性の隊長任務期間って・・5年だよね?」  
「え?・・・そう・・だな。」  
「じゃあさ、もし。」  
「うん。」  
「・・・5年経って・・・二人とも経済的に余裕ができたらさ・・。」  
「・・・。」  
 
それ以上、言葉を出さないハッチ。  
だがクロッグには、予測がついた。  
経済的な自立、そして任期満了とともに退職となった時、女性が選ぶ道・・。  
 
―それが、結婚。  
 
この先どちらかが、あるいは二人とも戦禍に巻き込まれて命尽きるかもしれない。  
それでもいつか平和が訪れ、治安もよくなったら幸せな家庭を築こう、と誓い合う二人。  
そして軽くキスを交わし、再び見つめ合った。  
 
クロッグは一度腰を引くと、慎重に奥まで挿れていく。  
ゆっくりとしたストローク。高まる感度。  
それは次第に早く、強くなっていく。  
 
月明かりに照らされた二人の息遣いと体のぶつかり合う音が辺りに響く。  
だがそれを意にも介さず本能のままに没頭する。  
そして迎える、終息の時。  
 
眉間にしわを寄せ、何かに耐えているようなクロッグを見て、ハッチは射精が近い事を悟った。  
開いていた足をクロッグの腰に回し、腕を首に回してしがみつく。  
自身も限界が近かったが、できる事なら一緒に達してみたい。  
そう思っていた。  
「クロ・・・グっ・・はぁ・・・ぃ・・一緒に・・・っ!!」  
「くっ・・ワリ・・・俺もう・・・っ!」  
喉元からグッと声を絞り、ピタッと動きを止める。  
 
「ハ・・・・ッチ・・・・・!!」  
 
そう彼女を呼んだ直後、膣内に大量に飛び出す精液。クロッグは射精の律動に合わせて再度腰を振る。  
吐き出す息と同時に聞こえる、快楽の声。  
「いや・・・ぁ・・・っ―――!!!」  
その様子を目の当たりにし、膣内を熱い液で染め上げられたハッチも声なく達した。  
 
「うっ・・うぐっ・・・・あ、はぁ・・・はぁ・・・っく、ふぅ・・・。」  
 
収まった律動。それでもなお味わいたいと衰えを知らないその性欲の根幹は、膣内で硬さを保っている。  
ハッチは虚ろに空を仰ぎ、初めて感じた『愛の行為』の快楽に浸っていた。  
 
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何度か肌を重ね、いつの間にか眠ってしまった二人を起こした朝日。  
二人は昨晩の行為を思い出して大汗をかいた。無論、恥ずかしさの余りである。  
 
近くの池で体を洗い、身支度を整える。  
ハッチも怪我の具合が良好のようであった。  
歩きながら、ハッチの足の具合を見るクロッグ。  
 
「怪我、良くなったみたいだな。」  
「あ、はい。ありがとうございます補佐官。」  
「あ・・・いや、基地につくまで・・・俺の名前で呼んでくれ。」  
「・・・じゃあ、クロッグひとつお願いしてもいい?」  
「ん?」  
 
手を握り、しっかりと繋ぐ。  
 
「無茶しないでね。私ももうしないから。」  
「・・・ああ、心配するな。」  
 
頬笑みながら、基地への道なき道を歩いて行く2人。  
それは二人がこれから築く道を、作っているかのようだった。  
 
END  
 

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