雪で積もりかけた道を歩く二人組みの人間♂と獣人♀がいた
「もぉ、なんでもっと早く歩けないの?」
「お前の分の荷物も俺が持ってるからだろうが!」
過重ぎみのバックパックを背負いながら歩いている俺。
そして後ろをついてくる犬系獣人のニケ。
ただでさえ重い荷物を背負って雪道を歩いているのに
後ろから彼女の文句が飛んでくる。
肉体だけではなく精神的にもきつい・・。
「ねぇ、足疲れた(´・ω・`)」
「知るかぁ!! ヽ(`Д´)ノ」
こんなやり取りを繰り返しながも俺たちは目的地であるローティック山を目指して歩く。
俺の名前はトガネ 17歳
自分は人間なのだが、まだ幼い頃に犬族獣人に拾われた。
当時のことはほとんど覚えてないのだが話によれば俺がいた町は夜盗に襲われ壊滅したらしい。
そこを訪れた犬族に救われ、彼らの町で育てられた。
俺は自分を拾ってくれた獣人の家庭で暮らしており
後ろから野次を飛ばしているニケはその人の娘だ。
彼女が生まれたのは俺が来たあとだから年齢的に考えると彼女は妹みたいなものだ。
身長は自分より少し低めだが彼女の体格は若干大きい。
村の同世代の女の子たちよりも大きく発育した乳房に安産型の腰つき。
彼女は自分よりも大人びた外見をしてるのだがしょっちゅう子供のように駄々をこねている。
面倒ごとを起こした時に世話するのは俺の役目だった。
そんな俺たちが目の前にある雪山を目指しているのも
彼女が発端だった。
今から二日前
ニケの父は町で唯一の知識人であり医者でもある。
家には外の町から買った本が山積みになっており
「サルでもわかる戦闘魔法入門」とか「不思議なほど当たる占術」等と魔法に関する書物ばかり
しかしながら魔法には動力源となるジェムが必要なうえ一度使用すると消えてしまう。
金銀よりも貴重で高値なため魔法で物事を解決するのはものすごく効率が悪い
首都の最終防衛兵器とか大富豪の贅沢な遊び位にしか使われないくらいだ
この辺りでジェムが採掘されたことはなく通常の市場にも出回ってないので魔法を使う機会はなさそうだ。
とは言っても町で特にすることもなく暇なのでここから数冊の本を読み漁るのが毎日の日課になっていた。
この日も何か読もうと部屋に入ったのだがそこで信じがたい光景を目にした。
ニケが山積みの本の前で床にぺったりと座り込んでおり彼女の手には本が握られている。
「珍しいな、お前が本を読んでいるんだなんて。」
彼女も一応父から教わったおかげで本は読めるのだが自分から進んで読むことはなかった。
感心といよりはいささか不思議だった。
そんな俺に目もくれず彼女はこちらを見ようともしない。
こちらからは彼女の後姿しか見えなず何の本を読んでいるかは分からなかった。
まあ、邪魔しちゃ悪いか。そう思い俺は彼女の近くに落ちていた本を取ろうとした。
「ローティック山に行きたい。」
指先が本に触れた瞬間、彼女の口から出た言葉だった。
「・・町の南にあるローティック山か?」
「うん、そこに行きたい。」
しばしの間俺は考えた
ローティック山はとりわけ特別な山ではない。
鉱山でもないし、また特別な生き物や植物が生息しているわけでもない。
また距離も町からあまり離れておらず日帰りで行ける。
去年の春、花や薬草を摘みに行ったことを思い出した。
しかし今の季節は冬だ。
家の窓からも見えるのだが山には雪が積もっており真っ白だった。
なんで今頃そんなところに・・
「ちょっとその本見せてみろって」
「・・だめ」
「なんでだよ」
「・・・」
ニケは本を抱きしめながら俯いている。
俺は力ずくで本を取り上げようと手を伸ばした。
「ダメ!!」
その瞬間彼女に蹴り飛ばされ床に倒れた。
一瞬何が起きたのか理解できず俺は困惑した。
ニケがここまで攻撃的になるのは初めてだった。
彼女は俺をにらんでおり、何も話そうとしなかった。
俺も蹴られた所が激しく痛み呼吸が出来ず身動きがとれなかった。
どのくらいたったのだろうか・・
しばらくすると彼女の目から涙がこぼれた。
子供のように泣きじゃくるニケ。
「ごめん・・ホントごめん・・」
「どうしても言えないのか?」
「・・ごめん。」
「お父さんにも相談できないのか。」
「出来ない・・」
俺は脇腹を抱えながらゆっくり立ち上がり彼女へ歩み寄った。
ニケの目は涙で赤っぽかったが今まで見たことがないほど真剣な眼差しだった。
下手に断ると彼女は何をするかわからない。
幸い家には冬用の登山装備が置いてある上、父たちは隣の町に行っており数日間は帰ってこないはずだ。
「わかったよ。」
俺はしゃがみ込んで彼女を抱きしめた。
こうして俺たちはローティック山に行くことになった。
冷たい風が顔に吹きつけられ思わず身震いした。防寒服を着込んでいてもこの寒さはきつい。
若干、値の張るものを町の商人から買い取ったのだが寒さを完全に防ぐのは無理のようだ。
吐いた息が凍りつき白くなる。今日はいつもより冷えてるな。
ふと後ろを振り返るとあいかわらずの調子でついてくるニケが見えた。
寒さに堪えてるような様子はなく、むしろ元気いっぱいだった。フサフサした毛並に覆われた獣人に防寒具は必要ないらしく
彼女が身に着けているのは胸と腰を覆うための布だけで家にいるときとほとんど同じような格好だった。
世界が凍りつくようなことにでもならない限り必要はないのだろう。こういうときは彼女たちが羨ましくなる。
そんな俺を見かねたのかニケはニヤニヤしながら早歩きで近くに寄ってくる。
「暖めてあげよっか?兄ちゃん?」
「別にいいって。」
肩に腕をまわし体を寄せてくる。
「そんなに照れなくてもいいじゃん。」
防寒服ごしに彼女の胸が当たる感触がする。うれしいような恥ずかしいような・・
そんな複雑な気持ちになっている俺には構わず、笑っているニケ。
たまに彼女のことが分からなくなることが時折あった。いつもは駄々をこねまわしているのに俺が元気ないときは励ましてくる。
―まるで姉みたいに。
立場がしょっちゅう逆転しているのだが俺が世話をしてる時のほうが多い。俺にとっては妹のように可愛らしい存在だ。
ニケは先ほどのように俺を兄ちゃんと呼ぶことがあるが実際に兄として慕ってくれているのかは分からない。
彼女はどんな風に俺のことを見ているのだろう。
二日前のあの時。
俺はあの本に何が書かれていたのかをずっと考えていた。ニケを豹変させるほどの内容とはいったいどんなものなのか。
たとえば宝の山が眠ってる・・いや、それだったら協力している俺に隠す必要はない。独り占めしたければ一人で行けばいい。
精霊が出没する、とか未確認生物が現れた等と彼女が興味を持ちそうなことを考えていたがどうしても彼女の行動を説明しきれなかった。
予定よりもローティック山のふもとに着くのが遅くなった。日が雲に隠れているためわかりにくいがもう夕方らしい。
「すっかり日が暮れちゃったね」
辺りが暗くなっていき寒さも増す一方だった。ここで野宿するのは厳しい。
「お前が遊んでたからだろ」
「いいじゃん、少しくらい・・」
まあ、山についただけでもよしとするか・・。俺は頭を抱えながらもそう考えることにした。
「さて、これからどうするんだ?」
ニケは一瞬だけ考え込むようにうつむく。
「一緒に来て」
彼女はハッキリとした口調で言った。決心したようだった。
ほとんど夜になった森の中を歩き進むと、白い平坦な広場に出た。
湖だ。雪で積もっているため一見すると白い平地のようだが凍った水面がところどころ見える。
おそらく上を歩けるほど氷は厚くないだろう。
凍った湖の向こう岸をニケは指差した。林に隠れて見えにくいが洞穴が見える。
あそこがニケの目的地なのだろうか。中に何が待ち受けているのか検討がつかなかった。
氷の上を歩くのは危険なため湖を遠回りする。
洞窟のなかは真っ暗でどこまで続いているのか分からなかった。地面がぬかるんで滑りやすいためゆっくりとしたペースで進む。
今手にしているランタンでは二、三メートルくらいの範囲しか明かりを照らせず目の前には永遠と続く深淵の闇が広がっていた。
気のせいだろうか。前方の暗闇の中でなにか光ったような気がした。
「あれなのか。」
スーツケース位の大きさをした木製の箱が山済みに置かれていた。
蓋を開けると板状の金属のようなものがぎっしり詰まっていた。 金塊なのか。
一つ手に取りランタンの明かりに当ててみる。それは金色ではなくもっと深みのある不思議な色で輝いていた。
「これはいったい何なんだ?ニケ。」
「ジェムだよ」
後ろにいたニケが呟いた
少し驚いた。ジェムという名前からして宝石のようなものだと思っていたのだが金属とは。しかし何故こんなところに。それも大量に。
本によればジェムと金は1:4で取引されるらしい。ここにあるジェムは見積もってもおそらく1トンはある。
もしも売り払うことができれば4トン分の金になる計算だ。
「やったじゃないか。これで町が豊かになるぞ。」
俺は突然の喜びでおもわず声を上げる。しかしニケはさっきから暗い顔をしていた。
「そうじゃないの・・。」
ニケの体がこわばって震える。
「なんでだよ。これでお前の好きな服が買えるし
なんなら首都に移って贅沢も出来るんだぜ。」
わからない。ニケはしょっちゅうお金が足りないとつぶやいていた。
首都から仕入れた綺麗な服を集めていて小遣いのほとんどを費やす。
そんな服を着なくてもお前は綺麗なのに、と言っても彼女は聞く耳を持たなかった。
そしてようやく口を開いた
「これはトガネの町から奪われたんだものなの。」
そして彼女は全てのいきさつを話した。
昔、トガネの町は首都の軍事目的で使うためのジェムの精製を請け負い、そのジェムをニケの村の大人たちが狙っていた。
夜中に町を襲ってジェムを強奪したあと火を放って証拠を隠蔽した。
すぐ首都からの調査隊が来たけど村の人たちは嘘の証言をでっち上げた。もちろん役人たちに賄賂も渡した。
かくして村を襲ったのはどこかの野党ということになった。これらの首謀者がニケの父さんだった。
彼女が俺に見せるの硬く拒んだ本。それは噂話を集めたいわゆるゴシップ記事だった
「強奪されたジェムの行方」
「ローティック山の周辺情報」
などの文字が大きく印刷されていた。マイナーな記事だが冒険家やトレジャーハンターはおそらく動く。
雪がとけ春になったら彼らが探しにくるだろう。隠し通すとこはもう無理だった。
「じゃあなんで・・」
俺はかすれる声を振り絞った。
「なんで俺を拾ってくれたりしたんだ。」
この質問にもニケは答えた。
魔法は全ての種族が使えるわけではなく習得できないものもいる。
しかし人間は体力面では他の種族に劣るが魔法を取得しやすく、首都の幹部のほとんどが人間であるのもそのためだ。
父さんはいずれ俺に魔法を習得させ利用するつもりだった。
「真実を隠されてしまう前に、そうなる前に全てを知ってほしかった。」
最後にニケはそう言った。
とにかく何も考えたくなかった。
孤独感、吐き気、頭痛に同時に襲われながらも俺は洞窟の外へ向かって歩いていた。
結局俺は村ぐるみでだまされ、利用されているだけだった。
そう考えると涙が止まらなかった。あふれた涙が頬をつたわり凍る。
町に戻る気なんてなかった。もはや前と同じようにみんなと生活できる自信は無かった。
洞窟からふらついた足取りで出ると外では雪が降っていた。
どこに行けばいいのだろうか。これからどこに・・。
「だめ!そっちは――」
後ろからニケの叫び声が聞こえた。
バリッ と足元でいやな音がした。
―湖が
頭の中をそんな言葉がよぎったがすでに遅く、気がつくと水の中だった
冷たい水が服に染み込み体から温度を奪っていく。
夢中で手足を動かす。だが水面に上がれない。
だんだん意識が空ろいでゆく。
ニケが俺の名前を呼んでいる気がする。
やがて俺は数分まえに洞窟の中で見たのと同じ光景、深淵の闇の中に沈んでいった。
犬族に拾われてから数年たったころだったろうか、よく町の子供たちにからかわれてた。
靴を取られるとか今考えるとしょうもないことで泣いていた。
そんなときいつも励ましてくれたのがニケだった。
―あたしがついててあげる。
当時の自分よりも幼い彼女に後ろからぎゅっと抱きしめられた。
この頃からだった。
自分を支えてくれるニケ。
大切な彼女を守りたいと。
―暖かい、肌に熱を感じる。
気がつくと俺は焚き火の前にいた。
「もう大丈夫だよ。」
すぐ後ろからニケの声が聞こえた。
周りを見回すとここは洞窟の入り口だった。
ニケは密着するように俺の体を抱きしめ、俺を焚き火と挟むような形で暖めていた。
「ほんとうにごめんね・・。」
弱弱しい声でニケはつぶやいた。
「今は少し落ち着いたから大丈夫。」
「そっか。」
先ほどのことを忘れたわけではなかったが、考えようとしても頭がぼんやりしてて出来なかった。
ふと俺は今素肌であることに気がついく。
モフモフとした犬族特有の毛並みの感触とニケのふくよかなやわらかさを感じる。
彼女の体温がじんわり伝わり心地がよかった。焚き火の香りもなんだか落ち着く。
ずぶ濡れになった防寒服は焚き火のそば並べられて・・
ってあれ?下着も?
股の間に目を落とすと自分のアレが見えた。冷水に浸かったせいなのか情けないサイズまでに縮小していた。
あわてて隠そうとしたがニケに抱きしめられている為、もがくことしか出来なかった。
俺のアレを見ながらクスクスと笑うニケ。そんなに笑わなくても・・ (つД`)
恥ずかしさで顔が火照る。多分耳も真っ赤だろう。
「暖まったからもういいよ。」
俺はニケを振りほどこうとしたが強く抱きしめられ動けなかった。
「まだダメだってば。」
「俺だけ裸なんてずるい。」
「あたしも裸だよ(´・ω・`)。」
ニケの体の方に目を落とすと彼女も一糸まとわぬ姿だった。よく見ると彼女の服も干してある。
「大変だったんだからね。トガネを引き上げるの。」
真冬の中を生まれたときの姿で抱き合う俺とニケ。
心臓が止まるかと思うほど鼓動が早くなる。
何を思ったのかニケは俺をマットの上に寝かし
俺の上に覆いかぶさるような感じでヒザをついた。
「あたしからの罪滅ぼしとして・・」
今までのニケとは違った。
俺を見つめる彼女の顔には幼さはなく、成熟した大人の雰囲気が漂う。
「あたしをトガネにあげる。」
ニケの顔が俺の股間のほうに近ずく。
そしてイチモツを口に含んだ。
ニケの口の中は耐え切れないくらい熱く感じた。彼女は舌を使って亀頭を集中的に舐めていた
最初は変化がなく小さいままだったがだんだん熱を帯び始め大きくなる。
それに伴い、寒さで奪われた感触がもどりつつあった。
「ぷはぁ」
やがてニケはくわえきれなくなったのかイチモツを吐き出した。
涎まみれになり血管が太く浮き上がったイチモツが今までにないほど大きく勃起している。
「ふむぅ、結構大きいんだね」
ニケは感心したらしく竿の部分をいじくりまわしている。自分以外の人間のと比べたことがないためよく分からない。
町の男しか知らないランキング表に載ったことがあるが上から何番目だっけ・・。まあ、この際どうでもいいか。
よいしょ、と俺の腰の上に股がる。イチモツは相変わらずニケの股の間で勃起しており、脈拍にあわせて上下するたびにニケのアソコに亀頭が触れる。
彼女もそのことに気がついたらしく竿の動きに合わせて腰を動かしている。
ニケが俺の両手をとり大きな胸に持ってくる。発育を遂げた巨大な乳房は手の平には収まりきらず、指がやわらかな脂肪のなかに埋もれていく。
乳首は乳房と比べて小さめで、親指で先っぽを刺激してやると少し身をよじろいだ
「じゃあそろそろ入れるよ。」
「ああ・・」
手を取り、お互いの手のひらを合わせる。
イチモツの先端を自分の秘部にあてがうと腰を下ろし始めた。
亀頭が彼女の入り口に押し付けられているものの入らない。俺のが大きすぎるのか、それとも彼女のが小さいのか。
焦ったニケは俺の陰茎に手を伸ばし角度を変える。
するとようやく亀頭が割れ目をこじ開けるように入った。
「ふぁ・・あぁぅ」
「うぐっ」
顔には苦悶の表情を浮かべながらもゆっくりと腰を下ろしていく。
彼女の中は熱くてきつく、グチュグチュと音を立てながら肉の襞の中をねじ込むように進んでいく。
三分の二程入ったところで先っぽが奥に当たった感触を感じそれ以上は進めなかった。
息が途切れかけ、肩で呼吸をするニケ。
「大丈夫か、ニケ」
「あうぅ、やっぱり大きすぎるよ。」
ごめん、と心のなかで俺は謝った。
一息ついた後、ニケは腰の動きを再開した。
最初は摩擦が大きくゆっくりした動きだったがストロークを繰り返すたびに愛液が分泌されスムーズになっていく。
やがてピチャピチャと水音が洞窟内で響く。ペースが速くなるにつれて激しく踊るニケの豊満な体。
彼女の体が上下するたびに俺も動きをあわせた。
「あぐううぅう!」
もう我慢できなかった。ズンと腰が打ち付けられたと同時に大量の精液がドプドプと膣中に放出された。
「ふあぁあああ!」
同じように彼女も達したのか、動きが止まったり体をのけぞらせ震えていた。
イチモツが抜け落ち、白濁した液体が秘部から流れでる。
ニケは俺の上に覆いかぶさるように倒れ
行為が終わったあと、ニケはそのまま寝てしまったようだ。目の前で寝息を立てているニケ。
まったく子供みたいに・・。
色んなことが頭を駆け巡っていたが後悔の気持ちはなかった。
山の向こうでは空が明るくなり始めている。昨日とは違い今日は晴れ晴れとした空だった。
これからどうするかべきか。ふと前に読んだ魔法関係の本の内容が頭に浮かんだ。