「うう〜〜〜 パスタパスタ」  
 
今、隠れ家的喫茶店のパスタを求めて全力疾走している私は、大学に通うごく一般的なキラかわ系愛されガール  
強いて違うところをあげるとすれば、妄想性人格障害で心療内科の通院暦があるって事かナー  
名前は水津笑  
 
そんな訳で、隠れ家的お店のある小さな路地にやって来たのだ。  
 
ふと見ると、行く手の7〜8mほど先に一人の獣人が立っていた。  
 
赤茶けた毛の熊の男の子だ  
私が以前に通っていた中学校の制服をきているところを見ると、おそらく男子中学生である事が推測できる  
肩幅の広いがっしりした熊の子らしい体格で、身長は165センチの私よりちょっとだけ低い。  
右手に持った紙切れを覗き込みながら、キョロキョロと辺りを見渡している。  
 
間違いない、強姦魔だ。  
 
健全な男子中学生が、人通りの少ない小さな路地をうろついている理由なんか無いはずだもの。  
理屈に合わない事をしなければいけないのは、真っ当ではない理由があるからに違いない。  
たぶん、思春期の旺盛な性欲を持て余しての凶行なんだろう、辺りを見渡す彼の眼は、獲物を探す獣そのもの。  
 
そう思っていると、突然彼は私の方に振り向いて、軽くお辞儀をして駆け寄ってきたのだ…!  
 
「すいませーん、ちょっと道を教えてもらえませんか?」  
 
彼はまだ声変わりも迎えていない柔らかな声でそういうと、さっき見ていた紙切れを差し出してきた。  
見ると、どうやら隠れ家的喫茶店のホームページをプリントアウトした物らしい、店の外観と簡単な地図が書かれている。  
 
獲物を油断させる為に、道に迷った風を装ってる。  
これは間違いなく常習犯だ。  
私が正体に気がついた事に気づかれてしまえば、少年とはいえ獣人にか弱いキラかわ系愛されガール  
が抵抗できる訳は無い。  
おとなしく道案内をしつつ、隙をうかがって逃げる事にした。  
 
 
「よかったのかなホイホイついてきて? 私はショタだってかまわないで食べちゃう人間なのよ」  
 
さり気なくけん制しつつ、少年の様子を探る。  
少年は、なんだか微妙な顔をしてはぁと言っただけだった。  
けん制にも全く動じた様子が無い、手強い。  
 
 
早足で路地を進む私の後ろを、少年はぴったりとついてくる。  
隠れ家的喫茶店までは約500m、つまり500mのどこかで私をレイプする為に襲い掛かってくるって事だ。  
悪い事に、隠れ家的喫茶店のある隠れ家的路地だけあって人通りは全く無い。  
 
ここで問題、どうやってこの少年から逃げるか  
 
3択―――1つだけ選びなさい  
 
答え@愛され上手の私は突如脱出のアイデアが閃く  
答えAスピリチュアルなイケメンがきて助けてくれる  
答えBレイプされる。 現実は非情である。  
   
私がマルをつけたいのはAだから、きっとそうなるに違いない、間違いない。  
 
しかし、そうなると昨日買ったフワかわ系フルーツカラースプリングコートで来るべきだったか。  
髪はばっちりフワもてカールだから問題ないとして、メイクも気合を入れて小悪魔系で決めるべきだったかもしれない。  
 
……なんて事を考えている間に400mくらい進んでしまった。  
 
本格的にヤバい。  
残り約100m、いつ襲い掛かってきてもおかしくない状況だというのに、一向にスピリチュアルなイケメンが現る気配は無いなぜだろう?  
そして、後ろで笑点のテーマが鳴っているのはなぜだろう?  
 
「あ、大河君? 『猫科は私に近寄るなァァーーー!!』だって。 レクイエム? いや、アレルギー」  
 
後ろから聞えてきた楽しげな声に、少年を刺激しないようにゆっくりと振り返る。  
恐ろしい事に、少年は何者かと通話しているようだ。  
何者か―――強姦魔の知り合いは強姦魔、わかりきった事である。  
つまりは、仲間を呼んで輪姦しようとしているのだ。  
 
答え−B 答えB 答えB  
 
事は一刻を争う、もうスピリチュアルなイケメンなんて待ってる場合じゃない。  
攻撃こそ最大の防御―――少年の仲間が来る前に、少年が油断している今の内にこちらから打って出るのだ。  
恋愛の達人である私の経験によると、男は一回射精すると妙に落ち着くものである。  
いくらリビドー垂れ流しの思春期少年でも、2〜3回も出せばレイプしようなどと言う気持ちもなくなるはず。  
 
少年は電話に夢中らしく、あさっての方向を向いて能天気に笑っている。  
今しかない。  
 
左足を軸に体をすばやく反転させ、少年のほうに向き直る。  
そのまま前に大きく一歩踏み出し、反射的にこちらに向き直った少年の腰の辺りめがけて胸から体当たり。  
少年がバランスを崩してウワーだかアッーーーーだかよくわからない悲鳴をあげるのと同時に、両足の膝の裏を抱え込むようにして引き倒した。  
 
膝裏をつかんだまま、何が起きたかわからないとでも言いた気な呆けた表情で尻餅をついている少年の両足を開き、上半身をねじ込んでこんで股間に胸を押し付けてやる。  
反射的に閉じようとする太股をこの豊満な美乳でブロックしつつ、左手でベルトを外し、右手で制服ズボンとトランクスを一緒に引き摺り下ろした。  
 
 
さぁ、エロスの時間だ。  
 
 
まずは品定め、ぷるんとこぼれ出たブツを確認する。  
皮に包まれた先端から春色ピンクの亀頭が微かに顔を出している可愛らしいモノだが、サイズ的にはなかなか………将来有望な一品だ。  
 
私の視線に気がついたらしく、少年は大慌てでトランクスとズボンを引き上げようとしている。  
強姦常習犯の癖に、なかなか初々しい反応である。  
もう少し見ていたい気もするけれど、いつ少年の仲間がやってくるかわからないから、手早く済ましてしまおう。  
 
Yシャツの裾から両手を差し込んで、脇腹に沿って毛皮を逆立てるようにゆっくりと撫で上げる。  
少年の赤茶けた毛皮はなかなか手触りが良く、サラサラふわふわした柔らかな毛が指に絡んで流れていく感触が気持ちいい。  
少年がくすぐったさに体を捩った隙に、右手でズボンとトランクスを更に引き下ろし、左手はそのまま脇腹から脇の下まで撫で上げる。  
 
少年はたまらず私の左手を制服の上から両手で押さえつけて止めようとしているが、その行動は予測済み。  
無防備になった股間に右手を伸ばし、本命を文字通り手中に収めた。  
 
「あっ!?」  
 
少年の唇から、掠れた小さな声が零れた。  
それは驚きか、恥らいか………はたまた、もっと別の何かか。  
まぁ、そのどれだとしても私には関係ないし、問題も無い。  
 

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