こんばんは。シベリアンハスキーです。名前は……もうあります。  
目の前で、ただいま僕はご主人様に抱きつかれています。見た目は20代半ばぐらいかな。女性です。  
顔もスタイルもなかなか良いと思うんですけど。  
今日もなんだかご機嫌斜めみたい、帰ってきたとおもって顔を向けると急に僕の横にしゃがみ込んで抱きつかれてしまいました。  
あ。やめてください、そんなに強くぎゅっとしないで……。  
 
「あー悔しい!あんなのと半年付き合ってたなんて!」  
 
ああ、またですか……。そうですか。そういうことだったんですね。  
 
付き合って別れた男は星の数……明日で三十路のご主人様は自暴自棄になっている…みたいです。  
そんなときは3年まえに拾ったハスキー……つまり僕をモフモフして気を紛らわしていらっやる。  
僕の毛は自慢ほどじゃないけど普通の犬並よりは柔らかいと思います。シャンプーも大好きですし。  
ご主人様に抱きつかれるように入念に……。洗われてます。  
 
「全く側に居てくれて可愛いのはお前だけだよ」  
『そう、だね』  
けれど、その声はウォンという鳴き声にしか聞こえないんだろうなぁ。  
 
ああ。女の人のいい香り。においは人間の雌も犬の雌も変わらない……。  
そういえば、発情期って何時だったけ?あれ  
 
あっ、ヤベ。むくむくーって、ちょ、僕。  
 
犬ですので。人間とは少し違うペニスが……その……立っちゃっています。  
あっ、ダメですよご主人様、見ないでくださいよ……。犬でも恥ずかしいところは恥ずかしいんですから。  
僕はかなり変態のようです。敬う対象のはずのご主人様のにおいを嗅ぐだけで興奮するなんて。  
もっ、もちろんイヌの雌の子だって大好きです。体格差萌えです!、ってそんなの関係ねーっ  
 
唾をゴクリと飲み込んだご主人様の顔、少し顔が赤くなってて、凄く色っぽいですね……。  
犯していいですか?いいですよね?確認なしでも、いいですよね?……っておいおい。  
僕の体温が上がり、理性と野性の狭間で揺れ動く心の中、舌を出してハァハァしていると、  
 
「す、凄い。彼奴のより……大きい、ね……気持ちよさそう……。」  
「べ、別にいいよね?だれも見て無いし……いいよね?」  
 
なんて言ってますけど、マジでいいんすか?犬、ナメめてません?後々ひぃひぃ言ったって……知りませんよ?マジで。  
聞こえるわけない買い言葉を目で訴えつつも……目の前のご主人様の痴態に目が釘付けになってます。  
周りを見回してカーテンがきっちり引いてあることを確認すると  
ゆっくりと事務服のスカートのホックを外して、おろして、するすると……わぁ。今日は紫パンティ、ってあれ?これは、まさか  
そんな紫パンちゃんをゆっくり脱がしてゆきますと、ご主人様の……が現れます。  
少し控えめに生えた毛とか、僕はとても好みです。たまに風呂上がりの彼女といったら、下着のままで僕の事を抱きついてくるものですから  
そのあとの処理が大変ですよ。ええ。  
 
ってそれはさておき、いよいよ無防備になってしまった下半身ですのでやることは一つです  
僕は頭をかがめて、ご主人様のソコをなめることにしました。  
 
「や、え、ちょっと……あっ、わ、わた、なんにも、いって、おすわっ、あっ、やぁっ」  
 
ミルクを嘗めるようにすくい上げて嘗めます。嘗めまくります。両手が使えませんから当たり前ですね。  
ご主人様は両手で僕の頭を押しのけようとしてますが、所詮人間ですので叶うはずがありません。  
よだれをべったりとつけながら僕はご主人様の下腹部を余すところ無くなめあげます。ハァハァ。  
 
いやらしすぎるぜ、お嬢ちゃん、おまたのお汁が垂れてきてるぜ、ヒヒッ。超うめーww  
って、イカンイカン。今はご主人様を満足させるのが最優先事項ですよね?先生。ハハハ。  
 
ご主人様のはなんだか犬の女の子より少しユルいので、そのまま突撃してみようと思います。  
僕は飛びかかる要領で両胸へ前足を付け、力を入れると。そこは柔らかくて、ぷにぷにしていて、  
乳の形は僕の脚を乗せた位置を中心にくぼんでしまって、あっさりご主人様は倒れ込んでしまいました。  
そのまま僕のペニスを挿入します。  
 
「や、やめってっ……あああっやああああああああっ」  
 
あら……一発で入っちゃいましたね。ハァハァ。  
 
あとは簡単……なのですが……あれ。体がっ……。やべっ、今夜って三日月でしたっけ?カーテン被っててわかんないけど  
この内側からこみ上げるこれって、ご、ご主人……さま……  
 
僕は無意識にご主人様の顔、特に目を中心になめ回していました。そうすれば、ご主人様に見られないと思ったから。  
 
ゴキリ、ゴキリ、と内面から筋肉と骨が盛り上がって、体積全体が増えていきます。  
僕の首から下が、徐々に……太く。  
基本的に大型犬ですから筋肉はついている方ですけど、そういうわけではありません。  
体の骨格が、その……。  
 
肉球の先っぽがぐんぐん伸びていき、爪の方の鋭さが緩やかに。  
両腕は間接が左右にも動かせるように、両肩の位置も変化していきます。  
胴の胸の筋肉は盛り上がり、山と谷のようなものができてきました。  
 
もちろんペニスだって……ごめんなさい、ご主人様にはかなーりキツいかも。  
 
こうして、僕の本当の姿は、ご主人様、いや彼女の目の前に晒されてしまいました。  
 
舌を彼女の顔から離し、様子を見ます……ご主人様は、ゆっくり目を開きました。  
変わらない、僕の顔。 でも、少し位置が違いますね。  
ご主人様はゆっくりと僕の首のあたりを見ています。  
……そこには、たぶん、毛むくじゃらの人間の男の体がみえているのでしょう。  
もちろん、つながったまま。  
 
ご主人様はビクッと体をふるわせて、声を短く上げました。  
 
「ずっと待ってましたよ。ご主人様」  
僕は、つながったまま、優しく言った……つもりです。  
とはいっても、僕は人間で言えばもう30代半ば。僕の脳内イメージとは違い、深く、落ち着いた男の声がしました  
映画の男性俳優の声ににてました。  
 
しばし僕の顔を見つつご主人様は沈黙していましたので、僕はどう声をかけようかと考えていると  
「ヴォル、なんで……なんなの、この姿……」  
ご主人様は、僕の名前をそう呼んで、恐る恐る聞いてきました。  
 
眉をこめかみに寄せつつ、僕は、静かに言いました。  
「犬を被ってたのです。僕は犬人のようです……生まれてからこの姿になるのは初めてです」  
「こんなの、漫画や映画でしか見たことないわよ……」  
「で、しょうね。ハハ」  
「……でも、ヴォルのにおいがする……。シャンプーの」  
「獣臭いのは嫌いでしょう?」  
「イヤじゃないよ……ヴォルのだったら」  
「えっ?」  
 
意外な返答に、僕は声をあげていました。  
 
「ヴォルは優しくて、私の言うことを聞いてくれて、タフで……最高のパートナーよ」  
「あ、有り難うございます」  
「ヴォルが人間の男になってたら。私絶対結婚してる」  
「……いや、僕は、犬ですから」  
「今でもいい男じゃない……誰よりも逞しいし」  
そういって僕の胸の毛をクルクルとかき回すものですから、僕のペニスが一回り大きくなってしまったじゃないですか。  
「あっ……大きくなってる」  
すぐにご主人様にはばれてしまって。僕はつい  
「すっ、済みません……」  
と謝ってしまいまして。ご主人様はくすくすと笑ってました。  
 
「いいよ、ヴォル。ちょうど私も男日照りだったの……思いっきり。シテ」  
思いもかけない言葉……僕の3年間想い続けた、願い。  
 
「あ……はい、でも、動いたらまた痛いと思います。今でも、ちょっと、キツイですし……」  
「んっ、そうね。でも、大きいのは、嫌いじゃない」  
「痛がるご主人様は見たくありません。ですから、ゆっくりとならしていきましょう」  
「ヴォル……貴方……。ま、いいわ。お願い」  
「かしこまりました」  
 
今形になりました。最高に嬉しいです。  
 
そのあとは、舌責めを体に一通りしたあと、耳を甘噛みしてあげつつ乳責め、  
次に1度目のグラインドから射精へと参ります。  
といっても1度目の射精はカウパー液……すなわち先走り液ですね。  
人型になってもペニスは犬型ですから。  
 
ご主人様はもう喘ぎ声上げっぱなしで、めっさ可愛いです……ああっ、だめだ。もっと突きたい!  
……のですが、我慢ができませんでした。ごめんなさい。  
ギリギリまで粘ってご主人様と一緒にイキました。ドクドクと……やや長めの射精をさせていただきました。  
ご主人様は顔を横にして、荒い息をしています。  
 
「ヴォル。まだ堅くなってるけど……なに、これ」  
「犬の射精は一回では終わりません。というか、さっきのに性子ないんで、動きますね」  
「あ、うぇ、ちょ、ちょっとま……ああっ。なっ、入り口がゴリゴリって、ちょ、まってっ!」  
 
んなもんまてませんがな。僕は聖人じゃないんですよ  
 
僕は体を動かしながら主人様の口の中を犯すことにしました。  
犬と人間でのキスはちょっと難しいようなので、舌で口をこじ開けてそこから顔を横へずらします。  
ちょうど重なり合うように斜めにするんです。  
これは僕も初めてやってみたことだから、良くできたか心配だったけどご主人様と舌が絡み合ってとってもエロかったです。  
……ガツンガツンと突いてると、痛そうなのか、気持ちよさそうなのか、真っ赤になったご主人様の目頭に水たまりができました。  
僕は、涙なんて出せないけど、少し動かし方を変えて、彼女の負担にならないようにと、色々動かしました。  
もう、考えてる余裕はなかったけど、一生懸命、ご主人様のために……突きます。  
 
それに答えてくれるかのように、ご主人様が僕の名前を呼んでくれています。  
僕はそれに応えるように突きます……。  
 
「ヴォルっ、いっ、イクから、イッちゃうから、ね?」  
「はい、一緒に……」  
「あっ、ああっ、やっ……ああ」  
 
そのあと、ご主人様の鳴き声が一際大きくなると、僕もそれに応えようと、吠えながら、射精しました……。  
もう、ご主人様のおなかを、壊しちゃうぐらいに。アハハ……  
 
 
 
ああ……もう死んでいいや。  
 
 
 
 
ありがとう……ご主人様。  
 
 
…………………………………………  
………………………………  
……………………  
……………  
………  
 
 
 
ん……ん〜?  
 
 
 
 
んぁ?まぶしい……  
 
 
あれ……。これは、朝っすか?  
 
 
ここは、カーペットの上ですね。  
 
体は……元の犬に戻っていました。  
どうやら僕は……夢を……アハハ…  
 
 
 
 
……とおもったら。僕の体に抱きついた。ご主人様がいました。  
 
しかも……この、体のまわりについたガビガビしたものって……。  
 
ほんもの…?  
 
現実……。  
 
 
ブェックシ!  
 
あら、くしゃみ。僕のくしゃみです。  
ああ、そうだ。ご主人様も風邪引いちゃう。  
 
僕はご主人様の頬をなめあげ、起こすことにしました。  
 
 
……また。あの姿になれるかな?  
赤ちゃんは……できるのかな?  
 
いろんな疑問と不安と期待が、僕の頭の中でぐるぐる回ってます。  
 
 
[了]  
 
 
 
 
「おまけ」 
 
※ヴォルの犬の豆知識  
犬の発情期は雌が1年に2度、雄は不定期です。  
雄は雌が発情期になると、そのにおいに反応します。  
僕の場合は人間にも発情してしまいますので、ご主人様のにおい(フェロモン)に釣られて発情してしまったようです。  
……ということはもうすでに感じてた?え、もふもふは何時もしてたんですが、もしかしれ毛フェチっすか?  
 
ちなみに犬同士のセックスの姿勢もかなり異なりますのでご注意ください。  
あくまでも僕は対人間用の姿勢をしたので。  
詳しくはググってみるとおもしろいかもしれませんね。  
 
 
それでは。ヴォルでした。  

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