投下させていただきます。  
 
前編があるのですが、  
http://www7.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/266.html  
 
キモイ成分が低くなったので、こっちに投下いたします。  
 
ジャンル ラブラブドッキング  
キモウト度  低 社会の迷惑にはなりません。犯罪行為も有りません。  
      兄を軽く困らせる程度ですが、それもいちゃつきの一種。  
修羅場 無し そもそも二人きりで家の中だけ。有るように見えるところも  
      いちゃついているだけです。  
糖度  最高 甘さで頭が馬鹿になります。疲れているときでないとこの甘さはつらいでしょう  
変態度 低  普通のSEXのみ。 アナルプレイすら有りません パイズリちょっとだけ。  
グロ、流血  無し ラブジュースはあふれても、血は破瓜の血すら流れません。  
総評  お砂糖ファンタジーです。お花畑でじゃれあう二人です。  
 
 
 
「兄ーさん!」  
 深夜1時、ご機嫌な声で俺を呼ぶのは、妹の美緒だ。  
「論文大変ですね?」  
 ドアを開けて入ってきた美緒は、盆にのったコーヒーカップとポットを持っていた。  
「優しい妹を持つと癒されるな」  
 礼を言って、カップを傾ける。  
英作文を続けて加熱した頭が、美緒の入れたコーヒーの優しい苦さで冷めていった。  
「ふふ、じゃあ、ご褒美下さい」  
「オーケーオーケー、美緒は優しくて美人で良い子だ」  
 そういって美緒の頭を優しく撫でた。美緒が目を細めて喜ぶ姿は、気品のある猫を思い起こさせる。  
「さ、美緒はもう寝ろ。一時半だ」  
 くるりとPCのモニターに向いて、気を取り直す。  
「兄さん、私、もう少しご褒美が欲しいです」  
 その言葉に俺は美緒の方に振り返った。  
「うん? もっと撫でて欲しいのか?」  
 だがその言葉に美緒は首を振った。そして目を閉じ、ほんの少し唇を突き出す。  
俺の胸がちくりと痛んだ。妹との男女関係。近親相姦。  
きっかけは妹の強引な方法だとしても、それから関係を続けているのは俺の責任だ。  
だけど、美緒はとても明るく優しくなった。花が咲いた様とはこのことだった。  
世間では悪いことなのだろうけど、今の俺にはすぐに止めればいいとも思えない。結局ずるずると関係を続けてしまっていた。  
 妹の細い腰を抱き寄せ、唇を重ねる。美緒の口から漂うコーヒーの芳香が鼻をついた。  
同時に舌が俺の口に入り込んで、口中をなめ回し、俺の唾液を喉を鳴らして飲み込んでいく。  
俺も美緒の甘い舌をつつき、なめ回して、吸った。  
 気がつくと美緒が、座っている俺の膝に自らの股間をすりつけている。  
論文作成のために、しばらく美緒としていないことに思い当たり、かわいそうにと思った。  
そこで美緒のパンツの中に手を潜らせて、秘所に指を這わせ、ゆっくりとすり上げる。  
ひたすらに俺の舌を吸っていた美緒が、体を一つ小さく震わせた。  
ぬるつく美緒の肉がひたすら可愛く愛しくて、丁寧にゆっくりとじらすように指を動かすと、美緒がキスを忘れて口を離し、俺に渾身の力  
 
でしがみついた。  
 関係を始めて以降、美緒の思いと俺の性衝動が、美緒の体を急速に大人のものへと開発していっていたのは間違いのないことだ  
クリトリスと思われる固まりを大事に小さくこすり、そのまま指を滑らせて膣口を撫でる。  
「……兄さん、欲しい」  
「駄目。やっちゃったら論文書けなくなる」  
 顔を赤くしながら口をふくらませる妹は、可愛く妖艶だった。  
「ひどい。指だけじゃ嫌です。中で出して欲しいし、胸も……」  
「今日は我慢な。その代わり、埋め合わせするから」  
「……うー。じゃあ、論文終わったら一日私の言うこと聞いてくださいよ」  
「約束するよ。……だけど痛いのとか汚いのはかんべんな」  
 こくりとうなずく美緒が愛しくなって、指をそろそろと穴の中に入れて中を優しくひっかく。  
 そうすると妹は体を小刻みに震わせながら俺の肩に歯をたてた。背中にまわされた手も爪が食い込んでいる。  
 入ってくるべきものが入らない恨みなのか、美緒の肉は俺の指を痛いほど食いしめ、熱い液を浴びせてくる。  
やがて美緒は体を大きくひと跳ねさせてから、脱力させた体を俺にもたせかけてきた。  
 
 三日後、俺は教授に修正を受けたところを直し、ようやく許可をもらって論文を投稿した。  
ふらつく頭を抑えながら郵便局から家にたどり着き、這うようにして自室に戻る。  
着替えもしないでベッド入り、至福の爆睡タイムにすぐ突入した。  
 
 
「……さん、兄さん、兄さん」  
「ん……今、何時?」  
夢も見ずに眠り、揺さぶられて起きた。  
「朝の10時ですよ。それより兄さん、約束を」  
「約束? ……なんだっけ?」  
 まぶしい日差しに開けたばかりの目を細めながら声の方をみる。  
 美緒が俺の腰にのって、頬をふくらませていた。  
「むうー、兄さん、ひどい! 論文が終わったら一日私の言うことを聞くって」  
「ああ、そうだったな。……んで、何をすればいい?」  
 美緒の言葉で約束を思い出すが、今ひとつ頭が回らない。  
「そうですね、……まずは私の中に出してください」  
 そういって美緒が体を動かすと、下半身に快い刺激が走り、勃起した肉棒の根本に達してあっけなく噴出した。  
思わず手に触れる柔らかな肉にしがみつき、腰をつきあげる。  
それは美緒の尻だった。  
嬉しそうな顔で頬を染めながら、腰を落とした美緒が、自分の腹を愛おしそうにさすった。  
絞るように蜜壺が蠢き、肉棒が長々と拍動して精を吐きだし続ける。  
「……くっ」  
 目から星が飛び腰から力が抜け落ち、頭がベッドに倒れ込む。  
「兄さん、いっぱい出ましたね。そんなに気持ちよかったですか? 」  
 その言葉で遠のく意識に逆らって目を開け、状況を確かめる。  
にこにこと上機嫌の美緒が俺の腰にのっていた。服は着ている。  
ロングスカートも履いているのだが、しかし俺の肉棒は美緒に包まれている感触があった。  
スカートをちらりとめくる。  
「兄さんのおちんちんが朝立ちして苦しそうだったから、私の中で慰めてあげました」  
 スカートの下には、剥かれた俺の下半身と下着がない美緒の下半身があった。  
 美緒が幸福そうな顔で、もう一度下腹部をなでる。  
あきれた俺は、肉棒を抜いて体を起こそうとしたが、上になった美緒が肩に手をかけて俺をベッドに押し倒した。  
そして顔を近づけ、俺を睨む。  
「兄さん、一日私の言うことを聞くって約束しましたよね?」  
「覚えているけど、まずはこの体勢を……」  
「私決めました。兄さんは今日一日、おちんちんを私の中にずっと入れておいてください」  
「は?」  
 美緒の言うことが理解できず、呆ける。  
「……兄さんは私からおちんちん、抜いてはダメです」  
「はあ? ……小便とかどうするんだ? そもそも食事とか風呂とか、おまえのトイレとかどうするんだよ?」  
「ほんとうは兄さんのおしっこなら、私の中で受けても良いんですけど、それじゃ兄さんが嫌ですよね?」  
 何か大変にずれたところで、眉を寄せて俺を案じている妹をみて、俺は頭を抱えた。  
美緒は決して馬鹿ではない。むしろ頭は非常によいのだが、感性は斜め上のような気がする。  
「そんなこと、できるかい!」  
「仕方がないですね。トイレの時は例外としましょう。しかしそれ以外の時は、私の中に」   
「ちょっと待て!」  
「もう決めました。兄さん、なんでも言うことを聞くって言ったじゃないですか。それに痛くも汚くもないですよ」  
 美緒が絶対に引かないって顔で宣言した。こうなると、こいつは手強かった。  
美緒は我を張るってタイプではないが、しかし何かの妹的に決めたことは、やり通すところがあった。  
「あのなぁ! 繋がっているところを親父達に見られたらどうするんだ?   
親父達だけじゃない、宅配便や郵便屋とか来たらどうするんだ?」   
「大丈夫です、兄さん。父さん達は今日はおばさん家の法要で泊まるそうですよ。それに」  
 そういうと美緒はスカートをつまむ。  
「一番長くて色も濃いスカートです。これならすぐにはわかりません」  
 美緒のやる気に俺はがっくりとベッドに倒れ込み天井を見上げる。  
 
「兄さんは私の中にいつでも出してくれればいいんです。  
それに長い時間つながれば、私のここも兄さんのおちんちんに良くなじむと思うんですよね。  
私の体が兄さん専用になるみたいで嬉しいじゃないですか」  
 下腹部をさすりつつ、美緒はなにか間違っているような事を言ってにこにこと笑った。  
「食事はどうするんだ?」  
「準備はばっちりです。作って冷蔵庫に入れてますから後は電子レンジで温めればいいだけです。  
 兄さんは……ほらバックという体勢で私に入れてれば良いですし、食べるときは、私を膝の上にのせればいいです」  
「……なあ、ひょっとして、すごい用意周到に計画した?」  
「えへへへぇ、でもこれって究極の二人きりですし、私も兄さんに入れられながら抱かれて一日過ごせるし。  
やっぱりただの二人きりではつまらないわけで……あっ」  
 なんか頬を染めて照れ笑いをしていた美緒が突然尻を押さえ、何かを確かめる。  
 そして俺の両手を持つと、自らの胸に押しつけた。  
「……あはっ、兄さんがまた元気になりました。ダメですよ、萎えたら抜けちゃうじゃないですか」  
「くっ……お、男の悲しいサガを利用するんじゃない……」  
「兄さん、朝のフレッシュミルクはいかがですか」  
 俺の抗議をさらりと流すと、美緒は流し目をよこしながら、上半身の服を脱いで体を倒すと、綺麗な胸を俺の胸板におしつける。  
 温かく柔らかい重みの中で気持ちよい堅さの先端が俺を突っつき、微弱な快感が走り抜ける。  
 美緒が唇を重ね、俺の舌をむさぼった。  
 みなぎってきた己の下半身に、もやつくような感覚が戻ってくる。  
 いいように翻弄する美緒に、せめての復讐とばかり、美緒の尻を手で固定すると、腰を強弱とひねりをつけてリズミカルに打ち込んだ。  
 すぐに美緒の舌が止まりはじめ、美緒に俺の肩を強くつかまれる。  
「……いいさ。美緒につきあってやる。でも、美緒がいきすぎて気を失ったら、抜くからな」  
「そ、そんな。あぁぁぁぁ、だめぇぇぇ、抜くのはだめぇぇぇ」  
「無駄無駄、美緒は感じやすいからな。ほら、我慢せずいってしまえ」  
 体を起こして対面座位の格好になり、美緒の腰を固定して打ち込みながら、両の乳房を思う存分舌でなぶる。  
美緒のいい匂いに包まれて安心する自分を感じた。  
 美緒の体が細かく震えはじめる。一回出した俺はまだ余裕があったので、美緒の奥のざらついたところを先端でこすった。  
「あはぁぁぁぁぁ、いくいくいくぅぅぅぅぅ」  
 突然美緒が痛いぐらいに力を入れて抱きつく。同時に股間が生温かい感触が広がり、俺のものが痛いほど絞られる。  
 美緒の締め付けによってこみ上げる快感に耐えながら、尻を抱えて何度も打ち込んでいく。  
「あああああああはぁぁ、だめぇぇぇぇぇぇ」」  
 美緒ががくがくと不規則に震えながら俺の頭を渾身の力で胸に押しつける。  
耐えきれなくなって、暴発するかのような勢いで美緒の中に放った。  
 
 やがて美緒が脱力してベッドに倒れ込んだ。  
 俺は荒い息をつきながら、美緒から体を離そうとして、腰に巻き付いた足に邪魔された。  
「……美緒?」  
「はぁはぁはぁはぁ、……ダ……メ……で……す、……抜かないって……約束」  
 かくして、馬鹿な兄妹の、馬鹿な対決が始まった。  
 
「朝食はサンドイッチか」  
 美緒の手でラップに包まれた皿が冷蔵庫から取り出される。開けた冷蔵庫から流れ出した冷気を足に感じた。  
 美緒の言葉通り、俺達は後背位でつながっている。いつもの光景なのに、なにか非常に倒錯感があった。  
 そういう体勢なので、俺は家事をする美緒にひょこひょことついて回るしかできない。  
 抜けそうになると美緒がぴたりと止まり、奥まで入れるように催促した。  
「なあ、美緒、変な姿勢で腰が痛くないか?」  
「すぐに終わりますから大丈夫です」  
 美緒が皿を置き、コーヒーカップを並べる。さすがに今日はインスタントコーヒーにしたみたいだった。  
 カップにポットから湯を注いで、できあがり。  
 それを確認して、俺はスカートめくる。  
「ひゃう!」  
 眼下に白い魅力的な丸いおしり。手を置くとひんやりとしたまろみを感じる。  
「ににに、兄さん! 何してるんですか!」  
 美緒が体をねじって、焦った顔でスカートを下ろそうとしてくる。  
「いや、なんかさ、美緒のおしりが可愛かったからさ、これが今は俺のものなんだなって思ったりしたわけで……」  
 今の俺は単なるお尻スキーになりはてていたが、もともと美緒が一日中つながっていたいなどと言わなければ、  
美緒のかぶりつきたくなる尻を零距離で抱えるなんてこともなかったりしたわけで……。  
 気がつくと、美緒が真っ赤な顔をして黙り込んでいた。  
「……どうした?」  
「お、お尻も兄さんのものですけど……そ、そのあんまりじろじろ……みないで下さい。ほ、ほらサンドイッチ食べましょう、兄さん!」  
 見事なバカップル兄妹だと俺は実感した。きっとブラックコーヒーを飲んでも虫歯になれるだろう。  
 
 
「はい。兄さん、あーん」  
 今の俺達は、食卓の椅子の上で対面座位。  
 俺は素直に口を開けると、はむっとサンドイッチをくわえる。それを見た美緒がとても嬉しそうで、そして可愛くて美しい笑顔を作る。  
女なのだなと思う。こんな関係になる前は、仏頂面の妹しか見ていなかった。女だという認識すら普段はなかった。女ではなく妹だった。  
 
……女であることを知るべきではなかったのだろうが。  
「おいしいですか?」  
「ああ、うまい。……お前はほんといい女だよ」  
 美味なサンドイッチを頬張りながら、妹を自分の逸物で貫く変態兄が言えた義理では全くないのだが、  
美緒は何がどう間違ってしまったのだろうかと心の中でため息をついた。  
「じゃあ、私も頂きます」  
「うん……え?」  
 美緒が俺のくわえたサンドイッチの反対側をくわえた。  
そのまま美緒はもぐもぐと食べ進み、顔が接近して、……唇が重なる。かみ砕かれたサンドイッチが唾液と共に送り込まれ、  
入り込んできた舌と絡まり、息苦しくなった俺はサンドイッチを飲み下す。  
しかし美緒の口は離れず、俺の口に残るサンドイッチを舌でこそげおとして、俺の唾液ごと飲み下していく。  
そのみだらな舌使いに、俺の肉棒が硬さをまし、俺は出したくなって腰を使い始める。  
「あん、兄さん……」  
「美緒が白くておしいそうだから、サンドイッチと間違っちゃった」  
 自分でも最高に馬鹿なセリフだと思うが、たぎってしまったのだから仕方がない。  
美緒をテーブルにのせて押し倒し、のしかかって腰をふる。  
サンドイッチを食べずに、美緒の前を開いて、胸にかじりつく。テーブルに流れた長い黒髪がとても美しい。  
もう朝から数発だしていて、なかなかいかなくなっていたので、美緒の体を丹念にかわいがった。  
タマゴサンドを美緒の胸でつぶしなめ回して食べ、口づけを交わして美緒の口をむさぼる。  
キスマークは問題があるので、首筋に軽いキスを山ほど降らせ、卵のむき身のような尻をなで回して、ついでにクリトリスを軽くなでる。  
愛撫を続けているうちに、美緒のびくびくとした震えが止まらなくなり、綺麗な顔から表情が失せて、視線が定まらなくなる。  
締め付けてくる美緒の中を肉棒で丁寧に満遍なくこすりあげて、ようやく根本からせり上がる感じがわき始める。  
脇腹から胸へと舐めあげていると、突然美緒がぐんと反り返り始める。  
「はぁっはぁっ……くうぅぅわあああああああああうううううううううううう、う、う……う……う」」  
 のしかかった俺を持ち上げるような力で美緒は反り返り、蜜壺がうねるように引き込むように俺を絞った。  
痛みすら伴って、俺は美緒の中に吐き出した。  
 
 どんと音を立てて美緒の尻がテーブルに落ち、美緒の体から力が抜け落ちる。  
美緒はテーブルの上で糸の切れた人形のように手足を投げだし、無言で荒い息を立てていた。  
ただ、美緒のあそこだけが、俺を離すまいと喰い絞めている。  
俺はテーブルに手をついて荒い息をしながら、美緒はあそこまで鉄の根性なのかと馬鹿な驚嘆をしていた。  
 
 
 それから数時間ほど、俺達は眠った。俺が美緒を抱いて自室に戻り、ベッドに倒れ込んだのだ。  
 起きたのは美緒が先で、昼飯は食い残したサンドイッチとなった。  
 それからつながったまま二人でぼーっとTVを見ていたとき、美緒の携帯に電話が掛かってきた。美緒の友人からだった。  
 
「ええ、今日は本当に体調がすぐれなくて。ありがとう、心配をかけたわね」  
「なに言ってるの。志村が学校休むなんて、これは天変地異の前触れかって、クラスでもちきりでさ」  
 志村ってのは、俺と美緒の姓だ。    
「ひどいわね。私だって体調を崩すわ。人をなんだと思ってるのかしら」  
「それでさ、あんたのスール達が、あんたの様子を確かめろってうるさくてうるさくて」  
「そうなの、田崎? ごめんね、あの子達が迷惑をかけたみたいで」  
 美緒は、俺の部屋にベッドで、俺とつながったまま応対していた。  
 やっぱり対面座位なので、携帯電話の声がだだもれだった。もっとも美緒に隠す気もないみたいだったが。  
 ちなみにスールとは、美緒を慕う下級生のことらしい。  
 女子校に通う美緒は女からもラブレターを当たり前にもらっていた。りりしいところがもてるらしい。  
「あたしは止めたんだよ。ついに志村にも春が来たんだから、そっとしておけってね」  
「なーに? 私に春が来たって」  
 美緒がくすくすと笑う。  
「隠すな隠すな。あたしにはわかってるよ、……男引っ張り込んで自宅デート兼ロストバージンなんだろ? なんたって親がいない時に学  
 
校を休むってのは、あたしの経験から言うと99%それだねっ」  
 この田崎って言う子はなかなかに鋭いと俺は思った。  
「残念、外れよ、田崎。私は男を引っ張り込んでなんかいないし、ロストバージンでもないわ」  
 ……嘘は言ってない。男は初めから家の中。ロストバージンはとっくに済みだ。  
「なっ、じゃあ、志村は女相手に、とっくにバージンを捨ててるっていうわけっ!」  
「馬鹿言ってると切るわよ。体調悪いんだから。それに親はいないけど兄がいるの。だから誰も引っ張り込めないのよ」  
「ほんとつまんないわね。最近のあんた、めっきり上機嫌で綺麗だから、恋が成就して、今日はめくるめく愛の一夜だと思ったんだけどな」  
「田崎、あんまりしつこく馬鹿やってると、私、田崎のあれをばらしたくなるんだけど?」  
 目の前で美緒の目が、危険な光を宿した。  
「……あはははは、志村っ、あたし達って親友だよね?」  
「ええ、田崎。親友よ」  
 回線の向こう側の声が露骨に焦りを帯びる。俺は美緒の握っている秘密に少しだけ興味が湧いた。  
「じゃ、じゃあ、スール達にかわるから」  
 
「お姉様! 大丈夫ですか!」  
 声が、幼い感じの女に変わる。心から真剣に美緒を案じている声だった。  
「ありがとう、由紀。明日には登校できると思うわ。良い薬をいっぱい注射してもらったから」  
 ……なのに、この美緒のなんという親父ギャグ。  
「そうなんですか。安心しました。田崎先輩がお姉様のこと、今日は絶対に……その……いやらしいこと……してるから、  
邪魔しない方が良いって言って、わたし……」  
「馬鹿ねぇ、由紀。田崎はああいう女だから、まともに信じちゃだめって言ったでしょ?」  
「ごめんなさい、お姉様。でもわたし、心配で。……お姉様、本当に男の人を家に入れてませんよね?」  
「由紀、誓って言えるわ。家には兄しかいないの」  
 すいません、その兄が大問題の鬼畜です。  
「ほんとうにほんとうに、いやらしいことしてませんよね」  
「ふぅ、由紀、私はいやらしいことなんか一つもしていないわよ」  
 ……美緒は、いかなる動揺もためらいもなく言い切り、俺はその大胆さに舌を巻いた。  
「……あはっ、変なこと聞いてごめんなさいお姉様。でも良かったぁ、やっぱりお姉様は、お姉様でした。ほんとう、良かったぁ」  
 そのまま、少し泣き声が聞こえる。  
「由紀、私は大丈夫だから、また明日会いましょう。田崎の事は無視して良いからね」  
「……はい。……お姉様、大好きです」  
「ありがとう、私も好きよ、由紀」  
「はい! じゃ、また明日!」  
 
 元気な声と共に電話が切れる。俺は携帯をしまう美緒をじっと見た。  
「なんですか、兄さん?」  
「……この女ったらし」  
 俺のつぶやきに、音を立てかねない勢いで美緒が赤くなった。  
「なななな、なにがですか!」  
「可愛い後輩は、お姉様をお慕い申し上げてるのに、そのお姉様ときたら、いやらしいことはしてないなんて大嘘をしゃーしゃーと。  
ああ、なんて悪い兄妹なんだろうな」  
「い、いやらしい事じゃないです。私と兄さんとのSEXは、私の兄さん欠乏症を治す神聖で不可欠な行為なんです!」  
 俺のからかいに美緒は悪びれることなく、むしろ胸を張ってすら言い切る。  
本気でいやらしいとかうしろめたいとか思っていないようだった。  
「……言い切ったなぁ」  
「事実ですし」  
 強弁した美緒がこれ以上は議論しないとばかり横を向く。  
「もしもし、美緒さん?」  
「それにあの子達には悪いですけど、私があの子達にスールに成ってくれって頼んだ訳じゃないんです。  
だいたい、私があの学校を選んだのも、兄さんに誤解されたくなかったからです」  
 そして美緒はまたこちらに向くと真剣な表情で、俺を見据えた。  
「誤解?」  
「共学に行って、男子生徒とつきあっていると兄さんに誤解されるのが嫌なんです」  
「……なるほど、わかったわかった。まあでも、あの後輩さん、一途そうな子だったからさ、変に傷つけるのはやめとけよ?」  
 その言葉と共に、なぜか美緒の眉毛がつり上がる。  
「……兄さんは、私と由紀とどっちが大事なんです?」  
「なぜ、そういう話になる?」  
「ひどい。私は兄さんだけをこんなに好きなのに。兄さんときたら、目の前の私を……むぐぅ」  
 なにかすごくややこしい感じがしたので、とりあえずキスで口を塞ぐ。  
「ごまかさないでくだ……うぅぅん」  
 暴れて何か言おうとする口をもう一度塞いで、左手でさらさらと流れる髪を撫でて、右手で胸を優しく覆ってなでる。  
 腰を軽く突き上げ、美緒をかわいがっていく。  
「後輩の子があんなに慕っちゃってるから、少し嫉妬しちゃったかもな、ごめんよ」  
 唇を離し、美緒が落ち着いたのを見計らって、耳にささやいた。  
 つゆほどもそんなことを思ってないが、美緒が喜びそうな言葉をつむぐ。  
 嘘といえば嘘だけど、言葉で愛撫して美緒が喜べばそれでいいと思う。  
 すぐに美緒の顔と首が赤くなる。  
「わ、私は……兄さんだけです。本当です」  
「わかっているって。俺も美緒を愛してるよ」  
 反応は激烈だった。顔がさらに真っ赤っかになり、肩や胸まで赤みが出てくる。  
「あ……そ……そんな……」  
 混乱したのか涙まで流しながら、美緒は呆然としていた。  
 
 今度はとても優しくキスをしてやりながら、優しく抱きしめてやる。  
 やがて美緒が体中で俺に抱きついてきて、俺は腰を動かしながら美緒をベッドに押し倒す。  
「兄さん、もう一度、もう一度言ってください!」  
「ああ、美緒、大好きだ。愛してるよ……。美緒があんまりいい女過ぎるから、他の女を愛せなくなった。責任とれ」  
「ああああ、は、はい。責任……はぁっ……とります。……あはぁぁ……責任とって……兄さんの……ふわぁぁああ……  
こどもをおおおおおお……うむのぉぉぉぉぉおおおおお」  
 俺はいかなかった。それが幸いしたのか、丁寧に美緒の中を突いていくと、美緒は何度も震えて反り返っては脱力することを繰り返し、  
 
最後に声すら出さなくなって、やがて気絶した。  
 ……このとき、俺のものを抜くことは出来たのだけども、美緒が可愛くなって愛しかったので、抜かずにいた。  
 
 美緒の寝顔がとても安らかで綺麗で、そんな美緒の黒く長くさらさらできれいな髪の毛をもて遊びながら、俺もまた眠りについた。  
最後に美緒の中が、そっと俺を包んでいたのを覚えている。  
 
 目が覚めると、美緒が寝ころんだままじっと俺を見つめていた。すでに日が落ちたようで部屋は暗かった  
「どした?」  
「……あんまり幸せで……、現実感がなくて……」  
 目に掛かった髪をのけることもなく美緒がそっと笑う。そういえばこんな表情も見たことがない。  
「さわったら、……兄さんが、……消えてしまいそうで」  
 俺は、手を伸ばして美緒の手を握る。  
「幻じゃないよ」  
「……あったかい」  
 美緒が俺の握った手に頬を寄せる。また涙を流した。  
「美緒がこんなに泣き虫だったとはね」  
「だって、兄さんがまだ私の中に……居てくれてたから」  
 美緒はきゅっと太腿をしめた。俺の半分萎えた逸物を美緒が包んだのがわかった。  
「……美緒が可愛すぎて、抜く気にならなかった」  
 ぽろぽろと涙をこぼしながら、美緒は笑った。  
「兄さん、ありがとう」  
「一日付き合うって約束だろ。時間わからないけど、まだ半分ぐらい残ってるはずだぜ」  
 美緒が驚いた顔をする。  
「兄さん!」  
「一日っていえば二十四時間だろ? 明日の朝まではつきあうさ」  
 その言葉で美緒は俺の手に顔を押しつけて泣きじゃくり、俺は黙って美緒の頭を撫でた。  
 昔、こうやって美緒を慰めた憶えがある。変わらないところもあるんだなと思った。  
 やがて嗚咽がゆっくりと収まり、美緒の呼吸が穏やかになったところで俺は提案した。  
「なぁ、美緒。ところでそろそろ風呂に入らないか? 俺達、ちょっとばかり臭いと思うんだよ」  
「もう、兄さんたら! せっかくひたってたのに!」  
「じゃあ、止めるか?」  
「いいえ、お風呂作戦は決行です。……愛し合うものがお互いの前を洗いあうのは、私が兄さんを愛するのと同じくらい必然なのです」  
 体を起こして力説する妹に、俺は少しあきれる。どれくらい必然なのか良くわからないがやる気だけは伝わった。  
「じゃあ、ぼちぼち参りましょうか……ありゃ」  
 さすがの俺の息子も、酷使によって萎えきっていたらしい。というか、シリアスラブをやるとかえって萎えるからそのせいかも知れない  
 
。いずれにせよ、俺と美緒が体を起こしたとき、根性をなくした俺の逸物があえなく美緒の中から出てきてしまう。  
「抜けちゃいましたね。……これ、大きくできませんか?」  
「入れることが出来るまで固くするのは一苦労だと思う。今日一日、美緒の中に出しまくったから、ちょっとやそっとではな」  
「むううう」  
 悔しそうに俺の肉棒を握る美緒は、しかし突然、何かを思いついたように表情を変えた。  
「そうです、兄さん! 抜けたのなら、私をお姫様ダッコしてください! お風呂場まで」  
「おおう、そう来ましたか、美緒さん」  
 腰がだいぶん頼りなくなっている今日この頃、息子を起たせる以上にハードだと思ったが口にしなかった。  
 美緒の笑顔が綺麗だったからだ。……俺もだいぶん、美緒に毒されてきたらしい。  
 
「兄さん、背中はいかがですー♪」  
 美緒は、ものすごく上機嫌だった。美緒の歌なんて、そうそう聞いたことがないくらいだ。  
 それが背中で発生している。ついでに背を洗われたりなんかしちゃったりもする。  
 原因は明らかで、俺の腰と引き替えに、お姫様ダッコを完遂したからだ。  
 ここは風呂場。俺達は兄妹でお風呂に入る、変態さん達である。  
「さ、兄さん、次は前を」  
 今更恥ずかしいもなにもないのであっさりと美緒の方を向いた。  
 恥ずかしいことは朝からたっぷりした。  
 美緒の小さな細い手が首から手、胸、腹と下り、足に飛んでから、股間に戻った。  
「……小さくなったおちんちんってこうやってみると、可愛いですね」  
「……そういうものか?」  
 しゲしげと眺められると、さすがに少し羞恥心がよみがえる。  
「ええ、なんかちょこんとしてて、……ほら柔らかくて、気持ちいいですよ」  
 そういってのぞき込む美緒も実は裸だったりする。というか服着て風呂に入る馬鹿はいない。  
「これが大きくなって、私の中で暴れるんですね。……なんか不思議です」  
 石けんのついた手で、俺の股間が洗われる。滑りが良くて美緒の手が柔らかいので少し気持ちがいい。  
 手が離れると湯を丁寧に掛けられ、石けんが洗い流される。   
「あーー、なんかすごい極楽気分。……癒されるなぁ」  
 大きく息をつきながら、俺は心地よさに浸った。朝からのむちゃくちゃの疲れが出てきていたのもあった。  
 だが美緒は俺の前から去らなかった。  
「兄さん、浴槽の縁に座ってくれませんか」  
「? ああ」  
 言われるままに、浴槽の縁に腰掛ける。  
 その前に美緒が座り、俺の股を割って入った。  
 じっと俺の息子を眺めていて、なにかするつもりらしかったが、なにも言う気はなかった。  
 美緒は自分の胸に湯を掛けて、谷間にボディーソープをたらした。  
 そのまま、なんとか胸を寄せてあげて、萎えた肉棒を挟む。  
「いっとくけど、それ、女の方はあんまり気持ちよくないぞ?」  
「私ばっかり気持ち良くて、兄さんに良いようにいかされるってのは、なんかくやしいんです」  
 真顔で言っているから本気らしい。良くわからない論理だったが、害はないので放置することとした。  
 美緒はそのまま胸をよせてこすりあげた。なかなかに気持ち良くなってきて、正直な息子が硬さをました。  
「あはっ、兄さん、気持ちいいんですね。……由紀の胸ではこうはいきませんよ」  
「……おいおい、まだ根に持っているのか?」  
「根になんか持っていません。兄さんは、私以外の女の事を……きゃう」  
 一生懸命挟んでる美緒の胸の乳首をつまんで弾いた。  
「俺は美緒が一番好きだよ」  
 それだけで美緒は顔を赤らめてうつむく。  
 しかし俺の息子をかわいがることは止めず、むしろ無駄口を叩かず専念しているので快感が走り出し、  
久々に肉棒が勢いを取り戻し始める。  
「兄さん……」  
 ついにいきり立った俺のものをみて、美緒がつぶやいた。  
「美緒、今度はお互いにな……」  
 そういうと俺はすのこの上に仰向けになり、美緒を手招いた。  
 
 美緒が俺の上で一心不乱に俺の逸物を舐めていた。舌が先端に巻き付き、幹を這い下り、時には吸われ、舌でつつかれたりする。  
その美緒の尻が眼前に広がっていた。細い体なのに、女としての尻はしっかりとあって、魅力的だった。  
真ん中にある色の薄い控えめな性器に指を伸ばし、丁寧にさすると、尻が震えた。  
 そのまま舌を這わせながら、美緒の中に指を一本ゆっくりと押し入れる。  
そろりそろりと指をうごかし、中の壁を指の腹でこすりあげると、奥からさらさらの液があふれてしたたり落ちた。  
すこし酸っぱいそれを味わいながら、大きさをましたクリトリスを吸って軽くかんだ。  
逸物に絡んでいた舌の動きが止まり、体が大きく跳ねる。  
 クリトリスを舌の先でつつきながら、入れていた指を二本に増やし、さらに壁をさする。  
「ふあんんん、……はぁぁん、そ、そこは、だめぇぇぇぇ」  
 美緒の感じるざらついた壁を丹念にこすると、美緒は俺の逸物を舐めるのを忘れて、体を何度も震わせる。  
「はぁぁん、いやぁぁぁぁぁ、へんになるへんになる、へんになっちゃうーーーーー」  
 クリトリスを甘噛みしながらなめ回し、ざらついた部分をさらにこすりあげてトントンと叩いた。  
「でちゃうでちゃうでちゃうなにかでちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅうぅ」  
 腰が絶え間なく震えたと思ったら、突然顔面に生暖かいものが降り注ぎ、続けて陰部が落ちてきて、鼻と口を塞いだ。  
ちょっと幸せな窒息から逃れるべく美緒の尻から脱出し、体を起こす。見ると見事に美緒は伸びていた。  
「すいません、兄さん。……手足が痺れて、力が入らないんです」  
 美緒を助け起こして、湯船につれて入ると、美緒を縁にもたせかけたやる。  
 湯につかりながら俺は顔を洗い、腰を揉んだ。  
 そんな俺を美緒はすこしぼーっとした顔でみていた。  
「兄さん……まだ……いってないですよね……」  
 突然そんな事を言いだした美緒の視線の先には、俺の勃起したままの逸物があった。  
「ま、まあ、そうだけど?」  
「……約束です。私の中に……」  
「はいはい」  
 そんなことを言うような予感があったので、肩を一つすくめて、美緒を後ろ向かせて膝の上にのせ、ゆっくりと入れた。  
湯に負けず、美緒の中も熱くうねっていた。  
腰を動かさずにゆったりとくつろぎ、美緒の手を握ってやる。  
幸せそうな表情で目を閉じた美緒が、体を持たせかけて、顔を寄せてくる。俺は美緒に唇を重ね、舌を吸った。  
俺の手が美緒の胸に導かれる。口づけを交わしたまま、背後から胸をもてあそび、乳首をひねる。   
 今度は美緒の腰が動き始めた。湯に支えられて、俺の逸物を味わうように湯を揺らしながら、美緒は腰を振りたくった。  
それに答えるように俺も腰を使い始め、美緒の中に打ち込む。  
もだえ跳ねる美緒の姿がとてもいやらしくて綺麗で愛おしかった。だから確認したくなった。  
 唇をついばむのをやめて、俺は美緒の胸を両手でいやらしく揉んだ。  
「なぁ、美緒、美緒のおっぱいは誰のもの?」  
「はぁぁぁ、兄さんの、兄さんのですぅ」  
 即答だった。即答なだけに俺をそそらせ、逸物がみなぎった。  
 美緒の黒くつややかな髪の毛に顔を埋める。  
「髪の毛は?」  
「はぁはぁ、兄さんのですぅぅぅうああああ」  
 必死で即答している声だった。余裕も何もない声だった。  
「美緒の綺麗な唇は?」  
「兄さん、のですぅああ。他の人には、あああああ、一回もぉぉぉ、キスしてないのぉぉぉああああ……。」  
 その顔が可愛すぎて、唇をもう一度奪って好き放題ねぶった。美緒はびくびくと震えていた。  
「美緒の首も肩も脇腹も、俺のものでいい?」  
 唇を首や肩に這わせ、湯につかった脇腹に手を滑らすと美緒は震えた。それでも美緒はすぐに答えた。  
「全部、兄さんのものぉぉぉぉぉ。手も足もぉぉぉ、全部ぅぅぅ、兄さんのですぅぅぅぅ」  
 背筋を振るわせるような征服感が湧き、同時に愛しさが胸の奥からほとばしった。  
「じゃあさ、美緒。美緒のお腹は、なんのためにあるの?」  
「孕ませてぇぇぇぇ! 兄さんの赤ちゃんんん! 欲しいぃぃぃぃ! 私のお腹ぁぁぁ、兄さんの赤ちゃんんん、作るためなのぉぉぉぉ」  
「後悔しないな! 近親相姦なんだぞ! 祝福されないんだぞ!」  
「それでもっ、それでもっ、兄さんじゃないとおおおおお、だめなのぉぉあああああああああ」  
 美緒の全てを犯し尽くしたい気分になり、もう一度唇を奪い、胸を思うままにもみしだき、腰を力の限り打ち込んで、  
逸物の根本から、精液がこみ上げ、美緒の奥底に力の限りはなった。  
「美緒は、俺の、ものだぁ!」  
「兄さぁぁぁぁぁああああああああああんんんん」  
 
「兄さんのものにされちゃいました」  
「……鬼畜な兄でどうもすいません」  
 湯が半分になるほど風呂場を盛大に汚し、その上でいちゃいちゃと美緒の体と髪をあらったあげく、  
ようやく風呂をあがった俺達は、俺の部屋で一つのベッドに寝ていた。  
 もうさすがに息子は起たなかった。美緒もさすがにあそこが少し痛いらしい。  
 それでも美緒は俺の腕を枕にして、足を巻き付かせて、密着して寝ている。  
「お腹も兄さんの精液でたぷたぷです」  
「……鬼畜ぶりを深く反省しております」  
「鬼畜な兄さん、大歓迎です」  
「ええ、本当に申し訳……え?」  
 暗闇の中で美緒の瞳が楽しげに俺を見据える。  
「兄さんに犯されるの、とっても良かったです。……いつも私ばっかり迫っていて、自分がいやらしすぎて嫌でしたから、  
兄さんに求められるのが、……すごく嬉しかった」  
「……えーと」  
 驚いた俺が美緒を見ると、美緒が目を伏せる。  
「でも兄さんが迫ってこないのって当然ですよね。……兄さんが近親相姦のことを気にしているの、わかってました。  
私の気持ちが兄さんを苦しめてたのに、私は兄さんが欲しくて我慢できなくて……」  
「……美緒」  
「ごめんなさい、兄さん。私、兄さんで満たされて、やっと自分の酷さがわかりました」  
 涙を流しながら謝る美緒に掛ける言葉がなくて、俺はそっと美緒の頭をなでるしかなかった。  
「……でも、駄目なんです。私、兄さんが足りないと自分でもおかしくなるんです。狂っちゃうんです。  
……兄さんの声を思い出して濡れて、兄さんの指を思って自分を慰めて、でもそんなことしてると兄さんがもっと欲しくなって……、  
私、ほんとうに変態ですね」  
 美緒の手が俺の手を握りしめる。  
「本当ならこんな変態妹、嫌われてもおかしくないんです。だけど……」  
「もういい。自分でどうにもならないことを責めても仕方がないだろ」  
 俺の言葉に今度は美緒が黙り込む。  
「おまえの気持ち、もう理屈じゃどうにもならないのはわかっていたよ。おまえを遠ざけても黙って我慢するはずがないのもわかる。  
……いや、下手に俺が離れるとおまえが壊れてしまいそうなのが、俺は一番恐い。そうじゃないか?」  
 こっくりと美緒はうなずいた。  
「おまえが何年俺のことを好きでいてくれるかわからないけど、……今のおまえは俺が引き受けるよ。  
モラルに反した幸せでも、その幸せを守ってやる。……俺に生きている意味があるとしたら、それはたぶん、  
美緒の幸せを守ることだろうから」  
「……兄さんはほんとわかってませんね」  
 俺の言葉の何が気にさわったのか、俺の手に美緒の爪が立てられる。  
「兄さんの嫌いなところも嫌なところも十分知っていて、絶望もしたのに、それなのに兄さんが欲しくてたまらないんですよ?   
もう十年は兄さんが大好きなんですよ? それなのに何年って、……私は兄さんを、死ぬまで……ううん、死んでも好きなのは当たり前です!」  
 美緒が起きあがり上からのしかかって、俺をベッドに押しつける。  
「兄さんは、やっぱり全然、私の気持ち、わかってません。……その辺のカップルの愛とかじゃないんです。  
私は兄さんが無ければ生きていけないんです。……だから兄さん、ずっと私を側に置いて下さい……お願いですから遠ざけないで……」  
 また美緒が泣いた。透明な滴がしたたり落ちる  
「……美緒は俺のもの、誰にもやんない」  
「……はい」  
「一生だぞ? 結婚できないぞ。 嫁き遅れって言われても、俺の側にいるんだぞ?」  
「はい! おばあちゃんになってもいます!」  
「鬼畜なプレイとかしちゃうかもよ? 縛ったりとかオシッコ呑んじゃったりとか?」  
「兄さんが鬼畜だったらどんなに簡単だったか。だいたい兄さんは我慢しすぎなんです。おちんちんが大きくなったら、  
いつでも私のところに来ればいいのに」  
 美緒ははあとため息をついて、俺をにらんだ。  
「いや、あのね、美緒さん?」  
 なんか雲行きが変わったのに気付き、俺は少し慌てた。そんな俺を見て、美緒が頬をふくらませるが、目は笑っている。  
「兄さん、これからは、兄さんの朝立ちの処理は私がしますね」  
「おーい、美緒?」  
「決めましたから。自分で処理したりしたら怒りますから」  
 
「……もう、馬鹿なこといってないで、寝ろ!」  
 そういうと俺は美緒の唇を奪って、胸をなで回す。  
「……キ、キスでごまかすなんて、兄さん卑怯です。それに胸まで触られて寝られる訳ないでしょう?」  
「わかった。よく眠れるように、責任もってイカせてやる」  
「ちょっと兄さん、だめ、はあん、だめで……あうう」  
 そういうと俺は美緒の胸にキスをした。秘所は痛いというのでさわらないが、美緒は胸だけでもイケる感度の良い子だから心配ない。  
 時間を掛けて優しく胸をかわいがってやると、美緒は体を震わせながら達して、そのまま眠った。  
 満たされきった美緒の寝顔を眺めているうちに、俺にも眠気が湧き、眠りの世界の落ちていった。  
 
 
「……さん、兄さん、兄さん」  
「ん……今、何時?」  
 夢も見ずに眠り、揺さぶられて起きた。  
「朝の七時ですよ。それより兄さん、自分で処理をしましたね?」  
「はえ?」  
 朝から訳のわからない理由で睨んでくる美緒に俺は呆けた。  
「とぼけるんですか? だったら朝立ちしていない理由を言ってください」  
 微妙な空気が流れたと思う。ふと、妙に真面目な美緒が無性におかしくなった。  
 笑いをこらえきれなくなり、吹き出した。それで笑いが止まらなくなった。  
「兄さん? どうして笑うんですか? ちょっと兄さん!」  
 俺は笑う。どうにもこの妹が好きになってしまったようだった。  
 ようやく笑いを治めて、俺は言ってやった。  
「朝立ちしない理由? それはお前を深く愛してしまったからさ」  
 妹の顔が真っ赤になった。実に可愛かった。  
 どうにも俺は立派なシスコンになってしまったらしい。  
「兄さん! ごまかさないで下さい!」  
「いやいや、美緒さん、俺は神に誓って真実を言ってるとも」   
「もう、兄さん!」  
「それより、美緒、可愛い後輩が待ってるぜ。早く学校に行きな!」  
 朝日はまぶしく、空は青かった。  
 祝福されるような関係ではないけれども、それでも美緒を幸せにできることがうれしかった。   
 やっぱり、俺はシスコン、なのだろう。  
 こうして変態兄妹の対決は、兄がシスコンに調教されることで決着が付いた。めでたくもあり、めでたくもなし。  
 
end  
 

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