「だいきぃ……」
アホなことを考えていたら、穂波が顔だけこっちに向けた。
また泣きそうな顔になってる。
「どした?」
「あのね、やっぱりどうしても……はみ出しちゃうの」
「……乳首が?」
想像しただけで勃ちそうになってきた。
「あの、それはどうにか隠れるんだけど……」
……あれ?
だって、乳がはみ出すのなんて、分かり切ってるじゃん。
「穂波、別に変じゃないから」
「でもー」
「穂波。俺がそのくらいで愛を失うと」
「あーもう、分かったよぅ……」
俺のしつこさに軍配が上がったらしい。
穂波は腹の前あたりに手を下ろしてから、ゆっくりこっちを向いた。
こ、これはヤバい。
当初の予定ではこのスタイルで晩飯を作ってもらう予定だったけど、それは、ちょっと、無理。
飯が出来上がるのを待つなんて、もはや拷問。
だって、なんていうか、ええ、はみ出してますとも。
乳輪が。
しかも、ホントにエプロンの両サイドぎりぎりで乳首を隠してる。
ちょっとでも動いたら、簡単に乳首が、ね、ええ、出ますよ。
出ていいんだけど。
つうか、穂波、なんでなんもしてないのに乳首、立たせてんだよ。
もしかして、見られただけで立ってる?
そりゃさ、確かに俺はエロエロな視線で、お前の後姿見てたけどさ、
後姿視姦されて乳首立たせちゃうなんて、お前も相当スケベじゃんか。
いや、いいけど。
だって、お互いスケベな方が楽しいもんな。
「……大樹?」
名前を呼ばれてはっとした。
あまりの光景に、ちょっとどこかに旅立ってたらしい。
落ち着け、俺。
中坊じゃあるまいし。
けど、あれだな、これは高校くらいの時の俺が見てたら鼻血もんだな。
……いや、二十歳過ぎたばっかりくらいでも、ちょっとヤバかったかも。
これはあれだ、二十一禁。
「やっぱり、変だった?」
しまった、またちょっとトリップしてた。
俺は慌てて顔の前で手を振って、
「あ、いや、違う違う違う」
と否定した。
「だって、なんていうか、絶句してたし……」
「うん。確かに、ちょっと言葉に詰まってはいた。
だが!変で引いたからでは決してないぞ!」
「……ホントに?」
「ホント。……そんな疑いの視線を俺に向けるな」
「でも……」
穂波が恥ずかしいと思うのは仕方がない。
仕方がないと分かってはいるけど、すまん、穂波。
俺、今日はもう自分の欲望に忠実になるよ……。
「穂波のエロさが想像のはるか上を行ってたからさ、動揺して言葉失くしてた」
「エロく、なっ……」
エプロンからはみ出ないように、人差し指の先でちょんと乳首をつついてやると、穂波はぴくんと肩をすくめた。
「エロいだろ。
だって乳輪はみ出してんじゃん」
言葉に合わせて、そこをつつっとなぞる。
小さな息が穂波の口から落ちる。
「穂波、何で乳首立ってんの?」
「だって、大樹が触ったから……」
「触る前から立ってただろ」
ひょいと身体を傾けて脇の方から観察する。
想像していた通り、乳のせいでエプロンと腹の間に隙間が出来てる。
腰のところで紐を結んでるから、へそは見えなかったけど、腹どころか向こうが見えてる。
「あっ!覗くな!」
「隙間はあったら覗くもんだ!」
顔を近づけると、穂波はくるりと背中を向けた。
「ふっ……。前に気を取られ過ぎているぞ、穂波。
後ろはガラ空きだッ!」
「あッ!っちょ…っ」
俺は後ろから両腕をエプロンの隙間に突っ込んで穂波を抱え込んだ。
「ふっふっふー」
穂波の頭にほっぺたを擦りつけて上から谷間を見下ろす。
俺が手を突っ込んだせいで、エプロンの脇からち、乳首がっ……。
「ん〜。絶景、絶景〜」
「もー。変なこと言わないでよー」
「穂波の乳が素敵過ぎるんだから仕方がない」
遠慮なく下の方からふにふにと揉み始めると、穂波の肩がぴくりと竦められた。
手のひらに乗せて上下に揺らしてみる。
いつ持ってもずっしりと重量感のある乳。
巨乳の人は肩が凝るっていうけど、こんだけ重けりゃそれも仕方がないかもしれない。
「ん……」
ほっぺたを唇で撫でて顔を覗き込むと、穂波はもどかしげに俺のせいで上下する胸元を見つめていた。
「どした?」
眼だけがこっちを向いた。
「……どうもしない」
そんなことないだろ?
「乳首触ってほしい?」
穂波は小さく頷いたけど、
「あのね、でも、……キスもしてほしい……」
って、教えてくれた。
一度エプロンから腕を抜いて、穂波にこっちを向いてもらった。
火照った胸元はピンク色に染まって、エプロンの上半分は谷間に挟まってる。
俺がその光景に思わず魅入ってると、穂波は慌てて挟まってるエプロンを引っ張った。
「あっ、もう、大樹が変なことするから……」
「いつも通りおっぱい触ってただけじゃん」
おっぱいの輪郭を手のひらでなぞると、穂波は身体をよじって俺の手をすり抜け、エプロンを元に戻した。
「でっ、でもさ、いつもは服の上か、直にでしょ……」
どうせ乳首弄ったらまた出ちゃうのに……、とは思うけど、隠すところがまたかわいい。
触ってほしいとか思ってるくせに。
けど、エプロンの上から擦るのもまた一興かもしれない。
「せっかく穂波がエプロン着てくれたんだから、エプロンならではの楽しみをしないともったいないじゃん」
腕を組んで裸エプロンの新妻を上から下まで眺めると、穂波はわざとらしくため息混じりに、
「ならでは、って……」
とぼやいた。
でも、顔は全然嫌そうじゃない。
「はいはい。いいからこっちこっち。
ちゅーするんだろ?」
穂波の肩を掴んで身体を少しかがめて顎を突き出すと、穂波は小さく、うん、と言って顎を上げ、
俺のTシャツの袖をきゅっとつかんだ。
やっぱりキスをねだる時の穂波は特にかわいい。
顔がぎりぎりに近づくまでは少しそっぽ向いてるくせに、触りそうになると一瞬だけこっちを向いて目をつぶる。
そんで、いざ唇がくっつくと積極的に舌なんか出してきちゃうわけだな。
うう……唇がくすぐったい。
もうちょっと穂波におねだりさせたいと思うんだけどなー。
結局は俺も我慢しきれなくて舌をだな、出してしまう訳だ。
「んっ」
舌先同士でしばらく舐め合ってから舌をぱくんと捕まえてちゅうちゅう吸ってやると、
穂波の身体がぴくっと震えた。
そうそう、乳首も弄ってほしいんだよなー。
エプロンの肩ひもをゆっくりとたどって下りていくと、指がすぐに柔らかいところにたどり着いた。
やっぱりこの感触は何度味わっても飽きない。
脇の方にちょっと寄り道する。
うーん、すべすべ。
「は……」
甘いため息が耳と唇に届いた。
ほんのちょっとだけ顔を引いて穂波の顔を見ると、切なそうに眉を寄せてる。
焦れてきてんのかな。
くうぅ〜、もっと焦らしたいっ!
穂波に、先っぽ弄って、とか言わせたいっ!
とか思ってたら、穂波が目を開けてこっちを見てきた。
「……大樹」
それだけしか言われてないのに、潤んだ目を見て、掠れた声を聞いたら、
焦らしたいとか思ってたことなんかどっかにすっ飛んだ。
穂波の唇を捕まえて舌を突っ込み、強めに胸を掴んで希望どおりに胸の先っぽを摘まんでやる。
エプロンの布越しに、きゅってつまんで真ん中をくいくい押してやる。
「ひぅんっ!んっ!ぅうっ…んっ!」
口の中から身体の芯に穂波の声が響いてくる。
めちゃくちゃ興奮する。
俺が力を入れるたんびに声が出るのが面白くてたまらない。
ムスコも興奮してきた。
まあ、落ち着け、俺がもう少し楽しんでからだ。
とは思ったんだけど、ムスコの勝ち。
右手では相変わらず穂波の胸を鷲掴みにしてたけど、あれこれ楽しむ前に左手では俺より一回り小さい身体を抱き寄せてた。
遠慮なく下半身をくっつけたまま、ちょっと乱暴なキスを続けてると、穂波がぐぐっと顔を引いた。
「だ、だいき……く、苦しい」
「あ、ごめ……つい」
「ん、平気だよ」
濡れた唇を指で拭うと、穂波はのぼせた顔で指に付いた唾液をちゅ、と吸った。
ぐおおおっ!
おまえ、いつからそんなエロい子になったんですか!
くっそう。
今の見たら口でやってもらいたくなるじゃんか。
けど、もう早く穂波に入れたいような……。
穂波は指で自分の唇を弄ったまま、上目遣いでこっちを見上げてきた。
「ね、お布団、敷こ……?」
穂波からのおねだりッ!?
だが断る。
「回れ右」
俺はそう言いながら、穂波の肩を掴んで後ろを向くように促した。
理由が分からないから、素直に従う穂波。
ごめんな。
穂波のおねだりは聞いてやりたいんだけどさ、今日はお布団でやる日じゃないんだ。
穂波の肩を押すと、穂波が顔をこっちに向けた。
「大樹?あのっ、寝る部屋こっちだよ?」
「布団敷くのめんどくさいだろ?」
「え、でも……」
「穂波。エプロンはな、台所で使うもんだ」
「え、嘘!キッチンでするの!?」
「うん」
理解の早い穂波に俺は笑顔で頷いた。
「ね、大樹。
あのっ、でも、エッチはね、お布団でするものだと思うんだけど……」
「穂波……。
セックスはな、愛し合う男と女が揃えば、どこでだって出来るもんだ。
風呂場でだってしてるじゃん」
「でも、お台所の床、硬いし」
「寝っ転がらなければいいから」
何とか反論しようと言葉を探す穂波をよそに俺が肩を押すと、穂波は抗議を申し立てていたわりには素直にそれに従った。
小またで十歩ほど歩いてテーブル前に到着。
「穂波、手、ついて」
と耳元に囁くと、穂波はわりとあっさり、
「もー……今日だけだからね?」
と手をついた。
なんだかんだ言ってはいたけど、嫌ではなかったらしい。
「さんきゅ」
ほっぺたにキスしてから、両手を脇に添えてゆっくりと身体のラインをたどりながら手を下ろしていく。
「ふ……」
前みたいにくすぐったがらないのはいい感じに開発が進んでる証拠だ。
きっとくすぐったさの代わりに快感を感じるようになってきてる……はず。
手がお尻に到着したところで、俺はその場に膝をついた。
ちょっとお尻に力が入ってこわばってる。
そろそろ慣れてほしいんだけどなー。
とは思うけど、立ちバックは初めてだから仕方ないかな。
脚の付け根あたりにちゅうっとしてやると、うひゃ、っと声が上がった。
「穂波、力抜いて」
「ね、今日、それ、しなくていいよ……」
「なんで?」
首をひねって、きっちり閉じられた脚の間に無理やり舌をねじ込んでみると、そこはもうしっかり濡れてた。
穂波の下半身がさらに緊張する。
「だってっ……、今日まだ、っ…明るいし……」
確かに明るい所でやるのは初めてだけど、
「だからこそ見たいなー」
いったん顔を離して、今度は指でワレメの周りの柔らかいところを揉んでやると、
穂波は身体を震わせながらこっちを見た。
「でも、あのね、この格好でしてもらうと、……お尻の……あなが…………」
見えちゃうし、のところは声が小さくてやっと聞こえるかどうかくらいだった。
バっカだなあ。
いつも見えてるっつうの!
とはさすがに言えない。
まあ、こんだけ濡れてるからさ、指だけでも十分だとは思うけど、せっかく明るいんだからちゃんと見たい。
いつも部屋暗くしてて色合いとか分かんないからなー。
「せっかく裸エプロン姿を見せてくれたから、そのお礼で穂波のこと気持ち良くしたいんだけど……ダメ?」
まだ肝心のところまで指が到達してないのに、ぬるぬるになってきてるそのあたりをぐりぐり弄りながら見上げると、
穂波は真っ赤になって、
「あのね、もう、すごく気持ちいいから……」
と言った。
ちょっと落ち着いてきてた俺の心の興奮メーターがいきなり上昇した。
「もっと気持ち良くなろ?」
周りを弄ってただけの指をワレメに滑り込ませると、穂波の身体がびくっと反れた。
今日は異常に感度がいい。
なんだか俺までぞくぞくして、テンションが上がってきた。
「な、穂波。腰、こっちに出せよ」
俺が膝を掴んでこっちに引っ張ると、諦めたのか、穂波は何も言わずに肘をテーブルについて
お尻をこっちに突き出してきた。
「知ってた?おまえ、もう、すっげえ濡れてんの」
両方の親指をワレメに添えて、ぬるぬるとその辺を滑らせながらワザと聞く。
「だからさっき、もう気持ちいい、って言ったじゃん」
ちょっと怒ったような口調だけど、息が乱れてるせいでむしろ俺の興奮を煽るだけだ。
「うん。だから、俺ももっと気持ち良くなろう、って言ったじゃん」
ぐいっと親指でそこを開くと、ばっちり充血したまんこが顔を覗かせた。
またお尻がこわばったけど無視。
やっぱり薄暗いところで見るのとは全然違う。
充血して赤に近くなったピンク色のひだひだがぬらぬらっと光ってる。
ちょっと上には穂波が気にしてた穴。
これで興奮するなって方が無理だろ。
早く入れたいと思う反面、もっとぐちゃぐちゃにしたいとか思ってしまう。
俺は断ることもなく、舌を出してべろんと入口を舐めた。
「あうっ!」
周りのひだひだに溜まった液を舐め取ってみたけど、そうすればするほど余計に粘液が滲んでくる。
ま、分かっててやってるんだけどさ。
押し付けるみたいにして舐めたり、クリをつついてみたり、俺は穂波の反応を楽しみながら、色々やった。
まんこの穴に舌をねじ込むと、ひときわ高い声が上がってお尻がこっちに突き出てきた。
顔が穂波の尻に埋もれる。
それでも構わずに指でクリを弄ったりしながら中で舌を動かしてると、掠れた声で名前を呼ばれた。
「だいきぃ……」
顔を離して穂波の方を見ると、穂波はテーブルに突っ伏して真っ赤な顔で涙目になりながらこっちを見てた。
その顔を見たら、とっくに速くなってた心拍数がさらに速くなった。
「も、立ってらんない……」
しがみつくみたいにしてテーブルに突っ伏してるおかげで、乳がいい感じに潰れてて、これがまた俺を煽る。
「分かった。ちょっと待ってな」
ジャージとトランクスを一緒に脱ぎながら立ちあがる。
めんどくさいとは思ったけど、ポケットにスタンバっといたゴムを手早く装着して、
穂波の背中にのしかかると穂波は、準備良すぎ、と笑った。
「男の身だしなみだ」
これ以上は我慢できないぐらいに膨張したムスコを穂波にくっつける。
「うちの中なのに?」
「やりたいと思ったときにすぐ出来るように」
「スケベ……」
穂波は笑ったけど、俺が入って行くと甘い声を上げて眉をひそめた。
ただ入れてるだけなのにじゅぶ、とかエロい音が聞こえてくる。
「穂波、聞こえた?
おまえ、今日すっげえ濡れてたから、先っぽ入れただけで」
「言わないでよ……」
「けど、そのせいですっごい気持ちいい。
ゴム付けてんのに、ぬるぬるしてんのすっげえ分かる」
「だって、大樹がいっぱいしてくれたから……」
ぐううう、かわいいこと言うんじゃねえ!
ヤバい、マジでこれ以上我慢できなくなってきた……。
「穂波。もっと奥、入れるぞ……」
「ん、うん……」
穂波はぎゅっと目を瞑るとおでこを自分の腕に擦り付けて少しだけお尻をこっちに出してくれた。
身体を起こして、穂波の腰に手を添える。
出だしは優しく……って思うけど、思うけど……。
すまん!我慢できん!
俺は一気に最後まで突き入れた。
「ぃ、うんっ!」
めちゃくちゃ熱い。
穂波が熱いのか俺が熱いのかよく分かんないけど、熱くて溶けそう。
この熱さと俺をぎゅうぎゅう締め付けてくる肉の感じが気持ち良すぎて、勢いが止められない。
ここまでこらえにこらえてた興奮を一気に吐き出すみたいに、俺は出し入れを繰り返し始めた。
「あっ!や、だいっ……だいきっ!ま……ってぇ」
穂波が言ってることは分かるんだけど、止まらない。
「やうっ!……だ、ダメっ……って」
「何がダメ?……おま、声、めっちゃエロっ……。
まんこも、すげ……きゅうきゅうしててっ……何が、ダメだよ」
ホントに止まんない。
俺が突くたんびに揺れるエプロンの紐とか、ぐにぐに歪む乳とか、穂波の声とか、
穂波の中から出たり入ったりする俺のちんことか、それに合わせて聞こえる聞こえるぐちゅぐちゅいう音とか、
突き入れるたんびにぱんぱんいう肌とか、身体に直接くる快感以外のものも、全部が俺を煽る。
「だ…ぃきっ、ヘン!……んあッ!だっ……ダメっ、あッ!」
そう言ってるけど、穂波の方からも身体を押し付けてきてる。
あ……?てか、もしかして……。
俺はどうにか残っていた理性でもう一度穂波の背中に乗っかると、
「穂波……イきそう?」
と聞いてみた。
下半身は相変わらず動かしてるけど。
「わかんなっ……あっ!」
姿勢的にさっきほど強い動きは出来てないつもりだけど、ちょっとこすっただけでこれってことは、
やっぱりイきそうなのかもしれない。
「いいよ、イっちゃえよ」
「やあ、こわいぃ……」
自分で自分の手首を握りしめて頭を振ってるけど、掠れた喘ぎ声はその間も止まらない。
俺も結構やばくなってきてるけど、ここでイかせないのは男がすたる!
「怖くないからっ……」
「だいきぃ……ぎゅ、ってしててぇ……」
そりゃもう、しちゃいますよ!
ぎゅーって。
片手を穂波の腹の下に廻してぎゅ、っと抱きしめた。
で、片手は乳へ。
テーブルと乳の間に手をねじ入れて、乳首を見つけると、それをぎゅっとつまんでみた。
「あっ!バカぁ!そこっ……いじっちゃ……んうッ!」
きゅ、っと締め付けられて危うく俺が先に昇天しそうになる。
耐えろ!耐えるんだ!俺ッ!
「穂波、俺ももう、……ヤバい。
だから我慢すんな。ちゃんとこうしててっ、やるから」
穂波はふうふうと荒く息をしながらどうにか頷いたみたいだった。
それを見て、俺はまた動きを強めた。
ホントに溶けてるみたいな感じで、自分と穂波の境が良く分からなくなってきた。
「く、ふッ!……んっ、ぅうっ!や、あっ!」
穂波の声が大きくなってきた。
いつもなら聞こえる押し殺した声が聞こえない。
こんな高い声初めて聞いた。
やべえ、俺もマジもう限界。
早くイっちゃえよ。
一緒にイこうよ。
「穂波っ!俺……っも……」
「んッ!だ、いきっ!……だいきっ!」
俺が穂波を抱きしめながら思いっきり射精したのと、穂波が俺の身体の下でびくびくって痙攣したのは、
多分、ほとんど同時だったと思う。
穂波の上からどかなくっちゃなーとか思うのに、しばらく身体が動かなかった。
やっと身体を動かす気になってきたから、テーブルの上のティッシュに手を伸ばしてから身体を起こすと、
穂波の身体がずるっと下に落ちそうになった。
慌ててもう一回抱きしめ直して、その姿勢のまま事後処理。
「ほなみー」
小さな声で読んでみたけど、反応がない。
「穂波」
今度は声を大きくして見ると、ん……、と反応があった。
「立てるか?」
「……むりー……力、入んない……」
マジでイかせたー!という満足感はあるものの、穂波をテーブルの上で抱えたままというのはちょっと苦しい。
俺は片手で穂波を抱えたまま、なんとか椅子を引き寄せて、穂波を抱え直して、そこに座った。
「大樹……」
膝の上に乗せると穂波は鼻の頭を俺の首にすり寄せてきた。
終わった後の穂波はいつもすごく甘えてくる。
かわいくてたまらない。
今日は身体がぐったりしてるせいか、俺への寄りかかり具合が半端ない。
俺はダルいんだけど、穂波が喜ぶから髪を撫でたり、おでこにキスをしてやる。
そうすると穂波はまた嬉しそうに甘えてくる。
ただここで問題が一つ。
今日もそうやって穂波にねだられてキスをしてたら、またムスコが元気になってきてしまった……。
膝に乗せてたせいで穂波がそれに気がついた。
「大樹……またしたいの?」
「いいか?」
いつもだったら、スケベーとかいいつつも、すぐにオッケーしてくれるのに、今日は違った。
十秒くらい考えてから、
「あのね、でも、今すると私……また変になっちゃうかな、って」
と、とても恥ずかしそうに言った。
しないとか、無理。
手とか口じゃ絶対物足りない。
また穂波の中に入っていっぱいかき回して、イっていただきたい!
「いいじゃん。またイったって」
俺は努めて普通に言ってみた。
「でも……怖いんだもん」
「なんで?俺がぎゅってしててもダメか?」
俺はぎゅーっと抱き締めて、頬ずりしながら言ってみた。
穂波はくすぐったいー、とくすくす笑ってから、俺のTシャツの胸元を弄りながら俯いて、
「あのね、大樹がぎゅってしてくれてると、飛んで行っちゃいそうなのは怖くなくなるんだけど」
とそこまで言ってから言葉を切った。
「うん。……で、他に怖いことある?」
「……き、気持ち良すぎて…………」
うおおおおお!
そんなことで怖いとか言うな!
俺を悶え死にさせる気か!
俺が心中ひそかに興奮していると、穂波はさらに付け加えた。
「それで……え、エッチが好きになったらどうしようって……」
穂波は細い声でそう言うと、
「もー!大樹のせいなんだからー!」
と、俺に抱きついてきた。
シャンプーの匂いのする髪が汗で首筋に張り付いてる。
例のでかい乳が俺の身体に押し付けられてる。
ちんこには太ももが押し付けられてて、穂波の格好は相変わらずの裸エプロン。
ちょっと、穂波さん。
それは、ええと、二回目オッケーっていうことでいいんですね?
で、俺は頑張って次もイかせて、穂波をエッチ好きにさせろ、とそう解釈していいと。
しかしここは冷静に対応せねば。
「エッチ好きじゃダメなのか?」
二回戦の前戯を兼ねて背中に廻していた手で肩を撫でる。
「……いいのかな」
「当たり前だろ?
これから何百回、何千回ってするんだからさ、好きじゃなかったらやってらんないじゃん」
俺と穂波の間でつぶれてるふくよかなおっぱいを撫でながらそう言うと、穂波はぷっと吹き出して、
「それもそうだね」
と納得してくれた。
(続)