夜の10時過ぎ。  
これから夜も更けてゆくという時間に、ぼくはふと目が覚めた。  
当たり前だが、石見先生の部屋に居るのは変わらない。  
横では、石見先生がだらんと横になっている。片手にはビールの缶。うーむ。  
このままだと、本当に石見先生のぬいぐるみにされてしまう。  
石見先生にずっと飼われて、石見先生の教師生活をも壊してしまいそうだ。  
 
アスミはまだ泣いているんだろうか。平和そうな顔をして寝ている石見先生、  
アスミの事をどう思っているんだろう。アスミをただのガキンチョにしか思っていないのだろうか。  
けっしてそんな子じゃないぞ、アスミは。アスミは強い子。  
 
反面にぼくは、弱い。本当に弱すぎる。  
好きな子の事を守ってあげられないなんて、番犬として悲しすぎる。  
ぼくは、アスミのことが好きだ。  
でも…でも…  
石見先生のことも、好き。二人にぼくの男らしい所を見せないと、何時まで経っても、ぬいぐるみのままだぞ。  
でも、どうしよう…。二人に嫌われるのが怖いんだろうか…。  
この部屋で、ぼくの言葉にうなずいてくれているのは時計だけ。  
カチカチと、真面目に相槌を打ってくれる。でも、時計は何も教えてくれない。  
 
ぼくは、ここで一大決心をする。  
 
『逃げ出してしまえ』  
 
石見先生には悪いんだが、もう誰も泣かしたくないんだ。悲しい思いをして欲しくないんだ。  
ここはひとつ、石見先生にオトナになってもらって、ぼくは石見先生から独り立ちをさせてもらう。  
逆だな、石見先生に独り立ちしてもらおう。決ーめたっと。  
 
しかし、ここで邪魔なのがこの首輪。何でも石見先生が言うには「GPS」やらなんたらと言う  
ハイテクが付いているらしく、バッチリとケータイでぼくの位置が分かるらしい。  
じゃあ、逃げ出しても直ぐに捕まってしまう可能性、大いにアリじゃないか。  
石見先生のことだから、きっと狂ったように追いかけてくるんだろうな。  
普段はとろそうな顔をしているのに、平気な顔をしてゾッとすることをするのが、このヒト。  
あまり刺激を与えないようにしなければいけない。うーむ。  
アスミのように、『たが』が外れると何をしでかすか分からないヒトだからなあ。  
でも、ホントはやさしい先生なんだけどな。  
 
さて、計画の続きを練ることにしよう。  
幸い、首輪から伸びるチェーンとベッドは、簡単なねじで止められてる。  
ここまでは簡単に外せるので、問題はないな。  
しかし、肝心の首輪は南京錠でガッチリ留められているのだ。  
いくらガチャガチャしても、ガウガウ噛み付いても、ぼくの首から取れそうにない。  
ぼくの首にぴったりとフィットし過ぎて、まるで『逃げたくないよ』と叫んでいるようにも見えるこの首輪。  
まさか、アナクロに泣かされるとはなあ。困ったもんだ。  
21世紀もまだまだ始まったばかりだし、しょうがないか。そういうわけじゃないか。  
 
そんな事を考えているうちに、石見先生は寝言を言い出した。  
「うーん。ハルくんだめよ…。そっちに行っちゃ…」  
もしかして、ぼくの事を見透かしているんじゃないかと、一瞬ドキリとさせられる一言。  
しかし、直ぐに寝返りを打って眠りこけた石見先生はもう、ただのだだっ子にしか見えない。  
 
このヒト、やり方は荒っぽいけど、根は寂しがり屋さんなんだろうな。  
一人にすると死んでしまうウサギのようなヒト。ぴょーんと跳ねても、周りはただの草原。  
誰一人いないだだっ広い草原。そこに、にんじんが一つ。  
ウサギはにんじんがだーいすき。それ、食べちゃうぞとウサギは追っかける。  
 
にんじんは、『ワン』と鳴く。  
にんじんは、尻尾を振る。  
にんじんは、そう。ぼくだ。ハルだ。  
 
絶対、逃がすもんかとどんな手を使っても、追いかけてくるウサギ。  
その可愛そうなウサギは、どんな夢を見ているんだろう。  
せいぜいぼくが出来る小さな優しさとして、石見先生にタオルケットをかけてあげることにした。  
ウサギからは、ビールと花のいい香りがした。  
おやすみなさい、ウサギさん。  
 
チェーンまでは外せたのに、首輪だけ残されているぼく。  
このハイテク首輪を外さないには、石見先生の手のひらの上のまま。ちくしょう。  
だんだん、夜が更けていくのが悲しい。  
 
時計の針は、どうしてこんなに冷酷なんだろう。  
ぼくがいくら待ってくれって言っても、ちっとも待つ事を知らない長針と短針。  
ぼくがいくら追いかけても、知らん振りでくるくると回り続ける秒針。  
 
意外な事に、ぼくの疑問は時計が答えてくれた。  
 
そうだ。これだ。知らん振りだ。  
GPSでぼくの位置が分かっていても、知らん振りしてどんどん逃げよう。  
これは、ぼくから石見先生に対する挑戦なのだ。戦いだ。  
例え、見つかって連れ戻されても、コレは運命。ぼくの運が悪かったと思おう。  
逆に、こうでもしないと一生アスミに会えないからなあ。  
 
すこしクラクラする頭を抑えながら、ぼくは古いアパートの扉を開けて、こっそりおいとまする。  
ぼくは、足には結構自信があるので、頑張れば11時前には家に着くだろう。  
でも…でも…。アスミの事が気にかかる。アスミは泣いているんだろうか。  
 
夜分を承知でアスミのケータイに電話する。  
1コール、2コール…と、ぼくを焦らすのはアスミなのか、それともコール音なのか。  
こんなに長く時間を感じるのはないだろう。留守電だけにはつながらないでおくれ。  
もう一度かけ直そうと思った瞬間、電話からアスミの声が聞こえた。  
 
「あっ!アスミ?」  
「…なに?」  
「お昼は、あのー」  
「石見の方がいいじゃないの?」  
「違う!ぼくを信じてくれないの?」  
「……」  
 
電話はどうして不便なんだろう。アスミの顔がわからないだけに、余計やきもきする。  
素直に、ぼくの気持ちをアスミに伝える。余計なことは、もう言わない。  
 
「あのさ、11時までにさあ、2丁目の公園に来てくれない?」  
「…なんでよ」  
「ぼく、アスミのこと…」  
と、言いかけたと同時に電話は切れた。  
アスミはこの事を承知したかどうかは、今は分からない。兎に角、ぼくは走るしか選択の余地はない。  
そういっている間にも、雲は月に照らされ流れてゆく。ぼくの薄い毛皮でもすこし肌寒い。  
 
ぼくがメロスなら、石見先生は王様、アスミはセリヌンティウスだ。  
そういえば、先月の国語の授業でやったっけ。これも、石見先生の授業だった。  
あまりにも愚直な主人公の事をぼくは始めバカにしていたけど  
今はひしひしとメロスの気持ちが分かる。バカって最高だ。  
 
走る。走る。結構走る。  
夜の街を走るなんて、カッコいいじゃないか。走るぼくを誰かが待っている。  
でも、待っているかどうかは…そんな確証はない。  
きっと、アスミのことだ。  
『あんたみたいな弱っちいいヤツは知らない』  
なんて、言い出すかもしれない。そう言われちゃ、ぼくも笑うしかないな。  
 
でも、駅前での涙は、ぼくにアスミへの深い思いを刻むのに十分だった。  
石見先生の部屋でゲームをしたりした時も、アスミのことは頭にうっすら浮かんでいた。  
でも、正直一瞬アスミの事を忘れそうにもなったのも事実だ。  
ぼくは、恥ずかしい。恥ずかしいから怖いんだ。尻尾がくるんと隠れる。  
 
そろそろ、2丁目に入る頃。公園はもうすぐ。  
頭がぐらぐらするのに、よくここまで来れた。すこし気分が悪い。  
こんな無理を承知で走るなんて、やっぱりバカだ。バカイヌだ。  
 
ぼくとアスミは幼馴染みだから『2丁目の公園』で分かるはずだ。  
そう言えば、初めてアスミと遊んだのもこの公園だった。  
縄跳びしたり、ブランコに乗ったり…。懐かしい。  
アスミはその頃、ぼくの尻尾を珍しがって引っ張ったりして遊んでたっけ。  
 
そんな公園にたどり着いたぼく。気分が悪い、でもアスミももっとぼくより傷ついてるんだろう。  
アスミは、居るだろうか…。居ても、なんて言われるんだろう…。  
怖い。すごく怖い。  
月明かりだけが、ぼくを優しく包む。  
 
いない。  
 
誰もいない。  
 
居るのは、ベンチにネコが一匹。  
 
ははっ。そりゃそうだ。夜中の11時だもんね。  
ぼく、振られちゃったんだ。あーあ、石見先生と同じなのかな。  
追いかけても、追いかけても逃げられちゃって、結局一人っきり。へへへ。  
ぼく、もうダメだあ。女の子の気持ち、全然わかんないダメな子だ。  
月も星もくるくる回って、ぼくの事をバカにしている。上等だ。思いっきり笑ってくれ。  
 
「おーい!ネコやーい!ぼくと遊ぼうよ!!」  
と、声をかけると、ベンチのネコは逃げてしまった。  
 
「ネコがここにいるんですけどお?」  
と、アスミの声がした?  
 
「アスミ!来てくれたの?」  
「来たくて来たんじゃないんだからね…」  
パジャマ姿に突っ掛けを履いた、ツインテールのアスミ。  
なんだかアスミは、いつもよりか弱そうに見えた。  
 
俯き加減の少女は、すこし恥ずかしげに話し出す。  
「ほらさ、わたしって子供だし、石見みたいに色気ないし…」  
「そんなのじゃない!」  
 
思いっきり、ぼくはアスミを抱きしめた…。  
初めて、ぼくから女の子を抱いた。うん、初めてだ。  
 
柔らかい。いい匂いがする。大事にしてあげたい。守ってあげたい。  
そして…恋人にしたい。  
 
そんな、子供じみたぼくの願望がふつふつと頭に浮かんでくる。  
 
「知ってる?イヌは、3日飼うと一生恩を忘れないって事」  
ぼくは、精一杯の言葉でアスミに思いを伝えようとする。  
しかし、不器用なので何を言ってるのかさっぱりだ。  
「バカ…」  
アスミに怒られた。  
「でも、分かるよ…。ハルのこと」  
そして、初めてぼくから女の子に……キスをした。  
オトナの味がしたかもしれない。  
 
その後、ぼくとアスミはベンチに一緒に座った。  
何か話さなくちゃ、と思うほど何も言葉が生まれてこない。  
焦るぼくに、アスミが話を切り出した。  
「ねえ、この首輪みたいなの何?」  
 
あ、そうか。すっかり忘れていた。仕方ないので、事の顛末を話す。  
「…ということで、堂々と逃げてきたんだ」  
「やっぱり、ハルってバカだ!!」  
「え?」  
「石見のケータイ、盗んでくればよかったじゃん。位置も見れなくなるし」  
あ、そうか。  
ぼくは、ひどく赤面した。  
 
「石見先生は、体調不良のためお休みです。代わりにわたしが教壇に立ちます」  
そんな言葉で、今日の学校は始まった。  
代わりの先生が担任を受け持つ。クラスはざわざわしている。  
そんな日が何日か続いた。あの、甘えたような声が聞こえないのもさみしい。  
 
事の真相を知っているぼくは、とてもいたたまれない気持ちになる。  
石見先生、家で何しているんだろう。泣いてるのかな。それとも…。  
「ねえ、アスミ。石見…」  
「はあ?」  
 
石見先生の事を話すと、気分を悪くするアスミ。当たり前か。  
「それよりハル、早くその首輪取りなさいよ」  
「だって、取れないんだもん」  
「鍵ぐらいわたしが…」  
 
ヘアピンを取り出したアスミ。ぼくの首輪の南京錠の鍵穴に入れて  
しばらくゴショゴショしていると、パチン!と直ぐに南京錠は解き放たれた。  
「ありがとう」  
「100円」  
「え?」  
「冗談に決まってるでしょ。バーカ」  
うん、いつものアスミだ。  
 
「でも、ハルさあ。もう呼び出し食らわなくてせいせいしてるんじゃないの?  
石見のヤツがいなくなってからさ」  
「いや…そうじゃ…」  
「ふーん」  
 
呼び出しといえば、そういえばときどき校庭をウロウロしていた犬を見かけない。  
その子を追いかけて、ぼくが飛び出したお陰で石見先生のお説教を食らうことが多かったぼく。  
ぼくは、すっかりその子のことを忘れていた。思い出させてくれてありがとう、アスミ。  
ところであのイヌは、石見先生がこっそり飼っているイヌなんだが、ご主人様と会えなくて寂しいんじゃないのかな。  
老婆心ながら、心配だ。  
 
お昼休み、石見先生が勝手に作った犬小屋を覗いてみる。  
ははーん。ぼくは、この子が校庭に現れない理由が分かった。  
 
「ハル、一緒にかえろ」  
「ごめん。ちょっと…」  
「もー!早く恋人らしい事しようよ!」  
ぼくは、放課後に石見先生のアパートに寄ることにした。  
石見先生にどうしても、伝えたい事があるのだ。アスミ、ごめんなさい。  
 
石見先生のアパートは、いつものように静かに立っていた。  
ぼく一人で、石見先生に会いに行く。あんな事をされたとは言え、石見先生が心配だ。  
ホント、ぼくはヒトがいい。  
外からは、201号室の窓だけダンボールでふたをされてるのが見える。  
軋む階段を踏むのは三度目か。そしてぼくは『201号・石見』の表札の部屋の前に立つ。  
もしかして『ハルくん!待ってたんだから!!』っていつものように捕まえられるかもしれない。  
でも、なんだか放っとけないんだなあ。世話のかかる先生だ。  
 
「ふう…」  
ノックの前に深呼吸。  
軽く扉を叩くと、意外にも直ぐ返事がした。  
しかし、その返事は濡れた子猫のようにか弱かった。  
 
「こんにちは」  
髪の毛を切った石見先生が体操座りで、ピレネー犬のクッションに寄りかかっていた。  
部屋はこの間より散らかっていて、女の子の部屋にしては雑然としている。  
 
「ハルくん?」  
「はい」  
「わたしを叱りに来たんでしょ、分かってるんだからね。わたしはダメダメ教師よ。  
教え子に嫌がることばっかりして、ソッポを向かれた恥じかき先生ね。  
ハルくんに教える事なんか、なーんにも無いんだから…。ごめんね、ハルくん」  
 
「ぼく…ぼく…」  
「言わなくても分かってるって!わたしをビンタしに来たんでしょ!早くビンタしなさい!」  
「あの…えっとお…」  
こんな時に、何も切り返せないぼく。もう、どうにでもなれ。  
 
「ぼく、先生の恋人になれません!!」  
あーあ。ストレートすぎるって!なんのひねりも無い。バカだ。  
 
いやーなく空気が流れる中、ぼそっと石見先生は口を開く。  
「…そうね。ハルくんに嫌われちゃったね、わたし。悪い病気にかかってたのかな。  
恋することなんて、初めてだったからね。必死になってグルグル回って嫌われて…」  
すっかり、自分で自分を嫌いになってる石見先生を助けたいぼくは、あのことを話す。  
石見先生には、役目があるのだ。ぼくのことなんぞ、どうでもいい。  
 
「先生が学校で飼っていたイヌ。いますよねえ」  
「…いたね…。うん」  
「その子、仔犬を産みましたよ」  
石見先生は、ぼくの方にくるっと向いた。  
 
「4匹産みました。みんなかわいいです。でも、親イヌが寂しそうです。  
お腹を空かしてるんじゃないかなあ。ご飯をくれるヒトが居なくなってしまってね。  
そりゃ、こっそり先生が飼ってるイヌだから、誰もご飯なんか持って来ないっすよね  
もっとも、お腹がおっきかたんだから、早く気付くべきだと思ったんですけど…」  
「そうなんだ…」  
「先生、この親子を…助けてあげて。お願い」  
 
石見先生は、一粒の涙を流す。宝石のようにとは言えないが、キラリと光っている。  
ぼくは、石見先生に近づきハンカチでそっと涙を拭いた。  
「…ごめんなさい…生意気でした」  
いつもの様な石見先生は、もう戻ってこないだろう。  
明日、石見先生がやって来るかどうかは、ぼくは知らない。でも、カケなのだ。  
石見先生との勝負だ。  
全てを伝えたぼくは、部屋から出ることにした。しかし、最後の最後に伝えたい事があった。  
 
「先生!」  
「うん」  
「ぼく。先生の事、好きです。だって…イヌの姿の事誉めてくれたのって、先生だけですから」  
「そんな事、言ったけ…」  
石見先生は忘れているけど、ぼくは覚えているぞ。  
ぼく本来の姿、見てくれてありがとう。  
先生、ありがとう。  
 
次の日の朝は、いつもより暖かかった。  
ぼくは、教室に行く前に石見先生のイヌの元へ行ってみる。  
 
「よしよし、キミはかわいいねえ」  
髪の毛を切った石見先生が仔犬たちと親イヌと一緒に戯れていた。  
 
「先生!」  
「あっ!ハルくん?こっちおいでよ。かわいいんだからあ!」  
石見先生は、仔犬たちを我が子のように可愛がる。たぶん、石見先生は大丈夫だろう。  
 
「わたしね…先生、やめようと思うの」  
「え…」  
「わたしは、先生に向かない。この子達を連れて、わたしのお家に帰るの。  
わたしのお家って田舎の家でね、庄屋の家だったから大きいのね…」  
石見先生がお嬢様って事は、当たっていたようだ。  
 
「帰って、どうするんですか?」  
「んー。わかんない!どうにかなるかな」  
このヒトらしい答えだな、コレ。  
石見先生は笑っていた。  
 
さて、ぼくの新しい『飼い主』のアスミとは、うまくやっていけるだろうか。  
幼馴染みとは言え、今は恋人同士。ちょっと特別な存在になったのかな  
二人でこれからのスクールライフを楽しみたいな。  
教室に入ると、アスミがぼくの机の前にいた。  
 
「ハル!」  
「うっ…なに?」  
「ハルさ、どうして恋人らしい事しようって言わないの?」  
「う…えっとお…」  
「今日は、一緒にわたしと帰るんだよ!じゃないと…コレ付けるからね」  
手にしていたのは、昨日外してもらった首輪だった。  
 
石見先生…助けてよ…。  
 
 
おしまい。  
 
 

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