「お疲れ様です……本日の教えも素晴らしいものでした」
教祖が己の纏っている上質の生地で仕立て上げられたローブを脱ぎながら少女に目を向けた。
少女は教祖の後ろで跪き、頭を下げている。
この空間、教祖の部屋の無機質な部屋において少女の纏っている純白のローブと長く、美しい緋色の髪は際立つものがあった。
教祖はローブを脱ぎながらもすぐ後ろに控えている少女に目配せしながら言葉を紡ぐ。
「だが……私の教えが届かぬ者がいるのも事実」
「それはその者達が愚かなのです。教祖様はお優しいお方、そのような愚民の声に耳を向ける必要は断じてありませぬ」
そのように教祖が呟けば、緋色の髪の少女は頑なに否定する。
髪と同じ緋色の双眸がじっと教祖をみつめた。
教祖はそのような少女の視線にふっ、と笑みを零し。
教祖はローブの下に黒い、これまた上質の生地で出来た羽衣とズボンを着込んでいた。
羽衣を脱ぎ、それを広いベッドの上に脱ぎ捨てる。
ベッドはまさしくシーツの海と言わんばかりで。
予想以上にたくましい、男らしい肉体、その上半身が裸のまま、ベッドに腰を下ろした。
少女は教祖のたくましい身体を見て、一瞬頬を染めたのちに頭を下げるのであった。
「レン、来なさい」
座ったまま、教祖は少女の名を呼ぶ。
少女、レンは顔を上げ、すっと立ち上がれば教祖の下へと歩む。
教祖のすぐ傍まで寄れば教祖は手を伸ばし、レンの頬に触れる。
優しく頬に触れるだけで、レンは更に頬を朱に染めるのであった。
先程の、他の信者の前に立ち、彼女達を戒める気高い少女の姿ではなく。
年相応の少女の姿がそこにはあった。
「私が何を望んでいるか……お前はもう分かっているのだろう?」
「はい………このレン、教祖様のために奉仕させていただきます」
「あぁ、いい子だ……それでこそ神もお喜びになられる」
教祖はベッドの中心にその身を寄せ、レンも教祖と同じように身を寄せた。
何の言葉もなかったが、ベッドの中心に教祖が身を沈めれば、すぐ近くでレンは自身の纏っているローブを脱ぎはじめる。
純白のローブはレンの体格を紛らわせる、大きなサイズであったが、そのローブを脱いだ少女の四肢は美しく、完熟されたものであった。
少女であるにも関わらず、豊かな乳房、胸から腰にかけて妖艶なくびれ、適度に肉のついた尻や太股。
ローブの下はそれらが露出していた。
唯一纏っていたのはショーツのみ。
それも、生地の少ない、少しずれれば全てが見えそうな代物。