陰茎が完全に抜かれると、その後を追って精液がドロリと零れた。  
膣内射精のショックで脱力したままの少女を、アルトは逆しまに返し、スカートを捲りあげる。  
上半身は力無く地面に投げ出され、膝に支えられた桃尻だけが高く掲げられる。内股になって密着した両脚の間から流れる桃濁液が淫靡に男を誘う。  
 
「へへっ、さっきからこの体位で犯してやりたかったんだ」  
「野良犬みてえじゃねぇか、悪趣味だな」  
「魔女相手だからな、犬の格好でも上等だぜ」  
笑いながらアルトは太腿に挟まれた秘部を肉棒で擦りあげる。血と精液が肉棒に絡みつき、かき混ぜられてグチャグチャと水音を響かせた。  
「優しい俺は、ちゃんと濡らしてやるからな」  
一度腰を引き、わざとらしく狙いをつけると一気に突き入れた。  
「…………!」  
再び身を裂かれる激痛が襲う。茫然としていた少女は痛みで目覚めた。  
声にならないような悲鳴をあげると、力の入らない腕で逃げようとする。  
「お、元気になったじゃねえか」  
ノイは出鱈目に動く少女の肩を押さえると、顎に手を当て顔を上げさせた。少女の瞳にはにやにやと笑う、処女を奪った男の顔が一杯に映る。  
「離せ! 離すのじゃ! 離せえぇぇぇ!」  
 
恐怖と痛みに泣き叫ぶ少女の前に、血と精液に染まった肉棒をこれ見よがしに見せつける。  
コレが先程まで自分の膣内に挿入されていたのだとわかると少女の顔はさっと青ざめた。  
「おまえの血で汚れたんだ。綺麗にしな」  
少女はノイに言われるまま、男の肉棒に舌を絡ませ血と精液を舐めとっていった。  
鉄錆のような臭いと生臭い味が口の中へ広がっていく。  
射精して、少し萎えていた肉棒は、舌が這う刺激でまた堅くそそり立った。  
 
「よーし、じゃあ今度は口の中で味わわせてやる」  
ノイは一気に少女の口へ陰茎を飲み込ませた。  
アルトとは違い、ノイは自分では動かずに、少女に肉棒を舐めさせ根元を指で擽るように命令する。  
少女は指からも伝わるようになった堅さと熱に怯えながらも懸命に男の言うように体を動かす。  
 
その少女を新たな刺激が襲った。  
アルトの武骨な指が少女の可憐な乳房を玩んでいる。  
男は小振りな胸を堪能しながら、嫌らしく話しかけてきた。  
「なぁ、最初この姿勢でそこの男を誘っていたのはこういうワケかぁ?」  
「ひ、ひゃりをひっふぇ…」  
「オラァ、しっかり舐めろ!」  
舌奉仕が疎かになった少女の尻を叩き、意識を舌にも向けるようにする。  
少女はぶたれないよう祈りながら、拙い舌の動きを再開させた。  
 
アルトはその様を見て笑いながらも胸を弄る手は休めない。  
少女の胸を触るようになってからは、腰の動きが深いけれどもゆっくりとしたものへ変わった。  
荒々しく少女の膣を貪るのではなく、静かに膣と胸の両方を玩味していく。  
「この固さを残した小さな胸がよォ、膨らんでみえるだろ」  
そこまで言うと、地面に引かれ、ほんのわずかに大きくなった胸を強く握り締めた。  
少女は急な痛みに悲鳴をあげようとしたがなんとか飲み込む。  
「このっ! そんなにでけえ乳がいいのか! あんな肉の塊をつけてえのか!」  
アルトは理不尽な怒りをぶつけるかのように、再び腰の動きが激しくなる。  
少女はカラダが壊れそうなほどの痛みを与えられながら、怒りが過ぎるまで耐えるしかできない。  
苦痛と屈辱、悲しみと無力感に苛まれながら涙を流す。  
そんな表情を見せながらも、奉仕の手を休めない少女にノイは興奮し、遂に自分から腰を動かし始めた。  
「この淫乱魔女! そんな顔してまで俺の汁を飲みたいのか!」  
(……違う! そんなことっ……)  
否定しようにも、舌を動かすことが男の快感に繋がる。  
何をしようとも男を楽しませるだけの少女に、男達は自分の欲望に任せ、肉棒で少女を味わう。  
 
そして、次第にノイの陰茎は先を舐めるにも辛いほどに膨らんでいく。  
限界にまで膨らんだ肉棒と、激しい腰の動きに耐えきれず少女の口から肉棒が抜け落ちた。  
それと同時、少女の顔面に白い欲望が吐き出される。  
粘つく感触と独特の臭気が顔中に広がっていった。  
 
「何吐き出してやがる!」  
口内に射精できなかったことに怒り、白濁に染まった少女の顔を、まだ堅さの残った肉棒で二度、三度と殴りつける。  
「くそ、中に残った子種を吸って、俺のモノを掃除しやがれ」  
「……ちゅ」  
再び眼前に突き出された肉棒を、半ば虚ろな瞳となった少女はくわえ、精を吸い取っていく。  
「へっ、やっと素直になったな」  
小さな舌で亀頭の精液を舐めとり始めた少女の頭をノイはゆっくりと撫でてやる。  
だが、少女は何の反応も返さずに舐めるだけだった。  
「その態度はなんだぁ!」  
無反応の少女にまた腹を立てると、ノイの肉棒を喉奥まで突き入れる。更に後頭部に手をやり引き寄せることで奥へ奥へと押し込み続けた。  
「ぐっ……がっ!」  
喉を襲う圧迫感に呼吸もできず、鼻の穴をいっぱいに広げて空気を吸い込む。  
ようやく呼吸ができたかと思えば、背後からの衝撃でまた息を乱された。  
 
ノイが陰茎を奥まで進めている間に、アルトの腰の動きは激しさを増していた。  
動きの激しさだけではなく、膣内の圧迫感も増している事に気付き、少女の思考は再び絶望に染められた。  
(まさか、また、あの気持ち悪いモノを……)  
「……! ………!」  
少女は男達を口汚く罵るが、喉を震わせることができず、その声は音にならずに消えた。  
 
「上だけじゃなくて、舌の口にも俺の子種を飲ませてやるよ!」  
(い、嫌じゃ。また、こんな犬共の子を孕むなど……)  
男の力で固定された腰も頭も動かせず、ただ涙を流して訴えるしかできなかったが、男達は少女の真珠のような涙など見ることもなく少女の体が与える快楽に酔っているだけだ。  
子宮口をこじ開けるように奥へと埋没した肉棒から、口内に放たれたそれよりも濃密な精液が注ぎ込まれた。  
子宮の奥底まで浸食されるような感覚に身を震わせると、ノイは尿道に残った汁を絞り出そうと何度も膣内を犯していく。その摩擦で、わずかな膣の隙間からポタポタとしるが零れていった。  
 
(ああ、また……。この腹に、奴等の子が……)  
子宮を焼くような熱さと、胎内を掻き乱すように放たれる勢いを感じて、心に黒い絶望が広がっていくようだった。  
 
「じゃあ、俺ももう一度……っと」  
少女の喉奥にまで侵入したノイの肉棒が再び膨らむと、喉から直接腹に落ちるように激しく液体が迸った。  
(……! ま、また……)  
喉を焼く熱と舌を痺れさせる塩気、喉を荒らし犯す水流に、少女は激しく噎せ返り男の陰茎を吐き出した。  
「……がっ! ゴボっ! はあ、はぁ……」  
「また吐きやがって。ホラ、もう一度顔にぶっかけてやる」  
喉の痛みにやられ、咳き込み続ける少女の顔に、流れるままの黄金水が少女の髪や顔を襲い、白い粘液を拭っていった。  
「ガキの小便と俺の聖水、どっちが美味かったよ。ん?」  
「ぁ、あは……あぁあ……」  
男の体液に汚された少女は、問に答えようともせずに歪んだ笑顔のような表情を浮かべて涙を流していた。  
 
 
「じゃあ、次は俺だな」  
「汚ねえから水でもぶっかけるか」  
「どうせまたすぐに汚れるさ」  
泣き笑う少女の周りにはいつしか多くの兵士が取り囲み、何本もの堅く反り勃つ陰茎を晒していた。  
 
 
少女は男達を恐れていた。  
彼女にとって、自分や村人に向けられる理不尽な憎悪や暴力、情欲は埒外のことだった。  
長く村を見ていた少女には、人間には醜い感情が宿っているのを知っている。  
同じ村人同士で憎みあうこともあった。  
けれど、その全てには何がしかの理由はあった。  
盗賊のように物を奪うわけでもなく、外の世界から来たばかりなのに少女達を蔑み罵り傷付ける男達の考えを理解できない。  
理解不能の思考に怯えるままに、少女は男達の言葉に従っていった。  
 
「そのキレイな顔にブッ掛けてやる!」  
少女の口から腰を放すと白い迸りが少女の顔を染めた。  
少女は口の周りに垂れてきた白濁液を舌で掬い取ると、開いたままだった口に飛び込んできたものと混ぜてコクンコクンと飲み下す。  
男達に何度も犯され、少女の瞳からは生気が失われ暗い光だけが漂うことになった。  
かみさまと呼ばれた少女は、男達に逆らうことなく言うがままに肉体を弄ばれ快楽を与えるだけの人形でしかない。  
 
少女の顔面に射精した男が離れると、小さな手で擦らせていた二本の肉棒が少女の眼前に迫る。  
男の言葉に従い、大きく開いた口に鈴口が近付いていくと、唇に触れそうな距離で同時に射精した。  
濃厚な液を大量に流し込まれ、精液で溺れそうになる。苦しそうに眉を歪めるが、吐き出すことは許されていなかった。  
溢れ出しそうなほど溜まった穢れを健気にも飲み込んでいく少女に男達の嘲笑と罵声がぶつけられる。  
何度もこんな行為を繰り返すうちに心を閉ざし、男達の人形になってしまった少女。  
多くの男は人形相手でも満足しているが、何人かは反応の無さに次第に情欲が冷めていくようになった。  
そんな時、一人の男が打ち捨てられたままの物に目を留めた。  
「――おい、こっちまで魔女を連れてこいよ」  
「今、俺が楽しんでるんだよ、用があんならテメエからきやがれ!」  
そう言いながらも少女に挿入している男は肉棒を埋め込んだまま歩き始めた。  
細い脚を太い腕で広げ、幼子が親に排尿させられるような格好のまま運ばれた。男が一歩踏み出す度に、腹が膨らむほど注がれた精液が地面に点々と落ちる。  
長いスカートは捲りあげられ、少女の小さな陰唇が男の凶悪な肉棒に貫かれている姿が周りの男達に見せびらかされている。  
少女を抉る姿を自慢気にさらし、歩きながらも少女の膣奥に肉棒をぶつけていく。そのたびに華奢な体は激しく揺さぶられている。  
 
元の場所からどれだけも離れていない場所に呼ばれただけで、少女を貪っている不機嫌な顔を隠そうとしない。  
だが、立ったままでの挿入が気に入ったのか、少女を降ろそうとしない。膣からの水音も増し、行為が激しくなっているのが一目でわかる。精液と空気が混じり、白く小さな泡となって零れ落ちていった。  
呼びつけた男はその様子に苦笑しながら、足下に転がっているモノに視線を向けた。  
「コイツだよ」  
うずくまっていたモノを足で返すと、先程の暴行で深く傷付けられ、青ざめた色で荒い呼吸を細く吐き出しているトムの顔があった。  
 
「ト、ム……?」  
虚ろな瞳に小さな光が宿り、身動きもせず、意識があるのかもわからない男の名を呼ぶ。  
「トム! 生きておるのか!? トム、返事をせい、トム!」  
男達の欲望を一身に受け疲れきった体からの弱々しい声でも、ずっと見守ってくれていた少女の声は倒れている男に届いた。  
「かみさま……」  
口の端から血の泡を吐きながら、ほんの数時間前とは違う枯れきった声が微かに流れた。  
トムの手足は所々妙な方向に曲がっていて、顔も元の形がわからないくらいに歪められている。  
呼吸をするだけでも苦痛が襲うのだろうが、少女に殴られた跡が腫れ上がり隠れた目を向けて顔を動かす。  
見る影もなくなっているが、その崩れた顔が笑顔であることはすぐにわかった。  
意識を失いかねない痛みにも耐えて微笑むトムに、少女はボロボロと大粒の涙を零していた。  
「かみさま、無事、なのかい……? よかった……」  
男達に幾度も犯され、今も雄肉をくわえさせられているこの姿が見えていれば、無事などとは言えないだろう。  
「トム、ぬしは、目が……見えておらぬのか?」  
「ごめん。周りがうるさいな……。あまりよく、聞こえないんだ……」  
男達の揶揄嘲弄する声や下卑た笑いは聞こえてくるが、近くからの声が聞こえないほどではない。ならば、トムにだけ何かの音が響いているのだろう。  
少女は医学に明るくないが、トムの状態が危ういことはわかる。  
それと同じく、自分にはどうしようもないということも理解している。だから、恥も何もかも投げ捨てて、男達に涙ながらに懇願する。  
「――頼む。こやつを助けてやってくれ! たのむ……」  
「かみさま? 心配しなくても大丈夫だよ。少し、寝てればよくなるからさ……」  
 
内容まで理解できずとも、少女の悲痛の声は届いたのだろう。トムは安心させるために優しく語りかけるのだが、コポコポと血の泡を零しながら言うその姿に少女は悲鳴をあげそうになった。  
 
嘘だ。  
トムは嘘を吐いている。  
青ざめた顔で、血を吐いて、『大丈夫』とはよく言ったものだ。  
これがもっと軽い傷ならば、嘘を吐いた事を怒りながら不器用な腕で包帯でも巻いてやるのだが……。  
今は男達にトムを助けるように乞うしかない。  
分の悪い賭けだと思うが、同じ人間だ。死にかけている同種を見れば憐憫の情も湧くだろう。  
そう願って頭を下げ続けた。  
 
男達は、助かりそうもない村人のために懇願する少女と、彼女を慰めようと自分は無事だと伝え続ける死に損ないの掛け合いを見て愉快そうに大笑している。  
笑い声が聞こえる度に少女は涙を零して頭を下げる。男はもう、少女の声しか聞こえないのか、幻聴だとでも思っているのか兵士達の声に何の反応も返さない。  
挿入していた男が膣内に精を放ち、地面に投げ出されたのにもかまわずに頼み続ける少女に、ようやく一人の兵士が答えた。  
「――いいぜ。助けてやるよ」  
その言葉が聞こえると、少女は地面に擦り付けていたままだった頭を跳ね上げて声の主を見る。  
それは、少女を最初に汚した男の一人、アルトだった。  
 
彼とノイは少女を二人で汚した後、仲間に引き渡した。  
何人もの肉棒をくわえ込み、従順になっていく少女を笑いながら見ていた。  
だが、従順になりすぎると逆につまらなくなっていったのだが、今は違う。  
少年や村を守ろうとした時のように、目に力が宿っている。そんな彼女に恥辱を与えたくなった。  
助けようともがく少女の前で、この村人を壊してやって少女の心を傷つけてやりたかった。  
魔女なんかを神と慕う愚かな男を裏切らせてやりたかった。  
失意の底の底に突き落とした少女の顔を汚れた靴で踏みにじってやりたかったのだ。  
だから、仲間達からの苦情をノイに任せ宥めてもらい、少女に手を差し伸べてやった。  
どんな理不尽な要求でも飲んでしまうと知っていたからだ。  
 
「何を、すればよい?」  
「それは、人に物を頼む態度じゃねえな。なぁ、神様?」  
図に乗ったアルトの物言いに反論しそうになった少女は、言葉を飲み込み、村人が頼み事をする時を思い出して丁寧に話し出す。  
 
 

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