「…ねぇミハルさん、さっきコイツが嫌がってるって言いましたよね……」  
 
「………?…」  
 
彼の質問の意味が、よくわからない。アタシが戸惑っているのを横目に、  
彼はアキに埋まっているモノをゆっくりと引き抜いていく…  
 
――…ズルぅ…っ…  
……ごぽっ…  
 
彼のモノが全て引き抜かれると、アキの秘裂から精液があふれ出した。  
卑猥すぎる光景に、目をそらしてしまう。藤田はそんなアタシを見て顔を歪め、  
未だに意識のはっきりしていないアキに言い放つ…。  
 
「―…オイ、口できれいにしろ」  
 
「……はぁっ、はぃ…ご主人さま…、おそうじ、させていただきますぅ…」  
 
「…ぇ……っ?」  
 
 今度は、自分の耳を疑うことになる。  
 
「……な、なに…?ご、しゅじん……?」  
もうワケがわからない。そんなアタシをよそに、アキは彼のモノの『掃除』を始めていた。  
 
「んふ……ちゅ…っ、はふ…ぅ」  
 
己の唇と舌を使い、彼の精液と自身の体液が混じり合ったものにまみれているソレを、  
何の抵抗もなく丁寧に舐めあげていくアキ。  
それは、この行為が彼女にとって初めてではないということを、如実に表していた。  
 
「はぁ…っ、ごひゅじんはまの…ちゅぅ…ん、おいひいれすぅ…んぅっ」  
 
汚れのない、ピュアな子だと思っていた――いや、思いたかったのかもしれない。  
同僚の男どもの中には、未だにアキが処女だと思い込んでいるやつもいるだろう。  
しかし、アタシの目の前にいるのは、快楽を貪欲に貪る一人の“雌”そのものだった…。  
 
「もういいよ…ありがとう」  
 
彼は微笑みながらアキの頭をなでて、拘束したままだった両腕のネクタイをほどいてやる。  
ほめられたアキは、まるで子供のように顔をくしゃくしゃにして喜んで、頬を紅く染めた。  
その姿はまるで……そう、愛し合う恋人のようだった。  
 
「……さてと」  
いきなり彼が立ち上がり、思わずビクッとしてしまう。  
 
「ミハルさん……もしかして立てないんですか?」  
 
「ー――っ…!」  
 
――図星だった。後輩たちの痴態を見せつけられ、衝撃を受けていたアタシの腰は  
見事に砕けてしまっていて、自分の意思では立ち上がることができなかった。  
 
「しょうがないなぁ…オレが起こしてあげますよ」  
 藤田はそう言って、ゆっくりとアタシに近付いてくる―。  
 
「…あ、、あ……」  
 
――犯される――本能的に悟ったアタシは思わず後退りするが、後ろのドアにはばまれた。  
だんだんと距離が狭くなっていく。もう彼はすぐそこだ。恐くて涙で目が滲む。  
彼がアタシの前でしゃがみこんだ。もうダメだ、と思った次の瞬間――  
 
―…スッ、と優しく手をさしのばされた。  
 
「……え……?」  
また訳がわからなくなる。そっと彼の顔を見上げると、さっきまでの冷たさは失くなっていた。  
 
「……すべてを、わすれたいのでしょう……?」  
 
 
「――ぁ―……」  
 
ずっと自分のなかで押し殺していた。誰にも打ち明けられずにいた、この想い。  
アタシの寂しさを、切なさを、すべてを――この男に見透かされたようだった。  
 
カズの笑顔と思い出が、頭の中を走馬灯のように駆け巡る。  
 
 
――この手を掴んでしまったら、もうもどれない―  
 
――アタシは、ほんとうにそれでいいの―?  
 
あと一歩が踏み出せないでいたアタシは、ふとベッドのほうに目を向ける。すると…  
 
そこには天使がいた。彼と同じようにアタシのことをじっと見つめている。  
彼女はアタシと目が合うと、一度だけそっとうなづいた。  
 
――あぁ、アキちゃん。あなたもそうなの?藤田くんに……救われたの…―?  
 
アタシは考えることをやめた。すがるように、目の前の手をゆっくりと、にぎりしめた―…  
 
 
 
――それからのことは、あまり覚えていない。  
 
気がつくとアタシは全裸で、アキに胸をまさぐられながら、藤田には後ろから貫かれていた。  
 さっきまでのアキのように、両腕をネクタイで縛られ、アイマスクで視界を奪われたまま―…。  
 
 
「―…あっ、あっ、ふぅんっ」  
 
「はっ、はっ…ミハルさん、気持ちよさそうですね……  
――おいアキ、もっと胸さわってやれ」  
 
「はい、ご主人さま…んっ、ちゅっ…」  
 
アタシの身体は、二人によって何度も弄ばれており、すでに3回ほど達していた――。  
 
「んあぁ…っ!!アタシ、また、イッちゃう…っ…ご、ごしゅじんさま、ゆるしてぇ…っ!!!」  
 
4度目の絶頂を迎えたアタシは、愛しい彼の名を叫ぶと、完全に意識を手放してしまった―…。  
 
 
 
 翌朝、寝不足のまま番組にのぞんだアタシたちは、  
ふらふらになりながらもなんとか放送を終えた。  
 部長には、「原稿の読み違えが多過ぎだ」とかで怒られちゃったけどね。  
アキちゃんと互いの顔を見合って、苦笑い―。  
それが見つかって余計叱られる。まぁまぁ、と隣で部長をなだめるのは藤田くん。  
 
――お叱りの原因を作ったんだもの、これくらいのフォローはしてくれなくちゃね。。  
 
お昼すぎ、携帯電話を確認してみる。カズからの着信は、今日もない。  
 
――覚悟は、決まっていた。  
アタシは、メールに『サヨナラ』とだけ打ち込んで送信し、  
電話帳のメモリから、カズの名前を―…消去した。  
夕方頃に何度か返信があったような気もするけど……正直なんて書いてあったかよく覚えてない。  
今のアタシの心の中は、新しい“恋人たち”のことで、いっぱいだった。  
 
――あの日から一週間後、アタシたちは今日も愛し合っていた。  
 今夜は3人で藤田くんのウチに来ている。激しかった行為を先程終えて、  
アタシとアキちゃんは一緒に彼のモノを“お掃除”していた。  
 
「ねぇ…ミハルさん、アキ。ちょっとお願いがあるんだ」  
 
「ん…っ、ちゅ、なんれすか…?…」  
「……れろ、アタシ、キミのゆぅことなら、んむ、なんれも…きくよ……?」  
 
 懸命に奉仕しながらもちゃんと話を聞こうとしているアタシたちを、満足そうに見つめる彼。  
 
「……いい子だね……じゃあ今から言うこと、よく聞いてて…」  
 
両手でアタシたちの髪を優しく撫でながら、続けた―…。  
 
――次の日―  
今朝も『おめざめヴィジョン』の放送を終えたアタシたち女子アナ3人組は、  
アナウンサー部までの帰り道を並んで歩いていた。  
 
「ねぇねぇ聞いてくださいよ、昨日も大変だったんだからぁー…」  
 
 綾夏が愚痴り始める。最近はほぼ毎日こうだ。適当に聞き流しながら、アキに目配せした。  
 
「……そっかぁ、綾夏も大変ね―……  
…ところでさ、アタシ最近いいストレス解消法見つけちゃったんだ〜♪」  
「…えっ、なになに?教えてくださいよぉ〜」  
 
――食い付いた。  
「えっと、アタシもアキちゃんに教えてもらったんだけど……今度一緒に連れてってあげよっか」  
 
「ホントですか―!?うれし〜。楽しみにしてますね♪」  
 
「…ホント?喜んでくれてよかった―――きっと、わすれられるわよ……ぜんぶね」  
 
 アキと再び目を合わせる。アタシたちは、静かに笑みを浮かべるのだった――…。  
 
 
《第2章・完》  
 
 

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