女刑事、山寺涼子
〜〜〜〜始まり〜〜〜〜
「うううぅぅ、寒〜い・・まったくこのパトカー、エアコン直せっての」
私の名前は山寺涼子、私がこんな惨めな思いをしてるのもことの起こりは
3日前、私のいる伊達警察署宛にこんな犯行予告の電話があったからだった。
「4日後に、千歳町の倉町小枝と言う女を殺す。とめたければそこの署にいる
山寺という女を千歳町まで来させろ。」
「え?どういうこと・・もしもし、もしもし!!」
たったそれだけの言葉を残してきってしまった。
調べたところ千歳町もその町に倉町小枝という女がいることもわかった。
「仕方ない、まだこれがいたずらだという可能性もある。君一人で現地まで
向かってくれないかね?」
「えっ・・?・・はぃ。」
いつものあたしならこんなに素直に受けることはなかったんだけど・・私の名前を
知っていたことと私を指名したこともあって受けることにしたのだが・・
まあこういう次第である。
「まさかこんなオンボロで行かせられるとはね・・・でもなんか
私に現場へ行けといってたときの署長の態度とか表情とかが変だった気がす
るのよね〜まあ、予告の日まで後1日あるし、とりあえずその小枝って子に会って
みるかしら。」
その町に着いたときにはもうすでに夕方を回っていた。
「ここね、」ピンポーン「あの〜誰かいらっしゃいませんか?」
ガチャッ「は〜い、あの〜どちら様でしょうか?」
出てきた人は女の私が見ても目がくらむほどの美しい女性だった。しかし・・
「あ、あの〜・・あなたが小枝さんですか?」
「はい・・そうですけど・・あなたは?」
「あ、私警官の小枝ともうしますが、失礼ですけど・・・どこかでお会いしたこと
がありましたっけ?、どうもなんか見覚えがある気がするんですが・・」
「・・・・・き、気のせいですわ、さ、まあお上がりください・・フフフ」
「えっ・・ええ、では失礼しま・・・」
バチッ!!
「っっ!!」
「ふふふ、馬鹿な女、さあ、お休みください。フフ」
「へへへ、これからが楽しみだぜ。」
後ろに立っていた男の手にはスタンガンが握られていた。
私はそんなやり取りを聞きながら、やがて意識が遠のいていった・・。