ドア──日本中、いや、世界のどこへ行っても、それは存在する。人は、  
建物に住まう以上、ドアに触れなければならない。屋内外に出入りする  
為、または、何らかの転機を迎えた時、ドアは開かれる。否、開く。  
 
「山脇先生」  
ドアを元気良く開け、職員室に入って来たのは須崎明菜。ここ、私立K  
学院で体育教諭を務める彼女は、二十八歳。上背があり、ショートカット  
の髪型がいかにも体育教師然としていて、凛々しい容貌をしている。  
「何ですか・・・須崎先生」  
明菜から声を掛けられ、おっとりと返事をしたのは山脇由香里。今年から  
この学院で数学を教えている、教師としてはちょっぴり頼りなげな二十三歳。  
腰まで伸ばした髪をまとめ、清楚な装いに身を包んでいる姿が麗しい。  
「もう、放課後よ。帰らないの?」  
明菜が由香里の肩へ手を掛け、親しげに問う。この、二十八歳の体育教師  
は、新米教師の由香里を常に気遣い、妹のように接していた。  
「いいえ、もう、帰るところなんですよ」  
にっこりと微笑みながら、由香里は言う。見れば、すでに帰り支度をしており、  
席を立つ所だったようだ。  
「須崎先生は、まだ帰らないんですか?」  
今度は由香里が問い返す。すでに学院内には、夜の帳が降りかけていて、  
教職員や生徒の姿も無い。校舎の明かりも全て落とされ、今、明菜と由香里  
がいる職員室以外は薄暗くなっている。  
「あたしは、校内を見回ってから帰るの。ふふ、生徒指導主任のつらい所よ」  
由香里の問いに、明菜は眉を潜めて笑った。快活で、教職員からも信任の  
厚い明菜は、生徒指導主任という地位にあり、校内の風紀を監視する立場  
だった。  
 
「ご苦労様です。それでは、お先に」  
「ええ、気をつけて帰るのよ」  
由香里が退出しようとすると、明菜は大げさに手を振って見送った。その  
様が、体育教師の活発さを良く表していたので、由香里は苦笑い。  
(面白い人だな。それに、生徒にも人気があって、羨ましい)  
校内を見回ると言った明菜が、闇に溶けて行く姿を見遣りつつ、由香里は  
思う。この学院内において、明菜の存在は別格だった。教職員、生徒を問  
わず、明菜は信頼され、慕われている。  
(あたしも、早く一人前の教師になりたい。須崎先生みたいに)  
由香里は、そんな思いを胸に秘め、明菜を教師としての目標としていた。  
内気で、人付き合いが苦手な自分とは対照的な体育教師の姿が、眩しく  
見えたのである。  
 
「あれ・・・?」  
由香里が職員用玄関まで来た時、中庭を挟んで対する校舎の二階廊下  
に、何やら灯かりらしき物が見て取れた。形状から見て、懐中電灯らしい。  
「須崎先生だ」  
遠目に、ポロシャツ姿の明菜が見える。教室や廊下に懐中電灯の光を  
当て、異常が無いか確かめているようだ。そうして、二階廊下を端まで  
来た所で、不意に懐中電灯の灯かりが揺れた。  
「どうしたんだろう?」  
由香里が目を細める。灯かりは、くるくると忙しげに動き、遂には闇へ呑まれ  
てしまい、それと同時に明菜の姿も見失った。  
 
「何かあったんじゃ・・・?行ってみよう」  
不安が由香里の心中を過ぎる。今、校内には自分と明菜しかいない  
事を考えると、気が逸った。  
「はあ・・・はあ・・・」  
運動が苦手ではあったが、由香里は全速力で対面の校舎の二階まで  
走り抜けた。そして、明菜の姿を探す。  
「いないな・・・んっ?」  
辺りを見回した由香里が、二階廊下の奥にあるドアから灯かりが漏れて  
いる事に気付いた。闇が校内を覆う中で、そこだけが光を差している。  
「確か・・・あそこは、体育教官室?」  
ドアの向こうは、明菜が普段使っている体育教官室。そこは、生徒指導  
主任という肩書きを持つ彼女が、素行の悪い生徒に対してお説教をする  
場所としても知られている。  
「なあんだ」  
明菜が体育教官室にいると悟った由香里が、安堵のため息をついた。  
何の事は無い、体育教師が自分の持ち部屋へ入っていっただけの事だ。  
そうなれば、由香里の不安も払拭される。  
「心配して、損しちゃったなあ」  
暗い廊下を歩き、由香里は体育教官室へ向かう。別段、明菜に用事が  
ある訳では無かったが、ちょっとだけ顔を見ようと思ったのだ。そうすれ  
ば、安心して帰る事も出来る。  
「須崎せんせ・・・」  
由香里がドアのノブに手をかけようとした瞬間、体育教官室内から何やら  
笑い声が聞こえてきた。それに呼応して、由香里の手が固まる。  
 
(中に誰かいるな・・・)  
笑い声は、複数の人間から発せられていた。それも、男女問わずの物  
である。今の時間から考えて、明菜以外の人間がそこにいる事はおか  
しい。そう思った由香里は、体育教官室のドアに出来た僅かな隙間に頬  
を寄せ、中の様子を伺う事にした。  
(須崎先生・・・は、いる。それと、あれは・・・生徒たちね)  
隙間は数センチ程度だったが、室内の様子は概ね確かめられた。教官  
用の椅子に、明菜が座っている。そして、それを取り巻くように居並ぶ数人  
の生徒たち。  
(何やってるんだろう?生徒指導だったら、こんな遅くにはやらないはず  
なのに・・・)  
明菜と生徒たちは、楽しげに談笑している。その遣り取りからしても、教師が  
生徒を指導するといった感じは見て取れない。由香里は、体育教官室内で  
紡がれている和やかな雰囲気を訝しがった。どう見ても、仲のよい男女が  
ただ、話し込んでいるようにしか見えないからだ。  
(変なの。まあ、いいか。帰ろう)  
明菜が無事。それを確かめられれば良いと考えた由香里は、その場から  
消えようとする。新米教師の自分とは違い、明菜には馴染みの生徒も多いの  
だろう。そう思った由香里は、談笑の邪魔をしては悪いと、音も無くドアの前  
から立ち去ろうとした。と、その時──  
「うふふ、エッチね」  
そんな、女が出す甘ったるい声が、体育教官室内から聞こえてきた。  
 
(な、何?今の声・・・)  
ドアから離れようと、背を向けた由香里の足が止まる。すると、更に  
艶やかな声が、体育教官室のドアの隙間からこぼれてきた。  
「ああん。ダメ・・・」  
室内にいる女性は、明菜ただ一人。と、なれば甘ったるい声の主は  
彼女しかいない。由香里は踵を返すと、膝を折って再びドアの前へ  
張り付いた。そして・・・  
(い、いやッ!須崎先生!)  
ひっ・・・と小さく悲鳴を上げた由香里。無理も無い。彼女の視線の先  
では、敬愛している先輩教師である明菜が、生徒と思しき男たちから  
乳房を触られていたのだ。  
「あ・・・ふ・・ん」  
顎を上げ、明菜は身悶えていた。教官用の椅子に座り、だらしなく両  
足を開いている。そこへ、やはり別の生徒が潜り込んでいた。  
「敏感だな、明菜先生は」  
生徒は、ジャージの上から明菜の恥部を指でなぞっている。割れ目に  
沿って、女の急所をじわじわといたぶっているのだ。  
「う・・ああん・・みんな・・じょ、上手よ」  
唇の端から舌を出し、明菜が濡れた瞳で誘う。乳房を、恥部を数本の  
異性の手によってまさぐられ、歓喜のため息を漏らしているのだ。  
「脱げよ、明菜先生」  
生徒の誰かが言うと、明菜はにっこりと微笑んで、  
「みんなで脱がして」  
と、教官用の椅子を、ぎっと鳴らして立ち上がった。  
 
「ああんッ!」  
明菜が立ち上がったと同時に、複数の生徒が彼女へ飛び掛った。その  
全員の欲望の矛先が、女教師の肢体へ向きつけられている。  
「脱がせ、早く!」  
「慌てるな。まず、上着からだ」  
生徒たちは明菜を床へ引き倒し、上着を脱がせにかかった。普段、彼女が  
着ているポロシャツとジャージは、あっという間に剥かれ、白いスポーツブラ  
と、同じく白いシンプルなパンティがお目見えする。  
「うふふ、みんな、お手やわらかにね・・・」  
そう言った明菜に、不安げな様子は無い。むしろ、今の状況を愉しんでいるよう  
に見え、余裕すらありそうだ。  
「いつまで笑ってられるかな?明菜先生」  
生徒が明菜のパンティを毟り取る。そして、すぐさまいきり勃った男根で、淫靡な  
笑いを見せる女教師の恥部を刺し貫いた。  
「あーッ・・・」  
ぐん、と明菜の背が伸びる。男根は一気に根元まで捻じ込まれ、深々と穿たれた。  
「へへ、明菜先生のここ、ぴくぴくしてるぜ」  
無理に開かされた花弁がひくついているのを見て、男根を捻じ込んでいる生徒が  
笑う。見れば、明菜の恥部は愛撫も無いのに、すでに濡れそぼっていた。だから、  
唐突に挿入された男根も、容易に奥まで迎え入れている。  
「う・・・ぐぐッ・・・い、いいわァ・・・」  
ほうっと低いため息をつく明菜。毟り取られた衣服が散乱する中で、女教師は  
生徒の男根を受け止めた事に、狂喜していた。  
 
(須崎先生・・・なんて事を・・・)  
あまりに衝撃的な光景を目撃し、体育教官室の前でぺたんと座り込む  
由香里。一枚のドアの向こうで、事もあろうか女教師が犯されている。  
しかも、同意の上で・・・だ。  
「明菜先生、しゃぶってよ」  
「俺のも」  
男根に恥孔をぶち抜かれ、目を蕩けさせている明菜の顔の前へ、他の  
生徒たちが男根を剥きつけて言うと、  
「うふふ。いいわよ」  
女教師はにっこりと笑って、隆々と反り返る男根たちへ唇を寄せていく。  
そして、手近な一本に狙いを定め、ぱっくりと咥え込んでしまった。  
(ああ、なんて事を!)  
その様子をドアの隙間から覗き見ている由香里は、心臓を早鐘のよう  
に脈動させている。目標としている先輩教師の艶姿に当てられたのだ。  
「明菜先生のオマンコ・・・キツキツだな。あんなにやりまくってるのに」  
恥孔へ男根を捻じ込んでいる生徒が嘆息する。男女の結合部が蠢く度  
に、生肉がせめぎ合う水音が、悲鳴となって室内に響いた。くちゅくちゅと  
聞くも恥ずかしい淫らな音階は、室外にいる由香里の耳にまで届く。  
(いやッ!汚らわしい!)  
耳を塞ぎ、ドアから顔を背ける由香里。すると、今度は責められている  
明菜の絶叫が上がった。  
「も、もっと乱暴にしていいのよ!目茶目茶にしてッ!」  
数本の男根。それらを頬張り、両手に握ったまま、鬼気迫る表情で明菜が  
哀願した。すると、生徒たちはそれに応じて、明菜を更に嬲り続けようと  
試みる。  
 
「しゃぶれ、明菜」  
生徒はそう言うと、明菜の髪を乱暴に掴み、男根を剥きつける。すると、  
女教師はしずしずと四つんばいになり、むせ返るような性臭を放つ若い  
男根を悲しげな表情でしゃぶり始めた。  
「ん・・・むむッ・・」  
生臭い男臭が鼻を抜けたのか、明菜は眉をしかめつつ、男根を口唇  
愛撫する。舌を絡め、甘く噛む献身的な奉仕の姿であった。  
「いいぜ、明菜」  
尊称を捨て、生徒は明菜を呼び捨てにする。そして、腰をゆっくりと動かし、  
女教師の唇の温もりを、男根で楽しげに感じ取った。  
(須崎・・・先生・・)  
ドアの外では、由香里が呆然となっている。明菜が複数の生徒と、淫らな  
交わりを持っている事を知り、ショック状態になっていた。この場を去ろうと  
しても、足が動かない。体も、言う事をきかなかった。  
「俺、もうイクぜ」  
恥孔を穿っている生徒が言うと、明菜がいやいやをする。やめて、と言って  
いるようにも見えるが、それが本心かどうかは分からない。すると、  
「中出しが嫌だって言うのか?明菜」  
前後を男たちに挟まれた明菜を、面白そうに見遣っている生徒たちが問う。  
そして、明菜が救いを求めるような眼差しで、やっと頷いた。しかし・・・  
「駄目だな。中に出すぜ」  
絶頂を迎えつつある生徒が明菜の腰を掴み、抽送のピッチを早める。  
 
「んん〜ッ!んんッ!」  
声にならない叫び。明菜は、男根を口にも受け止めているので、拒む  
言葉が出せない。そうこうしている内に、恥部を穿っている男根が放精  
の律動を開始した。  
「イ、イクぞッ!明菜!」  
絶頂を迎えた男根が断末魔を上げると、明菜の女体がガクガクと弾む。  
受精を強制された屈辱からか、眦からは涙が流れた。  
「ああッ!中で、出てるゥッ!ひ、ひどいわ・・・」  
咥えていた男根から唇を離し、明菜が絶叫する。床に這い、恥孔に注が  
れる白濁液の生ぬるさに、慄いているようだった。そこへ、  
「誰が、しゃぶるのをやめろって言った!」  
口唇愛撫を中断された生徒の怒号が飛ぶ。そして、明菜の髪を顔ごと  
ぐいっと引っ張り、いまだいきり勃つ男根の前へ寄せた。  
「ご、ごめんなさい。すぐ、おしゃぶりするから、許して・・・」  
頬に涙の跡を走らせた明菜が、再び口唇愛撫に戻らされる。目を閉じ、  
匂い立つ性臭に顔をしかめながら・・・  
「次は、俺だな。ようし、明菜、覚悟しろよ」  
一人目の生徒が放精すると、間髪入れずに別の生徒が明菜の尻へ  
挑んだ。すでに、男女の粘液で滴った女教師の恥孔は蜜壷と化し、  
二人目の男根を易々と迎え入れてしまう。  
「んむむッ!んむッ!」  
今度の生徒は、恥孔を貫くと同時に明菜へ覆い被さっていった。そして、  
強引に乳房を揉み、細くしなやかな女体に体重をかけ、圧し掛かる。  
途端、明菜は額に脂汗をかいて、うめいた。  
 
「へへへ・・・乳首引っ張ると、穴が締まるな」  
二人目の生徒は、力任せに明菜の乳首を啄ばんだ。その度に、ぴくん、  
ぴくんと女体が震え、泣く。  
「ウウッ・・・ンンッ・・・」  
口唇愛撫を捧げながら、恥穴を貫かれる女教師はふんふんと鼻を鳴らし、  
この忌まわしい交わりに耐えている。生徒たちは五人ほどもいようか。その  
誰もが、明菜を責める事に情熱を燃やしている。  
「次は俺だぜ」  
「俺は、明菜ちゃんに精子を飲んでもらおう。へへ」  
「慌てなくても、明菜は逃げやしないぜ」  
一人の女教師を囲んで、生徒たちが顔を見合わせた。すると、その光景を  
見ていたもう一人の女教師は恐慌する。  
(もう、いやッ!とても、見ていられない!)  
ドアの外にいた由香里は、廊下を這うようにして逃げた。同意の上とは言え、  
多数の異性から輪姦される女の姿など、普通の女性であれば、正視に堪え  
るものではない。すでに闇は完全に学内を支配していたが、星明りを頼りに  
由香里は逃げる事が出来た。  
「はあッ・・・はあッ・・・」  
息を荒げ、由香里は学院を飛び出した。そして、帰宅するまで──否、帰宅  
してからも、あの忌まわしい光景が、頭から離れる事は無かった。  
「須崎先生が・・・あんな事を・・・」  
その晩、由香里は普段あまり行わない自慰に耽る羽目となる。あの、強烈な  
輪姦シーンが、脳裏にこびりついて離れなかったからだった・・・・・  
 
 
「完全に寝不足だわ」  
翌日、由香里は寝不足の顔で学院へ向かった。昨夜は、中々寝付ける  
事が出来なかったのである。勿論、原因は明菜と生徒たちの乱交シーン  
を見たショックによる物だ。  
「それにしても、凄かったなあ」  
心を落ち着けてみると、明菜が忌まわしい複数姦に沈溺する姿は、あさま  
しくも美しく思える。男と女が獣になる瞬間、理性の効かない野生の美しさ  
を垣間見たような気がするのだ。  
(今日も、するのかしら。あの、ドアの向こうで)  
由香里の心の中で、ドアが軋む音が聞こえている。もし、今度あの光景を  
見た時、自分はどうするのだろう──そんな思いが、何度も脳裏を過ぎる。  
(ドアを・・・開けてしまうかも)  
 
由香里が学院へ着くと、見慣れた人物の姿が見て取れた。明菜である。  
「須崎せん・・・せ」  
昨夜の淫姿を見た後では、声がかけづらい。そう思った由香里は、言葉を  
遮りそっと明菜の後に続いた。向こうが気がついたら、挨拶を返そうと思い  
ながら。しかし、明菜は由香里の姿に気付く事無く、颯爽と校内を歩いてい  
く。それも、始業が近いというのに、職員室には向かわず、真っ直ぐ部活動  
で使われるクラブハウスへ。  
「変だな。どこへ、行くんだろう」  
始業が近いので、クラブハウスに生徒の姿は無い。そこへ、明菜は何の  
迷いも見せず、迫っていく。そして、その後好奇心に背中を押され、ハウス  
へ近づいていった由香里は、更なる衝撃に見舞われる事となる。  
 
「ヒイッ・・・ヒイイッ・・」  
ハウス内にある男子トイレの中から、女の喘ぎ声が聞こえてくる。  
それも、どこか切なげで喘ぎと言うよりは、悲鳴に近い。声の主は、  
まぎれも無く、明菜だった。  
(須崎先生の声だ)  
由香里は抜き足で男子トイレへ迫り、明菜の姿を探してみる。すると、  
トイレの小便器に縋りつき、尻を高々と上げた明菜の姿があった。  
そして、そこに群がる生徒たちの姿も。  
(あ、あれは!)  
明菜はジャージの下だけを下ろし、生徒の男根を受け入れていた。  
しかも、それらは恥孔にではなく、排泄器官であるはずの尻孔へと  
捻じ込まれている。  
(いやだ!お尻の穴で!)  
生徒たちは、小用を足すかのように、明菜の尻の前で立っている。  
小便器に手をつき、尻孔を捧げる明菜の姿が、天窓から差し込む  
朝日に照らされ、白く浮かび上がってから、由香里の瞳に映った。  
「お、お尻の穴だけで・・してね、みんな」  
明菜が尻を振って、望みを生徒たちに呟く。この女教師は事もあろう  
か、尻孔のみを穿って欲しいと哀願しているのだ。  
「明菜先生は、ケツ穴セックス好きなんだね」  
快活な、女体育教師の排泄器官へ、男根を深々と捻じ込んでいる  
生徒が尋ねると、  
「そうよ、先生は、ケツ穴セックスが大好きなの・・・」  
明菜は目を細め、生徒を見遣った。肛姦が心底愉しいとでも言わん  
ばかりに、表情を蕩けさせながら・・・  
 
居並ぶ生徒はやはり五人ほど。しかも、全員が昨日明菜と交わっていた  
顔ぶれとは違っている。そうして、生徒たちはそれこそ小用を足すかの  
如く、女教師の尻へ挑み、果てていく。  
「きちんと、お手入れしてきたから・・・安心してね・・」  
そう言って、自ら桃尻を開く明菜の尻孔は、漏斗のような形のまま男根を  
受け止めている。それは、この行為に長けている証だ。おそらく、このような  
忌まわしい行為に耽りきっているのだろう、快楽を貪る表情にも艶が乗って  
いる。  
(須崎先生ったら・・・)  
五人の生徒に、次々と尻孔を犯される明菜の姿を見て打ち震える由香里。  
あの場所に、もし、自分がいたら・・・ドアを開けてしまったら・・・  
(どうなるのかしら・・・)  
ハウス内のトイレは、一枚の仕切り板しかない。今、ノブを回してドアを開け  
れば、何かが壊れ、何かが紡がれる気がする。それが何かは、由香里にも  
分からない。  
(ああ、手が勝手に・・・)  
ハウス内のトイレへ続くドアのノブに、由香里は手をかけた。汗ばむ手のひら  
が、身勝手にもノブを回してしまう。  
(どうすればいいの・・・あたしは・・・何をしようとしているの・・・)  
由香里はドアを開ける。歪んだ欲望の向こうにある、本能のドアを。彼女は、  
それにまだ気付いていないだけの事。意味なんて、持っていない。  
(ああ・・・)  
カチャリ─と、金属音が鳴った。  
 
おしまい。  
 

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