放課後、某学校の一室…。
この部屋に今、一人の先生と、生徒と思わしき人物が居る。
時間も遅く、既に日も暮れかかっており、生徒達の姿は疎らだ。
偶に、校舎のグラウンドから、何かの部活の掛け声が聞こえる程度で、
他の先生達も、殆ど帰宅してしまっている。
下校しなければ為らないこの時間帯に、何故、先生と生徒が居残っているのか…?
と言えば、その理由は、当の本人達にしかわからない。
「でも…先生はそんな裕樹クンだから…」
優しく微笑んで女性教師…莢華(さやか)は、更に言葉を重ねる。
期待させるかの様な台詞が聞こえ、この学校の生徒である、裕樹は、莢華の言葉に思わず耳を傾ける。
「そんな裕樹クンだから…苛めたい程、好きになったのよ?」
柔らかく…蜂蜜の様に甘く微笑んで、莢華が言う…。
その表情には、自分の想い人にしか決して見せない様な、優しさ、切なさ、
憂いと言った類の想いが含まれており、裕樹は激しく心を乱し、戸惑う。
「先生…それってどういう意味…?」
自分に向けられた言葉と表情の、その真意を一応確かめるつもりで、半信半疑に裕樹が尋ねる。
これでも莢華は、この学校で一番の美人教師。
妖艶なその魅力に、惹きつけられる生徒も多く、莢華の淫らな姿を想像しては、
夜毎、自慰行為に励む男子も居ると聞く。
実は、裕樹もそんな生徒の一人で、先生に申し訳無いと思いながらも、
性欲処理の対象にした事が、一度為らずとある。
…そんな、学校のセックス・シンボルとも言える莢華が、何故、取立ててなんの取り柄も無い、
自分なんかを、好きだと言ってくれているのか…?その理由が全く判らない。
「あら?言葉通りの意味だけど?」
莢華は、自分の髪を慣れた仕草で掻き揚げると、裕樹の直ぐ傍に腰を下ろす。
タイトスカートのスリットより時折覗く、莢華の白い太股が視界を…
淡く、甘い香水の香りが、鼻腔を其々同時に擽る…。
これから始まるであろう危険な遊びへとの誘いが、悪戯に裕樹の心を刺激し、掻き乱す。
「取敢えず、キス…しようか?」
莢華が不意に、裕樹の頬から顎に掛けて、自らの指を、つうぅ…と妖しく這わせると略同時、
耳朶に、軽い口付けを落としながら、囁く…。
「…え…!!」
裕樹は、突然の事に声が上手く出ない… 。
「…君…未だキスの一つも知らないんでしょう…?」
…軽い衣擦れの音が聞こえた…。
それは莢華が着ているスーツのジャケットを脱ぎ捨てる音で、
ジャケットを脱ぎ捨てると、其処には清潔感漂う白いブラウスの胸ボタンが、
既に二つ、三つ程開いている状態にあった…。
開いた胸元から時折見える、ブラ越しだが、整っていて、形の良い、莢華自身の双方の膨らみが、
裕樹の視界へと厭でも入り、裕樹は思わず生唾を飲み込んだ…。
「私が教えてあげるわ…」
莢華は、間髪入れずに、尚も妖しい笑みを浮かべながら、ジリジリと迫り、
今も気恥ずかしさに蹲る、裕樹に優しく告げる。
「…あ…あの…せ…先生…?」
莢華の、突然のアプローチに戸惑い、突然、怖じ気付いた裕樹は、思わず逃げ場を探す…。
だが、簡単に逃げられる程、二人が居る部屋は広くはない。
しかも、叫ぼうにも、この場所は、音楽準備室と言う事で、元々気密性が高い上に、
防音処理まで施されており、廊下や外にその声は届かない。
もし仮に届いたとしても、もう既に、他の先生や、生徒達の大多数は帰宅していて、誰にも気付かれる事は無い。
「あの…これって、悪い冗談…ですよね…?」
裕樹は思わず、緊張に顔を引き攣らせて、莢華へと問い掛ける。
「冗談でこんな事すると思う?」
そう言い放つ莢華の表情からは、その真意迄は読み取れず、裕樹に対する想いが、
真剣な物かどうか、いまいち掴めない。
「だって…やっぱり駄目ですよ…先生と生徒でこんな…」
尚も逃げ腰で、裕樹は思わず後ずさりをする。
「裕樹クンは、先生のコト…嫌い…?」
伏目がちに、自らの髪を指に絡めて弄りながら、莢華は、一応、裕樹の気持ちを確かめる。
莢華の心は、いつから決まっていた。
後は相手の出方次第…と言った所だろう。
勿論、無理強いはしない…するつもりも無い。
そこら辺は、きっちりと立場を弁えているつもりだ…。
「いえ…そ…そんな事…その…先生は大人で、その…魅力的だし…オレも先生の事…」
しどろもどろになりつつも、莢華へと自分の素直な気持ちを、思わず打ち明ける。
打ち明けた直後、裕樹はしまった!と慌てて口を塞いだ…が、それはもう後の祭りであった…。
「有り難う…裕樹クン。嘘でも嬉しいなぁ…。」
仮にも人に物を教える身で在りながら、教え子に容姿等の優劣を付けるのは、
教師としては、最低の…有るまじき行為だが、性的に、一番のお気に入りの生徒…裕樹の気持ちを、
こうして改めて知った莢華は、ほんの一瞬だけ、自分が演じる、大人の教師としての仮面を外し、
思わずただの一人の女としての思いを、その表情へと浮かべる。
「莢華先…生…?」
そう呟く裕樹は、莢華の浮かべた、その一瞬の表情を見逃さなかった…。
浮かべた当の本人すら気付かない程、些細な出来事だったが、確かに、裕樹の脳裏に、
残像となってちらついて、消える事は無い。
「だったら、尚更良いじゃない?」
莢華は、直ぐいつもの…教師としての表情を浮かべ、そう言い捨てると、
裕樹に向かって歩み寄り、次第に距離を狭めて行く。
「そ…それとこれとは…」
なるべく莢華を傷付けまいと、裕樹は、必死に言葉を探す。
世間への背徳心や、後ろめたさもあり、裕樹は、自分の気持ちに、中々踏ん切りが付かない様子だった。
自分の言葉に一挙一動、たじろぐ裕樹の姿は見ていて楽しいと莢華は思う。
「…ふふっ…嘘よ…う・そ。期待させて御免ね?」
莢華は仕方なく、そう直ぐに言葉を撤回した物の、心の奥底では彼…裕樹を苛めて、
喘かせてみたいと思う気持ちは、棄てられないで居た。
「あはははは…そ…そうですよね…悪い冗談…ですよね!良かった…。」
裕樹は、一度、空笑いをしてから、激しく動揺の表情を浮かべた物の、次の刹那、ここまで焦らされ、
期待を裏切られた事に対する落胆や、これから多分起こったであろう、先生との淫靡な一時を、
少なからず思い描いた、自分自身への叱咤…。
そして、それと同じだけ感じる安堵感が入り交じった、何とも複雑な表情を浮かべ、項垂れるように俯いた…。
「うふふ…本当にキミは可愛いわね…こんな事でショックを受けるなんて…。」
莢華は、双眸の瞳で裕樹の…驚きを隠せないその顔を、覗き込んで、まじまじと見詰めると略同時に、
まるでこの駆け引きを楽しむかの様に、尚も余裕の表情を浮かべる…。
「…かっ…からかわないで下さい…!」
裕樹は尚も顔を紅く染め、莢華から態と視線を逸らす…。
そんな裕樹の態度が莢華には、堪らなく可愛く思え、又、意地悪をしようと、
新たな誘惑の言葉を紡いで行く。
「ねぇ…裕樹クン。本当に先生と、これから良い事しよう…か?」
裕樹の唇へと、自らの指を触れるか触れないかの位置で、軽く這わせる様な仕種を取り、
上目遣いで誘う様に微笑むと、耳元にその囁きを落す。
「………!!」
不意に、耳元で囁かれる言葉に、顔を赤くした裕樹は堪らず、焦って後ずさりする…。
後ずさりした事により、丁度後ろにある教員用の机へと、
背中から、乗り上げる様な形で手が付き、容易に退路を断たれてしまう。
手を付いた衝撃により、机の上にあった、資料用のプリントが、
バサリと一際大きな音を立てて、辺りの床へと散らばった…。
「………」
「………」
視線を絡み合わせる二人の間に、重い沈黙が訪れる…。
もう、裕樹に逃げ場は無い。
「もうキミに逃げ場は無いわ…大人しく観念しなさい?」
莢華は、間髪入れずに、机に後ろ手の付いた裕樹へと、覆い被さると、一度意地悪そうに笑う。
そして、次に裕樹の唇から、顎にかけて自らの指を這わせる仕種の後、制服のネクタイを握って、
ゆっくり引き寄せると、顔を近付ける…。
「………」
…裕樹の眼前に迫る、莢華の憂いを帯び、軽く濡れた桜色の唇…。
それを眼前に見据えて
(…綺麗だなぁ…先生の唇…)
裕樹は、無意識の内にそう心で呟いていた…。
そして、次の刹那、莢華と裕樹の唇が軽く重なる…。
その感触は、既に夢で感じたどの感覚よりも、ずっと柔らかく、そして甘かった…。
痺れる様な感覚に我を忘れたのか、裕樹は、夢中で莢華の唇を貪って行く。
「んっ…ぅ…」
途中に漏れる、莢華の甘い溜息。
何時も授業で聞く、アルトの利いたその声は、さらに彩艶を増す。
自然に開く様促し、割り込ませた莢華の舌が、裕樹の舌を優しく捉え、慈しむ様に撫でる。
「…ふっ…んんっ…」
唇の端から、くぐもって聞こえる、莢華の喘ぎが、裕樹の、普段は理性で押え込んでいる、
雄としての本能を、徐々に覚醒させて行く。
だが、未だ異性との性交渉等、雑誌等の知識と、夢の中でしかした事の無い裕樹は、実際具体的にこれから、
何をどうして良いのかが、朧気にしか判らず、戸惑う。
頭の思考回路が、上手く働かないそんな中、やっと導き出した答えは、至極単純で、無駄な抵抗はせず、
先生に全てを任せる事…ただそれだけだった。
今更、先生に何を言っても止めてはくれないだろうし、悲しい事に自分は男。
所詮、何だかんだ言っても男の性には逆らえない。
据膳食わぬは男の恥、との言葉通り、ここは大人しく、先生に従った方が身の為と、腹を括った。
先生とこう言う関係になった以上、少しでも格好良い所を…所謂、男の甲斐性を見せようと、
裕樹は、ぎこちない手付きで、莢華のブラウスを脱がせに掛かる。
だが、こんな事自体に慣れている筈も無く、緊張故に手が震え、中々ボタンが外れない。
「んんっ…」
そんな裕樹の様子に、多少じれったく感じた莢華は、自ら促す様に、ブラウスのボタンを、
一つ…又一つと、外していく。
やがて、邪魔だったブラウスは剥ぎ取られ、床にパサリと落されると、レースの付いたブラに包まれた、
莢華の艶やかな白い肌が、外気へと晒される。
堪らず、裕樹の手が、吸い寄せられるように、莢華の、形の良い双方の膨らみへと伸びて行く。
触れられて、莢華の身体が一度ピクリ…と震えた…。
「んっ…ふっ…んんっ」
莢華の喘ぎが、唇の端から零れ落ちる…。
甘く、濃厚な口付けが続く中、布越しだが、確実に膨らみを揉まれた事による刺激が、
何とも心地良く、莢華の心は軽く粟立つ…。
二つの膨らみの先に聳える果実は、触れられた歓喜と、快楽による身体の変調を受けて、
次第に固さを増し、今や遅しと戯れの時期を待って居る。
やがて、口付けだけでは満足出来なく為った莢華は、その最中、自らの手を不意に裕樹の下腹部へと伸ばした…。
「………!!」
その突然の出来事に、裕樹は目を大きく見開いて、ピクリ…と一度大きく身体を強ばらせる。
次に、莢華はその侭、慣れた手付きで裕樹自身を、服の上から軽く愛撫し、妖しく弄る様に指を這わせた…。
「………!」
莢華に触れられた瞬間、自分のソコが確かに熱くなる感覚を覚え、裕樹は軽く身動ぎする…。
だが、未だその唇同士は重なった侭で、上手く言葉を発する事は出来ない。
手際良く、制服のベルトを外し、わざと焦らすようにジッパーを下げると、
次に下着の中迄、巧みに手をするりと滑らせ、徐々に引き摺り下ろす…。
そして、その侭、待ち侘びた裕樹自身が、莢華の前へと晒された…。
制服、そして下着と言う、圧迫から解放された裕樹自身は、莢華より与えられた、
濃密だが甘く優しい口付けと、服の上から弄られたその感覚…そして自らの持つ、
羞恥心だけでもう既に、激しく…固くそそり勃っており、
余程気持ち良く、堪えきれずに下着の中で抱えていた欲望を一度、解き放ってしまったのか、
先の方が少しだけ、湿って居る様な状態にあった…。
「ふふ…いやらしいコねぇ…もうこんなにしちゃって…」
裕樹との永いキスを、楽しみ終えた莢華は、そう言うと、少しだけ蔑んだ瞳で、裕樹を見詰める…。
そんな、裕樹の心を見通したかの様な、莢華の瞳に身竦められ、裕樹は身動きが取れないで居た。
「それとも…大人のキスが、そんなに美味しかったのかしら?」
意地悪の意味も込めて、自らの唇へと指を這わせると、クスリ…嘲笑とも取れる、
笑みを一つ零し、裕樹へとそう、冷ややかに言い捨てる。
夜毎、妖艶な姿で夢の中へと現れては、その度に激しく汚している、ある意味、憧れの存在である、
莢華自身から、こうして積極的に、自分を誘っている事が、妙に嬉しくて恥ずかしい…。
その事を、莢華に悟られやしないだろうかと、心の中で幾度となく思う。
「…あっ憧れの先生と、こんな事が出来るなんて、夢にも思わなくて…その…」
何故か感じる申し訳の無さと、羞恥心で心のゆとりが皆無な裕樹が、しどろもどろに為りながらも、
反論しようと、思わず本音とも取れる様な愚痴を零す…。
その裕樹の言葉を聞いた莢華は、妖艶に微笑んで
「本当に可愛いわねぇ…キミは…」
彼の耳元に、熱い吐息を焦らす様、吹きかけると、甘く囁く。
「………!!」
その莢華の言葉と吐息を、耳元で受け止めると、裕樹の顔は見る見る間に、赤くなる。
「それにしてもキミのって…意外と大きいのね…」
そう言いつつ、莢華の視線は、充分にそそり立つ、裕樹自身を、値踏みする様にまじまじと見詰めると、
うっとりとした表情を浮かべて、視姦している。
「えっ…先生何言って……うぅ…っ!!!!」
裕樹は其処迄言うと、思わず言葉を失った…。
それは、莢華がいきなり己の指の間に、裕樹自身を直接挟む様にして、愛撫をし始めた事による動揺と、
突如として、下腹部へと襲い来る、刺激への対処の仕方が、分らなかった為だった。
「どう…?気持ち良いでしょう…。」
先程解き放ってしまった、裕樹の白蜜を潤滑油がわりに指へと纏い、
ゆっくりと優しく楽しみながら、扱くと妖艶に笑って莢華が言う。
「くっ…ううぅっ…せ…せんせ…そこは…!!」
堪らず裕樹は、本人以外に、未だ誰にも聞かせた事の無い様な、情けない声を上げた。
しなやかな莢華の指が、裕樹自身に絡み付く度、彼の下腹部に、
快感と言う名の鮮やかな衝撃が、駆け巡った…。
自分で慰めていた時の感覚とは又、違う莢華の…手慣れたその、
指の動きに翻弄され、危うく快楽に溺れそうになる。
「…我慢、しなくても良いのよ…もっとアナタの声…聞かせて頂戴?」
裕樹自身を扱う手付きは、そのままに…莢華は空いた片手で、いとも容易く、制服を脱がしに掛かる…。
季節柄、既に、夏用の制服へと、衣更えは済ませてあるので、裕樹の制服を脱がせる事は、
比較的容易に出来た。
待ち焦がれた、裕樹の全てが、莢華の元へと完全に晒される…。
「ふふっ…可愛いい…」
恍惚とした表情で、莢華は、裕樹の全身を充分視姦し、甘い溜息を吐く。
当の本人である裕樹と言えば、羞恥心を感じるゆとりも無く、莢華の指の動きに煽られるがまま、
我を忘れ快楽を、ただ只管に追っている。
「…く…ううっ…は…あっ…」
下半身を重点に攻め、与えられる快楽に、疲弊した裕樹の視界が微かに歪む…。
だが、莢華の手の中で弄ばれる、裕樹の存在は、確実に固く…自身を象徴させ、
自分の意志とは、正反対の反応を示す事に、裕樹自身、大いに戸惑った。
「男の子って、ココも感じるのモノなのかしら…?」
既に答えは、知っている癖に、裕樹の胸元に舌を這わせると、度重なる快楽で、立ち上がり、
紅く熟れた、彼の果実へと辿り着かせてから、舌先で何度も何度も、繰り返し愛撫を重ねる。
「く…っ…!!せ…せ…んせ…!」
舐められるその都度、堪らず熱い吐息が漏れ、快感でピクリと跳ね上がる裕樹の肌を、
逃す事無く、艶やかに…滑らかに蠢く莢華の舌先が弄ぶ。
「んっ…良い声…素敵よ、裕樹クン…。」
そう嬉しそうに言って、莢華の舌が、腹を滑り降り、やがて、固くそそり立つ裕樹自身へと辿り着く。
躊躇う事無く、莢華は、口膣の中に、裕樹自身を誘い込むと、頬を窄めて顔を上下に揺り動かし、
ちゅぷ…ちゅぷ…態と、卑らしい音を立てながら、丁寧に裕樹自身を攻め立てて行く。
「ちょっ…!!…ソコ…止め…!あうっ…く…」
裕樹自身へと降り注ぐ、その突然の、熱い感覚に、不意打ちを食らい、思わず目を見開くと、
裕樹が悲鳴にも似た、喘ぎをその唇より零れさせる。
だが、そんな裕樹の制止を求める声を聞いても、莢華の舌は止む事を知らず、
ねっとり…と蠢く様に絡み付き、根元から亀頭迄を、ちろちろと丁寧に舐め上げた。
莢華の熱い吐息が、裕樹自身へと容赦無く降り注ぐ。
その度、裕樹の下半身に宿り、今も滾る熱が、度重なる刺激によって、行き場を失い激しくもがく。
「…くっ…せんせ…い…オレ…も…もう…限界…!!」
遂に、限界が来てしまい、味わう様、裕樹自身を貪り続けていた莢華の口膣に、
裕樹自身が放つ、白蜜が容赦無く注がれる。
莢華は、然程、驚いた様子も見せず、口の端に、裕樹の白蜜をだらしなく滴らせて、余裕の笑みを浮かべると、
口の中へと注がれた白蜜を、美味しそうに飲み込んだ…。
喉の奥に絡み付く、白蜜の…その独特な感触が、莢華には堪らない。
「うふふ…やっぱり、若い男の子のは、濃くて美味しい…。」
口の周りに付いている、裕樹自身の白蜜を、指で軽く拭ってから、舌の上に乗せると軽く転がし、
再度、味わってから、見せ付ける様、ゆっくりと喉を鳴らして飲み下す。
「す…済みません…先生…オレ…。」
裕樹は、快楽で、自分自身の制御が利かず、莢華に白濁した、自分の欲望をぶちまけた事に、
今更ながら気が付き、慌てて莢華へと謝罪の言葉を告げた。
「私が、好きでしている事だし、別にキミが謝る事じゃないわ。」
だが、謝られた筈の…当の莢華の方は、至って冷静で、しれっ…と、何事も無かったかのような態度を取る。
「で…でも、オレ、我慢出来なくて先生の口に…」
尚も、申し訳無さそうに、頭を垂れる、そんな裕樹の様子に、莢華は、何かを思い付いた様で、
「ねぇ、裕樹クン…そこまで、謝る気持ちがあるなら…」
其処迄言うと、次に強請るような、そんな甘えた視線を裕樹へと送り、
「今度は、先生のも、触って頂戴?」
やおら立ち上がると、躊躇う事無く、自ら纏う、タイトスカートをたくし上げて、近くの机に腰を降ろす。
たくし上げられ、大股開きで、裕樹の眼前に晒された下着には、既に大きな染みが出来ており、
ショーツ越しに濡れ、太股迄蜜が伝い、零れ落ちた様を、充分に見せつけてやる。
その姿は、実に淫靡な物で、夢の中や、自慰の対象として想像していた、どの先生の姿よりも、
性的に貪欲で、煽動的な物であった。
「…凄い…先生…もう濡れている…」
初めて生で、女性のソコが濡れそぼる様を、見せ付けられた、裕樹は、堪らず感嘆の言葉を口にする。
そして、恐る恐る手を伸ばすと、ぎこちない指捌きで、しっとりと湿る、ショーツの上から、
探る様に指を這わせてから、双丘の奥へとゆっくり忍び込ませる。
ピクリ…一度、莢華が、その身体を震わせた…。
それは、莢華自身の花弁を、裕樹が探り当てた事を意味しており、指に絡み付く、
そのじっとりとした感触に、我を忘れて触り続ける。
「…そう、ソコよ…んっ…優しくね…」
夢中で、莢華自身に触れる度、裕樹の動かす、その指の動きが、徐々に緊張から解放されて、
軽やかな物になって行くのを、莢華は逸早く感じた。
「はぁ…んっ…裕樹クン…いいわ…っ上手よ…。」
下着越しに触られて、徐々に敏感になって来ているのか、莢華がやがて、軽く息を乱し、裕樹の肩を思わず強く掴む。
既に、ショーツは蜜に塗れ、本来すべき筈の、その役割とは程遠い。
やがて、その存在すら邪魔になった、莢華のそれは、あっさりと取り払われ、茂みに覆われた双丘が、
裕樹の眼前へと、その姿を現した。
「ねぇ…もっと、触ってくれる…?」
脚を自らだらしなく広げ、誘う様…蠱惑的に微笑んで、莢華が事を促す。
「…えっ!本当にいいん…ですか…?」
莢華に誘われるがまま、心酔した様子で、声も出さず、迷う事無く、その双丘へと手を伸ばす…。
「ええ…良いわ…っ…んんっ…」
辿り付いた裕樹の指が、直に、莢華自身へと触れる、その感触は、今迄、下着の上を、
這いまわっていた時の感覚とは、また異質な物であり、指を器用に蠢かす度、
べっとりとそこに纏わり付く蜜が、くちゅ…くちゅ…と淫らな音を奏でる。
「…うわ…指が、ぬるぬるする…」
莢華の蜜で滑(ぬめ)る指は、緩やかに滑りを増し、双丘に隠された、
彼女自身の花弁の…その奥に、隠れているであろう淫芽を、意図も簡単に探り当てる。
「………!!あふっ…そこ…やあああぁぁっ…」
初めて見る女の淫芽を、興味本位で強く摘み上げると、一際、大きい莢華の嬌声が、この準備室へと響く。
「…知らなかった…女の人って、そんなにいやらしい声で喘ぐんだ…。」
裕樹はそう言って、快感でピンと立ち上がる、紅く熟れた、莢華の淫芽へ、自らの指の腹を這わせると、
コリコリ…と、覚束ない手付きながらも、強く優しく、抑揚を付けて、擦り合わせて行く。
先程迄の、精神的な余裕の無さは、取敢えずその影を潜めたようだ。
裕樹に淫芽を触られる度、痺れる様な快楽が、莢華の全身を包む。
既に蜜を称える莢華自身より、新たな蜜が分泌され、次第に零れる様、湧き出でる。
「んんっ…いいわ…ソコ…もっと強く、掻き回して…!」
やっと裕樹より、自分の待ち望む快楽が与えられた、莢華は、堪らず、艶の混じる嬌声を一つ上げる。
ゾクゾクする、何かが莢華の全身を駆け巡り、思わず腰が浮いてくる。
「…先生の、ココ…何か良い匂いがする…」
不意に、莢華自身へと裕樹の顔が近づく…。
快楽でヒクつき、確かに淡く紅く色づく莢華の淫芽へと、惹きつけられる様、ゆっくりと鼻を近付けると、
欲情した雌が発する独特な香りが、誘うかの様に裕樹の鼻腔を擽った…。
裕樹は、誘われるがまま、ゆっくり自らの舌を伸ばすと、莢華の淫芽を捉える様、辿り着かせる。
次に、舌を左右に蠢かせ、莢華自身の花弁を、包み込む様舌先で小突き、何度も何度も繰り返し、淫芽を攻め立てた。
「あっあっ…あぁぁ…んんっ!やあぁ…気持ち…良い…」
零れ落ちる、蜜を慌てて舌先で掬う…。
次の刹那、裕樹の口の中に、甘酸っぱい様な…何とも言えない味が広がる。
その媚薬の様な、蜜の味に、我を忘れたのか、食らい付く様に窪みへと口を近付けると、ぴちゃぴちゃ…と、
無意識に淫らな音を立てて、溢れ出る莢華の蜜を、味わう様、貪って行った…。
「あう…ンっ…やあああっ…あッあぁぁっ…裕樹クン…凄く良いわ…お願い…そのまま続けてぇ…」
莢華は、与えられる悦楽に、彼の頭を掻き毟る様、押さえつけると、そのまま身を任せ、背中を弓形に撓らせる…。
教師となってから、久しく忘れていた、その感覚に、莢華の心は喜びを隠せない。
「…んっ…ね…え…裕樹…クン、知ってた?」
尚も、狂った様に淫芽を弄り続ける裕樹へと、莢華は、息を熱く乱しながらも、妖艶に微笑んで、問い掛ける。
「女の人ってね…こんな風に、指で強くアソコを押し広げるだけでも、感じちゃうものなのよ?」
其処迄、莢華は言うと、裕樹の堕落を誘う為、自分自身の双丘へと、その、しなやかな指を持って行き、
既に露になっている、双丘をゆっくりと押し広げると、尚、蜜に濡れそぼる、あられもない自分の姿を、
惜しげも無く、裕樹の眼前へと晒してやる。
強く押し広げたソコに、痺れる様な痛楽が襲う…。
「ぁっ…ん…っ」
自ら齎される刺激に、莢華は思わず、熱い溜息を吐き捨てると、僅かに快楽へと、その顔を歪める。
欲情をそそる、そんな莢華の姿に、もう、裕樹は自身の制御が、完全に利かなくなっていた。
「先生…オレ…もう…!」
裕樹はそう言って、立ち上がると、莢華を軽く、その手で一度抱き締める…。
既に裕樹自身は、度重なる数多の刺激により、固くそそり立ったまま、行き場の無い熱を未だに称えている。
その発散場所を求める為、そのまま、有無も言わせず、雪崩れ込む様、教職員用の卓上へと裕樹は、莢華を押し倒す。
視線を絡み合わせ、互いに合図を送り合う。
「裕樹クン…。先生、今日は、大丈夫な日だから…」
その視線の意味を察した莢華が、口火を切る。
裕樹の頬に軽く触れると、艶っぽい声色で、次の台詞を紡いで行く。
「だから、ね…裕樹クンが抱えている、その熱いの…先生の胎内(なか)に、いっぱい頂戴?」
自ら催促する様、僅かに脚を広げ、微笑むと莢華が言う。
「…じゃあ、先生…入れるよ…。」
そう告げる、裕樹の肢体が、莢華の儚く、壊れそうな身体へと割り込まれた…。
「ええ、裕樹クン。そのまま来て…」
裕樹自身が、ゆっくりと、蜜が零れんばかりに溢れている、莢華のその窪みへと招き入れられる。
「うわっ…段々、先生の胎内(なか)へと入って行く…」
莢華の内部へと、無事、侵入を果した裕樹は、思わず感嘆の声を上げた。
「んんっ…あああぁっ…」
招き入れられて、莢華の身体が一つ、弓形に跳ねた。
莢華の熱い胎内は、妖しく蠢き、待ち焦がれた裕樹自身を、容易に受け容れる…。
「…くううぅ…女の人の胎内(なか)って…っ…こんなに…熱くて凄いんだ…」
その、纏わり付く、独特の感触に、息を乱し、裕樹がそう呟きを漏らす。
侵入を果した裕樹のそれに、莢華の内襞が縋る様、絡み付いて行く。
「くっ…先生、動くよ…。」
そう告げると、裕樹は、恐る恐る、腰を揺り動かして行き、自身に宿る熱を、
莢華の胎内へと、解放させようとする。
だが、こんな、ぎこちない腰の動きでは、莢華を満足させるには程遠い。
「んっ…良いわ…でも…こんなんじゃあ、全然足りない…」
案の定、与えられる悦楽に、物足りない様子の、莢華が強請る様、事を促す。
「ねえ…腰をもっと、上手に使って頂戴…?私も動いてあげるから…。」
そう…莢華は言うと直ぐ、少しでも自分の求める快楽が欲しくて、淫らに腰を上下へと揺すり始める…。
「くっ…うっ…っ…先生…先生!」
裕樹は、莢華の期待に、少しでも応えるべく、必死になって腰を揺り動かし、更なる快楽へと誘おうとする。
彼自身、既に限界を越えていて、一刻も早く、この甘える様絡み付く、莢華の胎内へと、今抱える、
自分の性の全てをぶちまけて、解き放ってしまいたかった。
「んっ…やあっ…ん…まだよ…まだ駄目…。」
だが、莢華は、それを未だ許してはいない。
大人の性を、充分知り尽くした莢華には、今の、お子様な裕樹では、全然物足りない。
もっと激しく、私を攻め立てて…。
もっと激しく、私を高みへと誘って…。
もっと激しく、私を汚して…!
こんなにも、快楽に疼き、渇望しているのに、完全燃焼出来ない、自分の身体が恨めしいと、
その時、莢華は、そう思わずにはいられなかった。
そんな思いを、少しでも払拭したくて、縋る様、裕樹へと抱き付くと、そのまま淫らに、自ら腰を動かし続ける…。
内部に篭り、燻り続ける裕樹のソレは、莢華自身が動く事で発せられる、刺激によって、
鮮やかに扱きあげられ、更にその熱量と質量を、増幅させる様帯びていった…。
二人共、夢中になって、快楽を追い続ける…。
その度にぐちゅ…ぐちゅと、二人を繋ぐ大切な部分より、湿り気の混じった、淫らな音が聞こえた…。
溢れた蜜が零れ、莢華の内股に纏わり付くと、やがて太股を伝い、零れ落ちて行く。
散らばって、卓上に存在する、プリントの一部に、零れ落ちる莢華の蜜が、
染み込むと、紙面を侵食する様、徐々に広がって行く。
二人が使用中の、机も、その腰を動きに合わせて、ガタガタと、音を立てて僅かに軋んだ。
「ふあああぁぁぁ…良いわ…裕樹クンのが、奥迄入ってくる…」
そんな中、要領を掴んで行った、裕樹の腰の動きが、徐々に滑らかな物へと変って行く…。
自ら積極的に、腰をくねらせ、熱く滾った裕樹自身を、その身に沈めると、
待ち焦がれた悦楽が、胎内を駆け巡る…。
充分な質量を保つ、裕樹のソレが、莢華自身を突き上げる度、莢華の身体は、悦楽へと、甘く誘われて行く…。
莢華の胎内で、充分締め付けられる、裕樹自身は、既に熱い奔流の奥地へと誘われ、
もう自分では、どうする事も出来ない。
何時、莢華の胎内で果てても、可笑しくは無い状態だったのだ。
「くっ…やば…先生…締め付け、凄…」
その余りの締め付けに、一瞬苦痛な表情を見せた物の、煽られるが侭、腰を動かすと、
莢華を快楽の、その坩堝へと、誘おうとする。
腰を動かす度、吸い付き絡み付く莢華の内襞が、尚も雄々しく猛る、裕樹自身を捉えて、離そうとはしない。
「あんっ…あああぁぁぁっ…ソコ…良い…凄く良いの…!」
待ち侘びた、裕樹のその動きに、莢華は翻弄される様、尚一層切ない嬌声を上げ続ける。
「う…くぅぅぅっ…さや…か…!!オレ…オレ、もう、限界……!!」
呼び捨てにして、莢華の名を呼ぶと、目指す高みまで、一気に上り詰めんが為、尚も腰を動かし続ける。
莢華の中に存在する、無数の襞が尚も熱く蠢くと、充分な質量のある裕樹自身を、蕩けるように包み込んで行く。
卓上へと投げ出された、莢華の髪が、その腰の動き煽られるが侭、軽やかに…艶やかに揺れる。
莢華の浮かべる、その表情は、既に与えられた快楽に蕩け、現実と夢現が自分の中で、絡み合い、混在している様であった。
腰を動かす度に、莢華の胎内は、きつく裕樹自身を、咥え込んで絡み付き、
交わって擦れる感覚が、裕樹自身を強く扱く。
快楽への駆け引きを、楽しむその度に、尽きる事の無い甘い痺れが、二人の身体の芯を貫くと、
何処までも甘く、満たされて行った。
「やあっッ…!あンっ…裕樹クン…わたし…イイの…気持ち、イイ…の…
おねがい…その侭、止め…っないで…もっと…もっとぉ…やああああぁァァン…!」
一際、莢華が大きな嬌声を上げると、身体を撓らせ、与えられた悦びに噎せる…。
悦楽でとろとろに蕩けた、莢華の胎内に、ねっとりとして粘り気のある、裕樹の白濁した熱が惜しげも無く、注がれた…。
迸らせた裕樹の熱は、莢華の身体の内側を、這うように巡り、やがて胎内へと侵食する様に染み渡る。
どうやら二人共、達してしまった様だ…。
その証拠だろうか…?
甘だるい疲労感が、二人を容赦無く襲った…。
快楽の微熱に浮かされ、甘く蕩ける様な、そんな莢華の表情が、裕樹の脳裏へと、確実に焼き付く。
夢に迄見た、莢華のその姿が、今、現実に存在しているのが、裕樹には俄に信じ難い。
「ふふ…中々、良かったわよ裕樹クン…?」
汗で顔にへばり付く、自らの髪を慣れた仕種で、軽く掻き揚げると、息を乱した莢華が、裕樹の耳元で囁く様告げる。
「………せん…せい…オ…オレ…」
事を終え、精も根も尽き果て、グッタリと、暫く動けない状態の裕樹を見詰め、
「今から、シャワー浴びに行くけど…ねぇ、裕樹クンも、一緒にどう…?」
そう言って、妖艶に微笑む莢華の瞳には、次の仄黒い欲望が、見え隠れして居る。
どうやら、一回イッただけでは、未だ足りないらしく、性に関する様々な事を、裕樹の身体へと叩き込んでは、
自分好みの男へと、染め上げるつもりなのだろう。
こうなってしまっては、もう、莢華の魔手からは、逃れられる術は無い。
蜘蛛の糸に絡め取られた、儚き蝶の如く、其処から、這い上がる事は、決して不可能な事なのだ。
そんなこんなで、初めて、異性と共に達する悦びを覚えた裕樹は、晴れて、筆下ろしを済ませ、
大人の仲間入り(?)を、許された訳だが、彼の、受難の日々は、実は、今日、この時、この場所から始まる…。
莢華から解放され、無事に、この学校を卒業する頃には、主に放課後行われた、
例の…彼専用の《特別》な個人授業の賜物により、見事、彼女好みの男へと、
立派に調教されていたりするのだが、その話は、又、別の機会に…という事で…。
―― 終わり ――