登場人物:
エンジェル…天使長に夜の魔のすみかの偵察を言い渡された下級天使
リリス…夜の魔の女帝。テリトリーに侵入したエンジェルを…
ちなみに性別はどっちも女。
−−−−−−−−−− キリトリ −−−−−−−−−−−
「ん………」
目が覚めると、私は薄暗い部屋の中にいた。
……目がさめると?
えっ、私、いつの間に寝てたの?ここどこ??やだ、体が動かない!
ちょっと待って…えーと…天使長様から夜の魔物の棲む所への偵察を言い渡されて…
それから……どうしよう……思い出せない!
「うふふふ……お目覚めかしら?下級天使のエンジェルちゃん」
「あっ…貴女は…?ここはどこですか!?」
「あたしは夜の女帝リリス、ここは私の家の地下よ」
妖しげな美しさを秘めた笑顔で見つめられて、震え上がった。
夜の女帝リリスに捕まって、堕ちなかった天使など聞いたことがない。
「わっ……私……か、か、帰らないと!これ、ほどいてください!」
「帰らないと天使長サマに怒られちゃう〜って?ふふ、かーわいい」
クスクスと笑いながら、彼女は部屋の燭台に次々と炎の魔法を放つ。
「…………!!」
照らされて初めて、私は全くの裸で縛られていることに気がついた。
それも、両脚を大きく開かれて。
羞恥で全身に火がついたように熱くなる。
「い……いやっ…」
「暴れても無駄よ?あたしの魔力で縛ってるんだから」
「ほどいてください!!」
「あのねぇ…ほどくくらいだったら最初から縛ってないの。わかる?」
「うっ……」
顔も体も真っ赤にして、未だにあたしの呪縛から逃れようともがいてる。
ほんと、天使ってカワイイ。これだから天使狩りはやめられないのよね。
今までは処女を奪って淫乱堕天使にしてきたけど…
「そんなに怖がらなくても大丈夫よ。アナタが堕ちるようなことはしないわ」
「こんな状況で言われても全然信用できません!」
泣きそうなんだか怒ってるんだかごちゃまぜね。
「まあいいわ。べつにエンジェルちゃんが堕ちる堕ちないは
あたしにとってはどうでもいいことだし」
「どうでもよくありません!!」
「ふふっ…どうでもよくなるわよ、すぐにね」
あたしはゆっくりと、彼女の意思とは関係なしに開かれた下半身に視線を落とす。
「うっ………み、見ないで…ください…」
「あらあら、これはホント、見られちゃ困るわね〜」
「えっ……」
「だって何もしてないのに、ほら」
濡れて煌く秘部を指でなで上げると、透明な蜜が糸を引く。
一度こすれただけで起き上がった小さな肉芽が、
刺激を欲しがってひくひくと自己主張しているのが見えた。
「ひぅッ…!」
「こーんなに濡らしちゃって…ほら、ここだって」
「あ、あッ…!!」
夜の呪縛が、ぎし、と音をたてて私の肢体に食い込んだ。
「ごめんねぇ、ソレ、暴れると余計に締まるからよろしくぅ」
言葉を紡ぐ吐息が、今まで一度もふれられたことのない場所にかかって
言い知れない感覚が体を駆け上がってくる…
「ふふっ…おいしそうね。エンジェルちゃんのコレ」
「ひゃっ…あ、ああッ…やっ…やめ、…嫌っ……ア…!!」
「こんなに硬くしちゃってぇ…いいわよ、いっぱい舐めてあげるから」
「っく、あ、ああああっ…!!!」
体中の熱が、リリスの舌先が弄んでいる秘芯に向かって
痛いほど集まってきて…でも、頭も熱い。わけがわからない。
「うあっ、ひっ……ぐ…ッ!!」
縛られたままの天使の肢体が、ガクガクと小刻みに震えだした。
でも、手加減なんてしてあげない。
だってこの子、かわいらしいんだもの。
蜜に濡れて紅い宝石のように光る小さな果実を
唇で軽く吸い上げて口内へ誘い込み、舌で撫で上げた。
「……ッ………!!………っ……」
体の震えが大きくなって、秘所からは天使の蜜がひっきりなしにあふれ出す。
あたしの口のなかで、限界まで勃起した肉の芽が
快感に抗えずにヒクヒクともがいて、舌先にその鼓動を伝えてくる…
「ひっ……いッ……!…………」
歯を食いしばって快感をこらえようとしているのね。
夜の魔に弄ばれて感じちゃうなんて、天使にあるまじき背徳だもの。
体が、熱い。もう、耐えられない…
「…っあ……ああッ、ああああああッ…!!」
自分の体のあらゆるところから激しい熱が放出されるような感じがして…
それと一緒に私の意識も蒸発していくようだった。
「ふふっ……あたしのかわいいエンジェルちゃん。
ずーっと、天使のままで、そばにおいてあげる。
また楽しみましょ……」
天使長様ごめんなさい…私……帰れそうにありません………
END