蕩けるように上気した顔でこちらを見つめる美少女を、佐々木は嗜虐的な眼差しで眺める。  
どちらを選んだとしても、この少女はよがり泣いて乱れることだろう。  
白い肌が朱に染まり、長い黒髪を揺らしながら身悶える奈津美の痴態を思い描きながら、佐々木は自分の欲望を昂ぶらせた。  
 
(奈津美を犯してしまいたい……しかし、それではつまらない)  
 
下着姿で佇む美少女の清廉な佇まいと、中に秘められた淫らな肉体のギャップに欲情した佐々木は、彼女を押し倒して、その身体を存分に貪りたくなった。  
欲求を寸前でおし止め、佐々木は学校ではついぞ見せた事の無いいやらしい笑みを浮かべる。  
 
(処女を奪うことはいつでもできる。だが、奪った処女は帰ってこないからな)  
 
生娘のままで、奈津美を肉欲に貶めてむせび泣かせる。  
佐々木は、その倒錯的な快楽に、ただのセックスよりも強い快感を得ていた。  
清楚な黒髪に、白い肌をした汚れなど知らない風情の少女のクリトリスをいじめ抜き、その悦楽に酔わせる。  
元々少し大きめだった奈津美のクリトリスは、佐々木の虐待によって更に肥大化して、慎ましい桃色の割れ目の中で、一際いやらしくその存在を主張していた。  
男を知らないままクリトリスを開発され、奈津美は元々の清楚な色気とともに爛れた淫靡な雰囲気を纏うようになっている。  
自分の調教の成果に満足しながら、佐々木は少女の選択を見守った。  
 
(……さて、奈津美はどっちを選ぶのかな?)  
 
可愛らしいチェックの揃いの下着を身につけて震えている少女の、赤らんだ顔を楽しみながら、佐々木は笑った。  
どちらを選んでも、奈津美の下着の中に隠された、いやらしくも可愛らしいクリトリスを、思う存分苛むことができるのだ。  
 
それに、どの道どちらも今日行うことは決定している。  
単に、順番が早くなるか、遅くなるかの違いだけだ。  
 
酷薄な笑みを浮かべる佐々木に気付かず、真剣に悩んでいる奈津美は、とうとう決意を固めたらしく、口を開いた。  
 
「……ふ、筆が、いいです」  
「そうか。じゃあ、筆にしようね」  
うるうると瞳を潤ませ、落ち着かない様子で下半身をくねらせていた奈津美は、ようやくそう言った。  
その言葉に、佐々木は楽しそうに笑うと、奈津美の手を引いて歩き出す。  
 
佐々木の部屋は、十階だてのマンションの一番上、十階の角部屋だった。  
元々ファミリー向けの物件のため、部屋数は多く、部屋ごとの広さにもだいぶゆとりがある。  
 
その中の一室を選び、佐々木は奈津美を招きいれた。  
「奈津美は、この部屋は初めてかな?」  
「……はい」  
驚いたように部屋を見回す奈津美を、佐々木はいつもの柔和な微笑みで見つめた。  
部屋の中は小さなアトリエになっていて、佐々木が描いた水彩画があちこちに無造作に転がっている。  
軽快なタッチで描き出される佐々木の作品は、一部に熱心なファンがついていて、時折個展を催したりもしている、と以前聞かされていた奈津美は、現在の自分の状況も忘れて、絵に見入った。  
「ほら、こっちにおいで」  
部屋の中心に置かれた、白い一人掛けのソファの横に立った佐々木が、呆けたように立っている奈津美を手招きする。  
その声で、我に帰った奈津美は一瞬顔を引きつらせ、のろのろとソファに向かった。  
「脚はここだよ。手は……どうしようかな」  
「……あ、あの……せんせえ……」  
ソファの上で大きく脚を開かされた奈津美は、恥かしい格好に俯きながら抗議する。  
佐々木はそれを無視して脚をソファに設置されていた器具で固定しながら、奈津美の手を纏め上げた。  
浅くソファに腰掛けながら、ソファの脚部に両足首を固定され、奈津美の潤った股間は隠しようもなく潤っている。  
「うーん……そうだな、こうしよう」  
「せんせえ……は、恥かしいよう……」  
全裸のまま白いソファに固定された奈津美は、きっちりと衣服を着込んだ佐々木を恨めしげに頬を染めて睨む。  
明るい午後の日差しが差し込む佐々木のアトリエで、自分だけ裸で辱められている、という倒錯的な状況に奈津美は羞恥で震える。  
「大丈夫だよ。奈津美の大好きなクリちゃん、いっぱい弄ってあげるからね」  
「……はぁんっ……」  
手首を肘掛に固定した佐々木は、奈津美の艶かしい訴えに頬を緩めて、期待にうっすらと赤らんで震えるクリトリスを撫でた。  
 
「じゃあ、筆で遊ぼうか」  
「……は、はい……奈津美の、い、いやらしいクリちゃんでっ、いっぱい……遊んでください……」  
「うん、やっぱり奈津美はいい子だね」  
教え込まれた恥かしい台詞を、つかえながらも口にした奈津美の頭を撫でて、佐々木は穏やかな声で言った。  
ソファの横に跪いて、もう一度固定を確認すると、佐々木は立ち上がり、奈津美に背を向けた。  
その後姿を見つめながら、奈津美はこれから自分に起こる辱めに身を熱くして、自由にならない体をくねらせる。  
 
 
「さ、はじめよう」  
「…………」  
奈津美の前に戻ってきた佐々木は、彼女のいやらしく蠢く陰部を覗き込むようにしてそう言った。  
無言のまま、その視線に耐える奈津美の目の前に、数本の絵筆を振ってみせる。  
「奈津美は、どれが好きかな? これかな?」  
「ひゃうっ……はぁっ……ひぃっ……」  
柔らかい動物の毛が、奈津美の太ももを撫でていく。  
筆の先が平たく均一に伸ばされた平筆を、焦らしながらクリトリスへと伸ばしていく。  
「これはね、平筆14号だよ。授業でやっただろう? 面を塗るのに最適なんだ」  
「はぅぅっ……あぁっ……せんせぇっ……!」  
ゆるゆると淡いピンク色の秘裂をなぞるように、わざと刺激を求めて充血した肉豆には触れずに佐々木は筆を動かした。  
その感触と、もどかしさに奈津美は身もだえしながら喘ぐ。  
「奈津美は、どこを塗って欲しい?」  
「あぅ……ひゃぁっ……く、クリちゃん……クリちゃん、いじってぇぇ!」  
奈津美の愛液をたっぷりと含んで濡れそぼった平筆を、彼女の乳首になすりつけながら問いかけた佐々木に、嬌声が返ってくる。  
淫靡な愛撫の所為で、奈津美の股間は熱く疼き、刺激を求めて悩ましく蠢いた。  
「奈津美、さっきも言ったでしょ。ちゃんと言わなきゃ」  
「ふ、筆でっ……気持ちよくなってるぅ……いやらしいっ、奈津美のぉ……クリト、リス……いじってくださいっ……」  
たしなめるように言った佐々木は、その間も手を休めずに、奈津美を追い詰めていく。  
そのもどかしい刺激に、更に快感を高められながら、奈津美は喘ぐように自分を辱める男に快楽を強請った。  
その言葉ににやりと笑った佐々木は、ようやく震える充血した肉の芽へと筆をのばす。  
「本当にクリトリスが好きだなあ、奈津美は」  
「はうっ!……あああっ!……いいのぉっ……クリちゃん……クリちゃんきもちいぃっ!」  
待ち望んでいたクリトリスへの愛撫に、奈津美の身体はびくびくと震えた。  
だらしなく口を開き、恍惚とした表情で腰を振りはじめた彼女に、苦笑しながら佐々木は筆を引く。  
「じゃあ、次は細筆にしようか。これはね、丸筆一号。細い線を描くときに使うんだよ?」  
奈津美の淫液をたっぷりと吸い取った平筆を、先端が細く尖った丸筆に持ち替えた佐々木は、そう言って細筆で快楽の余韻に震える彼女のクリトリスをつつく。  
「あはぁっ……」  
先ほどまでの、くすぐるような刺激と違う、新たな快感に奈津美はだらしなく涎を垂らした。  
佐々木が巧みに細筆を動かし、敏感なクリトリスの官能を繊細に追い詰めていく。  
「……いいよぉっ……あぁん……クリちゃんがぁ……」  
一旦、細筆を持ち直す頃には、細筆の先から吸い取りきれない愛液が滴っていた。  
たらたらと筆から零れ落ちる粘液を、佐々木は口に含んでいやらしく笑った。  
 
「今度は丸筆六号だね。太い線を描く時にはこれがいいんだよ」  
「せんせぇっ……も、もっ……イキたいですぅ……イカせてぇっ!」  
新たに取り出された、先端が丸まったコシの強い筆で、ぷっくりと赤く膨らんだクリトリスをなぞられ、奈津美は絶叫する。  
さんざんに焦らされ続けた奈津美の身体は、爆発を求めてひくひくと震えている。  
泣き出しそうな顔をした奈津美に、穏やかに笑いかけながら、佐々木はクリトリスの上で筆をわざとゆっくり上下に動かした。  
「駄目だよ。ほら、刷毛も平筆6号も丸筆14号も、まだまだ残ってるんだから」  
「ひぅっ……ひっく……はぁっ……んんっ……」  
佐々木の冷淡な言葉に、奈津美はしゃくりあげながら喘いだ。  
涙とよだれに汚れた清楚な美貌は、淫蕩な雰囲気を漂わせている。  
「ああ、また汚しちゃったね」  
「ご、ごめんなさっ……ごめんなさいっ!」  
ぬちゃぬちゃとした粘液が絡んだ丸筆を見せ付けられ、奈津美は顔を真っ赤にして佐々木に詫びた。  
ひくひくと引きつる白い太ももを手で撫ぜながら、佐々木は奈津美の耳元で囁く。  
「お買い物に行こうか、奈津美。このまま全部筆を汚されたら、絵を描ける筆がなくなりそうだ」  
「…………」  
硬く張り詰めた乳首を指で弾きながら、佐々木は小さく喘ぐ奈津美を見下ろして笑った。  
 
 
 

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