筆を買うという名目で、二人は佐々木の自宅マンションから二駅過ぎた所にある、大きなショッピングモールのある繁華街へと足を延ばすことになった。  
各種の画材を取り扱う有名なチェーン店へと向かう途中で、佐々木はもじもじと足を揺らす奈津美の尻を叩く。  
「どうしたんだい? 奈津美。そんなに震えて」  
「……だ、だって……あぅんっ!」  
小さく喘いだ奈津美をからかうように見つめると、佐々木は短いスカートの裾から秘所へと指を這わせた。  
予想通りにびっしょりと湿ったそこからは、微かな振動が伝わってくる。  
「ぐしょぐしょだね、奈津美」  
「ひゃうぅっ!……せんせぇ……も、歩けないで、すぅうっ!」  
散々焦らされて火照ったままの身体で、敏感になっている秘裂をまさぐられた奈津美は、声を殺して喘ぐ。  
潤んだ瞳で自分を苛む男を見上げながら、奈津美は途切れ途切れに訴えた。  
「こらこら、奈津美が汚した筆を買いなおしに行くんだよ?」  
「そんなぁ……あぅうっ! やぁあっ!」  
震えながら喘ぐ奈津美のクリトリスには、遠隔操作が可能なローターが括りつけられている。  
テープで貼り付けられたソレは、いやらしく震えて奈津美の快感を揺さぶり続けていた。  
下着もつけていない状態で、恥ずかしい玩具をつけられながら歩く奈津美は、その異常な状況に興奮し、頬を赤く染める。  
「そんないやらしい顔をして。仕方のない子だね」  
「ご、ごめんなさっ……きゃうっ!」  
にやにやと笑いながら、手にしたリモコンでローターの振動を強めた男は、意地悪く奈津美の身体に手を伸ばした。  
「そのテープは、水に弱いからね。あんまり濡らすと、落っこちちゃうよ?」  
「…………いやぁっ!」  
囁かれた言葉に、顔を青くした奈津美は、小さく叫んだ。  
もし、もしこんな人通りの多い場所であんなものを落としてしまったら!  
恥ずかしい淫具が、いやらしい体液に濡れた状態で自分の股間から滑り落ちる、最悪の事態を想像して、奈津美は震え上がった。  
もし仮に誰かに気付かれでもしたら、一生外を歩けない。  
「大丈夫、奈津美が感じなければいいんだよ。奈津美はお外を歩いただけで濡れちゃうような変態じゃないよね?」  
「ち、違いますっ! はぁっ! んんぅっ!」  
「なら、きっと落としたりしないね。良かった良かった」  
顔を真っ赤にして佐々木の言葉を否定した奈津美は、自分が絶望的な状況に追い詰められていることに気付いて身を竦ませた。  
振動はだんだんと強くなり、奈津美の充血して肥大化したクリトリスをいやらしく揺さぶる。  
激しい快感に、奈津美はがくがくと脚を引き攣らせ、歩くことすらままならない。  
「奈津美、画材屋はまだだよ。ほら立ち止まらないで」  
「あふぅっ! ……せんせえっ……むり、ですぅっ!」  
いやいやをするように首をふる奈津美の腕をつかんで、佐々木はすたすたと歩き出す。  
奈津美も引きづられるように歩き始めるが、足を踏み出すことでローター位置が変わり、クリトリスのあらゆる箇所を刺激するようになった。  
一歩進むごとに絶頂の手前に押し上げられるような状態で、奈津美は快感に目を潤ませる。  
「もうすぐだから、ね?」  
そんな奈津美の様子をにやにやと見守りながら、佐々木はわざと人通りの多い道を選んで進み、クリトリスへの甘い刺激に悶える奈津美の腰に手を回す。  
休日の人ごみの中で、声を堪えて吐息のように喘ぐ奈津美は、口とは裏腹に淫けた眼差しで嗜虐をせがんでいる。  
教室での自慰から、奈津美には露出の性癖もあるだろう、と踏んでいた佐々木の考えは外れていなかったようだ。  
「あっ……ふぅうっ! ……ひゃ……はぁっん!」  
淫蕩に開かれた唇からは、押し殺した嬌声があがり、清楚な白い顔立ちは赤く染まってどこか猥らだ。  
人の視線を意識して、更に快感を昂ぶらせているらしい奈津美の太ももから、透明な粘液が滴り落ちる。  
それは太ももを伝い、スカートの裾までこぼれ落ち、午後の日差しにきらりと光った。  
 
 
佐々木が奈津美を伴って、画材屋へと到着したのは、駅についてから一時間後のことだった。  
本来なら十五分程度でたどり着ける場所にあるのだが、佐々木が奈津美をさんざん連れ回したため、かなり時間がかかってしまったのだ。  
大通りでローターの強弱を激しく入れ替えられて、クリトリスに強烈な刺激を与え続けられた奈津美は、画材店にたどり着いた時にはぐったりと身体の力が抜けていた。  
結局今日一度も絶頂に達していない奈津美は息を荒げながら、全身に堪る熱い疼きに耐える。  
そんな様子をひどく楽しげに見つめながら、佐々木はてきぱきと画材を揃えていく。  
「奈津美、こんな筆もあるんだよ?」  
扇状に広がった、強いコシのある筆をてにして佐々木は楽しげに笑った。  
ただの絵筆だというのに、先ほどの「遊び」のこともあって奈津美は頬を赤くする。  
「奈津美は筆をみただけで、興奮するようないやらしい子なんだね」  
「んぅっ……はぁっ……ち、がいますぅっ!」  
奈津美が頬を上気させてもじもじと身体を揺する仕草に、佐々木はにやにやと笑いながら彼女の耳元に囁いた。  
服の上からさりげなく奈津美の太ももに手を這わせ、ローターのスイッチを弄る。  
店内には人もまばらで、二人のいる絵筆のコーナーには人影はない。  
「嘘はだめだよ。こんなにひどく濡らして」  
「はぅっ……だ、だめです……せんせぇっ……だめなのぉっ!」  
防犯カメラの位置を用心深く確認した佐々木は、奈津美のスカートの裾に手を突っ込み、淫液に濡れた内腿に指を這わせる。  
下着を身につけていない奈津美の下半身は、ぬるぬるとした粘液に濡れていた。  
恥ずかしさに俯きながら抗議する奈津美の首筋に、手にした絵筆を這わせて佐々木はぽつりと呟いた。  
「今度は、これ使おうか? ここで試してみる?」  
「やっ……やですぅっ……や、めてくださっ……ひぅっ……」  
恐ろしい提案に、奈津美は必死に首を横に振って佐々木に訴えた。  
佐々木の指はその間にも止まらず、ついに奈津美の濡れそぼった秘裂へと伸ばされた。  
くちくちと恥ずかしい水音をさせながら、指は奈津美の陰部を動き回って彼女を責め立てる。  
ローターの振動は緩やかなものに設定されていたが、それがかえって奈津美を煽り、佐々木の指を求めるように腰を揺らさせた。  
「冗談だよ。さ、そろそろ出ようか」  
「は、はいぃ……ふっ……んんっ……」  
静かな店内で必死に声を押し殺す奈津美の頭を撫でて、佐々木は指をスカートの裾から引き抜く。  
いやらしく糸を引く粘液がまとわりついた指を、奈津美に見せ付けるように舐め上げた佐々木は、再び彼女の手を引いて歩き出した。  
 
「さ、帰ろうか?」  
「……せ、んせぇっ! も、無理ですぅっ! イ、イカせ、てくださいぃっ!」  
帰り道でも、奈津美をさんざんに連れ回している佐々木は、奈津美の訴えに面白そうに肩眉をあげた。  
日が傾きはじめた空を見上げた後、佐々木はからかうように奈津美に囁いた。  
「イカせてほしいの? ここで?」  
緑の溢れる小さな公園には、まだ数人の子供が遊んでいて、はしゃぎ声が響いている。  
「お散歩だからね」と連れてこられたこの公園で、奈津美はローターや指で弄ばれては放り出される、苦痛な悦びを味わっていた。  
人の目がある場所だから、と必死に耐えていた奈津美の理性はついに陥落し、佐々木のからかいにも従順に頷く。  
「は、はいっ! おねがいしま、すぅっ! ひゃうぅっ!」  
「こんなところでイキたいなんて、とんでもない変態だね、奈津美は」  
くすくすと笑いながら佐々木は奈津美の胸元に手を入れて、硬く尖った乳首を羽のように撫ぜる。  
陰になってるベンチとはいえ、誰に見られるかわからない。  
そんな緊張感を明らかに興奮にかえている奈津美の乳首をひっかきながら、佐々木は楽しそうに笑った。  
「じゃあ、移動しようか」  
震える奈津美の身体から手を離し、佐々木はすたすたと歩き始める。  
その後を、奈津美はもつれる足で必死に追いかけた。  
 
 
***  
 
 
公園のものとはいえ、それなりに清潔なトイレには消毒液のにおいが立ち込めている。  
白いタイルの床を蹴って、一番奥の個室のドアをあけた佐々木は、戸惑ったように佇む奈津美をその中へ引っ張り込んだ。  
蓋のかかった洋式の便座の上に座り込み、自分の膝の上に奈津美を乗せると、佐々木はにやにやと笑いながら奈津美のキャミソールをたくし上げて下着をずらした。  
白い胸がこぼれ落ち、刺激を求めて勃ちあがった桃色の乳首がふるりと震える。  
「せ、せんせえ……鍵、閉めないとっ! あぅっ!」  
「奈津美は誰かに見られた方が興奮するんだろう?」  
乳首を指で挟んで潰すように刺激しながら、佐々木はそう言って奈津美の訴えを却下した。  
個室のドアはたてつけが悪く、鍵を閉めないと開いてしまう。  
薄く開いたドアの向こうには、白いのタイルが光を反射してきらめいていた。  
「そ、そんなぁっ! ひゃぅうっ! あはぁっ! や、んんんっ!」  
佐々木の膝の上で足を大きく開かされた奈津美は、充血して赤くなった秘裂を隠すことも出来ずに、高い声で鳴いた。  
片手でローターのスイッチを操作し、もう片方の手で乳首を弄りながら、佐々木は奈津美の嬌声を楽しむように彼女の身体を甚振る。  
「ほら、見てもらいたいんだろう? もっと足を大きく開いて」  
「ち、ちがっ! やっ! はぁあっんっ! ひゃぅうっ!」  
白い太ももを引き攣らせて仰け反る奈津美を、意地悪く言葉で嬲りながら、佐々木は更に彼女を追い詰めていく。  
とめどなく滴り落ちる愛液は、磨かれたタイルの上にしたたりおち、奈津美の口からは絶え間ない喘ぎがこぼれる。  
奈津美のクリトリスに貼り付けられたローターは、粘着力の落ちたテープから剥がれ落ちそうに震えていた。  
 
「びちゃびちゃだね、奈津美。テープが剥がれちゃったよ?」  
「ひゃぅんっ! やあぁっ! ク…リちゃん、クリちゃんがぁあっ!」  
テープから引き剥がしたローターを奈津美のクリトリスに強く押し付けながら、佐々木はにやにやと笑う。  
あまりの刺激に涙を零しながら、奈津美は理性をなくして叫んだ。  
強すぎる振動が、敏感な部分にダイレクトに与えられ、手足を突っ張らせながら奈津美は一際高く鳴く。  
「い、イっちゃうぅっ! せんせぇっ! クリち、ゃんでっ、イっちゃうのぉっ!」  
びくびくと身体を引き攣らせて絶頂に達した奈津美は、荒い息を吐きながら恍惚とした表情を浮かべた。  
さんざん焦らされた体が、ずっと求めていた絶頂へと導かれ、奈津美の身体からは一気に力が抜ける。  
ぐったりと佐々木にもたれ掛かった奈津美は、彼にいきなり抱き上げられても抵抗することができなかった。  
「……ふっ……は……あっ……」  
「気持ちよかったかい、奈津美。たくさんイカせてあげるからね」  
便器の蓋を押し上げ、そこに奈津美を座らせた佐々木は、そう言って笑うと、鞄から何かを取り出した。  
奈津美にはそれが何か分らなかったが、絶頂に力の抜けた体では、分ったとしても抵抗できたかは定かではない。  
「やっ……な、なに?……せんせい……」  
「怖がらなくていいよ」  
にやにやと笑いながら、取り出した紐で奈津美の腕を拘束し、水道管へと括りつけた佐々木は、更に奈津美の足を大きく開かせて、背後のタンクへと固定する。  
再び鞄をあさって、今度は紐のようなものがついたいくつかのローターを取り出した。  
「ひぅっ! ひゃうっ! はぁあっんっ! 」  
「気に入ったかい?」  
奈津美の身体を弄りながら、ローターを彼女の乳首とクリトリスに固定した佐々木は楽しそうに笑った。  
恥ずかしい下着のような構造をしたローターは、奈津美の細い腰にくくりつけられた帯で固定され、クリトリスに悩ましい刺激を送り出している。  
乳首には、丸い円盤状のものが、例のテープで固定され、ふるふると震えて奈津美の白い胸を揺らした。  
「こっちは電池もたっぷりあるはずだから、きっともっと楽しめるよ」  
「はぁあっ! せんせっ! クリ、ちゃんがぁっ! すごぃのおぉっ!」  
楽しそうにスイッチを動かした佐々木は、奈津美の鳴き声ににやにやと笑う。  
黒髪を振り乱して、口をだらしなく開けて喘ぐ姿からは、日頃のつんとすました美少女の面影はない。  
淫乱な牝の姿を晒す奈津美を、佐々木はいやらしい薄笑いを浮かべて見守った。  
「ひゃああぁっ! だめなのぉっ! や、だめ、だめぇえっ!」  
絶叫に近い声をあげながら、奈津美は大きく首を振る。  
一旦スイッチの操作を止めた佐々木は、鞄から携帯を取り出した。  
絶え間なく続くローターの刺激に打ち震える奈津美は、それには気付かずにひたすら乱れ続ける。  
「……うん。いい構図だ」  
美術教師らしい呟きとともに、奈津美の痴態を携帯のカメラに何枚か収めると、佐々木は彼女の様子を伺う。  
痙攣をはじめた奈津美をみて、再び携帯を構えた佐々木は、今度はカメラをムービーモードに設定した。  
「や、ぅうっ! また、イっちゃうのっ! ク、クリちゃん、でイっちゃうのぉおっ!」  
白い喉を仰け反らせて再び絶頂に達した奈津美の陰部からは、ちょろちょろとした水音が流れはじめる。  
絶頂と同時に失禁した奈津美の恥ずかしい姿を、動画に収めて、佐々木は満足そうに笑った。  
「お漏らししちゃったのかい? 恥ずかしい子だね」  
くすくすと笑いながら、いまだ止まないローターの刺激に呻く奈津美の頭を撫でて佐々木は囁いた。  
呆けたように涎を垂らす奈津美を見つめながら、佐々木は次は何にしよう、と思案をめぐらせる。  
男子トイレのタイルに、佐々木のいやらしい含み笑いがこぼれ落ちた。  
奈津美と佐々木の「お散歩」は彼らが家に帰るまで、まだまだ終わらないのだ。  
 
 

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