―パコーン、パコーン…―
夏の日が差す放課後の校庭に、黄色いテニスボールが行き来する。
「そーれっ!」
掛け声とともにヒラヒラとスカートが揺れる。
「えいっ」
そんな中、一人際だつプレイを見せるショートカットの女子。
原嶋こづえ、高校一年生の新入生だ。
中学の時は県でベスト8に入るくらいの実力者で、一年生で唯一ユニフォームを着て練習している。
「そぉれっ!」
その実力は部内でも高く買われ、夏の個人戦の代表に選ばれるだろうと噂されていた。
その分、こづえの存在を疎ましく思う人間も多かったが、明るく振る舞うこづえの周りには友達も多い。
―ピーッ!
「今日の練習はここまでです!集合〜!」
笛の音とともに顧問の声が聞こえた。
「―では団体戦の次に夏の大会、個人戦のメンバー三人を発表します。」
コートの隅でのミーティングが始まり、部員が固唾を飲んで聞き入っていた。
何しろ三年にとっては最後の大会になるため、これがラストチャンスと考える部員も多い。
「高杉さん、井上さん―…」
あと一人。
今まで呼ばれた二人以外の三年生に緊張が走る。
「原嶋さん、以上三名に代表として頑張ってもらいます。それではみなさん、あと一週間頑張って下さい。解散!」
最後に呼ばれたのは三年生ではなく、一年生のこづえだった。
三年生全員の視線がこづえに注がれる。
「やったね、こづえちゃん!私と同じ一年生なのにスゴいね!」
同級生のマイがこづえに声をかける。
「うんっ!私頑張ってくる!」
いつも以上に明るい声がこづえの心境を物語っていた。
「私、少し素振りと柔軟してから着替えるからマイちゃん先行ってて!」
「はーい!」
(よぉし、頑張るぞぉ!)
こづえが地面に置いたラケットを拾おうとしたときだった。「きゃっ!」
誰かに足を引っかけられ、転んでしまう。
「イタタ…」
ふと上を見上げると、三年生と二年生5、6人がこづえを見ていた。
「あ…お、お疲れさまですっ」
慌てて先輩に挨拶をする。
「お疲れ…」
素っ気ない返事が返ってきた。
「はぁ…汗でベトベトだよぉ」
こづえが自主練を終えて部室に急ぐと、制服に着替えて駆け足するマイの姿があった。
「あっ、こづえちゃん!私バイトだからもう行かなきゃいけないの!」
「えぇ!?もうそんな時間?ほかのみんなは?」
汗をタオルで拭きながらこづえは問いかける。
「ん〜、先輩しかいなかったよ〜」
マイの少しまぬけた声が返ってきた。
「うんっ、ありがと〜!お疲れぇ〜!」
こづえがマイに手を振る。
「お疲れ〜!」
マイはすぐに校門の方へ消えていった。
「さて…早く着替えなきゃ!」
部室のある管理棟へと足を運ぶ。
「あ…」
途中、屋外トイレが目に入った。
そういえばお昼から行ってないしトイレが近いようだった。
(でも汗だくだし早く着替えたいなぁ…後ででいいやぁ!)
こづえは足早に部室に向かっていった。
「失礼しまーす」
安っぽい合金の扉を開け、こづえは部室に入っていった。
とはいってもロッカーが乱雑に並んでいるだけの部屋だ。
(あれ…?)
そこには誰もいなかった。
マイは先輩が残っていると言っていたのに、人っ子一人いない。
「みんなもう帰っちゃったのかな…?」
独り言をつぶやきながら、自分のロッカーのある場所へ目をやった。
一番右の奥から三番目…こづえは額に滲む汗を拭きながらその場所へ歩いていく。
その時だった。
「えっ…!?あっ!」
突然両腕を捕まれ、こづえは慌てて身をよじった。
「せ、先輩!?」
こづえが問いかける間もなく、近くにある脚の固定されているベンチの脇へ引きずられてしまう。
「先輩、何するんですか!?やめて下さい!」
「うるさい」
腕をねじ上げられ、痛みが走った。
「っう…」
そのままベンチの脚の近くに腕をもっていかれてしまう。
「これで少しは大人しくなるわ」
『カチャカチャ…ガチャンッ!』
金属音と共に腕の自由がきかなくなった。
ヒンヤリと、冷たい感触。
(手錠…?何、これ…怖いよ…)
「やぁっ…先輩…何でそんなことするんですか!?」
涙目でこづえが訴えると、
「あんたがムカつくからよ」
ロッカーの死角から声が返ってきた。
「一年で個人戦代表…ずいぶん嬉しそうだったわよね?」
三年の草野だった。
いつも一年生に厳しく、みんなからは嫌われていた。
「く…草野先輩…」
こづえの目に怯えの色が浮かんだ。
一年の何人かが草野にいじめられて退部した噂をこづえは知っている。
「な、何でこんなこと…」
「だぁかぁらぁ」
こづえの元に歩み寄り、太股をさすりながら草野は続ける。
「あんたの態度が気に食わないんだってばぁ」
太股をさすっていた手がスカートの奥に伸びていく。
「いやっ!」
その行為に嫌悪感を感じたこづえは、反射的に脚を閉じて抵抗する。
「あらぁ…イケない子…お仕置きが必要かしら?
まぁ最初からそのつもりだけど」
草野がこづえの脇にいた二人に眼で合図を送る。
二人がニヤリと笑い、こづえの白い太股を捕まえた。
「やっ、やだっ!先輩、やめて!やめてください!」
じたばたと抵抗するが、脚が無理矢理外側に引っ張られていってしまう。
「ほらぁ…力抜いて…」
草野の指がスカートの奥のこづえの太股の付け根に触れた。
「っ…!」
力が抜け、一気に外側に脚が広げられていく。
「あっ、やっ…!いやあああっ!」
脚を広げられ、汗で少し湿った白いパンツが露わになった。
「どう?今の気持ちは?」
「…っ」
草野の質問にこづえは頬を赤らめ眼を反す。
「無視するんだ…?じゃあこんな事しても黙ってられる?」
「やっ…はぁっ…くはぅ…」
草野はパンツの下にある秘所を指でグリグリと突っつきながら問いかける。
突然与えられた快感にこづえは身を捩る。
「んはぁ…ぁう…」
こづえは喘ぎ声をあげながらも必死に抵抗しようとするが、脚も動かせずなすがままだった。
「カワイイ声ね…」
草野の指が止まった。
「これだけで感じちゃうエッチな身体なんだ…」
「ち、ちがっ…ぁうぅ…」
再び与えられた刺激にこづえは反論したかったが、思わず喘ぎ声を上げてしまう。
「そうね…もっと激しいのがこづえちゃんにはいいかもね」
草野はしばらく考えこみ、何かを思いつくとこづえの顔をのぞき込んで話しかけた。
「電気あんま…やってもらったことある?」
「でんき…あんま?」
火照った状態でうまく頭が回転しない。
断片的に思考が働いていく。
(電気…あんま…)
「気絶するくらいまで責めてあげるわ、こづえちゃん…」
草野の一言でこづえの思考が元に戻った。
「や…やだぁっ!先輩、やだっ、やめてくださいっ!いやぁぁっ!」
必死にもがき抵抗するこづえだったが、脚もがっしりと捕まれ、手錠をかけられた状態では何をやっても無駄だった。
「ふふふ、もう遅いわよぉ」
こづえの脚が草野のいる方に向けられていく。
「やだ、やだよ…」
やがて脚だけ前屈のような体勢にされ、草野の靴下を履いた脚がこづえの股間にぴっとりとあてがわれた。
少し蒸れたパンツの感触を感じながら、草野は嬉しそうに続けた。
「こづえちゃん、イかないように頑張ってねぇ〜」
草野が、脚を小刻みに震わせ始めた。
「いやぁぁぁ!!せんぱ…ぁぁぁあ!!」
突然の振動にこづえは身を捩り、悶えながら抵抗する。
「ああぁぁ!!やめてえぇ!!」
「いいわぁ…!こづえちゃんかわいい…!」
布越しに伝わる振動はくすぐったさを伴った快感となり、こづえの身体と思考を確実に蝕んでいく。
「ひぁ…ひゃぅぅっ!!ゃめて…ゃぁぁあ!!」
(パンツが擦れて…感じちゃう…)
「やめるわけないじゃなぁい…ほら、少し強くなるわよ〜」
草野はつま先あたりに力を込めてグリグリとこづえを責め立てていく。
「いや、いやだぁ!!ぃやあぁぁ!!」
身体の奥まで刻みつけられるような熱い振動がこづえを襲う。
さっきまでとは快感の度合いが全く違った。
そのとき、少し草野の脚がずれ、こづえの尿道を直に刺激した。
「ひぁ!!いやぁぁああっ!!そこやだっ!!ぁぁぁああ!!」
(おしっこが…ムズムズする…)
その僅かな反応の違いを草野は見逃さなかった。
「あら?こづえちゃんもしかして…おしっこ我慢してたのぉ?」
脚に力を入れてわざと尿道を刺激する。
「うぅぅっ!!だめ…だめぇ!!」
腰を浮かせるような格好でこづえは喘ぎ声をあげる。
「やっぱり…だったらお漏らしさせてあげる…!」
今度はかかとを尿道辺りにあてがい、揉むようにして刺激を加えていった。
こづえの顔が朱に染まる。
「あぁあっ!!もれ、ちゃう!!やだぁぁっ!!」
「どれくらい我慢できるかなぁ?」
こづえの反応を楽しみながら草野は振動を身体の奥に打ちつける。
こづえが右に寄れれば左に、左に寄れれば右に…わざとずらしてこづえの尿管を苛めていく。
「ぁひっ…ぁ…!!おし、っこ、もれ、る…もれ、ちゃ、う…!」
こづえの反応が変わった。
呼吸が荒く、言葉が途切れ途切れになる。
愛液と汗で蒸れた秘所は、ピクピクと震えながら振動に身をとろけさせ、腰は刺激を追いかけて無意識に動いていた。
「んふふぅ…フィニッシュよぉ」
車のアクセルを踏むようにかかとを支点にして一気にこづえを責め立てる。
かかとが尿道を、つま先が秘所を刺激していく。
「あ、あっ…!あ…ぁ…おし、っこ…!あっ…イく…イっ…ちゃ…う…!ああぁぁあ…!!」
こづえの身体がビクッと跳ね、限界を迎えた。
じんわりとなま暖かい感触が尻を包む。
パンツはこづえの尿となかで飛び散った愛液を吸い取り、じわじわと蒸れた感触が下半身に広がっていく。
尿は白いスカートに黄色いシミを作りじんわりと床へ伝っていった。
「あ…ぁ…ぁん…」
(イっちゃったし漏らしちゃった…もう…だめ…)
「はぁ…ぁ…っん…」
グッタリと倒れ込むこづえは、絶頂の余韻で身体を震わせていた。
「あ〜ぁ、こづえちゃんたら…よっぽど気持ちよかったのね」
草野はぐっしょりと濡れた生温かいこづえのパンツを脚からずらしていく。
茂みのない幼さを残すそこは、熱を帯びてヒクヒクと震えていた。
「ひぁっ…ん…」
絶頂の直後のこづえの身体は、擦れた感触とすきま風に撫でられただけで敏感に反応した。
そのこづえの痴態に草野にある考えが浮かんだ。
「ふふふ…こづえちゃん、私あなたが気にいっちゃった」
「…ぇ?」
思考が回復しない状態で、こづえは草野の言葉に耳を疑った。
「気にいった…?」
「そうよ」
草野が微笑んだ。
「明日と明後日に同じ事をこづえちゃんにするの。その間耐えられたら…あなたにはもう関わらないわ」
「明日も…?や、やめてください!」
(こんな恥ずかしいこと…!いや…)
必死に反論するこづえに草野は続けた。
「個人戦代表のままでいたいでしょ?それとも辞めていった子たちみたいにいじめてほしい?…あなたの場合は辞めたあともいじめちゃうけど」
その一言にこづえは凍り付いた。
(そんな…)
拒否すればずっといじめられる。
あと二日我慢すればもう草野先輩には…
(もうこれしかないよ…)
「…代表でいたいです…」
「なぁに?」
「あと二日我慢します…」
草野は嬉しそうにこづえの顔を見つめる。
「その頼み方より『エッチな私に電気あんましてください』がいいなぁ〜」
「そ、そんなこと…言えません…」
こづえは涙目で草野の提案を拒否した。
「ふぅん、じゃあずっといじめられるのでいいんだ」
「ち、ちがいます…」
「じゃあ言いなさいよぉ」
こづえは顔を真っ赤にしながらアヒル座りの状態になると、短いスカートをたくしあげ、ぐっしょりと濡れたパンツを見せながら
「エ、エッチ…な私…に…」
「エッチな私に?」
「で…電気…あん、ま…を…」
「電話あんまを?」「か、かけて…くだ…さい…」
全てが足下から崩れていく感覚だった。
もう、後戻りできない。
涙が、流れていた。「っく…ひっく…」
この子も堕ちた…
草野はこみ上げてくるドス黒い感情を感じながら、こづえを見つめていた。
(もうあなたの身体は私のもの…逃れられないわよ、こづえちゃん…)
「いい子ね…もう帰っていいわ、お疲れ様」
「お疲れ様…です…」
ロッカーの方に歩いていくこづえの脚からは、先ほどの痴態を示すように、ツーッと液体が伝っていた。