とある一軒屋の二階。その一室に三人の少女が入ってきた。
「散らかってるけど、あんまり気にしないでね」
一人目に入ってきたのは、榎本千佳。この部屋の所有者だ。
「あらためて、おじゃましまーす」「わぁ…ひろーい!」
続いて入ってきた二人、春日井由美と高木麻美は千佳のクラスメイトである。
三人は小学校に入学してから現在(4年生)まで同じクラスで、とても仲がいい。
千佳は肩で髪を揃えおり、キャミソールにスパッツ姿。
由美の髪は腰までのロングへアーで、Tシャツにチェックのスカート。
麻美は髪をツインテールにしていて、服はリボンの目立つワンピース。
服装からも分かるように、三人ともタイプがはっきりと違う。
しかし、だからこそ相性が良かったのかもしれない。
「ここが新しい千佳の部屋?」
「うん。前より広くなって嬉しいよ」
千佳は由美の質問に笑顔で答えた。千佳の家はリフォームをしたばかり。
それを聞いて、由美と麻美が遊びにきたのである。
「じゃ、飲物入れてくるね」
千佳は二人を部屋に残し、台所に向かった。
「やっぱり千佳の部屋、綺麗だね」
本人は散らかっていると言ったが、二人の目には充分に整理整頓されているように見える。
「千佳ちゃん、しっかりしてるもんねー…ん?」
部屋をうろちょろと動き回っていた麻美は、千佳の勉強机の上に置かれた写真立てに目を付けた。
「見て見て由美ちゃん。運動会の写真だよ」
写真立てには今年の運動会の時の集合写真が飾られている。
「ホントだ。あ…麻美、また亮太君の事ばっか見てない?」
体操服姿の麻美の視線はカメラではなく、一人の男子へと向けられていた。
「えへへー。麻美、亮太君の事好きなんだもん」
麻美は恥ずかしげもなく言ってのける。
「で、由美ちゃんは好きな人いないの?」
麻美の切り返しに、由美はぐ、と返答につまる。
「やっぱりいるんだ~。誰?」
「い、いないってばっ!私、塾とかバレエとかで忙しいんだから…」
由美は赤くなった顔をぷい、そむけるが、麻美は下から見上げるように覗き込んでくる。
「由美ちゃんキレイなんだから、絶対両思いになれるよ。誰なの~?」
小柄な麻美が背の高めな由美にじゃれていると、学年が一つ二つ違うようにも見える。
「だから、い・な・い・の!」
由美はそう言って、今度は体ごと麻美の反対方向を向いた。
「あ。そういえば…千佳、遅くない?」
「そんな事言ってもごまかされないよー」
麻美は由美の背中にぴょん、とくっついてくる。
「ね。由美ちゃんは麻美の好きな人知ってるんだから、そっちも教えてくれないと不公平だよ」
麻美が自ら好きな人を公言しているだけなので、理屈にすらなっていない。
しかしそこは小学生、何となく追い詰められたような気分になってしまう。
「やーだ。私はやっぱり、教えたくないから…」
「ほら、やっぱりいるんだー」
「え…あっ!」
動揺していた由美はぽろっと「教えたくない」と漏らしてしまった。
「誰かなー…亮太君じゃないよね?木村君?松本君?」
「言わないって」「教えてよー」「だーめ」
頑として態度を崩すことのない由美に、麻美は強行策に出る事にした。
――つんっ…
「きゃっ!」由美の体がびくっと跳ねる。
麻美が由美の両脇腹を、人差し指でつついたのだ。
「ちょっ…麻美!?」
「由美ちゃん、ガンコなんだもん。だから、こうなったら由美ちゃんの体にきこうかなー…って」
再び指先で脇腹をつつく。
「っ!こら、由美…くくく……ひゃうっ!ぁはっ!」
懸命に我慢するが、ついつい声が漏れてしまう。
「由美ちゃん、ここ弱いんだ~。じゃあ、こっちはどうかな?」
麻美は小さな手を由美の腋へと滑りこませると、指を動かし始めた。
「こちょこちょこちょこちょ…」
「きゃはっ!やめ……んっ…ひゃ…きゃはははは!」
体格に差があるので、本来なら由美が麻美を振り払うのは容易だ。
しかし今は足を前に投げ出して座っているので、身をよじって耐えることしかできない。
「ピアノやってるから、指は器用なんだ~。言いたくなってきた?」
麻美は言いながら、脇のくぼみで指を踊らせ続ける。
「全っ然…あふ……くぅっ!」
由美は悶えながらも何とか声を押し殺して耐える。
何割かの小学生女子にとって、好きな人を言うのはとてつもなく恥ずかしい事だ。
精神的に平均より大人びている由美も、そのタイプの子供だった。
なので、ここは何としても耐えるしかないのである。
「もー、意地はっちゃって。それじゃ…えい!」「えっ!?」
麻美が由美の上半身を抱きかかえるようにすると、一気に後ろに倒れ込んだのだ。
結果として、由美が麻美をベットにしてあおむけに寝ている状態になる。
麻美は「よっ」と自分と由美の足を絡め、起き上がれないようにした。
そして由美のTシャツの中に両手を浸入させる。
「やっ…麻美、離れ……きゃんっ!」
「由美ちゃん、スタイルいいよねー。羨ましくなっちゃう」
由美は細身な体だが、背は高めで成長は早い方だ。
なので腰にも何とかくびれと言える部分があり、胸も僅かに膨らんできている。
「ん…!どこ触って…ぁ……ふぅっ!」
「由美ちゃんの体の弱い所、ぜーんぶ見つけてあげる。あ、もちろん言ったらやめてあげるからね」
宣言と同時に、シャツの中で両手がもぞもぞとうごめきだす。
左右の手は巧みに由美の体を這いまわり、首筋を撫で、お腹の肉をつまみ、
さらには肋骨の隙間をコリコリと刺激する。
麻美はさすがに胸だけは敬遠していたが、その他の場所は文字通り、余す所なくくすぐっている。
「はぁ……きゃはは…ぁ…あはははは!お願い、だから…やめてぇっ!!…きゃはははっ!」
「じゃあ、好きな人は?」
「あは…はははっ!……やっぱり、言わな…い…っっ!」
「ふ~ん」
麻美が由美を体の上に乗せたまま、にやーっと笑う。
由美からはその顔を見ることはできないが、気配はしっかりと伝わってきた。
「な…何?」
「ふふっ…もうすぐ言いたくなるよ。由美ちゃんの一番弱い所、もう分かっちゃったから」
麻美は両手を由美のお腹にあてると、指先でちょんとつついた。
「くうぅっ!」
軽く触れただけにもかかわらず、由美の体はビクンと大きく震える。
「おなかとおへそ。ちょっと触っただけで、すっごく弱いって分かっちゃったよ」
麻美はTシャツを捲くりあげて由美のお腹を露出させると、その縦長のお臍に指を近づけた。
そして、両人さし指の爪を潜り込ませる。
――クリクリクリクリ……
「ひゃはっ…ああぁぁぁっ!駄目っ!ふ…くぅ~~っっ!ひゃっはっはっはははは!」
由美は手足をバタつかせるが、麻美の足がしっかりと組みついていて離れない。
麻美の指はお腹を這いまわり、爪はお臍の中まで丹念に責めたてる。
それだけでなく、麻美は体をさらに密着させて首筋に息を吹きかけてくる。
「ほら、由美ちゃん。好きな人は?」
「ぁ…ふぅっ…言う…言うからっ!言うからやめてぇぇ!!」
由美がついにそう叫ぶと、麻美の手はぴたりと止まった。
「三組の…山根君…」
息も絶え絶えにそう言うと、由美はぐったりと麻美の体から転げ落ちた。
「はあっ…麻美、覚えてなよ…」
「ごめんごめん。あんなに我慢できると思わなかったから。つい、本気でやっちゃって…あぁっ!」
由美が麻美の視線を追ってドアの方を見ると、そこにはトレイに飲物を乗せた千佳が立っていた。
「いや…何か入りづらかったから…」
千佳はトレイを置いて座ると、頬を掻いてごまかすように笑う。
「いつから見てたの?」
「二人があおむけになったあたりから、かな」
由美の顔が真っ赤になる。
それはつまり、由美の告白が千佳にも聞かれてしまったという事だ。
由美は千佳にずいっと近づき、問い掛ける。
「千佳…何で見てて、助けなかったのかなぁ?」
由美は笑顔だが、目は全く笑っていない。
「まぁまぁ、由美ちゃん。千佳ちゃんの好きな人も教えてもらえばいいじゃない」
麻美のその提案を聞き、由美はそれだ!という顔をした。
「うーん。じゃ、それで許してあげる。千佳、誰が好きなの?早く言わないと…」
由美がちらりと麻美の方を見ると、麻美は指をわきわきと動かしてみせた。
「えっと……まだいないよ」
千佳のその返答を聞き、二人はいぶかしげな目を向ける。
「正直に言わないとズルいよ、千佳ちゃん」
「そうだよ。私だって言ったんだから」
しかし、千佳は問い詰められても態度を変えない。
「いや、隠してるんじゃなくって…私、運動ばっかしてるじゃない?
だから男の子にあんまり興味無くって」
嘘をついているようには見えない。
それに千佳がポーカーフェイスをできるような人間でない事を知っているので、
二人は納得せざるをえなかった。
「それじゃ、どうしよう?これじゃ、一人だけ不公平だよ」
「…あ、そうだ。私を助けなかった罰として、麻美に思いっきりくすぐられるってのはどう?」
「あ、それでいいよ」
千佳は余裕ありげに即答した。
「いいの?麻美、凄く上手だよ?」
あまりにあっさり受け入れられたので、提案した由美が面喰らってしまう。
「いいからいいから。ほら、麻美ちゃん。どうぞどうぞ~」
千佳は自らベッドまで行くと、あおむけに寝転んで麻美を催促する。
「麻美。手加減しちゃ駄目だよ」
「うん。こんなに余裕~って感じだされたら、麻美だって本気出しちゃうよ」
麻美はひょいと千佳の腰のあたりに跨がり、脇腹に手を伸ばす。
こちょこちょこちょ…
「あれぇ?」
こちょこちょこちょこちょ…
「何で笑わないの~!?」
麻美の手はしっかりと脇腹をくすぐっているのに、千佳の表情は全く変わらない。
「私、くすぐられるのって全然平気なんだ~。だからいくら麻美ちゃんが上手だってなんともないよ」
千佳はむきだしになっている麻美の腋に手を伸ばし、指先で軽くくすぐる。
すると麻美は「ひゃんっ!」と甲高い声をあげ、千佳の体から飛びのいてしまった。
麻美はいつも仕掛ける側だからなのか、くすぐられるのには免疫がないようだ。
「これじゃあ罰にならないよ~…麻美、他に何かないの?」
由美は麻美に尋ねたが、そう都合良くは考えつかなかった。
「私はもうくすぐられたし…罰は終わりかな?」
千佳がベッドから降りようとすると、二人は慌ててそれを阻止する。
「だーめっ!私がくすぐられたのと同じ位に何かされなきゃ不公平だよー」
「麻美も、このままじゃ負けちゃったみたいでヤだもん」
「しょうがないなぁ…」
千佳は笑いながら、伸ばした足をぱたぱたとさせている。
短めの紺スパッツに包まれたふとももは健康的で、すらりと伸びた足は
いかにもスポーツ好きといった感じだ。
(そうだ…)
自分の方へと伸ばされた千佳の足を見て、麻美の頭に一つの妙案が浮かんだ。
「ねぇねぇ、千佳ちゃん。もうちょっとこう、こっちに足伸ばしてくれる?」
「うん…?いいよ。今度は足の裏でもくすぐるの?」
麻美の企みも知らず、千佳はソックスを履いた足をさらに前に投げ出す。
「千佳ちゃん。くすぐりは大丈夫みたいだけど、今度のは絶対に効くと思うよ~」
「くすぐりじゃないの?…ふーん。いいよ、我慢しちゃうから」
「その言葉、忘れないでね…失礼しまーす」
麻美は千佳の両足首を掴むと、そのまま千佳の足をガバッと開いた。
「えぇっ!?」
予想外の展開に、千佳はとまどいの声をあげた。
麻美は構わずに千佳の体を近くに寄せる。
「まさか…!」
千佳はやっと一つの可能性に気付いたが、既に両足の間に麻美の体が入っているので
足を閉じることができない。
そして、麻美の裸足の足が千佳の足の付け根に近づき―
足の裏がきゅっ、と股間に押し当てられた。
「ふぁっ!」
その感覚に、千佳は思わず鼻にかかった声を漏らした。
「あれー、千佳。我慢するんじゃなかったの?」
由美がからかうように聞いてきたが、それどころではない。
「あ、麻美ちゃん…これはいくらなんでも反則っ!離してよぉ~」
「ダメでーす。ではでは、電気あんまを始めまーす」
千佳がやっと慌てた様子を見せたのに満足し、麻美は笑顔で足を動かし始めた。
「あっ…ぁ…ぅんっ!ああぁっ!」
股間に集中的に与えられる振動に、千佳は声をあげて身をよじる。
麻美の電気あんまは単調で変化のないものだったが、それでも同じ小4の女の子には
充分すぎる程の威力があった。
「さすがの千佳ちゃんも、電気あんまは初めてみたいだね~」
麻美が踵をぐりぐりと押し付けると、千佳の体が大きくのけぞる。
「くっ…あふぅ……麻美ちゃ…止め…んんっ!」
「まだまだ始めたばっかりだよ~?あ、由美ちゃんもやる?楽しいよ」
と、一瞬麻美の注意が逸れた。
千佳はその隙を見逃さず、足を思いっきりばたつかせる。
「あっ!」
足を掴んでいた両手が外れ、千佳はようやく自由を取り戻した。
「麻美ちゃん…私、すっごく恥ずかしかったんだからぁ!」
同性相手とはいえ、秘部を足でいいようにされるなどという経験は初めてである。
千佳は麻美に飛び付くと、ワンピースの裾を掴んでバッとめくり上げた。
「きゃっ!?」
麻美の白と青のストライプのパンツがあらわになる。
麻美は両手でワンピースを抑えようとするが、単純な力比べで千佳に敵うわけがない。
千佳はそのまま捲くったワンピースで麻美の上半身をすっぽりと包み、裾を頭の上で縛ってしまう。
「な…何これぇっ!」
もぞもぞと動くスカートの中から、くぐもった悲鳴が聞こえてくる。
パンツが丸見えなうえ、見る位置によってはほんの少しだけ育ってきた胸まで見えてしまう。
しかも自分は何も見えないという状況の中で、麻美は何とか結び目を解こうともがいた。
「麻美ちゃん、恥ずかしい?あんまり暴れると、胸まで見えちゃうよ?」
自分も頬を赤く染めながら、千佳は麻美の羞恥心を煽る。
「お返しだよ。今度は私が麻美ちゃんに…」
千佳は麻美の足首を掴み、広げようとする。しかし、足の力は腕の約三倍。
よって力で勝る千佳でも、あらかじめそれを予想していた麻美の足を開くことは簡単ではない。
「ほら、麻美ちゃん。力抜いて」
「絶対やだ~!」
千佳は何とか麻美に開脚させようとするが、上手くいかない。
そして、ムキになっている千佳は、背後から由美がこっそり近寄っていることにも気付かなかった。
由美は千佳の真後ろまで近づくと、両手を千佳の腋の下から前に通し…むにっ!と胸を鷲掴みにした。
「ひゃあぁっ!」
いきなり胸を揉まれ、千佳は麻美の足を離してしまった。
「由美ちゃんっ!女の子同士だって、胸なんか触らないの~!」
正座したまま前屈みになって身を守ろうとするが、由美の手は千佳の胸にあてられたままである。
「だって、普通にくすぐったって効かないんだから。さて…ここはどうなのかな~?」
千佳の上半身と太ももに挟まれたまま、由美の手がうにうにと蠢く。
「やんっ!や…揉まないで…よぉ……ぅんっ!はぅっ…!」
「あれー?くすぐったいのは平気なんじゃないの?」
由美は調子に乗って、鳥がクチバシでついばむようにして、胸の肉を軽く摘んで震わせる。
「だって…何でか、わかんないけど…ひゃっ!…くすぐったいん…だもん!」
普段触られることのない胸へのくすぐりは、今まで殆どくすぐったさを感じた経験のない
千佳には堪え難いものだった。
ちなみに千佳は標準的な体型だが、胸の発育は由美以上に早い。
まだ乳房といえる程の大きさではないが、部活で走ったりする時に違和感があり、
そろそろブラを買おうかと考えている位だ。
「あふゃ……くっ…う゛うぅぅぅー!」
千佳は何とか腕を振りほどくと、由美に向き直った。
「はぁ…もう、由美ちゃんのエッチ!」
「だって、罰の最中なのに、千佳から攻撃しようとしてたから。
それより千佳、意外と胸大きいんだねー」
由美のその言葉に、千佳はさらに顔を上気させる。
「最近…おっきくなってきちゃって。とにかく、胸はダメ!恥ずかしいもん!」
「……」
「由美ちゃん?」
「…そっか。そうだよね。それじゃ、胸だけはやめとこっか?」
由美が唐突に、口調を優しいものへと変える。
「うん。胸はナシでお願い」
千佳は急に態度の変わった由美に不信感を覚えつつも、きっぱりと答えた。
「しょうがないなぁ…じゃあ、胸だけはやめてあげる。それでいい?」
「うん!」
その瞬間、由美の目がキラリと光った。
「『胸だけは』って認めたよね。ってことは…電気あんまはいいんだ?」
「え…あっ!電気あんまも―」
「約束は守ららなきゃだめだよ、千佳」
台詞を遮ってじりじりと近づいてくる由美に、千佳は立ち膝になって身構える。
「抵抗するんだったら、無理矢理やっちゃうよ?」
「うー。力比べなら負けないもん」
両手を前に出して抵抗の意を示す千佳の背後に、今度は麻美が忍び寄っていた。
「隙あり~!」
麻美は千佳のお尻に手を当てると、サワサワと撫で回した。
「~~っっ!」
背筋に走ったいいようのない感覚に、千佳の体が大きくのけぞる。
千佳が振り向くと、髪を乱した麻美がしてやったりという顔をしていた。
「やっとほどけたよぉ~。千佳ちゃん…覚悟はいいよね?ダメでもやっちゃうけど」
前後からそれぞれ由美と麻美が迫ってくる。
「や…二人っとも!ちょっと待って…」
「「待たない~」」
運動神経の良い千佳でも、二方向から伸びてくる手には対処しきれない。
足首を掴もうとする麻美の手を払いのければ、由美の手がお尻を撫でてくる。
慌てて由美に向き直れば、麻美がぐいっと足を引っ張ってくる。
「ほらほら千佳ちゃん、お尻触っちゃうよ~」
「こっち向かないと、足が広がっちゃうよ?」
「あっ・・・やっ!ダメだってばぁっ!」
二人に翻弄され、千佳の動きが少しずつ鈍くなってくる。
そして、数分後。
「やったぁっ!!」
由美がついに、背後から千佳の足首をがっしりと掴んだ。
由美がよいしょ、と足を引っ張ると、千佳はあっさり俯せにされてしまう。
簡単に倒された要因の一つは勿論、二人がかりで体力を消耗させられた事だ。
しかし、それだけではない。電気あんまという言葉のイメージから、千佳にとってはあおむけ以外の
倒され方は予想の範疇外だったのだ。
「麻美、そっちおさえて!」
「了解!」
麻美は千佳の頭側から彼女の両手首を掴み、ぐっと引き寄せる。
これで千佳の体はピンと伸ばされた状態になり、殆ど暴れることはできない。
疲労した両足はたやすく広げられ、今度は由美が足の間に割り込んでくる。
「麻美みたいに指は器用じゃないけど、私もバレエやってるからね…
電気あんまはやったことないけど、足には自信あるよ」
白いハイソックスに包まれた足が千佳の股に触れたかと思うと、すぐさま振動を始める。
「ぅぁ…ぁ…ぁぁああっ!由美…ちゃっ……ダメぇぇ!!」
「ホントだ…これ、楽しい~」
由美は千佳をより近くに引き寄せ、さらに足を強く押し付けた。
膝を上手く使い、リズム良く足をバイブレーションさせる。
「ねぇ。千佳、どんな感じ?」
「ぁ…あっ…あぁっ!…おか…おかしく、なっちゃうぅ!」
俯せになっているので、由美の足は秘部とお尻の真ん中あたりに当たっている。
よって直接秘部に加わる振動は、先程の麻美の電気あんまよりもだいぶ緩やかだ。
しかし。土踏まずが股間に完全にフィットしており、骨盤全体にまでじんわりとした疼きが染みこんでくる。
「…このままだと、ちょっとやりにくいなぁ。お尻にばっか足が当たっちゃうし」
由美のぼやきを聞き、麻美がまた一つ閃いた。
「それじゃ、こうして…これでどう?」
千佳の腕を掴んだまま足を器用に動かし、麻美は千佳のお腹とベッドの間に枕を押し込んだ。
そうすれば当然、自然と千佳のお尻も持ち上がる。
「麻美、頭いいー」
由美は満足げに微笑むと、電気あんまを再開する。
「ふ……ぅうっ!うぁっ…ああぁぁぁ!!」
下から突き上げるような新たな足の動きに、再び千佳の反応が大きくなる。
僅かに自由になる腰を動かして振動を和らげようとする千佳を見て、
由美は「千佳、何か色っぽーい」とクスクス笑った。
麻美も「っていうか、お尻振ってるみたい」とからかう。
千佳の、ぴったりとしたスパッツに覆われた張りのあるお尻。
本人が必死にもがくたびに、それが左右に揺れる。
「あぁ…っ!…ひっ……はあ……はぅんっ!」
――――
不自然な恰好で更に五分程責められ、ようやく由美の足の動きが止まった。
「ふぅ…これ位で、下ごしらえは完了ってとこかな?」
由美が額の汗をぬぐい、一息つく。
「はぁ…はぁ……下…ごしらえ…?」
千佳はぐったりとベットに沈みこみながら、由美の呟きに反応する。
「そ。ここまでは下ごしらえ。いくら千佳だって、これだけ疲れさせちゃえば…体に力が入らないでしょ?」
「…!?」
試しに掴まれたままの足を動かそうとするが、簡単に押さえ込まれてしまう。
「両側から捕まえられて逃げられる訳ないのに、千佳ちゃんって本当に素直だよね~。
本番はね…これから始まるんだよ?」
麻美が無邪気に笑ってそう言うと同時に、千佳の体は抵抗する間もなくひっくり返された。
由美は足を抱え直し、麻美はすかさず千佳の上半身を羽がい締めにする。
「さーて…今からは本気でいくよ。今度は利き足使っちゃうから」
由美は左足を上げ、千佳に見せ付けるに揺らしてみせた。
千佳は気付いていなかったが、由美は今まで利き足でない右足で電気あんまをしていたのだ。
さすがバレエを習っているだけあって、腰を降ろしたままにも関わらず、
由美の足は膝が胸につく程高々と上げられている。
「由美ちゃん由美ちゃん…パンツ見えてるよ」
「あっ」
麻美の指摘に慌てて足を降ろし、由美は仕切り直すようにコホン、と咳払いしてみせた。
「えーっと…千佳、よく聞いて。これから千佳に、二つの選択肢をあげる」
「「選択肢?」」
千佳と麻美の声がハモる。
「どんな?」
麻美は由美に興味津々な目を向ける。
「一つ目は、このまま私に電気あんまされること。これはパス?」
「パスッ!」
「だよね。で、二つ目は…」由美は一瞬間をあけてから「胸を触られること」と続けた。
「そ…そんなの、選択肢になってないよ~。それに、胸はナシって約束したじゃない!」
もっともな言い分だが、由美は「話は最後まで聞いて」と千佳をなだめた。
それから2分間分の由美の話を纏めると、こうなる。
・バンザイしたまま胸を触られて、1分間耐えられたら千佳の勝ち。電気あんまの続きはなし。
・触るのは服の上から。つねったりして痛みを与えるのは禁止。
・当然、千佳が負けたら電気あんまの続き。胸を触るのはやめる。
早い話が、勝てればいいが負けたら触られ損、ということになる。
「―って話。分かった?」
由美はここまで一気に話し終えた。
子供なだけあって、ゲーム仕立てにすると頭の回転が速くなり、アイデアもどんどん浮かんでくるようだ。
しかし、千佳は「ルールは分かったけど…やっぱり、胸は…」と曖昧な態度をとる。
そんな煮え切らない(当たり前たが)千佳に、由美は
「たったの一分だよ?それとも今すぐ電気あんまの続き、やっちゃう?」と迫る。
麻美も「それとも…千佳ちゃんは、ちょっとおっぱい触られただけで変になっちゃうのかなぁ?」と
千佳を挑発するように言う。
「そ…そんなんじゃないもん!」
「なら、我慢できるよね?」
そう言われてしまうと、受け入れない訳にはいかない。
断ってしまったら、自分が耐えられないと認めることになってしまうからだ。
千佳はごく僅かな希望にすがり「うぅー…やるよ。やればいいんでしょ!」と、
半ばヤケになって条件を受け入れた。
「良かったー…麻美も千佳ちゃんのおっぱい、触ってみたかったから」
麻美が心底嬉しそうに、背後から千佳に密着する。
「千佳、早く早く。バンザイしてくれないと始められないよ」
由美の催促に、千佳はおずおずと両腕を上げる。
「千佳ちゃん。そんなに高くあげたら大変でしょ。肘までは真横に伸ばした方が楽だよ」
麻美は千佳を気遣うように言ったが、その発言は
「疲れたから手を降ろしてしまった」という言い訳をさせない為でもあった。
準備が整うと、麻美は両手を千佳の腋の下から前に通す。
そしてすぐさま千佳の胸に触れる…かと思いきや、そうはしなかった。
麻美はその自慢の指を千佳の眼前に持っていき、ウネウネと動かしてみせる。
「っ!……ねぇ、麻美ちゃん。やるなら早く始めてよ」
「焦らない、焦らない」
目の前でアピールする麻美の指は、否応なしにこれからの展開を想像させる。
千佳はまだ胸に触れられていないにもかかわらず、弄ばれているような気分になって赤面してしまう。
「千佳、顔赤いよ。まだ何もしてないのに」
千佳の内心を見透かしつつ、由美はそれを指摘する。
「別に赤くなんか―ぅひゃっ!」
千佳の気がそれた瞬間を狙いすまして、麻美が胸をつついた。
「はい、今から一分ね~」
麻美は優しく、丁寧に千佳の胸を揉み始めた。
「…きゃふっ…ん…ふ…っく!」
思わず腕を降ろしそうになるが、何とかその衝動を抑える。
「千佳ちゃんのおっぱい、やっぱり大きい~。ちゃんと柔らかいもん」
「ゃんっ!」
麻美が弾力を確かめるように、胸を強めに揉んだのだ。
続いていたわるように優しく一揉みした後、麻美の手の動きが変わった。
爪で表面をつつっ…となぜたかと思うと、ふにゅっと指先が押し込まれる。
十本の指が不規則にそんな動きをとり、Tシャツの下の胸が一瞬ごとに形を変える。
麻美はわざと手加減し、焦らすように軽い刺激を与えていた。
すぐに千佳を降参させる自信があるので、制限時間いっぱいまでじっくりと楽しむつもりなのだ。
「千佳ー。腕が下がってきてるよ」
由美の言葉に、千佳ははっと肘の位置を戻す。
三十秒程が過ぎると、指の動きに別の変化が生まれた。
千佳の胸の蕾が刺激にしっかりと反応しているのに気付き、麻美がそこを集中して責めだしたのである。
「千佳ちゃんの乳首、立っちゃってるよ。ひょっとして…気持ちいいのかなぁ?」
シャツの下からでも、乳首はぷっくりと目立ってきている。
爪がそこを掠める度、千佳の体に切ないような電流が走る。
「違くないよ。だって、千佳ちゃんはくすぐったいのは平気なんだから。つまり―」
麻美の指先が乳首を軽く弾くと、千佳はビクンと全身を震わせた。
「千佳ちゃんがそんな風になっちゃうのは、くすぐったいのとは別の理由がある…ってことだよね」
「違っ…あぁんっ!…ふぅ……ぁ…っ…」
「千佳、そんな声出してちゃ説得力ないよ?」
由美が的確にツッコミを入れる。
時計の秒針は1周どころか、とっくに2周は回っていた。
しかし、混乱した千佳の頭からは既にそんなルールは消え去っていた。
「麻美。もう満足したでしょ?」
「はいはい。じゃ、そろそろ終わりにするね」
麻美は人さし指と中指の間に乳首を挟み、そのまま手の平全体で胸を揉みだす。
汗の染み込んだ白いシャツは体に張り付き、肌の色まで僅かに透けて見える。
「んぁっ!…ひっ…ぁ…あぁぁっ!」
「千佳ちゃん、『あ』ばっかり。もう限界みたいだね」
麻美がとどめとばかりに指をフル稼動させ、左右の胸を激しく揉みこむ。
「うぁっ!あ…あっ…あぁっ!…も…ダメぇぇぇ!!」
数分間の必死の我慢も空しく、ついに千佳は屈してしまった。
無我夢中で手を降ろし、麻美の腕を掴んでばっと胸から離す。
「千佳、ざんね~ん。揉まれ損になっちゃったね」
「はぁっ……はぁっ……」
胸を押さえて息を荒げている千佳の耳には、由美のそんな言葉も入ってこない。
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