バタン!という豪快な音と共に部屋の扉を開けてやってきたお嬢様。
長く美しいウェーブのかかった金髪の髪をいじりながら、優雅に、そして圧倒的な上からの目線でこちらへ颯爽とやってくる。
最近貴族の方々の中で流行っているらしい、アクセサリーのついたドレスを着こなしているお嬢様。
あぁ…お嬢様…あなたはなんと…
「…あーら…いたのね、このクズ。あんたみたいなゴミが私の近くをうろちょろしないでくれるかしら?」
なんと哀れというか。いや、むしろいつものそんな精一杯の照れ隠しはとても可愛らしいと思います。
お嬢様は顔を真っ赤にし、その満面の笑みのまま続けます。
「まぁいいわ!今日はとてもいい気分だから、ち、近くにいたってい、いいわよ?」
なんとありがたいことか。しかし…今日はメイドのサラと買い物の約束がある。
「ありがたいお言葉ですが、今日は今より用事がありますので」
「はい?もう一度いってごらんなさい」
怒ってらっしゃいますね。さっきとは質の異なる笑みを見せています。しかし怯むわけには参りません。そして私は…
「 」
自由に言葉を入れておくr