―真夜中の大豪邸、窓ガラスから出入りする不審な人影が―。
「お嬢様!!こんな夜中にどこに行かれるのですか!?」
「(ちっ、見つかったか)
じい、見逃してくれ!!助けを求めている者がいるんだ!!」
セーター服の彼女は、軽い身のこなしで、2階の窓から外へ飛び出す。
しゅたっと着地すると、豊かな胸がぷるんと上下に揺れる。
「夜明けまでには戻ってくる!心配するな!!」
「お嬢様っ!!」
じいの声を振り切り、彼女は走り出した。
―町外れの倉庫―。
小学生と見られる少年が3人、縄で縛られている。
回りにはコワモテの男が数人いる。
「放してよ!!」
「誰にも言わないって約束するから!」
「家に帰りたいよ…」
少年たちは口々に声を上げる。
「うるせぇ!!お前等を帰す訳には行かないんだよ!!
家に帰ったら、麻薬取り引きのことをサツに垂れ込むんだろ!?アァッ!?」
顔を3人に近付け、大声で凄む。
「うわああぁん!!」
「まだ死にたくないよぅ!!誰か助けてー!!」
少年たちは怯えて泣き叫ぶ。
「たまたま見ちまったのが運の尽きだ…
まぁ、せいぜいわめくんだな。
大声だしても、こんな寂れた場所、誰も来ねえがな。ハハハハハ!!」
その時…
(ガタンッ)
「!!!」
「外から物音が!!」
「誰だ!!」
下っ端が扉を開けると、そこにはセーター服の少女が仰向けに倒れていた。
「!! 兄貴!女の子が倒れています!!」
「何ぃ!?何でこんなところに?まぁいい。中に運んでこい。」
「へ、へぇ…」
男は少女の胸元に目を向ける。かなりの巨乳だ。
セーター服の裾は胸の膨らみによって持ち上がり、ヘソがちらりと見えている。
思わず胸に触れようと手を伸ばす―。
「おい!!何もたもたしてんだ。早くしろ!!」
「すっ、すんません!!」
男は少女の上半身を持ち上げ、足を引きずって中へ運んでいく。
コンクリートの床に少女を横たえると、男たちはその胸を凝視する。
「すげぇな。十代でこれだろ。」
「柔らかそうすっね…あ〜揉みしだきてぇ!」
目をぎんぎんにさせながら、下っ端達が興奮した声を上げる。
「…待て、オレが最初に味見してからだ。その後に回してやるよ。」
リーダーと見られる男が、少女の身体を起こす。
後ろから抱き抱えるように座らせると、セーター服のスカーフを外す。
ナイフを取り出すと、白いブラジャーが丸見えになるくらい切り込みを入れた。
「すごい迫力だな…」
3人の少年を含め、その場にいる男達は皆、少女の胸に釘付けになる。
「…これも、邪魔だな。服は着たままの方が好みだ。残しとくか」
男はナイフで、ブラジャーの中央に切り込みを入れる。
そして器用に紐などを切り、セーター服を着せたままブラジャーを引き抜いた。
胸元にぴったりとまとわりつく服には、胸の頂きが浮き上がる。
若いからか、ブラジャーを外してもその巨乳は垂れることはなく、ピンとハリがある。
ごくっ…
男はつばを飲み込み、後ろから前に手を回す。
服ごしに下から支え持つようにして、胸を揉みはじめた。
指を胸に食い込ませ、上に持ち上げるように揉みしだく。
男の手の中で柔らかい胸が形を変えていく。
切り裂いた服の隙間からは、はみ出た胸が盛大に覗く。
見えそうで見えない乳首が想像を掻き立てた。
「…あ、兄貴ぃ、早く脱がしてくださいよぅ」
「そうっすよ、早くやっちゃって下さいって…」
下っ端たちは股間の物を大きくし、兄貴が終えるのを心待ちにしている。
少年達も、身体を熱くしてこの様子に見入っていた。
「……あせるなよ。いや、それにしてもいい乳だな。
ずっと揉んでいたくなる…」
男は親指と人差し指で乳首を刺激してやる。
すると、今まで反応のなかった少女の身体がビクンと動いた。
「おっ…乳首に感じてるのか…いやらしい女だな。
じゃあ、舐めてやるよ…」
男は少女を床に寝かせ、顔を胸に近付けた。
その時―。
(ガッ!!)少女の足が男の股間を蹴り上げる。
「うがああぁ!!な、何しやがる!?」
男は股間を押さえ、床をのたうち回った。
「…あんたこそ何してるの。あ〜あ、服切っちゃって、勿体ない。
ブラだってなかなかサイズないし高いんだから。」
少女は立ち上がると、男の腹を思いっきり蹴った。
その時にも胸がぶるんと揺れ、乳首が見えそうになる。
男は意識を失い、ぴたりと動かなくなった。
「ナイフなんて危ない物使うプレイ、お断り。」
そして視線を、大きくなった股間を抑える下っ端達に向ける。
「お、お前、一体何なんだ?!」
「あら、お兄さん方…手で抑えてるところ、どうしたの…?」
「な、何言ってんだ。こんなのどうでもいいだろう…」
「へぇ…私のここ見て、大変なことになってるんじゃない?」
少女は服の切り込みを更に大きく裂き、胸をより大胆に露出する。
そして胸に両手を置くと、ゆっくりと揉みしだき出す。
「ねえ、触ってみたいんじゃない…?」
胸を揉みながら、男達に歩み寄る。
「……触らせてくれるのか…?」
「えぇ、さっきので私…すごい濡れてるの…
我慢できない…あなた達の、早く入れて?
さっきの男は、ナイフとか使うからイヤだったの…」
近くまで近付いた少女は胸から自分の手を離し、
腕でギュッと寄せて男達に見せつける。
男達は警戒することを忘れ、胸に手を伸ばした。
「…って、そんなことさせる訳ないだ・ろっ!!!」
少女は男達の足を払って床に転がすと、足で腹を踏み付ける。
男達はうぐっと呻き声を上げ、動かなくなった。
「全く…男ってボインに弱いんだから。」
その後、少年達の縄を解いた少女は、風のように去っていく。
すぐに警察が到着して、少年達は無事に保護された。
少年達は警察から事情聴取を受け、少女のことを話すが、信じてもらえない。
「いやあ〜、犯人の方も言ってたけど、それは夢じゃないかな?」
「そんなことないよ!
おっぱいの大きいお姉さんが、僕らを助けてくれたんだ!!」
警察官は頭から信じようとしない。
「ん〜、切られた下着も見つからないし、
女の子一人で大の男を何人も倒すなんて無理だよ。」
「もうっ!信じてよ!!」
「…じゃあ一応聞くけど、どんな顔してた?」
「………。」
胸ばかりが印象に残り、顔を覚えていない。
「ほら、やっぱりね。
他の子も犯人もみんな覚えてないんだよ。
もうお終いにしよう。今日はどうもありがとうね!」
(本当にいたのに…。)
少年は昨日の仲間達と一緒に、とぼとぼと家路につく。
「…何で信じてくれないんだろうな……」
「うん、あんなリアルに覚えてるのに。」
「…オレ、昨日の思い出すとたっちまうよ…
すごかったな、あの胸…たまらないぜ!!」
少年の一人が興奮した声を上げる。
「…う、うん。僕も。それにかっこよかったよね。帰る時の、あのキメ台詞!!」
「「「ボインでごめんなすって!!!」」」
3人が声を合わせて声を張り上げる。
すれ違おうとしていた女子学生がびくっと跳ね上がる。
3人の方をちらりと見ると、早足で去っていく。
(うわ〜、びっくりした。まさか昨日の子たちに会うなんて。
でも、気付かれなかったみたい。)
制服を切られたため、私服登校をしている少女は、ほっと胸をなで下ろす。
そして昨日の出来事を思い出す。
(それにしても、昨日の男に揉まれるのは感じたな…
声ださないようにするの必死だったし。
パンツも本当にびしょびしょになっちゃった…)
少女は愛撫による快感を思い出し、恍惚とした表情になる。
(まったく…家はじいがうるさいし、
学校もやたら伝統だ格式だ、ってしつこいし、刺激が足りない!!
自力で、どこか別のところで補充しなきゃね…)
そして少女は今日も、刺激を求めて事件に飛び込む。
現場に残されるのは、その豊かな胸の残像と、キメ台詞のみ。
彼女の正体を知る者は、誰もいない―。
おわり