二学期に入り、暑さは和らいだかに思えたが、湿度の為かジメっとしているので、
部屋の中はすっきりしない。
ケイト・ジョーダンは、額の汗をハンカチで拭きながら、窓から忍び込んだ隣の
家の幸太郎のベッドの上で、クーラーが早く部屋を冷やしてくれるよう祈った。
「…暑いと、くっつくな!って、怒るモノ。」
主がいないうちにと、ケイトは幸太郎の部屋を探検する。
ベッドの周りを探っていると、一冊のグラビア雑誌が見つかった。
『萌えっこ大好き!』
ツヤツヤとした長い黒髪に、少し垂れ気味の大きな黒い目、ケイトと同じような大き
な胸に、スラリと伸びた足の美少女が、きわどい水着姿で笑っている。
「たいしたこと、アリマセンネ。」
パラパラとめくると、折り癖がついていたのか、すぐに開くページがあった。
黒髪美少女が、Mの字型に足を曲げ、濡れた白い水着が、股の部分に張り付いて、
彼女の秘裂の形が、はっきりと見て取れる。
スイカのような胸は、何も着けていなくて、長い黒髪がピンク色の乳首と乳輪を
わずかに隠し、大きな黒い目が、何かをねだっているようだ。
「オッパイなら、ケイトの勝ちデス!ハリがあるし、みんな気持ちイイッテ…」
(デモ、こんなツヤツヤの真っ黒な髪や目は、アリマセン…)
ポニーテールを下ろすと、わずかにウェーブのある金色の髪が、ケイトの細い肩で
はねる。
吊り目気味の猫のような大きな青い目が、少し曇りがちになり、ふっくらとしたピ
ンク色の唇から、ため息がこぼれた。
(ケイトだって、もう少ししたら、足だってもっと長くなって、スゴイデス。)
でも、今は巨乳が自慢とはいえ、ただの小学5年生なのだ。
子供じゃなければ、もっと簡単に幸太郎は、手を出してくれるのかなと、ケイトは
しょげる。
(パパもママも、男の子たちも、ケイトは可愛いって言いマシタ。)
自信はあるのだ。この大きな胸で、チャーミングな仕草で、整った小さな顔に、み
んなはメロメロなのだ。
「気付かない幸太郎が、悪いンデス!子供扱いはNO!デス」
グラビアの少女に対抗するように、夏の制服のリボンタイを外して、ブラウスを脱ぎ
チェックのスカートを下ろして、下着姿になる。
豊かな胸を包む、白いレースのブラジャーもはずし、細い両手を代わりに置いてみた。
もちろん小さな手から、胸は大半こぼれおち、手で持ち上げると、ブルンと揺れる。
「コレデ、挟んでこすると、気持ちイイノニ。…Hu〜〜n。」
タプタプ揺らしていると、なんだか本当にパイズリをしているみたいで、ケイトは
昂ぶってきた。白いパンティの中心が、少しずつ湿り気を帯びてくる。
「Baby…,気持ちヨクしてアゲル」
「あー疲れ、…って、なんじゃオマエは!」
松下幸太郎が、高校から疲れて帰ってきて、自室のドアを開けると、ベッドの上には
半裸というか、全裸のケイトがオナニーをしていた。
ドキンと、心臓が口から出そうになるのと同時に、ケイトのあられもない姿に、一物
が硬くなっていった。
「人の部屋で、オナニーするな!エロガキ!」
なんとか気付かれないうちに治めねばと、普段より荒っぽく当たると、珍しくケイト
のそばかすのある白い顔が、真っ赤に染まる。
「エロガキチガウ!セクシーデス!幸太郎、パパとママに聞こえマス!」
「明日の昼まで、うちは留守してんだよ!気にするなら、そんな格好してんな!」
「…イナイデスカ?」
「そう。親戚ん家に用があるって、急に携帯で連絡あってな。」
「二人きりデスネ。」
「まぁ、そう…って、変なこと考えんなよ。するなよ!」
「怯えなくてもイイデス。」
ケイトはニッコリと微笑むと、パンティーだけを身に着けた姿で、幸太郎に擦り寄る。
足を進めるごとに、ボヨンボヨンと胸が弾む。
ケイトは悪戯っぽい様子なので、ここで動くと幸太郎はチキン呼ばわりされそうなのが
悔しくて、妙に動けない。
もちろん、揺れるボインに魅了されているのも原因なのだが。
「疲れたから、ベッドに座らせてクダサイ。」
何事も無いように、ケイトは言ってベッドに半裸のまま座り込んだ。
(まぁ〜た、からかいやがったな、このエロガキ!ドキドキするな、オレ!)
「疲れてるのは、ガッコから帰ったばっかのオレだろ。ほら、どけどけ。」
腰で邪険にケイトにどくように促すと、素早く動いたケイトは、ベッドの下から何か
を出して、幸太郎の片手にかけた。
―カチャン。
「…へっ?」
「これで、ケイトから逃げられマセン。Yahooooooo!!」
「はぁ?なんじゃこりゃあああ?!」
玩具の手錠のようなものが、幸太郎の片方の手首にぶらさがり、ベッドのヘッドと
繋がれた状態になっている。
しきりにがちゃがちゃ音を立ててる幸太郎を尻目に、ケイトはぴょんぴょんとジャ
ンプをして小躍りしている。
跳ねるたびに、胸がブルンブルン揺れて、おっぱい大地震といった感じだ。
ケイトは満面の笑みで、子供っぽく笑い転げている。
「幸太郎は、ケイトとセックスするデス。しないと外してアゲマセン。」
人差し指を幸太郎に突きつけ、ケイトは要求する。
「しない!オレはロリコンじゃないから!」
幸太郎だって、美味しいエサを出されれば、童貞高校生として、頂いてしまいたい。
ケイトは確かに可愛いし、お転婆で天真爛漫のアメリケンガールといった感じで、
妹のように大事にして、からかったり可愛がったりしてやりたい。
しかし、魅惑の巨乳とはいえ、隣の家で、小学6年生で…淫行で逮捕なんて、まっ
ぴらごめんだ。
なんとか自由な足で抵抗しようとしたが、それもケイトがアメリケンの火事場のバカ
力といった感じで、両足を広げた状態で拘束してしまった。
「好きな人とじゃなきゃ、セックスしちゃダメなんだぞ!」
「好きデスヨ。このマウントフジなんて、特に!スポーツと同じ、スッキリデス!」
「わっ!」
制服のズボンの上から、ケイトが股間を撫で上げる。
視覚の刺激で、とっくの昔に勃起しているペニスを、ケイトが上下に擦りあげる。
重点的にくびれから竿を、リズミカルに指で締め上げて、より大きくさせようとした。
「そんな大きくないって。絶対ガッカリするし、……オレ、童貞だから。」
「ケイトがリードしてアゲマス。怖くないデスヨ。リラックス、リラックス。」
夏服のシャツをめくり上げ、ケイトが幸太郎の乳首をペロリと舐めた。
手のひら全体で、グリグリとペニスを押し、ジッパーを下げていく。
下着から出した大きくなったペニスに、嬉しそうに頬を寄せて、ケイトはしゃぶりつ
いた。
根元を押さえて、扱きあげながら舌を裏筋から這わせる。たどり着いた亀頭を唇で包
み込んで、キャンディーを歯を立てず舐める時のように、唇の先で味わった。
(…少し、しょっぱくて、男の人の味がスル。)
ケイトは、兄のようにではなく、男としての幸太郎が欲しかったから、フェラチオに
も一層熱が入った。
「…うっ!―っ。」
喉の奥を、ペニスの先で突かれる程、深く、深く銜え込んでいく。
ジュポジュポと音を立てて、金色の髪を振り乱しながらケイトが吸い付くと、幸太郎
が気持ちよさそうに声を上げる。
(たまらないデス。…これだけで、ケイトもイキソウ…)
口の中の粘膜に当たる、硬いペニスが愛しくて、けして歯で傷つけないように吸った
り、舌を懸命に動かして、舐めまわす。
観念したかのように幸太郎が、自由になる片手で、ケイトの小さな頭を抑えて、前後
にフェラチオの手助けになるよう動かす。
「…胸、―とかで、…しない、か、な」
(口だけなら、セーフとか…)
幸太郎は、すっかりケイトの性技で陥落していた。
ハードルが少しずつ、低くなっていき、二人だけだし、口までなら何とかと、言い訳
しつつケイトを止めることを放棄した。
そして今では、是非あの巨乳でパイズリなどをしてもらいたいなと、おっぱい星人的
に望んでいた。
しかし、ケイトは首を振ると、ニッコリ笑ってチュポンと音を立て、ペニスを口から
抜いてしまった。
「No!ケイトは今日まで、いっぱいいっぱいガマンしたデス。」
手だけの愛撫に切り替え、ケイトが悪戯っ子のように、幸太郎の耳を舐めて囁く。
「お、ま…リードとか、…」
「してアゲルけど、今はダメデス。おっぱい大好きでも、ガマンガマン。」
ケイトが再び股間に顔をうずめて、二つの玉をゆっくり揉みしだきながら、亀頭だけを
チュウウウっと強く吸った。
腰を幸太郎の顔に向け、69の体勢で柔らかな玉を口に含み、優しく転がしていく。
ケイトの涎で、幸太郎の竿も玉もべとべとに濡れて、光っていた。
(…タマリマセン。素敵デス。)
見ているだけで、ケイト自身のアソコも疼いて、幸太郎に跨った小さな腰がクネクネ
と動き、内股を擦り合わせる。小学5年生とは思えない、男を知った女の身体の反応を
素直にケイトは表す。
(コレが、幸太郎のマウントフジ…)
やっと、生身の幸太郎の一物とご対面できて、ケイトは夢中で唇で、口内の粘膜で、
愛撫する。
正直、思ったより大きくなかったというのが、素直な感想なのだが、ケイトにとっ
て、もはやブツの大小は、問題ではなかった。
「…ケイト、焦らすなよ。」
ケイトの細い指で作った輪の中に、幸太郎のペニスは納まりきらず、きつく締めな
がらも、尖らせた舌で尿道口を突きまわしてしごく。舌の広い面で、カリの全体を舐
めるとビクビクと動くのが、ケイトにはとても可愛く思えた。
今までケイトが体験してきた、スポーツのように単純に、ペニスを弄り、胸を愛撫
されて、性器を出し入れするセックスとは、何か違っている気がした。もともと濡れ
やすいのはあったけど、今日は特に…まるで、漏らしたようにパンティーにヌルヌル
が滴っている。
(もっと、もっとオッパイが欲しくって、ケイトの事が頭の中イッパイになるといい
デス)
「だぁ〜め……っ!」
「…ここ、透けてるぞ。」
自由になる片手で、幸太郎がパンティーの隙間から指を入れ、ケイトの花びらを弄る。
抜き出された指は、透明な粘液に濡れていた。そのまま腕を伸ばして、巨乳にも触れる
と、ポツンと硬く乳首の先は尖っている。柔らかい乳房を手のひらで包み、揉みながら
も硬いソコを、コリコリと手で押しつぶすようにした。
「a……ん、ha―」
甘い声でケイトが鳴いて、せがむように幸太郎の鼻先に、透けるパンティーを押し付
ける。
触れた幸太郎の鼻の先が、ちょうど敏感なケイトのクリトリスに当たり、電気が走っ
たように身体が震えた。
「ah!―やぁ……ぁ、あ、あ」
「…なぁ。口が留守になってるし、挟んでみろよ。」
従順に、ケイトが幸太郎の身体から降りる。
幸太郎の足元にうずくまり、白い大きな胸で、涎に汚れたペニスを挟んだ。
下から幸太郎を仰ぎ見るケイトの白い顔は、頬が上気して薔薇色になり、青空のよう
な澄んだブルーアイが潤んで、酔っ払っているようだった。軽いウェーブのある長い金
髪が、ケイトの美乳を隠しているのが惜しい。
気の強い、お転婆で陽気な、小学生のアメリケーンな隣の家の妹ではなく、セックス
に夢中な、一匹の牝がソコにいた。
「…幸太郎。ケイトのフェラはどうデシタ?」
ケイトが、柔らかいマシュマロのような、大きなオッパイを両手に持ち、中のペニスを
圧迫しながら上下に揺する。
ムギュムギュとペニスを締め付け、肉の塊が擦りあわされる刺激に、幸太郎は興奮した。
視覚的にも、金髪の可愛い少女が頬を赤らめて、パイズリをする様は、なかなかクルもの
があった。
「上手いな…さすがアメリケン仕込み…」
「n…、幸太郎、コウタロ…」
…チュパ、チュパ、チュパ、チュパ―
胸の先からわずかに覗く亀頭を、ケイトは口に含み、音を立てて吸う。
ツルツルとして、弾力のある口の中の亀頭が、愛おしい。
ケイトの胸に当たる、ネトネトと唾に汚れた硬いペニスを、喜ばせたくてたまらない。
気持ちがまるで坂道を転がるみたいに、どんどん勢いがついて、こんなのはケイトに
とって初めてで、セックスはアメリケーンで数人の同級生としていたのに分からない。
(ドウシヨウ。…ワカリマセン。ニンジャの魔法?)
自分の快感よりも、他人の快感を優先させたいなんて、ケイトは自分がどうかしたの
かと思った。
「…凄いな。―これがパイズリか。」
「もっと、もっと気持ち良くなってクダサイ。」
「や。オレはもういいから、……お前膝に乗れよ。」
「え?…ケイト、良くないデスカ。」
ペニスはビンビンに硬く反り返り、ケイトの口の中で時折震えて、射精が近いように
思えるのに。
満足はさせられなかったのかと、ケイトがションボリしてると、幸太郎に小さな身体
を引き寄せられて、膝に乗せられた。
濡れた幸太郎のペニスと、ケイトのパンティーが当たり、湿った感触がする。
「お前、軽いな〜。アメリケンだから、肉食って、乳以外も大きくしろよ。」
「……大きなお世話デス。」
ペニスを握った幸太郎が、ケイトの内股にソレを挟み込み、下から腰を突き上げる。
パンティーごしに、二人の性器が触れ合い擦れて、布地に張り付くケイトの花弁を、
摩擦する。
「…い、入レナイノ?」
「ホントにしちゃったら、ヤバイだろ。まぁ、手遅れかもしれないけど。」
「!…―しても、…イイノニ。」
「これでも十分気持ちいいから、ケイト…諦めろ。」
幸太郎の腰の動きが早まり、ケイトのクリトリスや秘裂を強く擦る。
気持ちいいけど、幸太郎を膣内に迎え入れられないのは…
こんな、今更の子ども扱いは…
(ケイトはヤデス!)
不満と怒りが、ケイトの大きな胸の中を、ハリケーンのように駆け抜ける。
ケイトは荒々しく、幸太郎のペニスを握ると、パンティーの隙間からソレを自分の
濡れそぼった花びらに押し当て、一気に腰を落として挿入してしまった。
「Ah!!……っ。」
「ちょっ!…―わっ!」
滑りをこぼしていた、ケイトの何度も男を迎え入れた花弁が、開かれて抵抗無く
ズブズブと亀頭を飲み込んでいく。 身体を突っ張って、なんとか幸太郎の抵抗を
防ごうと、ケイトは膣内でペニスを強引に飲み込もうとした。
幸太郎のペニスを、ケイトの下の唇が半ばまで飲み込み、きつく離そうとしない。
包み込む襞が収縮して、ペニスを何段にも締め付ける。まだ身体の細い子供のせいか、
経験済みとは思えないほど、狭いソコが精液を搾り取ろうと、ギュウギュウ銜え込む。
「す、げ!……、ぬ、けって。」
「No!…ケイトのココも、…good、デショ?」
…ジュブ、ジュブ、ジュブ。
いわゆる騎乗位の形になり、ケイトが上から腰をグリンと回したり、上下に揺すり
ながら、腰を妖しく振って幸太郎を逃がさない。
大きな白い胸が、幸太郎の前でタプンタプンと揺れて、童貞の幸太郎は、もはや我
慢も限界で、ノックダウン寸前だった。
「…アッ、やばいっ、て、でるって、…」
「ha…あああ、イイ!、イ……っ!!!…お腹が、イッ、パイ、デ、…」
ケイトの腰の動きが一層激しくなり、グチュグチュグチュと、結合部は大きな音を
たてた。
(くそっ!もう…知るか)
幸太郎が、片手でケイトの腰を掴んで、下から強く何度も腰を突き上げた。
「ァ、……っ!!!」
突き上げられた幸太郎の腹が、ケイトの膨らんだクリトリスを強く刺激し、膣内に
衝撃が走る。子宮近くまで、大きなペニスが当たり、中の襞は絶頂と同時に、精液を
搾り取ろうと強く収縮した。
…ドクン!ドピュッ、ドピュッ、ドピュッ、……
一瞬膨れ上がった亀頭が、大量の精液をケイトの小さな膣内に撒き散らし、熱い
シャワーを浴びせかけた。
ケイトの全身が震えて、幸太郎の身体に倒れ掛かる。荒い息をついて、まだ物足り
ないように、腰を揺らめかせて、最後に襞がひと絞りした。
「ハッ…n……お腹、が、アツイ…」
疲れきったケイトは、幸太郎の身体の上で、ぐったりとなる。
汗ばんだ大きな胸が、幸太郎の胸の上で、荒い呼吸と共に、揺れていた。
(…幸太郎。重いだろうから、ウゴカナイト…)
なんとか身を起こそうとすると、幸太郎がケイトを抱きしめて、そのままでいいと、
頷いた。
「ああ、もう。…やっちまったなぁ。このエロガキ。」
汗で濡れた幸太郎の顔が、笑みを浮かべ、呆れたような呟きがもれた。
金髪を優しくなでると、
「まぁ、疲れたから、親いないし、ちょっと休んでいいぞ。」
ケイトをゴロリと自分の上から落とし、幸太郎は疲労困憊といった様子で、目を閉
じた。
隣で寝転がるケイトは、じっと、自分と寝た、平凡な、男子高校生の顔を見つめる。
急速に萎んだペニスが抜かれ、ケイトの花弁の奥から、白い精液が溢れた。股を伝
う感触は、あまり気持ちよくないから、すぐに動いて処理したいけど、また、幸太郎
に子供をあやす時のように、ポンポンと叩かれ、立ち上がる気力を失った。
「…子供じゃアリマセンヨ。」
ケイトは、頬を膨らませると、隣で早くも高いびきをかく幸太郎に、身を寄せてぽつ
りと呟き、目を閉じた。
「だぁから、オレにはテスト勉強というものが、あってだな。」
「退屈デス!ケイトの学校、あまり行事ナイモノ。」
幸太郎の膝の上に乗ったケイトが、身体をばたつかせた。
机に向かい勉強しようにも、ケイトが邪魔をして上に乗るために、幸太郎の椅子が
ギシギシと悲鳴を上げる
幸太郎は、正直驚いていた。
ケイトは、日本男児のマウントフジに興味があったので、自分とセックスしたと思っ
ていた。
しかし、予想に反してケイトはあの後も、幸太郎に付き纏いベタベタとしてくる。
唯一つ、変わったことは、あまり露骨に性的なお誘いをしなくなったことだが…
「そんなに、ボインを擦り付けるな。ケイト、お前誘ってんのか?」
一度寝たから、ケイトに対して逆に幸太郎は、性的に気安くなっている。
今も、あまりに密着してると、あの時のことを思い出し、ムラムラとしてナニは硬く
なってくるのだ。
「もぅ、違いマスヨ!」
ケイトは白いそばかす顔を、紅くして憤然と幸太郎に抗議する。
秋の制服に変わった為、布地は分厚くなり、長袖にタータンチェックのプリーツスカー
トを翻し、ケイトは足を踏み鳴らした。
「幸太郎のスケベ!」
「ほうほう、誰かさんのお陰で、童貞卒業させて頂きましたよ。このエロガキ!」
ケイトの拳が固く握られ、ポニーテールの頭をだらんと俯かせて、静かになる。
いつにない、ケイトの沈黙に気おされて幸太郎は、べらべらと喋りたてた。
「いや。感謝してるよ。いけないことだけどさ。気持ちよかったし、お前も初めてっ
て訳じゃないから、イってたみたいだし。」
「…ケイトが、ヴァージンじゃないから、ダメなんですか。」
「へっ?」
「後悔…シテマスヨ。もっと大事にすればヨカッタカナッテ。」
幸太郎を見上げる、ケイトの青い目から涙がポロリとこぼれた。
いつも元気で、陽気で自信満々なあのケイトが、静かに涙を流している…
「…ッ。好きデスヨ。幸太郎。LileじゃなくてLoveナンデスヨ。」
ケイトは、細い肩を落として、嗚咽をもらし、カリフォルニアの青い空(行ったこと
はないが)のような目が、涙で曇っている。
幸太郎は、あのセックスの時以上に、ケイトにどきまぎした。
(エロくて、ボインで、陽気で…こいつ。ああ、でもまだ本当に、子供だったんだ)
泣いているケイトを見ると、なんだか幸太郎の胸は痛んだ。
ふいに、もう一つ気付いた。
(オレたち…セックスしたけど、キスしたこと一度もない…)
座り込んだままの幸太郎に、ケイトが子猫のように濡れた顔を擦りつけ、しがみつく。
金色の髪が揺れて、甘い果物のようなシャンプーの香りが鼻先に漂い、味わった巨乳
が胸に押し付けられる。
幸太郎がなだめるように、背中をなでると、ぎゅっと強くしがみつかれた。
(大事にしてやりたくて、可愛がってやりたくて、からかってやりたくて…)
幸太郎がそっと、ケイトの顎に手をかけ自分の顔に向かせる。
ケイトは、静かに目を閉じると、キスを待ちわびた。
(こ、これでオレは、小学5年のパツキンの恋人ができるわけなのか…)
なかなかキスをしてくれない、幸太郎に焦れたのか、ケイトは目を開け、唸る幸太郎
を見て、微笑んだ。
ケイトが軽く伸びをして、幸太郎の唇にキスをする。
「ダイジョウブデス。このオッパイには、大きなアイがタクサンアリマス!」
ニッコリと笑い、ケイトはいつもの明るい顔で、自信満々に幸太郎に告げる。
幸太郎は身体の力が抜けて、自分の気持ちに素直になれそうで、今度は自分からケイ
トの唇にキスをした。
(おしまい)