湯けむり二人  
 
冬…世の学生達は社会人よりも長く休みを撮る権限があり…  
今湯に浸かっている二人の女…いや二人の少女もその子供ならではの特権で楽しんでいた  
 
貸し切りになっているかのように湯船に浸かっているのはその二人の少女だけだった。  
 
その少女達は二人とも湯から少女とは思えないほど胸が大きく、湯からはみだし、透けた美巨乳と整った顔立ちは、美しいと表現した方が妥当と言えるが  
リラックスした笑みは子供のそれであり、大人と子供の境目と言う絶妙な魅力になっている。  
 
そんな中。より胸の大きな少女がもう一人の少女に対して  
「カナたん?お湯加減どう??足に…効きそう?」  
カナたんともう一人の少女のあだ名らしきものと、足に何かしらの負傷を示唆する言葉をかけるが、カナたんと呼ばれた少女は少女に対して  
 
「いい感じ!  
筋肉の裂傷にも効くって聞いていたけど…紗英の肌もきれいになるんじゃないの?」  
ともう一人の少女の名らしき紗英とカナたんと呼ばれた少女は返す。  
 
彼女等は友達・しかもただの友でなく親友・竹馬の友・盟友と言える部類の友情で結ばれた少女達  
かつてモデル雑誌“Tesra”の一時代を築いた白瀬紗英・緒方かな子の二人であった。  
 
さてなんでこの二人が温泉に行く事になったかと言うと夏休みに遡り  
 
「カナたん?冬休み入ったら私達二人だけで温泉に行こうか?」  
とかな子は夜9時あたりに電話を受け取ったのだったが…勿論竹馬の友と言える紗英の言葉ですらあまりに唐突すぎ  
 
「どうしたの紗英?突然温泉だなんて……どんな風の吹きまわしなの?」  
と少し怪訝がられてしまう  
 
紗英は今日同じ東小学校の神楽坂沙織から“今日プール遊びに来なかった緒方さんにこれを”と温泉券を渡し、二人で行ってと言う事だったのだが…  
 
「…気を使ってくれたんだ…神楽坂さん  
私の体の状態とかあの時の試合で気が付いたんだろうし」  
と少ししんみり気ながら、かな子は自分の膝を見る  
 
そこに合ったのは少女に似つかわしくないほど赤黒く広がった傷跡  
以前所属していた巨神リトルにいた時ついた傷だ  
この傷のせいで巨神を放逐され一時野球自体できるかどうかまで追い込まれた上  
何とか復帰こそしたが、重大なハンディキャップとしてかな子に圧し掛かるものだった。  
 
だがそれをなんとなく紗英は察したのか  
「カナたん…嫌な事思い出しちゃった?  
カナたんたち光陵が神楽坂さんらリリアムと試合したっていうのは私も聞いたけど」  
と直接かな子本人が自分の膝を見せてもらった紗英は彼女を気遣うもかな子は  
 
「いや……悪いことばっかりじゃないよ紗英  
私が巨神に対して復讐しようと一人で練習していた時に土生や…ラリナちゃんに励ましてもらって…  
不思議なものよね。巨神と光陵で試合をした縁で私はまた野球を光陵でする事が出来たんだから」  
と逆に紗英を元気付ける  
 
かつて絶望の淵にいた自分を光陵キャプテン・土生翔平は巨神を倒すため必要な人材だと言ってくれて  
ラリナちゃん…光陵エース野村理奈は、怪我で土生の期待に答えられないと嘆く自分に対して、勇気のひと押しをしてくれた。  
だからこそ…今光陵で自分は戦えると言う事は…特に自分と理奈とのやり取りは紗英にさえ言えない優しい秘密なのだ。  
 
かな子はそんな事を走馬灯のように思い出していた  
紗英もそんな親友の心を組み  
「あのときはごめんねカナたん……私カナたんが私にあの傷跡を見せてくれたのは…私に野球をするって意思表示だったのに  
それを私ったら、そんなにひどい傷なのに野球を持ちかけた土生を責めるなんて…」  
と紗英の方が、かつて筋違いの怒りを土生にぶつけてしまった事を恥じるのだった。  
 
しかしかな子も飽くまで紗英が自分に対しての好意で土生に怒った事も分かっており  
その後紗英はボーイフレンドの芝浦健太ことシバケンとともに試合に見に来てくれ…今は自分の道を応援してくれる事も知っていた。  
 
「紗英は何も悪くないよ。紗英に悪気があるなんて土生だって思っていなかっただろうし  
あの時はただ血が上っちゃっただけでしょ」  
その為かな子は紗英を慰める。  
 
かな子の言葉を聞き紗英は  
「ありがとうカナたん  
その事だけど土生の方から謝ってきてね…健太と仲直りしてたよ」  
と今日起こった後日談の様な事も軽く伝えるのだった。  
 
かな子は初耳とばかりに  
「そうなんだ…紗英今日どうだった?大所帯で遊んでたんでしょ??」  
とその話やプールの話などをするのだった。  
 
午前中シバケンらと遊んだ事、午後は関西から遊びに来たタイガーソウルメンバーらも入れてビーチバレーで紗英・シバケンチームが見事優勝した事などを…  
最もかな子に変な心配をかけない様。前沙織に頼み、調べてもらった付属小の邪悪な課外授業の一部始終や  
タイガーソウル監督春日桜の事などはある程度オブラートに包んで報告する事になったのだが  
 
「今日大変だったんだ紗英も  
付属の連中がそういう事しているとか、春日監督が中井監督に対して結構な事を言ったりとか…土生が怒っちゃったとかね…」  
と一通りの話を聞き終えたかな子は紗英に対して、大変な一日だっただろうなと思った物の  
膝の傷を無関係な人間に見られ変な心配や同情をかけられるのが嫌で今回行かなかったが、少しだけ行ってみたかった後悔を滲ませて話す。  
 
「付属の連中がみんなそういう奴ばっかりじゃないけどね  
リリアム副キャプテンで付属の鷲沢さんと色々話したけど、被害にあったにもかかわらずハキハキしていたし…  
その件に関しては健太も西小の連中も動くだろうからじきに解決すると思うわ…暫く気を付ける必要があるけどね」  
とかな子に対して少しだけ用心しろと言いつつ、もう大丈夫だと言いながら  
 
「それから春日監督はあくまで侮辱の為の侮辱で中井監督に突っかかった訳でもないから…  
カナたん達からしたら不快だろうけど……秋大会できっちり勝てば文句ない訳だしね。  
それよりも大河さんに九条さんは凄かった…  
わたし生きてて大河さんみたいに無謀な事をする人に合った事無いし  
九条さんの胸は多分土生達も明日辺り言うだろうけど、ラリナちゃんより更に大きくて形も綺麗で凄かったよ」  
 
と紗英は大河虎・九条萌葱らがとてつもなくスケールの大きいと言う事も伝えるのだった。  
 
「去年リリアムに圧倒的な差を見せつけただけはあるわね  
エースの大泉って娘が出ていなかったとはいえ、リリアム相手にそこまで圧倒するなんて巨神でもそこまでできるかどうか…」  
と改めてタイガーソウルがソフトボールチームでよかったなと素直に言うかな子だった。  
 
紗英はもうそろそろとばかりに  
「それじゃあ…本題に戻るけどカナたんが悔いない様に全部終わって……  
冬休みに入ったら私も予定を調整するから…カナたんも来ない?温泉??  
一泊二日の旅行になるけど…」  
と本題の温泉旅行を切り出し、かな子は  
 
「そうだね…紗英と二人旅って行った事無いから……紗英が大丈夫なら私も前もってパパとママや光陵の方にもそう伝えておくから  
それから私は祝勝会として行くつもりよ紗英っ!!」  
とかな子の方も紗英の誘いに乗り、温泉旅行に行く事に決めたのだった。  
 
紗英は  
「カナたんだったら巨神でも勝てるよ。それじゃあ私も健太も来られる限りは応援に行くから。  
それじゃあカナたん。祝勝会として行こうねっそれじゃあまた」  
とかな子に伝えて電話を切るのだった。  
 
(さてと…予定予定と……モデルのお仕事とブッキングしない様に母さんにも伝えなきゃ)  
と紗英は紗英で母に無二の友緒方かな子から旅行の誘いがあるので、二日だけ休みをと交渉しに向かうのだった  
結果としては勿論“行ってらっしゃい”と母親らしく娘の旅を了解してくれるのだった。  
 
そして季節は巡り…新春に入った所で駅にて紗英はかな子を待ち合わせて暫く経ち、かな子が旅支度で現れたので  
「カナたん!まずはお疲れ様…でいいのかな?」  
と紗英は微笑み、かな子の方も  
 
「そうだね紗英…もう私は悔いを残さないよう今まで頑張ってきたから……  
それじゃあ神楽坂さんが教えてくれた旅館に行こうか」  
と電車に乗って話を始める…女の子同士がする話はたいてい相場が決まっており  
 
まずは恋の話になる  
「紗英。所で彼とはどう?うまくいってるの??」  
とかな子の方からジャブをかましてくるも、紗英は余裕を持って  
 
「うんっ。健太は色々優しかったから……」  
と少し意味深な返しで返すも、紗英も自分からだけではなくかな子に対して  
 
「カナたんの方は?  
噂だと光陵のでっかい奴…んっと……山下と良く一緒にいるとか…  
健太の友達のゴトーと交際しているとか結構情報が錯綜しているんだけど」  
と切り出す  
 
かな子の方も余裕を持って  
「どうだろうね…山下の場合は練習相手として色々付き合ってくれたけど  
ゴトーって私が練習していた時。  
私が前パーソナリティやってた“虹のすきっぷ”のファンだったって言ってきた人ね…あれから結構話すかな…  
けど二人と付き合っているかどうかと言われたら…どうなんだろうね…」  
とぼかすように答える。  
 
紗英もシバケンの親友で昔“虹のすきっぷ”のパーソナリティ“カナたん”をかな子が務めていた時からのファン後藤佑平ことゴトーが  
以前カナたんに会わせて欲しいと自分に頼みこみ、紗英はあくまで裏方として引き合わせた経験があったのだ。  
 
反面紗英からしたら  
山下の方は以前土生と険悪な対面を果たした時。そばにいた図体のでかい奴という認識しかないが  
かな子からの話で不運にも火事で両親が昏睡状態になってしまった同じ光陵の橡浦の見舞いの件で  
たまたまそこの病院の医師として働いている両親に弁当を渡す場面でばったり会い、その折に練習を手伝ってもらったと言う事だ。  
 
「橡浦のご両親も正直心配だけどね……あのとき偶々山下とご両親の事をパパに聞いたら重度の昏睡状態だったって言っていたけど……」  
と橡浦の今後に対し、紗英もかな子も心配な表情になるも  
 
「橡浦は今勇気ちゃんの家で住まわせて貰ってて…  
橡浦のご両親もパパ達の話を聞く限り。少しずつだけど快方に向かっているようだからそこまで深刻になる事も無いとはいえね……」  
とかな子は現状橡浦の両親が徐々に回復している事を紗英に告げるも、流石にまだ完治したとはいえない状況だった。  
 
少し場が冷え込んだと二人とも認識したのか…今度はかな子の方から紗英に対して  
「まあこれ以上は私の領分じゃないから…ね  
それから前。神楽坂さん達リリアムと試合したけどやっぱり凄く強いチームだった  
土生の提案でラリナちゃんはリリアムサイドで投球する事になったけど  
私が巨神にいた事からも神楽坂さんと鷲沢さんの名前はかなり有名でね…  
巨神の方で何回か引き抜きをかけたっていう話も納得できた。  
最も小倉監督が引き抜きをかけないよう脅しをかけたとか変な噂も聞いたけど…  
小倉監督の様子を見る限り気立てのいいお姉さんって感じだった。  
ただ監督としては見だったとはいえ、指示とか全く隙が無かったけど」  
と改めてリリアムとの試合を振り返るかな子だった。  
 
全てにおいてオールラウンドにこなし、かつ俊足を誇る鷲沢奈津  
冷静沈着ながら暴力的なプレイで相手をねじ伏せる戦いを好む神楽坂沙織  
二人ともソフトボールプレイヤーながら巨神スカウトから何回か野球への趣旨替えを受けていたが二人とも止める気は毛頭なく。  
 
余りのしつこさに見かねたリリアム監督小倉伊織が  
半ば巨神の強引なスカウトに対してこれ以上リリアム選手に引き抜きをかけるならOBなどの力を借りて遠慮なく巨神を潰すと半ば脅し  
それ以来スカウトはリリアムに来なくなったと言うのは、巨神フロントでも有名な話である事をかな子も紗英も知らない事実であった。  
 
紗英もソフトボールプレイヤーとしての沙織。リリアムと巨神の昔話など初めて聞いて少し驚きながらも  
「私の知っている神楽坂さんは少し違うかな…色々あって彼女の力を借りることにしたんだけど  
付属小の女の子とか沢山侍らせたり……なんていうか……少し誘惑されたりとか…した」  
 
と東小だけでなく西小や付属小にも顔が聞く、東小裏リーダー神楽坂沙織の一面を親友マナの事を隠したまま改めて説明する紗英であったが  
「ああ。リリアムってそういう女の子が凄く多いって有名だからね……  
飽くまで噂だと皆言っているけど触らぬ神に祟りなしって言葉がある訳だし  
よく無事ですんだわね紗英…神楽坂さんって紗英のファンだっていうのは口ずてで聞いたことあるから」  
と複雑な表情を浮かべるかな子だった。  
 
「健太と付き合ってるってことも知ってたみたいだから、直接何もされなかったけど  
もし健太と知りあいじゃなかったら…今ごろ神楽坂さんに飼われていたのかな?」  
と首をすくめておどけるも、かな子は  
 
「シャレじゃ済まないわよ紗英。そんな事になったら私まで巻き込まれてる」  
とくぎを刺す。  
 
紗英もかな子の言いたい事は分かっていた模様で  
「分かってるってカナたん。確かに神楽坂さんは魅力的な人だけど…私には健太がいるから」  
と一言だけ言うのだった。  
 
と他に学業や今後の予定など二人で話し合っているうちに、目的地の駅に着いたので  
 
「着いたみたいねカナたん」  
「それじゃあここからバスだったわね…行きましょう紗英」  
と二人電車から他に客がいないバスに乗り継ぎ、目的地の温泉旅館へと向かう  
 
久々東小地区とも西小地区とも無縁な場所。ここならば第三者などと会う事も無いだろう。  
バスに暫く乗って景色などを眺めていると徐々に自然の多い竹林へと入っていき、ひなびた旅館が見えてきた。  
 
「えっと…場所は日向旅館だからあそこでいいはずだけど」  
ぱっと見は平凡な旅館か正直言えばみすぼらしく見える外見に二人とも大丈夫かと言う表情になるが…  
 
改めて日向旅館すぐそばまで行くとその印象は全く変わり…逆の意味で顔が強張る  
「カナたん…正直遠目から見ただけだとみすぼらしいかなって心配だったけど  
冗談じゃない位の…超高級旅館だね」  
と紗英が驚き、かな子の方も  
 
「うん。近くだから分かる……  
普段パパとママと一緒に行く旅館より更にグレードが…凄いや」  
と呆れていた  
 
良く見ると日向旅館はみすぼらしいのではなく、歴史を重ねた風格だったと言う事  
庭木や門構えを見ても威風堂々とした歴史が感じられる。  
ロケなどで高級なホテルに泊まる事が多々あった紗英とかな子だからすぐに気が付いたのである。  
 
勿論こうして立っていても仕方が無いので、門番かと思われる品のいい老人に紗英の方から  
「すいません。日向旅館はこちらですよね。子供二人ですけど大丈夫ですか?」  
尋ねてみると…その老人は“失礼致します”と断り、紗英からそのチケットを拝見して  
 
「はい。神楽坂さまからのご招待ですね。ではどうぞお入りください  
一番良い離れのお部屋にご案内いたします」  
と慇懃に出迎えてくれ、日向旅館に入ると皆老人同様嫌みなく丁寧に  
「いらっしゃいませお客様」と皆ふかぶか迎え入れてくれる。  
二人が紹介された離れの客室は見事な日本庭園に見守られ…なんと屋敷内に露天風呂があると言う至れり尽くせりと言う部屋だった。  
 
「ではごゆるりと…お召し物などは全て揃えております。  
ご夕食をお食べになりたいときにはお呼びくださいませ」  
と連れてきた老人は一礼をし…そのまま下がる。  
 
客室も立派な日本家屋その物で、荷物など一通り置いてから紗英とかな子は二人だけで横になり  
 
「凄いね〜外からだとこんな部屋が広いとは思わなかった。  
それに前もってお香を焚いたのか…良い匂いがするね…カナたん」  
と紗英の方から切り出し、かな子も  
 
「そうだね。畳の匂いが心地いいって思ったの久々かも  
じゃあまずは荷物とかの整理してから軽くお風呂入ろうか…」  
と荷物整理に取り掛かり、紗英も  
 
「そうだねカナたん。それじゃ部屋とかの間取りを確認してから軽くお風呂入って休んでいようか」  
とかな子の意見に同意し、まずは持ち込んだ品物を整理しながら、続いて引き出しなどで浴衣を確認し  
二人で軽く茶菓子を…と言っても茶菓子一つ・お茶一つとっても普段口に入れるものと明らかにグレードが違っていたのはいうまでも無い。  
 
そしていよいよ紗英とかな子の二人は  
「それじゃあ一緒にお風呂入ろうか紗英」  
と今度はかな子の方から持ちかけ、紗英の方も  
 
「折角貸し切りみたいなもんだからちゃんと入んないとね。夜ごはんを食べるにはまだ早いし」  
と同意し、更衣室へと向かう  
 
更衣室も趣があり、ヒノキと竹を主軸にして作られた部屋だった。  
 
二人とも服を脱ぎ…下着姿になった所でどちらからともなく  
 
「あれ??カナたんもしかして胸大きくなった??前見たときより大きい気がするけど?」  
「紗英?それは私も言う所だった。紗英の胸も…以前水着撮影で見たときより大きくなっているみたいだけど」  
と胸が前以上に成長している事に気が付く  
自然な成長にしては明らかに早い生育で、胸が大きくなった理由は…  
 
「そういえば…リリアムの子達やラリナちゃんに勇気ちゃんとかも胸大きくなってたな  
大河さんから貰ったプロテインを飲んだからかなあカナたん?」  
と大河虎がリリアム・光陵などテスターを兼ねたプレゼントとして、高級プロテインを送ってきた事を思い出した。  
 
あの場にいなかったかな子も住所などを調べたのだろう…家にプロテインが送られて困惑したものの、折角なのである程度摂取したのを思い出した。  
 
「それだ紗英!私も少なめにだけど取ったから…それで胸が大きくなったんだ  
背丈に腰回りやお尻も成長が少し早く感じたけど…プロテインのおかげかぁ」  
とかな子は納得した  
 
それを聞いて紗英は  
「それじゃあ今のうちに測ってみない?私達二人しかいないんだし」  
とメジャーを職業柄持っていたのか…早速とばかりにまずは背丈から測る  
 
「んっと…カナたんの背丈は……2cm伸びて161cmになってるよ  
それから悪いけど正確な数値が知りたいから…ブラジャーとパンティも脱いで」  
と背丈の次は当然3サイズと言う事になり、下着を脱いでもらうように頼む  
 
かな子は少し迷う仕草を見せるも  
「紗英だからね…じゃあチャッチャと測って」  
とだけ簡潔に言うと、ぷりぷりと発達したお椀形の胸をブラジャーからさらけ出し  
落ち着いた感じのパンティからは引き締まったお尻が…そして草むらの様に茂った陰毛が丸見えになる  
 
「それじゃあカナたん。測るよ…」  
と紗英はかな子の体にメジャーを当てるが、敏感な薄紅色の乳首に触れてしまいかな子は  
「あっ……」と女の子らしい可愛い悲鳴をあげてしまうが、よくある事と紗英は気にせず  
お腹周りにお尻も測ってかな子に報告する  
 
「カナたん凄い。  
何時の間にCカップからDカップまでになったの…しかもお椀の形が全然崩れていない  
しかもお腹も練習とかで締まってて、お尻は上向きに成長してる……綺麗な体」  
と別段女性の体に興味がある訳でもない紗英さえかな子の肉感的な発育に鼓動が速くなってしまう。  
 
その危険な衝動を振り切る為紗英はかな子に宣言する  
「カナたんは身長161cm  
バスト85cm ウェスト59cm ヒップ83cmだよ」とバランスがさらに高水準でまとまっている見事な肢体だと  
普段“東小の傾城”と言われ悪のシンボルと評される仮面でも、シバケンらと接する普通の少女でもない表情でデレデレしながらだったが  
 
そして全裸のままのかな子は  
「それじゃあ次は紗英の番!!  
私が測るからメジャー貸して下着脱いで」  
と今度は自分が紗英の3サイズを測ると言いだしたので、紗英の方もかな子にメジャーを渡しながら  
「分かった…それじゃあ私の背丈から3サイズ測ってねカナたん」  
とお願いする  
 
まずは背丈だけざっと計ると  
161cmと1cm大きくなっている事が分かった  
 
そして当然とばかりに3サイズへと移行するのだが  
その前に紗英もカナ子に対してまばゆいまでの肢体を曝す  
形の良い釣鐘型の巨乳に加えて、括れたお腹周り  
そして少女とは思えないほどグラマーなヒップが扇情的に紗英を支えて、陰毛も品よく生え揃っていた  
 
かな子も紗英のサーモンピンクな乳首にメジャーを当てると「あんっ」と甘い声が漏れてしまうが、かな子もよくある事とばかりに気にしない。  
 
「紗英の体も凄い……本当に小学生と思えないほどグラマーな体……  
紗英は前Eカップだったのが…Fカップ位まで大きくなってる  
お腹周りの括れが変わっていないのに胸だけ大きくなってるから…なんか魅力的」  
とかな子も紗英の肉体の素晴らしさに頬を赤らめてしまい…かな子も紗英同様このままだと親友に変な感情を持ってしまいそうだったので  
「紗英の身長は164cm  
バスト87cm ウェスト57cm ヒップ85cmと…ダイナマイトボディだね」  
と普段土生等には見せない様な表情でもごもごしながらだがちゃんと伝える。  
 
でお互い気を撮り直し、生まれたままの姿で手を繋いだまま二人きりの大浴場に入るのだった。  
 
そして冒頭へと戻り  
 
「一旦出ようかカナたん。体を洗うのはまた夜に入ってからでもいいし」  
と時刻が立った事を意識してかかな子にお風呂から出るのを切り出し、かな子も  
「そうだね…こういう温泉って長々入るより休み休みの方が体の負担にならないし  
それに少しお腹も減ってきたから…浴衣に着替えてから、部屋に料理を持って来てもらいましょう」  
と岩に二人で捕まって、綺麗な背中と形の良いお尻を突き出して湯からあがり  
 
長い髪を乾かしながら  
二人のグラマーな肢体にフィットした浴衣に身を包んで、暫く落ち着いてから  
紗英とかな子の二人は夕食を持ってきてもらう  
 
夕食も精進料理と一見地味に見えるが、小学生二人に合わせた適量に加えて  
一つ一つ細かな仕事が行きとどき、湯葉一切れ・吸い物一つとっても非の打ち所が無く、上品な味付けだった  
 
余りの美味しさの為か…最後のお茶を飲んだ後。紗英もかな子も自然に両手を合わせて  
「「ごちそうさまでした」」  
と二人合わせて拝むように食材に礼をするのだった  
 
その後も日本庭園で冬景色を楽しみ、二人で散歩したりして改めてお風呂に入りたくなったので  
再び二人で湯に浸かる事となる  
今度は体を擦りながらの為か湯ぶねを汚さないよう少し離れた所でお互い体をタオルで背中をこすりあう。  
 
その時紗英はかな子の変わらぬ痣のある膝を見て、沈痛な面持ちになるもかな子は優しく  
「この痣…昔は嫌いだったけど今は好きよ。  
この痣が出来たから今こんな風に充実しているんだもの…紗英だったら…当てていいよ」  
と痣を紗英に向けて、洗わせようとし…紗英もかな子の気持ちを組んでか  
 
「分かったカナたん。じゃあ痛くない様にするから」  
と自分の大事なもの以上に慎重にかな子の痣を擦って洗うのだった。  
 
かな子の方も膝を綺麗にしてくれた事を確認し  
「それじゃあ紗英。今度はどこを綺麗にして欲しい?背中?肩??」  
と尋ねるも紗英の方は  
 
「それじゃあ…カナたん。私はさっきカナたんが洗ってくれた膝を洗って欲しいな」  
と少しセクシーに足を開いて、肘を洗って欲しいと頼みかな子も  
 
「わかった紗英。じゃあ膝洗ってあげるよ」と言いながら紗英の膝を綺麗に洗うのだった。  
そうしているうちに二人とも全身綺麗に清められ、再び透明な湯に浸かりながらかな子の方から  
 
「そういえばここの温泉ってパンフレット見て知ったんだけど  
400年以上前からこの日向旅館ってあったんだって。  
なんでも戦国武将から平民まで効能を期待してこの湯に浸かりにきたみたい」  
となんとなくだが日向旅館の事を云い募り…紗英の方も  
 
「道理で遠くからだと古く感じた訳ね。実際は歴史ある建物だった訳だけど  
それより私が引かれたのは伝承の方かな?ウチらの地区近くに深國姫っていう安産と授乳  
そして命をつかさどる神様が祭られているんだけど  
その深國姫が時たま疲れを撮る為に入るってあったからなんか運命を感じてね」  
と遠くから離れても母親の故郷に関する話が出てきて驚きを隠せない紗英だった  
 
かな子の方も  
「深國姫の御利益はパパもママも褒めてたな  
危篤状態の患者さんも深國姫のお守りとかあれば、奇跡の様な確率で一命を取り留める事もあるって評判だしね  
伝承と言えばこんなものあったな。何でも男装をした女侍とくの一の姉妹が強敵と切り合った際。そこに浸かって傷を癒したとか」  
とパンフレットの受け売りだが、わりと伝承話が伝わる日向旅館のようだ。  
 
そんな話をしていたらふと雪がパラパラと降り、やんわりと全てを雪化粧に覆い始める  
それを見ながら紗英とかな子は  
「綺麗ね…まるで夢を見ているみたいカナたん」  
「でもお湯の温かさと雪の冷たさは幻じゃないよ紗英」  
と口々に話し、暫く幻想的な美しさに、そして魂まで抜けるほどに気持ちいい温泉に浸かっていたが  
 
「じゃあそろそろ出ようかカナたん」  
と紗英からそろそろ辺りも暗く、湯に浸かっても冷えてきたので  
雪景色は離れ家屋で見ようと提案しかな子の方も  
「そうだね紗英。後は家屋で眠くなるまで雪を見ていればいい訳だし」  
と賛同し湯に上がって浴衣を見に纏って、暫くの間雪が降る日本庭園を眺めた後に  
 
「それじゃあそろそろ寝ようか…カナたん」  
「そうしようか。また朝起きたら温泉入ろうね紗英」  
とお互い言葉を交わした後。窓を閉めいつの間にか敷いてあった布団と  
適度に温めてあった子供二人が寝るには広い部屋で紗英とかな子の二人は眠りに就くのだった 終わり  
 

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