彼女は毎日虐待を受けていた  
理由は単純  
《気味が悪い》それだけ  
それだけで義理の父母、義理の兄弟、同級生だけではなく上級生まで  
彼女は顔も体も健全なら【美少女】の分類にはいる  
だが目の辺りは酷い火傷がある  
このせいで光を失い、苛められる  
手術をすれば治るかもしれないが彼女にはそれをする程の財力も支えてくれる人物もいない  
だから、彼女は未だ光を見ることはできない  
だが彼女は希望だけを捨てなかった  
いつか死んだ母が聞かせてくれた物語で学んだ『もの』を待ちながら…  
彼女は耐えた  
16年間、長い長い年月を耐えた  
目の見えない彼女は逃げることができない  
戦うこともできない  
周りの人物もアテにできない  
まるで独房、いや収容所の生活のように酷かった  
それでも耐えた  
彼女が待ち望んだのは『助け』でもあり『希望』でもあり『未来』でもある  
 
そう  
彼女は『愛』が欲しかった  
 
 
彼女は耐え続けた  
そしてついに三か月程前に同級生の一人から告白を受けた  
 
―やっと、やっと待ち望んだものが手に入った…!  
彼女は久しぶりの喜びの感情がわいてきた  
初めての恋人に今まで愛されなかった分愛してもらおうと、一生懸命彼に相応しい相手になろうと努力した  
初めての性行為も怖かったが彼の為なら我慢できた  
 
しかし  
『あ?あんなのただの性欲処理に決まってんだろ!?誰が付き合うかよ!』  
 
―!!………嘘…だ…  
放課後、教室に用があって戻って聞こえてしまった彼の声  
彼は彼女をただの『物』として、己の性格を処理するためだけに彼女を騙した  
 
―…嫌だ…………  
未だ聞こえる愛しいはずの声  
聞きたくなかった言葉  
信じていた者から裏切られ天国から地獄に再び落とされた  
―…嫌ぁあああああああ!!!!!!!  
 
ついに彼女は 発狂した  
 

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