〜八雲君の魔物調査〜 第四話 人魚  
 
〜八雲の家 中庭〜  
シ「うあ・・これ本当に私のために?」  
中庭には巨大なプールが出来上がっていた  
八「まあ水槽じゃあ狭すぎるだろうしな」  
ソ「あ・・・・」  
フ「わーいプールだプール!」  
八「・・・海水通したり穴掘ったりと工事費は洒落にならなかったけどな」  
シ「ありがと・・八雲ここまでしてくれるなんて」  
八雲の頬にキスするシニア  
八「ああ・・・」 シリアスな顔でシニアの胸を揉もうとする  
プス 麻痺針刺される八雲  
八「あふあ」  
バタン  
シ「スケベ」  
ボチャン そう言ってプールに飛び込むシニア  
リーン リーン  
その時玄関から呼び鈴がなる  
八「ぐ・・・こんな時に・・・ファジー俺を玄関まで連れてってくれ」  
フ「うん」  
八雲をおぶって玄関に向かうファジー  
〜玄関〜  
八「い・・・みなっきゃりまへ」  
眼「あの・・大丈夫ですか?その人辛そうですけど」  
玄関には眼鏡を掛けた青年がいた  
フ「大丈夫だよ刺されただけだから」  
眼「え・・」  
八「こ・・・こちらへどうぞ」  
指を指してファジーに応接間へ行くように指示を出す八雲  
ずるずると足を引きずられていく  
〜応接間〜  
ソファー腰掛けたものの上半身はぐったりしている八雲  
眼「あの・・・刺されたって言いましたけど本当に大丈夫ですか?」  
八「大丈夫です・・・しばらくしたら治りますから・・それでどのような依頼で?」  
眼「は・・はあ、その人魚の涙が欲しいのですがどうしても手に入らなくて」  
八「なるほど・・・貴重品の入手ですねこちらで探索してみますね」  
眼「あの・・どうして必要なのかとか聞かないんですか?」  
八「そちらの事情は関係ないです報酬さえもらえば目的がなんであれこなしてみせますよ」  
眼「そうですか・・・ではよろしくお願いしますね」  
〜 しばらくして 玄関 〜  
八「じゃ出かけてくるから留守頼んだぜ」  
ソ「あ・・」  
八雲に抱きつくソフィア  
八「・・・」  
ソフィアを抱きしめる八雲  
フ「あ・・ずるいボクも〜」  
八雲の脚にしがみつくファジー  
シ「・・・」  
八「シニアはやらないのか?」  
シ「八雲さんみたいにスケベな人に抱きつきたくないです」  
そう言ってプールに戻ろうとするシニア  
後ろからシニアを抱きしめる八雲  
八「行ってくるぜ」  
シ「・・・調子に乗るとまた刺しますよ?」  
八「じゃ」  
シニアを放して出かける八雲  
シ「・・・・」  
八雲の後ろ姿を見つめるシニア  
 
〜浜辺〜  
八雲は人魚が出没したと言われる浜辺をしらみつぶしに探したが  
有力な情報はほとんど入らず夜になってしまった  
八「今日のところはこんなとこにして宿さがすかな・・」  
浜辺から離れようとしていた時だった海の方から歌声が聴こえてきた  
歌声のするほうに駆け出す八雲 声からしてそろそろ近くまで来ているはずだが姿が見当たらない  
?「きゃーーーーーーーーー」  
歌声が途切れ悲鳴がきこえる  
男1「やった!人魚を捕まえたぜ!!!」男2「ほらな?俺の言ったとおりだったろうが」  
八雲が岩陰から覗くと網で捕らえられた人魚と2人の男の姿があった  
人「どうしてこんなことするんですか・・私歌ってただけなのに」  
男2「てめえら人魚の肉は高く売れるんだよ貴族のバカ共とかにな」  
八「・・・・密猟者か」  
人魚の血肉には長寿の効果があると言われており裏で高値で取引されている  
魔物と人との共存を望む王によって人魚を捕獲 狩猟することは法で禁じられている  
その罪を犯した者は斬首 絞首の刑となる  
八「そこまでだ!!!」男1・2「!!!??」  
岩の上から男たちに高らかと叫ぶ八雲  
八「・・・・言ってみたかったこのセリフ」  
男2「なんだてめえも肉目当てか?」  
八「俺はそいつに別の用事があってな」  
男1「ああ?こんな魚くっせえやつでも嫁にする気か?」  
男1・2「ゲハハハハハ ガハハハハ」下品な笑い声を上げる男1と男2  
岩の上から綺麗に男1の顔面に飛び蹴りを喰らわせる八雲  
男1「はげ?」ズッシャアアアアアアアア!!!  
砂場を見事に転がっていく男1  
男2「てめえ!!」ガシ 男2にアイアンクローを喰らわせる八雲  
男2「んげあ・・頭があああ」ミシミシと生々しい音が鳴り響く  
続けてアルゼンチンバックブリーカー スコーピオンデスロック  
男2「ギブ!!!ギブ!!マジギブだって!!!いってええええええ」  
ゴキ! トドメはパロスペシャル バタン 男2はイってしまった  
男1に指をバキバキ鳴らしながら近寄る八雲  
八「次はお前か・・・」男1「・・・・!!」(声にならない)  
男2を担いで逃げる男1 浜辺に取り残される人魚と八雲  
八「待ってろ今助けてやる」  
網をはずす八雲  
人「あの・・・」  
八「ん?」  
人「私をお嫁さんにするつもりですか?」  
八「・・・・・・・・・・・・・・は?」  
さっき男たちが言ってたことを鵜呑みにしたのか  
八「あのなあ・・・」  
 
〜八雲は自己紹介も交えて事情を説明した〜  
この人魚名はマリン 岩場に出てきて歌の練習をしていたところだったらしい  
マ「人魚の涙・・ですか?」  
八「ああ」  
マ「できれば差し上げたいですけど私泣いたことがないんです」  
八「え?」  
マ「そうなんです・・・涙ってどうすればでるんですか?」八雲はマリンの両頬をつねってみた  
マ「いひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」ぱちん 両頬から手を離す  
マ「いきなり何するんですか?」  
頬をさすりながら言うマリン 顔を近づける八雲  
マ「え・・あの・・・」  
八「・・・・・・・・でてねえ」  
マ「痛いとでるんですか?」  
八「普通は出るんだが」  
たまねぎ(どこから出した・・)を刻む八雲  
マ「うあ・・・目に染みます・・」  
八「でねえ・・・」  
マ「たまねぎ刻んだらでるんですか?」  
八「普通はな」  
その後色々と試したが結局出なかった  
マ「すみません・・お役に立てなくて」  
八「仕方ねえ・・・出直してくるどうやら現状ではどうしようもないみたいだし」  
八雲が立ち去ろうとするとマリンに袖を掴まれた  
八「ん?」  
マ「あの・・・さっき助けていただいたお礼がまだ・・その」  
八「・・・・・」マリンを抱きしめる八雲  
 
マ「ん・・」  
マリンにキスする八雲  
マ「あ・・あの・・海の方で」  
人魚は乾燥に弱く陸にはあまり長くいられない  
八雲はマリンを抱きかかえて海の方へ歩いていく海水が胸のあたりまで浸かる  
八雲に抱かれたまま口付けする  
マリンは八雲の手を掴み海の中へと導く  
不思議だったマリンと手を繋いでいると水中でも苦しくなかった  
海の中で心地いい浮遊感を感じながらマリンに口付けする八雲  
マリンの胸を隠していた貝をはずし胸に口付けする八雲  
マ「ん・・・」気持ちよさそうに身をよじるマリン  
気付けば八雲の着ていた衣服は海流に流され八雲は全裸になっていた  
八雲のペニスを優しく撫でるマリン それだけの刺激だけでペニスは膨張していく  
八雲がマリンの下半身に触れる鱗の感触 人間の女性と同じ部分にソレはあった  
人間の部分と魚の部分の境目に割れ目を探りあてる八雲  
指でスジの部分を撫で指を割れ目に侵入させる  
マ「あ・・・」膣内は十分に海水ではないヌメヌメした液体で濡れていた  
八雲がペニスを割れ目に挿入する 挿れただけで射精感がこみ上げる  
マ「ああああああ・・・」八「ぐう・・・あああ」  
八雲は射精感を堪えながらマリンの膣内をかき回す  
マ「ああ・・気持ちいいです・・もっと・・」  
海中にも関わらずマリンの声は八雲の頭に響いていた  
八雲はマリンの胸を揉みながら腰を往復させる  
マ「あ・・・」  
マリンの膣内が急激に締まりペニスを絞り上げる  
八「ぐ・・・・」  
八雲はマリンの膣内に射精する堪えていただけ長く射精が続く  
海中で二人は見つめあい繋がったまま口付けし合った  
 
〜浜辺〜  
浜辺で2人は肩を寄せ合い海を眺めていた  
マ「・・・・八雲さん・・・あの」  
八「ん?」  
八雲の目を見つめながらマリンは  
マ「陸の生活を捨てて私と海で暮らしませんか?」  
八「・・・・・・」  
マ「私・・八雲さんを愛してますだから・・私のそばにいてください・・」  
八雲の抱きつくマリン  
八「・・・・・・俺は」  
陸の生活を捨てる・・・それは家で待つソフィアやファジーやシニアを捨てて  
マリンと共に海で暮らすといううこと・・  
マ「・・・・・・待ってる人がいるんですね」  
八「・・・・・・」  
八雲から離れ海に向かうマリン  
マ「いいんです・・私みたいな醜い化け物と一緒に暮らすなんて嫌ですよね・・  
  ・・私みたいな化け物を抱いてくれて・・ありがとうございました・・八雲さんの温もりを感じられてうれしかったです」  
マリンは泣いていた・・・生まれて初めて泣いていた  
下をうつむいたままなにも言えないでいる八雲  
ボチャン 涙を流しなら冷たい海の底へ泳いでいくマリン  
マリンの立っていた場所に光る物を見つける八雲  
透明で少しピンクがかった水晶が落ちていた  
〜 次の日 応接間 〜  
眼「そうですかこれが・・・」  
八「・・・おそらくそうです」  
昨日から八雲は気分が沈んだままだった  
魔物とはいえ女の子を泣かせるのは気が進まない  
眼「それでは報酬はここに置いておきますね」  
八「・・これが目的だったんじゃないのか?」  
眼「私はソレが実在するかどうか知りたかっただけです その涙はあなたのものですよ」  
応接間を出て行く青年  
八「・・・・・・・・・」  
 
〜数日後〜  
八雲が一仕事終えて家路についていた時だった  
男「おい!女の子が倒れてるぞ!!」  
八雲の家の前が騒がしかった  
八雲が人ごみを掻き分けて見てみると  
八「・・・!!」  
八雲が女の子に駆け寄る 耳や脚は人間と同じだったがマリンだった  
(人魚は乾燥させた部分は人と同じ形になる)  
八雲がマリンを抱き上げる  
八「マリン!!おい!!!」  
マ「・・・あ・・八雲・・・さん・・」  
体は乾燥しきって衰弱していた  
八「なんでこんな・・」  
マ「どうしても・・また・・会いたくて・・無理して・・来ちゃいました・・」  
八「く・・」  
マリンを抱えて中庭のプールに向かう八雲そのままプールに飛び込む  
シ「ちょっと!何!?」  
マリンの耳と脚がヒレが生え鱗が現れていく  
マ「あ・・・」  
八「大丈夫か?」  
マ「はい少し楽になってきました・・」  
八「・・・・・・」  
マ「私・・八雲さんを困らせちゃいましたね・・海で暮らしませんかなんて言い出して・・  
  ごめんなさい・・・それだけ言いたくて」  
シ「は?」  
マ「だめですね・・私八雲さんにまた会えるなら死んじゃってもいいかなって」  
シ「そんなにこのスケベが好きならあんたも私みたいにここで暮らせばいいじゃない」  
マ「え?」  
シ「ここは良いわよ〜スケベがいる事意外は」  
八「そんなに俺が嫌いか」  
シ「ええ大嫌いよ」  
マ「私は・・大好きです」  
八「・・・・・」  
見詰め合う八雲とマリン  
ソ「あ・・・・」  
八雲の頭にかじりつくソフィア  
八「って痛っ」  
フ「あー!みんなプールで遊んでる!!ボクもーーー」  
ドパーーーーン プールに飛び込むファジー  
水浸しになる面々  
今回の調査はここまで  
次回は・・なにやらたくさん魔物が出るみたいです  
 

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