亜菜瑠(あなる)はずっと小さい頃、幼馴染で家来扱いしていた炎皇斗(かおす)に、下着の上からクリトリスを触らせたことがあった。
むろん亜菜瑠(あなる)に性的な意味は分かっておらず、触ったりこすったりすると、なんだかキモチイイから、くらいにしか考えていなかった。
小学校に上がる前に引越して以来、まるっきり疎遠だった炎皇斗(かおす)と再会したのは、大学生になってから。
件の過去を暴露されたくなかったら…そう脅されて、亜菜瑠(あなる)は炎皇斗(かおす)の性的な家来となる羽目になった。
「亜菜瑠(あなる)はパンツの上からここをこすられるの、好きだったよな」
膝を曲げた状態で大きく股を開かされるという屈辱的な格好で、亜菜瑠(あなる)は炎皇斗(かおす)の指をクリトリスの上に迎えた。
下着越しとはいえ、いや、むしろ下着越しだからこそ、むずがゆいような快感がじわじわと亜菜瑠(あなる)を侵食していく。
「おお、膨らんできた。すげぇ、布の上からでも、ぷっくりしてるのが分かるぞ」
「や、やだぁ…!言わないでよ炎皇斗(かおす)っ…ん」
「言わなくても自分がエロいことはよく知ってるもんな、亜菜瑠(あなる)。あんなちっちぇえ頃から」
下着を押し上げて自己主張するクリトリスを、軽く触れただけの指先でくるくると撫で回す。
快感が、じわじわと貯まっていくのがもどかしい。
炎皇斗(かおす)の指にクリトリスを押し付けるように、腰が浮いてしまう。
炎皇斗(かおす)は笑って、膨らみを軽く摘んだ。
「ひ!」
だが、布越しに摘み上げられるほど、亜菜瑠(あなる)のクリトリスは肥大していない。
クリトリスはつるりと逃れ、炎皇斗(かおす)の指は下着だけを摘みあげる形になった。
炎皇斗(かおす)はそのまま下着を上にずらすようにして、クリトリスにこすりつけた。
「んっ…やっダメっ」
指先で撫で回されるよりは強いけれど、絶頂を迎えるほどではない刺激が切なくて、亜菜瑠(あなる)は必死に腰を揺らした。
「そう暴れるなよ、亜菜瑠(あなる)