「来たな。」
夕暮れ時の化学実験室。恐る恐るドアを開く私。
担任の高橋は、教卓に寄りかかりながらつぶやいた。
「まさか、お前がカンニングとはな、蓼科。」
二日前の模試で、私はカンニングをした。正確に言えば、カンニングをしようとした。
前日に用意したカンニング・ペーパー。
でも、土壇場になってやっぱり胸が痛んだから、結局その紙は使わなかった。
馬鹿なワタシは、その紙をペンケースに入れたままにしていた。
「先生、私、カンニングはしてません・・・・、正直に言えば、
しようとしたけど、しませんでした。」
「そんな言い訳が通じると思うのか?こんな紙切れを筆箱に忍ばせておきながら?」
右手で紙をヒラヒラさせながら、高橋は陰険な目つきで私を睨む。
「それは・・・。本当に、その紙は使わなかったんです。怖くて、使えなかった・・。」
「お前の成績はいつも学年でトップ・クラスだ。これまでも、カンニングしてたんだよな。」
「そんな、してません!」
「お前がこんな不正行為をしていたなんて、両親が聞いたら悲しむだろうな。国会議員の父親に、弁護士の母親。まさか、その娘がカンニング常習犯とはさ、へへへ。」
高橋は声を出さずに鼻で笑った。私はうつむいて、床のタイルを睨む。
本当に、馬鹿だ。生まれて初めてカンニングをしようとして、出来なくて。
カンニング・ペーパーを捨て忘れて、担任に見つかった。
「先生、信じてください。私はこれまで実力で試験を受けてきました。ほんの一回、弱い心が生まれてカンニングをしようとしてしまったけれど、でも、しなかったんです。」
ため息をついて、高橋が言う。
「蓼科、俺が気に入らないのはな、お前のその強情さだ。自分の非を認めようとしない。嘘はついてはいけないと、お前の立派なご両親は教えてくれなかったのか?ええ?」
ガンっと教卓を叩く。外はいつの間にか真っ暗だ。さっきまで運動部の学生で賑わっていたグランドにも、もう誰もいない。
「生徒会長でもあるお前が、カンニングとは、一大事だぜ。もちろん、このことは内申書にも書かなきゃいけない。これは、大学入試にも響くだろうな。」
高橋は、楽しんでいた。私を、窮地に貶めることを。いったい、なんでこんなゴミ箱みたいな人間が、「先生」と呼ばれる立場にたてるんだろう?
やがて、高橋は、ニヤニヤしながら、私の全身を舐めまわすように眺めながら言った。
「なんなら、“秘密”にしておいたっていいんだぜ。
俺だって、お前の担任だ。お前には、良い大学にいって欲しい。
この証拠の紙を返してやってもいい。もちろん、内申書にも書かないし、両親にも連絡しない。このことは、二人だけの“秘密”にしておける。“秘密”って、わかるよな。」
秘密という三文字を強めていう高橋。
「な、秘密にしておこう、蓼科。」
鼻息を荒くして、近づいてきた。
「イヤ!」
はあ、はあ、はあ、はあ、はあ。
狂ったように動悸を激しくしている高橋は、私を押したおした。
「はあ、はあ、はあ、蓼科、はあ、はあ。」
ブラウスを破いて、ブラを上にずらされる。
くちゅ、くちゅ、ぴちゃ。
私の右の乳首は、高橋の口に含まれ、吸われ、舌で転がされ、時に甘く噛まれる。
もう一つの乳首はブラウスの上からカリカリと弄られる。
「あ、」
「感じるだろ?」
高橋は、私の舌を私の体に這わせながら、徐々に下がって行く。
そして、パンティーを口で下げ、私がまだ誰にも見せたことのない、その茂みに顔を埋めた。
「あ、あ、んっ」