「うっ、あ、あれ、お姉さま?」  
 
 気が付くと、姉の腕の中だった。  
静まり返った森の中には闇が降り、月明かりだけが木々の隙間からわずかに漏れる。  
雪風には、姉がここにいる理由、自分を抱きかかえている理由が理解できずに困惑する。  
 
「あいつは無事だ、敵はお前が撃退した……覚えていないのか?」  
 
 思い出そうとすると、頭にズキリと痛みが走る。  
譲が殺されかけているのを見て、怒りと憎しみで周りが見えなくなった。  
自分が自分でなくなり、溢れる力で全てを壊したくなった。  
 瞳を閉じると、自分を見上げる傷だらけになった狸娘、睦月の姿が見える。  
脅えた瞳が印象的だが、あれは私を見ているのだろうか?  
 そして、私は己の爪を彼女の体に……  
 
「痛ッ」  
 
走馬灯のように記憶が流れ、全てを理解したとき、護ろうとした人間の顔が頭に浮かぶ。  
 
「譲はっ? どこにいるの?」  
「アイツは、もう、2度とここに戻らないだろう」  
 
 姉の時雨は顔を背けると、呟くように答えた。  
驚きの表情で姉の顔を見るが、姉の瞳は、どこか遠い所を見つめている。  
 
「譲っ!」  
「あ、こらっ、雪風っ!」  
 
 優しく抱きしめる姉の腕を振りほどき、制止を振り切って夜の森に飛び込む。  
その後姿を見送った姉が、呟いた。  
 
「まったく、人間に惚れるなんて……あーあ、私もあんな彼氏が欲しいなぁ」  
 
 ここは自分が山神を勤める土地、譲が山を抜けきっていないことは分かる。  
森の木々を縫うように、木の上を翔け続けると、視界にあいつの姿が映った。  
 
 音も立てずに地面へと降り、去り行く譲の後姿を眼にするが、  
その姿はどこか弱弱しく感じられた。  
妖力で癒したとはいえ、瀕死の重症を負ったのだから当然かもしれない。  
だが、そんなことを気にかけることも無く、夢中で声をかけた。  
 
「いくな」  
 
譲は歩みを止めた。だが、振り返らない。  
 
「帰ってこい、いかないでくれ」  
 
 立ち止まったまま、やはり、振り返らない。  
後姿のまま顔を見せず、表情を読み取ることはできないでいたが、  
グッと拳を握り締めるのが見え、結局そのまま、無言で歩みを進めてゆく。  
 このまま後ろから抱きしめてやりたいが、その後姿を黙って見送る事しか出来ない。  
足を前に出せばいいだけなのに、それができない。  
 
 後を追うことが出来なかった。  
譲をひどい目に合わせた負い目、再び傷を負わせてしまうかもしれないという恐怖。  
これが最善なのだと自分に言い聞かせるが、後悔をぬぐうことが出来ない。  
 
「うぐっ ひくっ」  
 
 譲の姿が視界から消えた途端、その場に崩れ落ちた。  
闇に包まれた山、月明かりが照る森の片隅ですすり泣く狐の少女。  
子狐の小さな泣き声を、森の木々だけが静かに聴き、静寂が優しく包み込む。  
雪風は、泣きに泣いた。  
泣きに泣いて、疲れて泣くのをやめた。  
 思い立ったように立ち上がると、トボトボと歩きながら住処である社へ戻る。  
押入れから布団を引出し、床に敷き述べると、  
返り血を浴びて赤く染まった巫女服もそのままに、倒れこんだ。  
 
「はうんっ……譲ぅ……」  
 
 寝転がりながら布団に鼻をこすり付けると、微かに思い人の匂いがした。  
じっくりとその香りを嗅いでいると、身体の芯が僅かに火照る。  
悲しんだばかりで我慢できない自分の身体に飽きれつつも、火照る箇所に指を添えた。  
 
「ひっ」  
 
 触れた途端に、身体を貫く快感。  
今までの度重なる行為で慣らされたはずの感覚が、  
 初めてを捧げた際に味わったかのごとく蘇り、身体を襲う。  
異常な事態を理解することはできなかったが、それでも指の動きを止めなかった。  
秘所からは蜜が溢れ、垂れた液が布団を汚す。  
声を殺しつつも、漏れでた声が社の中で反響する。  
 
「ひあぁんっ、譲、譲ぅぅ……ひんっ」  
 
 思い人の名を叫びつつ、自らの秘所を弄り、自慰にふける。  
2度と会うことのできない悲しみが雪風の心を縛り、  
その縛りを和らげようと、自らの身体に快感を刻み込む。  
 敏感な神経は、経験を積んだ少女の身体を、簡単に絶頂へと導いていた。  
 
「はぁ、はぁ、ふぅ、くぅん……」  
 
 指を僅かに挿入し、クチュクチュと卑猥な音を立てながら蜜壺をかき回す  
一本の指では満足できず、何本もの指を、代わる代わる挿入し、その度に達する。  
だが、何度絶頂を迎えても、どこか満足できない。  
 再び布団に鼻を擦り付けると、思い人の香りに重なって、自分の蜜の匂いがした。  
 
「はぁ、譲ぅ、大好きだよぉ」  
 
 疲れているのだが、火照る体は一向に引く気配を見せず、眠りにつくこともできない。  
何とかしてなだめようと、再び自分の秘所に指を添えようとした、  
雪風の耳が異様な物音を察知したのは、まさにその時である。  
 
「だっ、誰だっ」  
 
 室内に響いた突然の物音に、飛び起きた。  
音が発せられたのは、社の外ではなく、中からのように感じられた。  
追い返したはずの敵が再び現れたと思い、喉を鳴らして敵意を露にする。  
 耳を縦横に動かしながら音源を探ると、どうやら、隣の部屋からのようだ。  
今まで気がつかなかったが、障子戸で仕切られた隣の部屋からは、何者かの気配。  
しかも、戸が僅かに開かれている。  
 失意の底にあったとはいえ、油断をした自分を心の中で叱咤する。  
相手は戸を挟んだ反対側で、動く気配を見せない。  
雪風は、戸へ一気に近寄ると、思い切って襖を開け放った。  
開けて、そのまま硬直した。  
 
「あ、いや、声をかけようと思ったんだけど、タイミングを逸してさ……」  
 
 目の前にいたのは、先ほど分かれたはずの思い人。譲そのひとである。  
2度と会うことができないと、諦めていたその人である。  
 
「見、見ていたのか?」  
「うん、見てた」  
「いつからだ、いつから見ていたのだ!?」  
「いつからって……俺はお前が帰ってくる前からここにいたんだぞ」  
 
 全部を見ていました、といわんばかりの言葉に、雪風の顔が一気に赤くなる。  
何度も情を交わした相手とはいえ、自慰を見られるのはやはり恥ずかしい。  
なにしろ、眼前の人物の名を呼びながら自慰に興じていたのだから、なおさらだ。  
 
「なぜ、ここにいるのだ」  
 
 だが、思い人に再び会った雪風の言葉は、異様に冷たいものであった。  
泣きはらした瞳は涙で赤く染まり、譲を見つめる視線には異様な冷たさが篭っている。  
その冷たい視線に居た堪れなくなった譲は、ふい、と視線をそらした。  
 
「俺は、最後に一目、お前に会いたくて」  
「ふん、私が止めたとき、振り返りもせずに帰ったじゃないか!」  
「そっ、それはっ」  
 
 譲は再び雪風を見つめたが、今度は雪風のほうがプイッと顔を背けてしまった。  
怒りを伴った声が、譲に向けられるが、  
当の雪風も、心の底から怒りに震えていたわけではない。  
 再び自分を訪ねてくれた譲の行為に、感激しているが、表情に表すことができない。  
そんな雪風の心を知ってか知らずか、  
 
「な、なぁ、雪風」  
「なんだっ……ひやあっ」  
 
 譲がそっぽを向いた雪風の油断を衝いて、距離を一気に詰めるとその体を押し倒した。  
突然の事態に雪風も混乱するが、ただ、眼前の男が異様に興奮していることだけは、  
見て取ることができた。  
 
「貴様、何をっ」  
「ごめん雪風、俺もう、我慢できそうに無いんだ」  
「我慢って、いったい……」  
 
 いったい何を、と言い出そうとした瞬間、雪風の目に飛び込んできたのは、  
雄雄しく怒張した譲のモノであった。  
 
 いつの間にズボンやパンツを脱いだというのか、という疑問も浮かんだが、  
譲がソレを出したということは、これから雪風に対して何をしようとしているのか  
考えるまでも無い。  
 
「ちょっ、おまっ、さっきシリアスな別れのシーンを演じたばかりだろうがっ」  
「じゃあ、さっきまで、俺の名前を呟きながら自慰に興じていた君はどうなんだい」  
「ううっ、それは」  
 
 慌てて譲の体を押し返そうとする雪風に対し、体に圧し掛かったまま、熱い血の滾るソレを、ゆっくりと雪風の顔に近づけていく譲。  
 雪風が自慰に興じている間に己で高めたのか、張りつめた肉棒の表面には血管が浮かび、  
充血し、赤く染まった亀頭の先端から、透明な液体が垂れていた。  
 
「うっ、すごい……雄の匂い……」  
 
 譲がさらに腰を前に動かすと、イチモツが雪風の鼻先へと向けられる。  
雪風が‘獣’の力を使えば、人間である譲を払いのけることなぞ造作も無い。  
それをあえて行わないのは、このまま譲の行為を受け入れたい気持ちがある証拠で、  
猛烈な匂いを発する大好物を目の前にして、雪風も興奮の色を隠せなくなり、  
ついには、  
 
「はうっ、おいしそう……はむっ」  
 
 雪風は、眼前で滾る譲の分身にしゃぶりついた。  
舌を亀頭に絡めると、先端の割れ目から溢れ出していた透明な液体を舐め取る。  
亀頭だけではない、竿にまで伝い、筋を描いていた液体までも丹念に。  
 全てを舐め終えたころには、先走りでなく、唾液に濡れたイチモツが  
怪しい光を放っていた。  
 
「んっ、やっぱりおいしい」  
 
 亀頭の付け根を優しく甘噛みし、イチモツが動かないように固定すると、  
舌の先端を上下に激しく動かし、擦り付けた。  
亀頭全体を優しく包み込むように舐めたかと思うと、  
尿道口をグリグリと抉るように舌を回転させる。  
度重なる譲との行為で、弱点を知り尽くしている雪風は、さらに攻勢を強め、  
 
「うあっ」  
「ひああんっ」  
 
 途端に、譲は絶頂を迎えたのである。  
射精の瞬間にイチモツを口から放してしまった雪風は、欲望の塊を口だけでなく  
顔全体に受け、その強烈な匂いを直に嗅ぐ。  
 
 真っ白な精液を顔全体に塗りつけ、その匂いで恍惚の表情を見せ、脱力する雪風の姿、  
全身を覆う巫女服は所々剥がれ、胸元からは片胸がその姿をさらす。  
袴は、股間の辺りにグッショリと濡れ、自慰の跡を残していた。  
 
 その扇情的な姿や表情は、射精で縮まりそうになっていたモノの硬度を  
保つのに十分過ぎた。  
 一旦はその場を退いた譲であったが、布団の上に横たわる雪風に覆いかぶさり、  
だらしなく口を開いたままの雪風に、再び腰を向けると、  
喉の奥へ、一気に挿入した。  
 
「はむっ、んぐぅ!?」  
 
考えもしなかった再びの奇襲。  
 
 小さな口に、溢れんばかりのモノが挿入され、雪風は目を見開いた。  
さっき出した精液が潤滑財となり、雪風の口は何の抵抗も見せること無く、  
譲の分身を奥深くまで導いていた。  
小言を言いたくとも、口が封じられている雪風は、何も言うことができない。  
 
「先端が、喉の奥に当たってるよ」  
 
 実際、譲のイチモツは雪風の小さな口を貫き、喉にまで到達していた。  
だが、喉の奥に当たっているということは、気道を塞いでいるということでもある。  
 雪風は妖狐であるから、息ができなくとも別に問題はない筈だが、  
気持ちの問題なのか、その表情は息苦しそうだった。  
口への挿入を果たした譲は、それだけでも達しそうな勢いであったが、グッと堪え、  
 
「うっ、動かすからね」  
 
 雪風の顔を両手でがっちり掴むと、腰をゆっくりと後退させた。  
口内の肉が引っ張られ、イチモツに密着し、ミチミチと音を立てながら擦れあい、  
半分ほど抜けたところで、  
 
「んぐっ、むぅぅ」  
 
再び雪風の口を貫いた。  
 
 奥まで突き入れるたびに、自分の分身を包み込む生暖かい感触。  
溢れる唾液で滑らかな口内は、最初から譲のモノを受け入れるためにあったかのように、  
その感度を増していた。  
 
「はっ、ふぅ、はむぅ」  
「上手だよ雪風、きみのお口が、俺のを部、包み込んで……」  
(そんなっ、嘘よっ、私のお口、お口の中が、気持ちいいよぉ)  
 
 半分抜いては奥まで突き入れる。  
繰り返されるピストンの連続に、頭を固定された雪風は、成す術も無く従っている。  
   
「奥に、奥に出すからねっ」  
 
 今度は、イチモツを喉の奥へ突き込んだまま、精を放った。  
雪風は、譲のイチモツが口の中でビクッビクッと痙攣しながら、  
喉の奥へ熱いものを放出する様を感じ取る。  
 精液は、口を介すことなく、直接喉の奥へと流れ込み、  
喉から鼻に向かって駆け抜ける精液の生臭い匂いを嗅いだ雪風は、涙目となった。  
 
 だが、譲は雪風の状況を気にすることも無く、間髪をいれずにピストンを続けた。  
ピストンを繰り返すたび、精液と唾液が混ざり合い、泡立ち、腰を引くたびに、  
それらが少しずつ口の外へ押し出されてくる。  
 
雪風の口が開放されたのは、3度目の口内射精が行われた後だった。  
 
「雪風、君のお口、とっても、気持ちよかったよ」  
 
 粘液を滴らせながら引き抜かれた譲の分身には、  
精液だか唾液だか分からない液体がビッチリとこびり付き、異臭を放っていた。  
 
 譲は両手で押さえつけていた頭も解放して様子を見るが、  
雪風はだらしなく開けた口から精液を滴らせ、目を見開いたまま動く気配を見せない。  
唯一、頭上の耳だけが、ピクピクと痙攣しているのみであった。  
 
「ちと、張り切りすぎたかな、おい、大丈夫か、おーい」  
 
 最後の別れを惜しむはずが、己の性欲を抑えきれずに、  
激しい行為へと発展してしまった。  
 頭をペチペチ叩いて起こそうとしても、一向に反応が無い。  
 
「しょうがない、とんだ最後になっちまったが、これでお別れだな」  
 
 立ち上がると、辺りを見回して、襲い掛かる前に脱いだ下着を探すが、  
雪風に背中を見せた瞬間、異様な気配を感じて動きを止める。  
 
「待たんか、バカモノ」  
 
ふいに聞こえる、雪風の声。  
 
「一人で満足して、帰るつもりか?」  
「えっ」  
「帰るなら、私の‘ココ’も、満足させてからにせんかっ」  
 
 振り返ると、上半身を布団にこすり付けつつ、尻を高く突き出す雪風の姿があった。  
ピンと張られた尻尾は天を仰ぎながら微かに揺れ、その付け根では、  
だらしなく開いた入口から愛液を垂らす蜜壷が小刻みに蠢いていた。  
 
「だ、大丈夫なのか、気を失っていただろ?」  
「あれは、濃密な“気”を口から直接流し込まれて、体が驚いただけだ、それに……」  
「それに?」  
「貴様の淫乱な気のおかげで、もう、我慢できんぞ」  
 
 突き出した尻を左右に揺すり、挑発するかのような姿勢を見せ、譲を誘う。  
一度は満足した譲も、秘所から香る、男を惑わす強烈な匂いをかぎ、  
再び自らの分身を奮い立たせていた。  
 
「じゃぁ、口で気持ちよくしてくれたお礼に、俺も口で気持ちよくしてあげるよ」  
「うっ、ひやぁぁ」  
 
 雪風の小さな尻に両手で掴みかかると、迷う事無く己の舌を愛液溢れる蜜壷に突き入れ、  
激しく嘗め回した。  
 少女のものとは思えぬほどに使い込まれ、プックリと膨らんだ無毛の丘は、  
入口を淫らに開閉させ、愛液を垂らしながら譲を欲する。  
   
「はうううっ、舌が、舌が中にいっ、気持ちいいよぉ」  
 
 割れ目の真ん中に突っ込んだ舌をゆっくり引き抜くと、割れ目に沿って上下に動かす。  
舌に絡みついた粘り気のある愛液を塗りたくるように、  
特に、ピンと張った小さな蕾を、丹念に、磨きあげるかのごとく愛撫する。  
 
 股の間からその光景を眺める雪風は、自分の親指を咥えながら顔を赤らめ、  
譲の行為にその身を任せていた。  
 
「……にしも、今日の雪風は、我慢が足りないんじゃないか?」  
「かっ、体中が敏感になっているんだ、しょうがないだろう」  
「敏感って、やっぱりここも?」  
「っつ!」  
 
 そう言って握りこんだのは、ふさふさの尻尾。彼らの性感帯のひとつである。  
やさしく撫でるように触れただけだというのに、雪風は背を仰け反らせ、  
脳天まで貫いた衝撃に言葉を発することも出来ずにいたが、  
 
「ばっ、ばかものぉ、尻尾を触る前には一言言えと、いつも言ってるだろうがぁ」  
「そうだった、ゴメン、じゃぁ……いっぱい触るからね」  
「ひゃめぇっ」  
 
 怒り顔で告げる雪風にニッコリと笑顔を返した譲は、尻尾の先端を摘み上げ、  
途端に、盛大な潮を噴き上げる雪風。  
 
「ひゃめっ、もうっ、ふあわぁ」  
 
 金色に輝く毛並みの尻尾の中で、唯一白に染まった先端部分から、  
指を優しく絡ませ、付け根に向かってゆっくりと愛撫を行う。  
 毛並みの良い金色の尻尾が暴れようとするのを抑えるが、尻尾から流れ込む快感は  
雪風の秘所を容赦なく刺激し、腰をヒクヒクと痙攣させる。  
 譲の手が尻尾の根元まで達したとき、快感に呻く雪風の瞳が赤く染まると、  
 
「あうんっ、もおっ、我慢の限界だ!」  
 
 自分の尻や尻尾を愛撫していた譲の首を尻尾で巻きつけると、獣の力を全開にして  
譲の体を布団の上に押し倒す。  
 無理矢理寝かし付けた譲の上に跨ると、赤い袴を捲って自分の秘所を見せ付けながら、  
興奮で息を荒げた顔で譲を見下ろす。  
 
「ふふっ、今度は私が、気持ちよくしてやるからな」  
 
 自分の割れ目を譲の先端に宛がうと、躊躇無く腰を落としこんだ。  
散々にイき狂い、潮を噴出していた雪風の秘所は、血潮の滾る譲の分身を  
すんなりと受け入れた。  
 
「ふあぁぁ、コツンッて、私の奥で、一番深いところに当たってるよぉ」  
 
 自分の膣が満たされる感覚に、熱い吐息を漏らす。  
無数のヒダが突き出た内部は、興奮冷めやらぬ譲の分身を激しく捲し立て、  
根本から亀頭に向かって波打つような膣の動きが、譲を一瞬で果てさせる。  
 根本から先までみっちりとした肉に包み込まれており、行き場の無い精液は  
必然的に、閉ざされた子宮へ向かう他無い。  
激しい締め付けにより勢いを増した精液は、子宮の入口をこじ開け、  
子狐の小さな子宮を満たしていった。  
 
「子宮が、焼けてるみたい……子宮がぁ、精液にぃ、犯されてるよぉ」  
 
 待ちに待った胎内射精。  
研ぎ澄まされた神経は子宮内部に流れる精液の熱さを過敏に感じ取り、  
締め付けを弛めぬように力を込めつつ、抑えきれぬ快感の波に耐える。  
何度も受けているはずの射精であったが、今日の雪風はいつもと違う感覚を覚えていた。  
悦びというより、温もりとでも言うのだろうか。  
 
「はううっ、満たされてる……でも、まだ足りないよぉ」  
 
 腰を上下させるたびに絶頂を迎える、イきっぱなし状態。  
普段の雪風ならば数分で力尽き、気を失ってしまうほどの快感が、  
津波となって雪風の体を襲い続ける。  
一心不乱に腰を上下させ、膣を締め付け、譲のモノを絞り続ける様を見ると、  
何かに取り付かれているかのように感じられる。  
 
「なぁ、何で今日の俺たち、こんなに盛ってるんだろう、尽きないんだろう」  
「きゃうっ、多分、私の変身が関係っ、ひいんっ」  
「お前はそれで理由になるとして、俺がこうなるのはなんでだよ?」  
「それはっ、傷を癒すときにっ、ひっ、私の力を流し込んだからっ、はうんっ」  
「うっ、じゃ、じゃあ、こうした責任、ちゃんととってくれよな」  
 
 腰の上下動を加速させる雪風は、尖った八重歯をむき出しに、  
歯を食いしばりながら快感に耐える。  
 
「ごめんっ、雪風、もうっ、止められないよっ」  
「私もっ、イきっぱなしで、気持ちいいのが、止まらないっ」  
「あっ、また、また出すよっ」  
「うんっ、来て、奥の奥まで、精液で満たしてぇっ」  
 
 それから、どれだけの時間交わっていたのだろう。  
喜びを分かち合うかのように、悲しみを振り払うかのように、  
途中から再び攻守を逆転しつつ、二人とも気を失うまで体を重ね続け、  
社の中へ朝日が差し込む頃、ようやく目を覚ます。  
 目が覚めてからも、瞳を見つめあいながら抱き合い、唇を重ね、最期の交わりの、  
その余韻を楽しんでいた。  
 
 
そして、別れの時……  
 
「やはり、行くのか? もう、会えないのか?」  
「そんなことはないさ、君がもっと一人前になったら、また、会えるかもしれない」  
「私、頑張る。母さんのように、立派な九尾になるんだからっ」  
 
 涙目になりながら叫ぶと、そのまま譲の腰へ抱きついた。  
腰に手を回し、顔を譲の腹にこすり付けつつ、上目使いに譲の顔を覗く。  
譲は、そっと肩を抱いて顔を落とすと、そのまま雪風のおでこへ優しく口付けし、  
最後の別れを告げた  
   
「また……な」  
「うん、きっと、きっとだよぉ」  
 
朝の日差しと、森を駈ける清々しい風が、二人の間を駆け抜け、  
去り行く譲と見送る雪風を、やさしく見送っていた。  
 
 
【終】  
 

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