今日もいつものごとくお気に入りのスレを覗く。
最近はそれらに刺激されたせいか、自分でも何か書いてみたいと思うようになるが、今一歩が踏み出せない。
そんな悩みを打ち明けては見たものの、反応は意外と冷たい物ばかりであった。
落胆しつつ、カチカチとマウスをクリックして、レスの流していた。
その時である。
パソコン画面の中心に不思議な黒い点を見つけた。
虫かゴミでも付いたのかと思ってディスプレイを突っついたが変化は無い。
故障かと思い、顔を近づけてじっと黒い点を見つめると、異変が起こった。
黒い点の中心から強烈な光が噴き出し、顔面を直撃したのである。
あまりの眩しさに目を瞑るが、
光はまぶたを通り越して眼球の奥まで直に届くように感じるほど強烈だ。
両腕を目の前で交差させ、光を遮ろうと最大限の努力をするが、それも意味を成さない。
だんだんと意識が遠のき、このまま死を迎えるのではないかという恐怖に駆られるが、
スッと光が弱まるのを感じるのと同時に、誰かの両手が自分の頭を掴んだように感じられた。
消えない恐怖と不信感を抱きつつも眼前に突き出していた両腕を下げ、ゆっくりとまぶたを上げた。
・・・・・・困惑。
それ以外表現の仕様が無かった。
何故かと問われても、見知らぬ女性の顔がパソコン画面からニョッキリと飛び出ていたら困惑するのは当然だろう。
さらに、驚いて飛びのいたこちらの様子を見て怪しげな笑みを浮かべると、腕をディスプレイの枠にかけ、
ズルズルと全身を画面の外に現したのである。
「よい、しょっ・・・・・・ふぅ、久しぶりの‘外’はいいものじゃが、この部屋の汚さはなんだ」
その姿を見て、男は驚愕した。
なぜならば、その女性の容姿は、自分の‘理想’とする女性そのものだったからである。
突如現れたその女性は、何も言う事のできない男をよそに、一人で話を始めた。
ワシか?ワシは思えの欲望の化身・・・・・なんだ、その生暖かい視線は?
貴様の妄想に惹かれて現れては見たものの、この容姿はどういうことだ。
まったく、こんな姿がお好みとは、貴様の欲望は底が知れん。
ふふふ、それはこちらとしても望むところだがな。
ん?何をしようとしているのか・・・とな?
ふふ、言うまでもあるまい、貴様ここがどのような場所か知って見ていたのであろう?
ならばこれから自分がどのような目にあうのか分かるであろう?
・・・エロパロ板じゃぞ。ふふふっ。
むっ、そうか、貴様まだ18になっておらんのじゃな。
よいぞ、実によい。この世界のおいては年齢など何の意味も持たんから心配するでない。
己が理想とする姿かたちを思い浮かべるだけでよい。ほら、目を瞑って考えろ。
・・・どうじゃ、おどろいたかえ?
ほぉ、貴様は巨根願望があったのじゃな。いきり立ったイチモツが実に苦しそうじゃ・・・
ん?なぜいきなり二人とも裸になっているのかと?まさか、ワシの口から言わせるのではなかろうな。
さあ考えろ、どんな姿の者をどう攻めたい?責めて欲しい?
受けか
責めか
純愛か
狂愛か
体位は
年齢は
容姿は
口調は
服装は
・・・・・・ふふふっ、数え上げたらきりが無い。
さあ、貴様の考える全てをワシにぶつけるがいい。
ここでは全てが貴様の思うが侭じゃ、さぁ早く、さぁ・・・・・・さぁ・・・・・・
次に気が付くと、パソコンの前で座っていた。
さっきのは一体なんだったのか、夢のようにも感じるし、現実であったようにも感じられる。
『さぁ、目の前に自分の欲望をぶちまける舞台がある。
誰にも犯されない自分だけの世界を築いてみたいとは思わんか?』
どこからとも無く聞こえる声に導かれるように男は画面に向かい、我武者羅に何かを書き始めた。
誰にも犯されることの無い、彼だけの世界を・・・・・・
・・・・・・え、何が言いたいのか分からないと?ゴメン、思いつきで書いたから。
途中で何を書こうとしたのか忘れて自分の世界に入ってた。