「…レイ、」と銀髪の少女が話しかける。  
「……どしたん?レミリア」……話しかけられた金髪の少女はさっきまで読んでいた本を閉じる。  
「…暇なんだけど」「……黙って本でも読んでなさいな」「……だって飽きたもん。全部見たし」  
 
彼女らは天使と悪魔だ。『天使と悪魔が天敵』なんていう古い話は何百年も前に終わっているのだが、この話は割愛させて頂く。  
 
「……誰かに会いに行ったら?」…銀髪の悪魔は首を物凄い勢いで横に振る。  
「………何さ」「アンタは忘れたの!!?あの女ヲタク二人組の恐怖を!!?」  
「……あー………」金髪の天使;レイは黙りこんでしまった。  
 
この混沌の世界にはあらゆる人種が暇を潰しにやってくる。  
元の次元さえ違ければ聖女と魔王と神が酒を片手に愚痴を溢すなんて状態もたまに見られる。  
……ちなみに言っておくと、このふたりは同じ次元の存在だ。天使と悪魔が共存する次元は少ない。  
 
「……思い出すだけでも死にたくなる…」「……等身大着せ替え人形扱い…」  
 
…ベルディ=ローズとアリス・L・アクアは女ヲタクだ(腐女子ではない)。  
この混沌の世界に住み着いてからは、各次元からたまにやってくる可愛い少年少女をかっさらい以下略。  
 
「………この前は麗奈っちが被害を受けたんだっけ?」「…確かレンとリアも抱き枕にされてた」「「…………」」  
 
一般女子中学生とそよ風の精霊と死神見習いがまとめて玩具にされている状態は流石にここ以外では見られないだろう。  
 
「ロードは?」「あの吸血鬼男は任務」「ならメビウス」「あの錬金術師なら妹が風邪とかで来てないわ」「んじゃ帰る?」「宿題、まだ終わってないわよ」  
 
……混沌の世界では、時間はかなり長く引き延ばされる。…それを利用しているはずの女子中学生が被害を被っているのは内緒。  
 
「……あーもー、私等も次元の鍵貰えたらなー」「あの魔術師がヲタクたちにあげたって話、知ってる?」「……マジ?」「…東方シリーズとかいうゲームに嵌まってるらしくて。んで、ブラックがそれを見て、『何人か勧誘してきてくれ』って」  
 
……黒魔術師の考えはよくわからない。普通の人から異常なヒトまで様々な人を勧誘しまくっている。  
 
「「暇ねー」」  
 
二人はまだ宿題が半分しか終わってないことを思い出し、溜め息を吐いた。  
 
 
エロとかはこの二人には当分関係ない。  
 
 
……数時間後。勿論この世界で。(彼女らのいた次元ではまだ三秒も経っていない)  
 
 
「……あれ、姫さまだ」「ホントだクラウンさんだ」  
 
天使と悪魔は部屋の外でとある人を見つけた。  
 
例の黒魔術師の姉、名をクラウン・ナイトメアという(必然的に弟も悪夢である)。  
 
「「クラウンさん、こんにちは!」……何やってんですか?」  
「あらふたりとも、こんにちは。……この娘達、やりすぎたみたいで……」  
 
彼女に引きずられている三人の内二人は、例の女ヲタクである。  
 
「……あれ、リリスも?」「ええ。ロードが任務中なのにこの娘ったら二人の方に行っちゃって…」  
 
七つの大罪、色欲のリリス。蒼い髪は彼女の着る黄色いロリータドレスに良く似合う。  
…ドレスが焼け焦げていなければ。  
よく見るとヲタク二人も幾らか焦げ付いている。  
 
「うさみみ欲しかったのに……えーりんに抱き締めて欲しかったのに……」  
「まりさを真っ赤にしてやりたかったのに……れいむに着せたい服があったのに……」  
「女吸血鬼といちゃいちゃしたかったのに……メイドとべろちゅーまでいったのに……」  
 
今だ欲望は尽きず。  
 
「もっかい白魔導ぶち込まれたいのならどうぞ勝手に。…リリスは白でいいとして、そちらの二人には闇霊術のが効きますか?」  
怯える三人。…姫は万能だからな。確実に苦手な属性で撃ち込んでくる。  
 
「大体リリス?貴女はロードの……」「やだー!!あんなののけんぞくやだー!!ベルフェゴール怖いしー!!」  
確かにどう見ても牛鬼みたいだが。  
「あの人は意外に優しいですよ?それにサタンはともかく、他の方は皆さん優しいです!」  
……さたん、だいじょうぶ、私らは判ってる。何故か彼だけ嫌われてるのだ。  
 
「しもべになるならレミリアのがいいー!!」  
「彼女を淫乱にする気ですか!?」  
「あ、それいいかも」「やば、鼻血」  
「貴女達?そういう事を同人誌のネタにするのなら一旦死んで貰いますよ?冥界から自力で戻ってきて下さいね?鍵は没収ですけど。」  
 
「……レミィ、大丈夫?」「……イヤー、同名多くて困るわー」  
 
 
ついでにいうと「リリス」という名の悪魔は適当な次元を探せば簡単に五人は見つかったり。  
 
 
「……あれー、レミィとレイっちだー……何、ソレ」  
……しばらく後にやって来た二人組は、  
●職業:元淫魔[サキュバス及びインキュバス、性別で]  
●名前:男がダルク、女がセリア  
●淫魔界から引っ張られてきた  
●ダルクは性欲よりも『殺』に悦を感じる奇人  
●セリア曰く「えっちなのは恋人になってから」  
●つまりは二人とも元の次元では変人  
……だったと思う。……確かリリスに『大罪[性欲]』を抜かれたんだっけ?  
 
「……リリス?…………に……欲望丸出し女か。何があったんだ?」  
「……かくかくしかじか。」魔法の言葉。  
 
「へーふーんほー……ならむーたん呼ばないとね。元気を分けてあげょぅ。」  
「…ちっと待てや、まだ何の説明も受けて無ぇ」……さすが殺人鬼のくせに常識人。やっぱしかくかくしかじかじゃわからないか。  
 
「ところでダルクたちは何を?」「……デートですかな?」「…レミィ、鋭い。」「ちがわい」…セリアに突っ込まれた。  
 
「ロードが任務から戻ったって聞いてな。手合わせして貰いに行こうと。……つー訳だ。起きろ。」「うぐ」  
リリスがうなる。起きてたみたいだ。  
 
「だってあんたら色仕掛け効かないじゃん!『[性欲]の大罪』戻して超高濃度媚薬魔術かけても平然としてるし!」「……セリアは意識飛んでたぞ」  
………セリアががたがたがたがたがたがたがたがたし始めた。  
「……さーて、行くぞー」「やだー!!まだ戻りたくないー!!ぱちぇ攻略するまで帰りたくなむぐ」  
……トラウマから抜け出したセリアがなにやら棒状の者をリリスにくわえさせていた。  
「……リリス。これなんだかわかる?」……心なしか眼の光が消えているような。  
「変換魔術って言えば分かるかな?感情・感覚を変換させるやつ」  
……あ、今度はリリスががたがたし始めた。  
「今考えたのは、[性欲・快感]を[苦痛・苦しみ]にへんか〜ん…」  
……リリスが本格的にがたがたがたがたがたがたがたがたし始める。  
「ぽちっと」「………!!!!……」……あ、効いてきた。  
「さ〜て、行きましょか」「……んだな」……元淫魔二人が大罪の魔王を引っ張っていく。  
それはもうまさに「ドナ・ドナ(童謡・作者不明)」のような状態だったということだ。  
 
※注:リリスは[性欲]の大罪を司る魔王である。  
※彼女にとっては苦痛すらも快感である。  
※今彼女にとって全ての快楽は完全に苦痛へと変換される。  
※身体及び精神はまだ中学生並である。  
 
 
 
     保守  
 
「……でいいのかな?」  
「…いいんじゃない?」  
「………なんかネタ無いの?」  
「…そんな訳で私リリスがかの有名な東方プロジェクトから小悪魔さんを拉致ってきました!」  
「正確には拉致監禁しようと思ったら喘息魔女が以外と強くて負けたから説明して同行を許可してもらったんでしょ」  
「レミリさん、意外が以外になってますよ」  
「あ、ホントだ。さんきゅ、こあくま」  
「そんな訳で小悪魔です♪どうか宜しくお願いします。」  
「早速だけどさ、もこてるってどうよ?」  
「個人的には********************ですね。それから*****と***も  
 
 
 
かなり腐った所から来たようなので終了  
次回は腐ってない咲夜さんに来てもら  
 
 
ドスッ  
 
 
…………いませんよ?  
 
 
「リリス、血(銀ナイフを引き抜く」  
「だくだくっと出てるね」  
「おなかへった」  
「うぉう、レミリア・スカーレットさんでわないk…」  
「あー違った、二次の方だ。へたれみりゃだ」  
「グンニグル?」「ロンギヌス」  
「レミリア二人がどんぱちっちゃったので、同じく二次創作世界からフランドールさんに来て貰いました。」  
「どうも〜」  
「さてフラン。二次だと常識人。」  
「二回言うな」  
「嫌いな食べ物は?」  
「私は特に無いけどあいつ以下略。」  
「やっぱへたれみr」  
 
 
スカーレットデビルVSダークネスクラウン勃発により終了。  
 
ふらん「れーばていん」  
レイ「チェックメイトインフェルノ」  
リリス「ディスペア・エンド」  
 
爆発オチ。  
 
 

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