うだるような暑さの中、自室で勉強をしていた堤浩介は、階下がやけにうるさい事に  
気がついた。  
「何事だ。人がこのくそ暑い中、勉学に勤しんでいるというのに・・・」  
両親は芝居を見に行って不在。そうなると姉の典子がテレビでも見ているのだろうと  
踏んで、自分もエアコンのある居間へ向かった。  
 
「きっと涼んでいるに違いない」  
扉の向こうから漂う冷気に誘われ、ドアに手をかけたその瞬間、  
「キャーッ!」  
という悲鳴が上がり、それからほんの一秒くらい後には、  
「ギャーッ!」  
と、今度は浩介の悲鳴が上がったのである。見れば中身の入ったペットボトルが、浩  
介の眉間に命中し、床に転がっていた。  
 
「いてて!何事だ!」  
ぶん殴られたような衝撃に思わず尻餅をついた浩介は、何故か部屋の中にも関わら  
ず、水着姿の女性が二人いる事に気づく。向かって右側が我が姉、典子で、左側が  
その友人の高橋泉美であった。  
「こ、浩介君、大丈夫?」  
白いビキニ姿の泉美が浩介に近寄り、怪我の具合を見た。幸い、大した事はなさそう  
で、本人も案外、けろりとしている。むしろ、肉感的な泉美の肉体が近づいた事によ  
って、心拍数が上がった感じである。  
 
「酷いわよ、典子。中身の入ったペットボトルを投げつけるなんて」  
「だって、痴漢かと思ったんだもの」  
こちらは姉、典子の弁。彼女もまた、泉美と同じく赤のビキニ姿で、細い体によく似合っ  
ていた。この姉は泉美とは対照的で、悪びれた様子もなく、淡々としている。  
「俺は大丈夫だけど、泉美さんたち何やってんの?」  
「水着を買ってきたんで、その試着会よ」  
泉美はちょっと体を捻って、全身の線を美しく見せるポーズを取った。  
 
「分かったら、さっさと出ていきな」  
「は、はい」  
典子が指をポキポキと鳴らしながら凄んだので、浩介はほうほうの体で居間から  
逃げ出した。少々の怪我はしたものの、泉美のビキニ姿を間近で見られて、幸運  
だったなどと思いつつ、そそくさと自室に戻ったのである。  
 
それからしばらくして、浩介はもう一度、階下へ降りた。今度は居間に用事はなく、  
台所に飲み物を取りに行ったのである。  
「カルピスをツーフィンガーで飲むか。リッチに」  
日頃から愛飲している飲料をぐっとやった時、ふとこの美味を泉美に捧げたいと  
浩介は思った。ついでだから姉の分もと、やっぱりグラスにツーフィンガーでカルピ  
スを拵え、トレイにのせて居間へ向かう。  
 
万一、水着の試着会が終わってない時の事を考え、今度はしっかりと確かめてか  
ら扉を開けようと、まずは耳を澄ませて中の様子を窺う。すると・・・  
「あ、ああ・・・ん」  
「駄目ぇ・・・泉美ったら・・・」  
ん、と浩介は首を捻った。何やら妙な感じである。次に安普請の為、がたがきてでき  
た扉の隙間から中をそうっと見てみると・・・  
 
(なんだ、ありゃ)  
ソファの上で恥ずかしげもなく抱き合う女と女──それは、体の向きを上下に入れ  
替え、典子と泉美が互いの性器を舐め合っている姿であった。  
(レズビアンとか何とかいったな、こういうの・・・)  
浩介は生まれて初めて見る女同士の淫蕩な戯れに、激しい興奮を覚えた。下にな  
っている典子が、泉美の尻の割れ目に顔を突っ込んで、いやらしい水音を立ててい  
るかと思えば、上になっている泉美がやはり典子の股の間に顔を突っ込み、耳にす  
るのもおぞましいような、何かを激しく啜る音をさせているのが、不思議な感じである。  
 
二人は先ほどまで身に着けていた水着を脱ぎ散らし、ただ互いの急所を舐め合って  
はうわ言のように好き、好きよと繰り返している。意外なのは、あの強気な典子の方  
が、泉美のしもべのように命ぜられては、それに従っている事である。  
「典子、お尻の穴も舐めて」  
「分かりました」  
こんな具合に典子は従属する事を喜んでいるふしがあった。  
 
また、泉美は征服者という風に振る舞い、友人でありながら下僕の如き存在の典子を  
辱め、嬲る事に生き甲斐を感じているらしい。排泄穴を舐めろなどというのが、いかに  
も相手に屈辱を与える行為である上に、それを諾させる事によって得る嗜虐的な快楽  
に酔っているとしか思えなかった。  
 
浩介はこんな二人の遣り取りを、隙間からずっと見ていた。気がつけばズボンのファス  
ナーが今にも壊れそうなくらい勃起している。泉美と典子の裸身が絡み合い、艶めく姿  
はこの世の物とも思えぬほど淫靡で浅ましく、少年の心をかき乱すのであった。  
「誰?」  
泉美がはっと身を起こし、浩介の方を見た。僅かな隙間からの視線に気づいたらしく、  
扉の方に指を差して、  
「浩介君でしょう。お入りなさい」  
そう言って、典子の上から降りてきたのである。  
 
しまったと思っても時すでに遅し。浩介は仕方なく扉を開け、居間に入った。  
「いやねえ、ずっと見てたの?」  
自分の前で仁王立ちとなる泉美に、浩介は黙って頷いた。肉感的で美しい泉美の裸身  
は、瑞々しくてどこからどう見ても極上の物である事に疑いはない。一方、姉は胸を両  
手で隠しながら、同性愛の現場を目撃された事を悔やみ、うなだれていた。  
「私と典子はずっとこういう関係なの。悪いけど、内緒にしておいてくれる?」  
「う、うん」  
浩介は全裸の泉美を前にし、男根が破裂しそうなくらい興奮していた。いまだ知らぬ艶  
めく女体が、手の届く場所にあるのだ。興奮しないわけがない  
 
「単に黙っててねじゃ虫がいいだろうから、浩介君、私で男になっておく?」  
「え?」  
浩介は目を丸くして、固まってしまった。  
「浩介君、童貞でしょう」  
「うん」  
「だったら、私で経験しておけばいいじゃない。遅かれ早かれ、通る道なんだから」  
「い、いいの?」  
浩介が顔を綻ばせた時、典子が割って入った。  
 
「やめて、泉美。浩介は関係ないわ」  
「いいじゃないの。それともあなたが浩介君の筆下ろしする?あなたも処女だし、ちょう  
どいいんじゃないの?」  
泉美が目を輝かせ、とんでもない事を言った。もとよりサディズムの持ち主である。姉  
弟相姦で処女、童貞、同時喪失などという見世物を観られれば、かなり愉快なはずだ  
った。  
 
「浩介君は、お姉ちゃんで筆下ろししたい?」  
「そ、それはまずいよ」  
「私だって嫌よ」  
姉弟は即座に拒否をしたが、おかしな事に妙に気が合っていた。  
「でも典子、あなたは私と違って、男は駄目だし、このままだと一生、処女よ。それで  
いいの?」  
「私は、泉美がいれば・・・」  
「そういう訳にはいかないでしょう。世間は同性愛者に冷たいし、就職だってままならない  
わ。この際、浩介君で男の免疫つけといたら」  
 
泉美の言葉で、典子が少し悩むような素振りを見せたので、浩介は震え上がった。  
「姉ちゃん、馬鹿な事は考えるなよ」  
「でも私、男で触れるのはあんたくらいだし・・・」  
典子は頭をガリガリと掻きながら、どうしようか迷っているようである。  
 
「あっはっは!浩介君、いいじゃないの。初体験がお姉さんだって」  
「嫌だよ。一生、重い荷物背負うような気がするよ」  
「世間じゃ結構、あるみたいよ。姉弟や兄妹の近親相姦って」  
「嘘だあ」  
「だって、考えてもみて。自分とそう年の違わない異性が間近にいるのよ。エッチしたい  
って思っても不思議はないわ」  
「・・・・・」  
ついに浩介は黙り込んでしまった。隣では姉が頭を抱えて悩んでいるし、どうしたらよい  
ものか思案するも、名案は出てこない。  
 
「・・・浩介」  
「ん?」  
典子が吹っ切ったような顔をし、浩介に囁いた。  
「私とエッチしようか」  
「何言ってるんだよ、姉ちゃん」  
浩介は両手を前に出し、頭を左右に激しく振った。完全に拒否の構えである。  
 
「俺は嫌だぜ。泉美さんの口車に乗せられるなってば」  
「口止めの意味合いもあるし、あんたとなら出来そうな気がするのよ」  
典子はそう言って立ち上がり、ソファの方へ歩いていく。  
「浩介、おいで」  
「やだ」  
「うふふ、浩介君。さあ、お姉ちゃんの所へどうぞ」  
 
泉美に背を押され、浩介はソファに寝そべった姉のもとへ、無理やり連れて行かれた。  
実は男根はまだ勃起中で、やる気だけは漲っているのだが、理性がいくらか残っていて、  
姉犯の鬼畜になる事を拒んでいる。  
「浩介君が嫌がるなら、私、典子が嫌がる事しようかなァ・・・そうそう、入れ墨彫ってあげ  
ようか?どうせ同性愛者だし、男に肌見せる事ないしさ」  
「怖い事言わないでよ、泉美さん・・・」  
浩介は泉美のサディズムに、心から恐ろしさを感じた。ただの冗談ならいいが、この人の  
場合、本気でやりかねないのである。  
 
「典子に一生の傷をつけられなくなかったら、浩介君、あなたが頑張るのよ」  
「・・・・・」  
「さあ、私が脱がせてあげる。ふふふ・・・やだ、もうこんなに大きくさせて」  
泉美は浩介のズボンを脱がし、若さの象徴をまじまじと見た。  
「大きいわ。自信もっていいわよ」  
「そうかあ」  
「あんた、なにをはにかんでるのよ。私は大きいと大変なんだから」  
典子は浩介の太ももあたりを、きゅっと抓った。どうやら弟の気楽さが癪に触ったら  
しい。  
 
「いてえ!」  
「ちょっと典子、せっかく大きくなってるのに萎えちゃったらどうするの。ん、もう・・・」  
泉美は男根に手を添え、跪く形でそのまま咥え込んだ。  
「ああ、な、なんだ、これ」  
それは、生まれて初めて味わう快楽だった。生肉が男根に絡みつき、鼻息が繁みを  
掻き分けるように通り過ぎ、時に肉傘が吸引されるような感触は、普段、行っている  
自慰とは比べ物にならないほど気持ち良い。  
 
「うふふ、浩介君のオチンチン、凄くピンクで綺麗だわ。おしゃぶりが楽しくなるわね」  
泉美は手で男根の根元を扱き、舌を尿道口へ差し込むように当てた。女を知らぬ少年  
は、もはやこれだけで達しそうになり、腰砕けとなる。  
「ああ、泉美さん・・・チンポコが爆発しそうだよ」  
「ちょっと待ってね。出すのはお姉ちゃんの中よ」  
泉美は立ち上がり、浩介の体に手を這わせながら、典子の所へ行くように命じた。  
 
「さあ、典子。いつもバイブを入れるみたいに、浩介君のも入れてあげて」  
「はい」  
そうして浩介と典子は、ソファの上で抱き合った。  
「姉ちゃん、ほんとうにやるの?」  
「ここまできたら、もう観念しなさい。あ、熱いわね、あんたのアレ・・・」  
典子は弟の男根を逆手に握り、自ら女園へ導いていく。  
 
「さっき、私が散々、解しておいたから、すぐ入っちゃうわ。ふふ、姉弟の相姦ショー  
って所ね。興奮するわ」  
泉美は姉弟が今、まさに繋がらん場所を、背後の特等席から眺めていた。ここから  
ならば、二人が一つになる所が確認でき、間違ってもその瞬間を見逃す事はない。  
「ああ、姉ちゃんの中に入ってく・・・」  
「入ってきた・・・ああ・・・」  
典子は背を反らし、足のつま先をぴんと伸ばした。  
 
「いや!だ、駄目・・・浩介・・・」  
「姉ちゃん・・・やばいよ、俺・・・」  
典子は気恥ずかしさからか顔を背け、浩介の背に手を回して爪を立てる。それは、女  
が貫かれる時にみせる、ささやかなお返しだった。  
「やったわ!姉弟、どちらも処女、童貞喪失よ。良かったわね」  
泉美は嬉しそうに顔を綻ばせながら、浩介の背後に回った。  
 
「アシストしてあげる。腰を動かして、お姉ちゃんを喜ばせてあげて」  
泉美が背後から体を揺すると、典子の中にある男根がリズムを取って出し入れを始め  
た。それにつれ、典子も腰を使って、目を潤ませては息を荒げていく。  
「あ、ああ・・・チンポコが蕩けそうだ」  
「典子、あなたはどんな気持ち?」  
「・・・き、気持ち良いわ」  
「本当?弟のオチンチン、気持ち良いのね?良かったわ、これで男嫌いが治るわね」  
泉美の手が典子の乳房に伸び、乳首を抓んだ。そうしながら、浩介の尻の割れ目に  
手を差し込み、  
「精子は全部、お姉ちゃんの中に出してあげなさいね」  
と言って、玉袋を掌の上で転がすのである。  
 
「姉ちゃん、俺、もうやばいんだけど、本当に中に出していい?」  
「う、うん・・・」  
典子は目を閉じ、その時を待った。そうして、自分の胎内に弟の熱い子種を受け取った  
瞬間、波のような快楽が全身を貫いていったのである。  
 
「浩介君、出てるのね?ああ、もしかしたら、お姉ちゃん、妊娠しちゃうかも。うふふ、  
もしそうなったらちゃんと責任取るのよ」  
「ああ、姉ちゃん・・・」  
「浩介・・・」  
弟に止めを刺され、姉の体は痙攣していた。二人は知らず知らずの抱き合い、そして  
唇を求め合っていた。  
 
「美しい光景だわ」  
泉美は一つとなった姉弟の姿に目を細めている。まだ浩介の射精は終わってないよ  
うで、子種が放たれるたびに典子がうめくのが、何とも淫靡である。  
「全部、姉ちゃんの中に出しちゃったよ・・・」  
やっと射精を終えた男根を引き抜くと、典子の女穴からは大量の白濁した液体が逆流  
し出した。  
 
「血は出てないね」  
と、浩介が言うと、泉美が言葉を繋いだ。  
「私が玩具で処女膜破っちゃったからね。でも、正真正銘の処女だったわよ。今の今ま  
ではね。どう、典子。初めてのセックスの感想は?」  
「悪くないわ」  
典子は髪を手で梳き、浩介を切なげな目で見る。処女を奪った男に対する、尊敬のこも  
った視線だった。  
 
「これで二人、今まで以上に仲良くなれるんじゃなくて?うふふ、私も何だか楽しくなって  
きちゃった」  
泉美は典子と浩介の間に入り、肩を抱いて呟いた。  
「これからこの三人は、共有の秘密を持つのよ。絶対に他の人には知られてはならない  
秘密を」  
「ええ」  
「分かってる」  
姉弟もその意見には賛成だった。万が一にも知られてはならない秘密を持つ事で、絆は  
より深まるのである。  
 
「ねえ、典子。折角だし、浩介君に私たちの仲の良い所をもっと見せてあげましょうか。  
さっきは途中で中断しちゃったし」  
「別に良いけど」  
「決まったわ。浩介君はちょっと休んでてね」  
そう言うと典子と泉美は早速とばかりに口づけを交わした。先ほどの自分の時とは違い、  
もっと濃厚で淫猥な口づけは、二人の付き合いの長さを物語っているようだった。  
 
「ねえ、二人はいつからこういう関係なの?」  
ふと気になって尋ねてみると、  
「う〜ん、中学生だったかな」  
「あら、私は小学五年生の時に、泉美にパンツ脱がされた覚えがあるけど」  
「そうだったかな。ませてたわね、私」  
泉美は照れ臭そうに頭を掻いた。  
 
「ここは典子の家の居間だからちょっと遠慮があるけど、私のマンションかラブホテルだ  
ったら、色んな玩具を使って楽しむのよ」  
「ホテルはいいわね。カラオケとかあるし」  
「私と典子はね、歌を歌いながらエッチな事をするのよ。こうやって・・・」  
泉美は典子の傍らに立ち、いかにもマイクを持っているような仕草を見せる。そうして二人  
は息の合った所を店ながら、流行歌を歌うのであった。  
 
「ほら、典子。もっと浩介君に、体を見て貰ったら」  
「う〜ん、大サービスよ」  
泉美にそそのかされ、典子が両手をぴんと垂直に伸ばし、背を反らしてその体を余す所な  
く見せつけた。細身だがこうしてみると、当たり前の話だが女性的な線を持っている事が分  
かる。特に尻の辺りは肉付きが少なく、スリムな印象だった。  
「私も負けないわ」  
今度は泉美が手を垂直に伸ばし、典子と背を合わせて浩介の前に立つ。そうして二人は恥  
ずかしげもなく、腰を揺すって踊り始めたのであった。  
 
「どう、浩介君。ちょっと見られないわよ、こういうの」  
肉感的な泉美が踊ると、乳房が激しく揺れる。典子だってそれなりに揺れてはいるが、  
大きさが違う為に揺れ幅が比較にならず、その淫らな動きに浩介は眩暈を覚えそうに  
なった。  
「浩介君、ちょっと寝転んでごらん」  
「?」  
「いいから。さあ、早く」  
泉美に言われるがままに寝転ぶと、浩介の顔を跨ぐかのように二人が近寄って、  
「瞬き禁止よ」  
そう言ったかと思うと、足を広げて腰を激しく回し、女園を指で掻き広げたのである。  
 
「どう?バッチリ見えるでしょう」  
「うん。すごく綺麗だ」  
「ありがとう。典子のはどう?」  
「こっちも綺麗だよ」  
「だってさ、典子。よかったね」  
「新品同然だもの。当たり前よ」  
とは言うものの、典子はどこか安心したような風であった。  
 
「ああ、私、見られると凄く感じちゃう。典子」  
「うん」  
泉美は典子を抱きしめ、互いを愛しむように口づけを交わす。そしてソファへなだれ  
込み、乳房を撫でたり股間に指を埋めたりするのであった。  
「あん、駄目よ。浩介が見てる」  
「良いじゃないの、仲の良い所を見せてあげましょうよ。うふふ」  
そんな感じで浩介を観客に見立て、二人はレスボス島の住人と化す。ずっと親しんだ  
相手なので愛撫も的を得ており、すぐにどちらも鼻息を荒くした。  
 
「舐めて、典子」  
「いいわよ。私の顔を跨いで」  
下になった典子の顔を泉美が足を開いて跨ぎ、女の最も敏感な場所を舐めて欲しいと  
ねだると、あの淫らな水音が浩介の耳に届いた。  
 
「ああ、いいわあ・・・」  
泉美は自分でも乳房を弄び、快楽に貪欲な所を見せた。典子の方は持ち前の被虐  
心のせいか、奉仕する事に喜びを得ているようで、賢明に泉美の急所を舐めている。  
「ここはびしっと浩介君に止めを刺して欲しい所だけど、今日は典子に譲るわね」  
泉美の手がひらひらと浩介を呼ぶような仕草をし、  
「もう一回、やってあげなさいよ、浩介君」  
と言って、典子の女園を指で掻き広げた。  
 
浩介ももう迷う必要は無い為、すぐさま勃起している男根を姉の胎内へ続く入り口に  
あてがい、腰をぐいっと突き出す。  
「あーッ」  
「ほら、叫んでる場合じゃないわよ。私のアソコも舐めないと」  
いまだに典子の顔を跨いだ姿の泉美は腰を振って、奉仕を促した。こうして三人は  
それぞれに快楽を享受する事が出来、楽しめるのである。  
 
「浩介君。キスしましょう」  
「泉美さん」  
典子に圧し掛かった二人は、目を閉じて口づけを交わす。泉美は浩介の舌を自分の  
舌で絡めとり、大人のやり方を教えてやった。  
「キスの最中は目を瞑っちゃ駄目。見詰め合うのよ」  
泉美の指導は堂に入ったもので、いちいちごもっともである。浩介としては、良い  
先生にあたったという所だろう。  
「私もう駄目、いっちゃう・・・」  
典子はひっひっとうめきながら、閉じた瞼を痙攣させて、再び絶頂を味わった。弟  
との性交による、二度目の女冥利である。  
 
「あっ、あっ・・・」  
目を開いたと思ったら焦点が合わず、しかもだらしなく口を開きながら、典子は快感  
に酔っていた。弟の男根がこれほどまでに自分を楽しませ、かつ女の喜びを教えてく  
れるとは思ってもみなかったが、事実、こうまでしてやられてはぐうの音も出ず、ただ、  
浩介に征服された女として、激しく男根を締め付けてやるだけである。また、浩介も二  
度目の射精を、姉の中で果たす所だった。  
「うッ!」  
今度も一回目と変わらぬ量と濃さの子種が、男根の先から放たれる。典子はそれが  
分かると、下唇をきゅっと噛み締め、姉の中で粗相をする弟の顔を睨みつけた。  
 
「ちょっと典子、そんな怖い顔をしないのよ。頑張ってくれた浩介君のオチンチン、  
舐めてあげたら」  
「いやよ、そんなの」  
「じゃあ、私が舐めてあげるわ。浩介君、こっちへ」  
泉美は浩介と共に典子の上から降り、互いに向かい合った。そして泉美が跪き、ま  
だ涎を垂らしている浩介の男根を、唇でそっと包んだ。  
 
「凄いな。私はちょっと、真似できないな」  
典子は息を整えつつ、弟の股間に吸い付く泉美の姿に感嘆した。  
「何言ってるのよ。そのうち、喜んでしゃぶるようになるわ」  
「ならないよ」  
「嘘おっしゃい。たった今、これでいかせてもらったくせに」  
「それとこれとは別」  
「きっと、好きになるわ」  
 
泉美はもともと典子に被虐心がある事を知っている為、屈辱的だと思っている行為も、  
いざやってみると良い性的刺激になる事を見抜いている。実際、口では嫌がる素振り  
だが、泉美の手に握られた男根を眩そうに見ているのだ。  
「さあ、これで綺麗になったわ。本当は私もしてもらいたいんだけど、お姉さんが嫌  
がるだろうから、これでおひらきにしましょう」  
「私は別に構わないんだけど」  
「また嘘をつく。まあ、いいわ。浩介君、服を着なさいよ。私たちも着替えるから」  
「うん」  
「後で一緒にお食事をしましょうね」  
こうして姉弟を巻き込んだ、淫らな宴は一応の幕を閉じた。  
 
 
翌週、浩介は泉美と典子と一緒に海へ出かけた。女二人は先週買った、例の水着を  
持って、車を使っての遠出である。  
「いい天気になって良かったわね」  
運転手はこの中で唯一、免許を持っている泉美。彼女は運転席からバックミラー越し  
に、後部座席に座っている姉弟を眺めた。  
 
「二人ともあれからどうせ、猿みたいに毎晩やってるんでしょう」  
そう尋ねると、浩介も典子も一緒に顔を赤らめた。どうやら図星らしい。  
「ねえ、典子。男嫌いは治ったの?」  
「全然。浩介は別だけど」  
「へえ。浩介君、責任重大よ。お姉ちゃんと一生、暮らさなきゃいけないかも」  
「それは困るなあ」  
「姉弟で暮らしてたら、変に思われるもんね、絶対」  
そうは言いつつも、二人とも別に嫌がっている感じでは無かった。そういう生活もいいの  
ではないかと思い始めているらしい。  
 
「それだったら、私が浩介君と結婚すればいいわ。小姑つきで」  
泉美が提案をすると、典子がぱんと手を叩き、  
「そうね。それは名案だわ」  
と言った。彼女は同性愛者の素養も有しているので、これはまさしく妙案と言えた。  
「俺は大変そうだなあ。尻に敷かれそうで」  
「男はね、それくらいでちょうどいいのよ。私は威張りくさった男は嫌いなの。ねえ、典子。  
二人でうまく浩介君をコントロールしましょうよ」  
「賛成」  
「決まったわね。ほら、海が見えたわ」  
目の前に開けた海へと続く道を見て、三人はこれからの自分たちの人生もこのように開け  
ていけたらいい──そんな風に思っていた。  
 
おしまい  
 

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