某月某日、スポーツ新聞各誌の芸能面をグラビアアイドルの結婚報道が飾っ  
た。  
 
 
 1年前に交際の発覚した、IT企業経営者(31)と女優、杉原奈津季(26)  
が結婚──。  
 
 業界関係者によると、杉原は現在妊娠4カ月。  
 昨年から半同棲生活を送っていた2人は、妊娠を契機に入籍を決定したと言  
われている──。  
 
 
 杉原奈津季は肉感的なスタイルを売り物にする、グラビアアイドルだった。  
 
 十代後半から二十代前半にかけて、あらゆるグラビア雑誌で過激なビキニ姿  
を披露してグラビア界を席巻した。  
 その後深夜番組でのお色気担当を経て、最近ではゴールデンタイムのバラエ  
ティーなどにパネラーとして顔を出す位置にまで上ってきていた。  
 
 「ふたりは友人の紹介で昨年七月に知り合い、順調に交際を発展させてゴー  
ルインを迎えた……か」  
 都内某ホテルの一室で、男が口にした。  
 「IT社長主催の乱交パーティーも、物は言い様だな。くくっ」  
 男は目の前で犬のように四つ這いになり、彼にバックから犯されている奈津  
季を見て笑った。  
 「鷹野さん、意地悪ね。祝福してくれたって、いいじゃない……あうっ」  
 彼女は鷹野のペニスの突き込みを受けて、声を洩らした。  
 「勿論祝福しているさ。奈津季は俺のために随分良くやってくれたからな」  
 彼は奈津季の豊満な尻を鷲掴み、粘った水音を立てながらペニスを突き込み  
続ける。下腹に彼女のすべすべした尻肉があたってなんとも気持ちが良い。  
 
 「それで、芸能活動は辞めるのか?」  
 「産休は取るけど、すぐに復帰する予定ですよ。だから……あんっ、また、  
戻ってきたら仕事をくださいね」  
 「ふふっ、良いともさ。奈津季にだったら、いくらでも仕事をまわしてやる  
よ」  
 
 
 民放のテレビ番組プロデューサー、鷹野玲一は黒い笑顔を見せた。  
 鷹野は辣腕を誇る人気プロデューサーだった。  
 ゴールデンタイムにいくつものバラエティ番組を持っており、企画から起用  
タレントにいたるまで、絶大な発言力を持っている。  
 彼は過激な企画バラエティの流れを汲む男で、ショッキングな映像や過激な  
発言をさせることで視聴率を荒稼ぎするのを本領としていた。  
 視聴率が正義となるテレビの世界では、番組の品性がどれほど低かろうとも、  
彼は王に等しかった。  
 彼の元には売れたいタレントがいくらでも寄ってきたし、そうしてすり寄っ  
てくる若いアイドルを食い荒らすのが鷹野の最高の楽しみなのであった。  
 
     ◇  
 
 鷹野が腕を振り下ろすと、奈津季のぷりぷりした尻が小気味の良い音を立て  
た。  
 「ふふっ、良い音がするな」  
 彼は奈津季の尻肉に平手打ちを食らわせながら相変わらずバックから突きま  
くっている。  
 むちむちと豊満で、エロい身体だ。胸もケツもでかい。まるで男に犯られる  
ために生まれてきたようだ。  
 
 最高の牝豚だ。  
 
 鷹野は、ひとしきり突いた後、ゆっくりとペニスを奈津季の秘部から引き抜  
いた。  
 「あん……っ」  
 と、彼女が呻く。  
 「そろそろ、しますか?」  
 彼女が陶然とした表情で言った。  
 
 「おう。もう十分チンポも濡れた。次はケツの穴を掘らせろ」  
 鷹野の言葉に奈津季は頷くと、自ら尻肉を左右へ割り開いていき、尻穴を彼  
の前にさらした。  
 彼は、広げられた肛門がひくひくと収縮するのを見ながら、ペニスの硬度が  
ぐんぐん増していくのを感じた。  
 
 彼は、アナルマニアの変態だった。  
 
 
 本能的に侵入物を防ごうとする肛門の硬い抵抗を破ってペニスで掘り下げて  
いく。  
 「うぐ……っ」  
 奈津季が痛みに顔を歪めた。  
 「くくくっ」  
 鷹野はそれを見ながら昏い悦びに浸った。  
 「良いぜ、奈津季。おまえは、レギュラーのためならケツの穴も差し出す豚  
女だ。ふふっ、番組が欲しけりゃ、俺のチンポをケツの穴深くまで飲み込んで、  
肛門でしっかり締め付けな」  
 「うう……っ」  
 奈津季が苦悶しながら、必死で鷹野のペニスを肛門で締め付ける。  
 最高だ。  
 タレントが鷹野の権力に屈して肛門を差し出す。それをたっぷりと犯すのが  
彼は大好きだった。  
 
 
 鈍い肉の摩擦音を立てながら、容赦なく鷹野が肛門を掘削する。  
 奈津季は声もなくのたうちまわる。  
 そうだ、耐えろ。  
 ケツの穴を掘られるのは最低の気分だろう。だが俺の力に屈し、おまえは自  
らの意志でそれを差し出すのさ。くくくっ。  
 
 ゲスト起用の見返りには、性器への挿入を要求する。  
 レギュラーであったら、手付けにアナル。その後番組の改編時期毎に緊縛や  
浣腸など、より調教を進めていくのが鷹野の決めた相場であった。  
 それがゴールデンの看板番組であったら、さらに精神を犯すような厳しい調  
教や奉仕を課すことに決めていた。  
 
 勿論、鷹野の要求を拒むタレントもいる。  
 
 だが、現在第一線で活躍しているグラビア系のアイドルはほとんど食ったと  
いっていい。  
 独自のキャラクターを開発して、数字を取れるようになった者にはあえて奉  
仕は要求しない。しかし、いずれの者もテレビに出たての頃にはたっぷりとケ  
ツの穴を犯してやったものだった。  
 中でも、この奈津季は積極的で良かった。  
 AV女優顔負けの迫力パイズリとフェラチオで奉仕してきて、命じてもいない  
のにアナルを差し出してきた。  
 携帯を鳴らせば、どこにいようと飛んできて股を開いた。  
 番組に起用すれば、谷間をばんばん露出してくれるし、えぐいサービスポー  
ズをいくらでも取ってくれた。  
 トークはつまらんが、鷹野にしてみれば非常に使い勝手の良いオッパイタレ  
ントなのだった。  
 
 また、枕接待が非常に得意でもあった。  
 なにしろこの女は、売れるためなら誰のケツの穴でもベロベロ舐めるし、小  
便だってごくごくと飲む。  
 大物タレントを起用する際の肉体接待要員としても、実に使い勝手が良い。  
変態揃いの芸能界にあっては、どんな要求にも応えられる便利この上ない  
ザーメン便器なのだった。  
 
 鷹野は、今夜何度目かの射精を奈津季の肛門の奥にぶち込んだ。  
 彼女は尻肉をぴくんぴくんとさせながら、やがてぐったりとなった。  
 汗でびっしょりになっている。  
 「結婚、おめでとう」  
 鷹野は言った。  
 「……ありがとうございます」  
 奈津季は目を瞑ったまま、小さな声で言った。  
 「ヒルズ族の中でも今売り出し中の、金筋の男を捕まえたな」  
 「そうですね。あのレベルの男に近付くまでにも随分苦労したし、付き合い  
始めてからも、たっぷりと頑張ったもの……」  
 何をどのように頑張ったのか鷹野は聞いてみたい気もした。  
 
 「──絶対、勝ち組にならなきゃ。ここまで来るのに、大きな犠牲を払って  
いるんだもの」  
 奈津季は言った。  
 昔彼女の口から、事務所社長からは「仕事はオッパイで取れ」と言われてい  
ると聞いたことがある。  
 だから、彼女の事務所のタレントは皆、上昇志向が尋常ではない。  
 「そう言えば、おまえの先輩の三野も結婚したんだよな」  
 「あの女は馬鹿ですね。売れない俳優に入れ込んでどうするつもりかしら。  
 三年後には子連れで離婚して、劣化した姿でテレビに復帰して痛い着エロ路  
線一直線ですよ」  
 「怖い女だな、くくくっ」  
 芸能界は、過酷な椅子取りゲームだ。  
 どんな番組にも枠はひとつ。キャラクターのかぶったタレントは邪魔者でし  
かない。  
 ドロドロと見るもおぞましい足の引っ張り合いが実在するからこそ、バラエ  
ティでの冗談を装った過激発言が迫力を増すのだ。  
 
 
 鷹野は、ペニスを尻穴から引き抜くと、再び奈津季の秘部へと突き刺した。  
 彼は、最後は性器の中へと射精してセックスを締めることにしている。  
 硬度を増してきたペニスを嵐のように突きまくり、むちむちした牝豚の奥の  
奥にまで掘り進む。  
 そして、その最奥へと精子を注ぎ込んだ。  
 
 ゆっくりと奈津季の肉の上へ沈んでいきながら、ふと鷹野は聞いてみた。  
 「そういえば、おまえの腹の中にいるのは、本当に旦那の子供なのか?」  
 奈津季は大きく息をつきながら、  
 「さあ……? 一体誰の子なのやら、わからないわ」  
 と言った。  
END  
 

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